安全装備
走行安全装備
! ABS
は制動距離を短くする装置で はありません。以下のような路面が 滑りやすい状況では、ABS
を装備 していない車と比べ制動距離が長く なることがあります。•
雪の積もった路面や凍結した路面•
砂利道などの荒れた路面•
石だたみのように摩擦係数が連続して変化する路面
•
スノーチェーン装着時!
マルチファンクションディスプレ イにABS
に関する故障/
警告メッ セージが表示されたときは(e294
ページ)をご覧ください。
! ABS
に異常があると、急ブレーキ 時にタイヤがロックしてステアリン グ操作が効かなくなり、制動距離が 長くなるおそれがあります。i ABS
に異常があると、ESP
に関する故障
/
警告メッセージが表示さ れることがあります。すみやかに指 定サービス工場で点検を受けてくだ さい。i
バッテリー電圧が低下するとABS
が一時的に機能を停止します。電圧 が回復すると、機能も元に戻ります。
• ABS
に異常があるときは、ブレーキペダルを強く踏み込むとタイヤ はロックします。その結果、ステ アリングでの車両操縦性が制限さ れ、制動距離が長くなるおそれが あります。
•
故障により、ABS
の機能が解除さ れたときは、BAS
とESP
の機能も 解除されます。常に道路や天候の 状況に注意し、十分な車間距離を 保って運転してください。ABS
が作動したときABS
が作動すると、ブレーキペダル に脈動を感じたり車体が振動するこ とがありますが、異常ではありませ ん。そのままペダルを踏み続けてく ださい。強い制動力が必要なときは、ブレー キペダルをいっぱいまで踏み込んで ください。
i
エンジン始動後や発進直後にブ レーキペダルを踏み込むと、ペダル がわずかに振動したりモーターの音 が聞こえることがありますが、これ は、システムが自己診断をしている ときの音で異常ではありません。ABS
警告灯イグニッション位置を
2
にしたとき、またはキーレスゴーでのエンジン始動 操作直後に点灯し(点灯しないときは 警告灯が故障しています)、エンジン 始動後に消灯します。
エンジン始動後に消灯しないときやエ ンジンがかかっているときに点灯した ときは、
ABS
に異常があります。ブ レ ー キ は 通 常 通 り 作 動 し ま す が、
安全装備
走行安全装備
BAS
BAS(
ブレーキアシスト)
は、緊急ブ レーキの操作時に、短い時間で大きな 制動力を確保するブレーキの補助装置 です。BAS
の操作は、通常のブレーキ操作 と同じですが、ブレーキペダルを踏み 込む速さなどをセンサーが検知して、緊急ブレーキと判断したときに自動的 に作動します。
BAS
はブレーキペダルから足を放せ ば自動的に解除されます。!
マルチファンクションディスプレ イにABS
に関する故障/
警告メッ セージが表示されたときはBAS
は 作動しません。詳しくは(e294
ペー ジ)をご覧ください。G
事故のおそれがあります• BAS
は緊急ブレーキの操作を補助する装置で、無謀な運転からの事 故を防ぐものではありません。
BAS
が作動しても制動距離の短縮には限 界があります。また、タイヤのグリッ プが失われた状況では効果を発揮し ません。• BAS
に異常があるときもブレーキは通常通り作動しますが、緊急ブ レーキ時には制動距離が長くなるお それがあります。
• BAS
作動時の安全確保や危険回避については運転者に全責任があり ます。
オフロード
ABS
オフロード
ABS
は、未舗装路やぬか るみなどの悪路でブレーキを踏んだと きにフロントタイヤを強制的にロック させ、制動力を向上させるオフロード 専用のシステムです。オフロード
ABS
は、ローレンジ(e160
ページ)にしたときに、約
30km/h
以下の速度でブレーキを強く踏むと自 動的に作動します。
G
事故のおそれがあります•
オフロードABS
は未舗装路、ぬか るみなどの悪路でのブレーキ時の制 動力を高める装備で、無謀な運転か ら事故を防ぐものではありません。オフロード
ABS
が適切に作動して も、制動力には限界があります。•
オフロードABS
の作動時は、フロ ントタイヤがロックするため車の操 縦性に影響をおよぼすおそれがあり ます。慎重に運転することを心がけ てください。安全装備
走行安全装備
i BAS
に異常があると、ABS
も正しく作動しなくなることがあります。
i BAS
に 異 常 が あ る と き は、 マ ル チファンクションディスプレイにABS
に関する故障/
警告メッセー ジが表示されますが、ブレーキは通 常通り作動します。i
バッテリー電圧が低下するとBAS
が一時的に機能を停止します。電圧 が回復すると機能も元に戻ります。
アダプティブブレーキランプ
約
50km/h
以上からの急ブレーキ時に
BAS
が作動すると、ブレーキラン プが点滅し、後方の車両に注意を促し ます。停車すると、ブレーキランプは 点灯に変わります。また、約
70km/h
以上からの急ブレーキ時には、ブレーキランプの点滅に加 えて、停車すると非常点滅灯が自動的 に点滅します。
自動的に点滅した非常点滅灯は、非常 点滅灯スイッチを押すか、再度走行を 開始して走行速度が約
10km/h
以上 になると、自動的に消灯します。ESP
ESP
(エレクトロニック・スタビリ ティ・プログラム)は、タイヤの空転 時や横滑り時など、車が不安定な状況 になったときに、個別のタイヤにブ レーキをかけたりエンジンの出力を制 限して、車両操縦性や走行安定性を確 保しようとするシステムです。この車には、
4
輪駆動システムのため に専用に開発された4-ESP
が装備さ れています。G
事故のおそれがありますESP
は車両操縦性や走行安定性を高め るシステムで、無謀な運転からの事故 を防ぐものではありません。ESP
が作 動しても、車両操縦性や走行安定性の 確保には限界があります。また、タイ ヤのグリップが失われた状況では効果 を発揮しません。ESP
作動時の安全確保や危険回避につ いては運転者に全責任があります。!
