車両操縦性や走行安定性を高める
4
輪 駆動システムです。DSR
下り坂を走行するときに設定した速度 を維持しようとするシステムです。
ローレンジモード
強い駆動力を必要とするときに設定し ます。
ディファレンシャルロック
車輪が空転して動けなくなった場合な どの緊急時の装備です。
オフロードの走行については、「オフ ロード走行(e
273
ページ)」もご覧 ください。MATIC
4MATIC
は、滑りやすい路面での発進時や加速時の走行安定性を向上させ、
車両操縦性を確保しようとする
4
輪駆 動システムです。G
事故のおそれがあります• 4MATIC
は車両操縦性や走行安定性を高める装備で、無謀な運転から の事故を防ぐものではありません。
4MATIC
車でも、車両操縦性や走行安定性の確保には限界があります。
•
運転時の安全確保や危険回避につい ては運転者に全責任があります。•
滑りやすい路面などでいずれかのタ イヤが空転したときは、アクセルペ ダルを踏む力を少しゆるめてくださ い。また、慎重に運転するとともに、以下の操作は絶対に行なわないよう にしてください。
◇急ハンドル
◇急ブレーキ
◇急発進、急加速
◇急激なエンジンブレーキ
! 4MATIC
車であっても雪道や凍結路などでは、ウィンタータイヤやス ノーチェーンを装着し、速度を控え めにし、車間距離を十分確保して運 転してください。スノーチェーンは 後輪に装着してください。
!
ブレーキダイナモ上でパーキング ブレーキを点検するときは、約10
秒以内にしてください。また、イグ ニッション位置を
0
か1
にしてください。ブレーキシステムや駆動系 部品を損傷するおそれがあります
!
ダイナモメーターを使用して検査 などを行なうときは、必ず2
軸ダ イナモメーターを使用してくださ い。駆動系部品やブレーキシステム を損傷するおそれがあります。詳しくは指定サービス工場におたず ねください。
1
車両の操作
オフロード走行装備
DSR
DSR
(ダウンヒル・スピード・レギュ レーション)は、下り坂を走行すると きに自動的にブレーキを作動させ、設 定した速度を維持しようとするシステ ムです。下り坂の勾配が急になるほどブレーキ の効き具合は強くなり、勾配がゆるく なるとブレーキの効き具合は弱くなり ます。
勾配のない路面でも作動しますが、必 ず下り坂を走行するときに使用してく ださい。
設 定 で き る 速 度 は
6km/h
か ら18km/h
の間です。G
事故のおそれがあります 極端な下り坂などでは、DSR
が設定速 度を維持できないことがあります。こ のときは、ブレーキペダルを踏んで減 速してください。また、路面や周囲の 状況に適した速度に設定してください。DSR
使用時の安全確保や危険回避に ついては運転者に全責任があります。! DSR
の設定速度の表示と、スピー ドメーターおよびマルチファンク ションディスプレイの速度表示に は、若干の誤差が生じることがあり ます。! DSR
は必ず下り坂を走行するとき に使用してください。路面の勾配に かかわらず作動しますので、路面や 周囲の状況、特に後方の車などに注 意しながら操作してください。事故 を起こすおそれがあります。!
マルチファンクションディスプレ イにDSR
に関する故障/
警告メッ セージが表示されたときは(e303
ページ)をご覧ください。
i DSR
が作動していても、アクセル ペダルを踏むと車は加速します。ま たブレーキペダルを踏むと、車は減 速します。G
事故のおそれがありますDSR
が作動しているときに、アクセ ルペダルを踏んで車を加速させると、設 定 速 度 や 路 面 の 勾 配 に よ っ て は、
アクセルペダルから足を放したとき に
DSR
が急ブレーキをかけることが あります。十分注意して走行してく ださい。DSR
の作動と解除①
DSR
スイッチ②表示灯
3
DSR
③設定速度
(設定速度が
6km/h
のとき)1
車両の操作
オフロード走行装備
4 5
④設定速度
⑤
DSR
インジケーターDSR
を作動させるE
エンジンがかかっていて走行速度が 約30km/h
以下のときに、DSR
ス イッチ①を押します。スイッチの表示灯②が点灯し、マル チファンクションディスプレイに設 定速度③が数秒間表示され、車両情 報サブ画面に
DSR
インジケーター⑤が表示されます。
その後、マルチファンクションディ スプレイの車両情報サブ画面に、設 定速度④が表示されます。
i
約30km/h
以上の速度で走行しているときは
DSR
を作動させるこ とができません。このときはマル チファンクションディスプレイに 下記のメッセージが数秒間表示さ れます。約 30km/h 以上の速度で走行していて、DSR を作動させようとしたとき
DSR
を解除するE DSR
スイッチ①を押します。スイッチの表示灯②が消灯し、マル チファンクションディスプレイに
"DSR
オフ"
と数秒間表示されます。車両情報サブ画面の設定速度④と
DSR
イ ン ジ ケ ー タ ー ⑤ も 消 灯 し ます。! DSR
を解除するときは周囲の状況 に注意してください。急な下り坂を 走行しているときにDSR
を解除す ると、自動で作動しているブレーキ が解除されて速度が上昇し、事故を 起こすおそれがあります。i
エンジンを停止すると、DSR
は解 除されます。i
走行速度が約35km/h
以上になる と
DSR
は 自 動 的 に 解 除 さ れ ま す。このときは警告音とともにマル チファンクションディスプレイに"DSR
オフ"
と表示されます。マルチファンクションディスプレイで
DSR
の速度を設定するDSR
設定画面マルチファンクションディスプレイで
DSR
の速度を設定できます。設 定 で き る 速 度 は
6km/h
か ら18km/h
の間です。1
車両の操作
オフロード走行装備
i
マルチファンクションディスプレ イで設定したDSR
の速度は、イグ ニッション位置を0
にしたり、エ ンジンスイッチからキーを抜いても 消去されません。速度を設定する
E
マルチファンクションディスプレイ にDSR
速度設定画面を表示させま す(e151
ページ)。E
ステアリングの+
を押します。2km/h
単 位 で 設 定 速 度 が 上 が り ます。または
E
ステアリングの-
を押します。2km/h
単位で設定速度が下がります。
!
走行中はマルチファンクション ディスプレイでDSR
の設定を行な わないでください。車のコントロー ルを失い、事故を起こすおそれがあ ります。必ずレバーで設定を行なっ てください。レバーで
DSR
の設定速度を変更する⑥設定速度を上げる
⑦設定速度を下げる
DSR
を作動させているときは、レバー でDSR
の設定速度を一時的に変更で きます。この変更によって設定できる速度は
4km/h
から18km/h
の間です。i
レバーで設定したDSR
の速度は、エンジンを停止すると消去されま す。次にエンジンを始動して
DSR
を作動させたときは、マルチファン クションディスプレイで設定した速 度になります。
設定速度を上げる
E
レバーを⑥の方向に軽く操作します。1km/h
単 位 で 設 定 速 度 が 上 が り ます。または
E
レバーを⑥の方向にいっぱいまで操 作します。設定速度が、
• 10km/h
以下のときは→
10km/h
→18km/h
に• 10km/h
以上のときは→
18km/h
に設定速度が上がります。
E
希望する速度になったらレバーから 手を放します。そのときの速度に設定されます。
i
設定した速度は数秒間マルチファ ンクションディスプレイに表示さ れ、その後、車両情報サブ画面に表 示されます。10
車両の操作
オフロード走行装備
設定速度を下げる
E
レバーを⑦の方向に軽く操作します。1km/h
単 位 で 設 定 速 度 が 下 が り ます。または
E
レバーを⑦の方向にいっぱいまで操 作します。設定速度が、
• 10km/h
以上のときは→
10km/h
→4km/h
に• 10km/h
以下のときは→
4km/h
に設定速度が下がります。
E
希望する速度になったらレバーから 手を放します。そのときの速度に設定されます。
i
設定した速度は数秒間マルチファ ンクションディスプレイに表示さ れ、その後、車両情報サブ画面に表 示されます。ローレンジモード
急勾配の道路を走行するときや、河川 などを渡るとき、トレーラーをけん引 するときなど、強い駆動力を必要とす る場合はローレンジにします。
ギアレンジ 用途 ノーマル
レンジ 一般道路走行用です。
ローレンジ 急勾配の道路を走行 するときや河川など を渡るときなどに使 用します。
ノーマルレンジに比 べて速度は約
1/3
に なり、強い駆動力が 発生します。!
以下のときはローレンジを使用し ないでください。•
ぬかるみなど滑りやすい路面を走行するとき
•
積雪路や凍結路を走行するとき•
スノーチェーンを装着しているとき