マルチファンクションディスプレ イにESP
に関する故障/
警告メッ セージが表示されたときは(e 296
ページ)をご覧ください。
!
車輪を上げてけん引されるとき は、イグニッション位置を2
にしな い で く だ さ い。
ESP
が 作 動 し、接地している車輪にブレーキがかか ります。また、ブレーキシステムを 損傷するおそれがあります。
※
上記の内容は取扱説明書作成時点のもので、予告なく変更されることがあります。
0
安全装備
走行安全装備
i
エンジンがかかっている状態で、駐車場などのターンテーブルで回転 させたり、駐車場のらせん状のアプ ローチを走行しているときなどに、
マルチファンクションディスプレ イに
ESP
に関する警告メッセージ が表示され、ESP / ETS
表示灯やABS
警告灯が点灯することがあり ます。このようなときは、安全な場所に 停車して、イグニッション位置を
0
に戻し、エンジンを再始動してくだ さい。
しばらく走行すると、警告メッセー ジや表示灯、警告灯は消灯します。
ESP / ETS
表示灯イグニッション位置を
2
にすると点灯 し(点灯しないときは表示灯が故障し ています)、エンジン始動後に消灯し ます。発進時または走行中に点滅したとき は、
ESP
またはETS
が作動しています。ESP
オフスイッチでESP
の機能を解 除(e51
ペ ー ジ ) し て い る と き は、点灯したままになります。
マルチファンクションディスプレイに
ESP
に関する故障/
警告メッセージ が表示されたときは(e296
ページ)をご覧ください。
! ESP
が故障すると、マルチファン クションディスプレイに警告メッ セージが表示され、エンジンの出力 が低下することがあります。走行が 困難なときは、すみやかに安全な場 所に停車し、指定サービス工場に連 絡してください。!
ブレーキダイナモ上で車輪を動か すときは、約10
秒以内にしてくだ さい。また、イグニッション位置を0
か1
にしてください。ブレーキ システムや駆動系部品を損傷するお それがあります。!
ダイナモメーターを使用して検査 などを行なうときは、必ず2
軸ダ イナモメーターを使用してくださ い。駆動系部品やブレーキシステム を損傷するおそれがあります。詳しくは指定サービス工場におたず ねください。
i ABS
に 異 常 が 発 生 し た と き は、ESP
の機能も解除されます。i
指定のサイズで4
輪とも同じ銘柄 のタイヤを装着しないと、ESP
が 作動することがあります(走行中にESP / ETS
表示灯が点滅したままになります)。
i ABS
警告灯-
が点灯していると きは、ESP
も作動しません。指定サー ビス工場で点検を受けてください。1
安全装備
走行安全装備
ESP
の機能の解除次のような状況では、
ESP
の機能を解 除したほうが走行しやすい場合があり ます。•
スノーチェーンを装着して走行して いるとき•
深い雪の上を走行するとき•
砂や砂利の上を走行するとき このときはESP
の機能を解除します。G
事故のおそれがあります走行中に
ESP / ETS
表示灯が点灯しているときは、
ESP
の機能が解除され ています。路面や天候の状況にあわせ て慎重に運転してください。G
事故のおそれがありますESP / ETS
表示灯が点滅したときは、タイヤが空転しているか、車が横滑り しています。アクセルペダルを踏む力 を少しゆるめてください。また、慎重 に運転するとともに、以下の操作は絶 対に行なわないようにしてください。
・
急ハンドル・
急ブレーキ・
急発進、急加速・
急激なエンジンブレーキ・ ESP
の機能の解除ESP
の機能が解除されると、以下の状 態になります。• ESP
は作動せず、車両操縦性や走行安定性を確保しようとすることが できなくなります。