P.M.
調査時津 分
4.2糊査藝の縦明
101.生年を聞く。二重ワクの中は予め被調査者名簿によって書き込んでお き,この101でそれを確認する形で質問し,その答えを,調査という感じを比較 37
的薄くして,自然により近い形で得ようとしている。 「つぎたし」とは,返事 以外の言語反応があるものをいう。たとえば生年月Eを言うものなど。点線の 下は終助詞である。答えの最初のものに○印をつけて,その答えの順に矢印で 結んでくるよう調査員に指示した。以下でも〔〕の中は,自由に書き込むため の場所である。
102〜106はそれぞれフェイスシートとして普通とられるもので,106は行動空 間の広さにbいて闘くものである。
201〜231は,音声およびアクセントを調べるものである。 「絵」とあるもの は,絵を乱せて,そのものの名を闘いたものである。そのとき使った絵は巻末 に刺激図として示した。絵に旧きにくいものはいわゆるナゾナゾ式の質問にし た。たとえば204の如きである。そこで,注昌点としたものは,たとえば,2◎1で いえば,クチのチ,それも,子音部分であることを,この調査票は示している。
被調査者の発音を聞きとって,t∫かzかによって,どっちかにマルをつけた。
第3の答であるときは9のあとの〔〕の中に具体的に書いてくる。269までは,
1または2と番号のついているものは共通語式の答:えで,3以下は方雷での答 え,9はその他の答えを示している。たとえば203のセナカは,カタカナで書け ば,セナカのセが,セと発音されるか,シェのように発音されるかを調べ,同 時にアクセントが,東京式の平板であるか,鶴岡式の中高であるかを聞いてい
るものである。以一F質問ごとに念のため中心的二三その他をあげておく。
201,205.チの子音の有声・無声。kutsi , kutiなどは9,kut∫i, kutqjiは1。
202.ヒの子音の唇音性の有無。g6ge,∫igeなどは9。
203,204.セの子音の目蓋化の有無。いくらかでもq蓋化が認められたら3,
∫inαka, ginαkαなどは9。204では, a∫i,αgiなどは9。
206,207。206ではト,207ではコの子音の有声・無声。半有声のものも3。
208.への子音の唇音性の有無。
209,211,212.209はド,211はズ,212はビの子音の前の鼻音性の有無。
213,214,215.213,215はツ,214はキの子音の有声・無声。213ではkutSi のようなものは9。
216,217はカの子音の唇音性の有無。216ではシーカは1,シーガは9。
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218. ヒャの子音の唇音性の有無。わたり音の有無は無視。
219.ゼの子音の口蓋化の有無。いくらかでも餌蓋化が認められたら3,破 擦音的か摩擦音的かは無視。ジームショのようなものは9。
22◎,222.標準語的なイ[ilか,狭いエ[e]か,中舌的なイ[ilか。
標準語的なエがあったら9,広め,ゆるめのイは7。
221,223.標準語的なエ[e]か,狭いエtelか,申舌的なイ/封か。
前舌のイが嵐てきたら9。
224,226,229,231.224はジ,226,229はシ,231はチの母音が前舌的か中舌 的か。前者は標準語的,後者は方言的。母音に中舌的な旧格が認められたら3,
子音の如何,子音の前の鼻音性の有無などは無視。また母音が無声化している かどうかも無視。231はw(d)3iwaなどがあったら1。
225,227,228,230.225はズ,227,228はス,230はッの母音が標準語的なur またはvaか,方醤的なiか。子音の魏何,子音の前の鼻音姓などは無視。母音 が無声化しているかどうかも無視。230はki(d>ZllMeなどがあったら1。
以上をまとめて,音声の調査項劉ま,その特徴によって,次の九つに類別す る。この類別は後にもたびたび使うものである。
Table王一1 音声調査項弩の類別
音声の特徴 調 査 項 自 暦音性 1 カヨービ(217>,スイカ(216)
} …
〃
蓋
一
ヒゲ(202),ヘビ(208),ヒャク(218) 一
日 蓋 化 ゼイムショ(219),セナカ(2◎3),アセ(204)
}
有 声 化
マツ(215),カキ(214),クツ(213),ハト(206),ハタ(21◎),ハチ(205) 一 一 一 一 一 一
Nチ(201),ネコ(2◎7) 一 『
鼻音
化 オビ(212),マド(209),スズ(211)中 雷 工 キツネ(230),カラス(228),スミ(227),チズ(225) _ _ _ 一
〃
π シマ(226>,ウチワ(231),チジ(224),カラシ(229)
}
iとe
王 エントツ(223),エキ(221)} }
の区甥 豆
イト(222),イキ(220)
一 一
以後「iとeの区別を「i/e」と簡単にあらわすことにする。
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241〜249の九つは,語彙について聞くものである。248は絵を見せて答えても らった。ここは選択肢をカタカナで示してある。細かい発音上の違いは無視し
た。
247と248とは前回調査にはなかったものである。前者は鶴岡方言の時代的変 化が出そうなものとして,後者は方書形の多く出そうなものとして取り入れた。
249は圭族のことばと言われているものである。
251〜253の三つは,いわゆる新語について共通語との相関をみるため聞いた ものである。0という番号のN.A.はno answerで「無答」を示す。9のところ には正答以外の答えを書いた。
・261〜269の九つは,文法についての質問項爵である。有声化・無声化などの 音声的な差異は無視する。記入欄で(}で包まれた部分に対しては,被調査者の 反応をできるだけ忠実に写す。261は「オキナサイ」という反応に対しては,「何 度起こしてもなかなか起きないので少し強く言う時には?」のように質問する。
両度の調査で質問文の違うものについては具体的には第琉章で述べる。
270は,101と同じことを,別のことで聞いている。この二つが同じ答えにな るかどうかを見ようとしている。反応の記録のしかたも101と罰じである。
271は敬語について試みに聞いたものである。これは,次の年の岡崎市の調査 でも聞いている。両都市の敬語の違いが明らかとなるであろう。
なお,調査票に「サねグデ」など,ひらがなの「ね」などが使ってある。こ れは,方雷的な発音の母音[ε]など,エの広いものがあらわれていることを
示す。
301以下は,フェイスシートに属するものや,社会的態度などを調べるもので ある。 〈りスト〉とあるのは,文を書いたカードを見せて,それを読んだ上で 答えてもらったものである。この〈リスト〉に書かれている文は,上の調査票 の〈リスト〉と書いてあるあとにあげておいたが,実際の調査票そのものには 書いてないものである。一つの問題でいろいろのことを見ようとしているもの
もあるが,主なねらいで分類すると次のようになる。
鶴岡への帰属意識が強いか,それとも全国か……・・301,3e5,307,313 東京との結びつき…一・302
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マスコミュニケーションとの接触度一…303,304,306,307 伝統保持か改変か一……308,312,314
方言か共通語か…・・…309
、方言や共通語に対する意識一…310,312,
地域社会とのかかわり一……311 階層関係…・…・311,315,316
301は,「暖かい所」などとあるときは欄外に書いてもらってあとで処理した。
302の質問のr東京」の範囲は,いわゆる首都圏を指すものとする。
303,304でテレビやラジオを持っていない,と答えた張合はN.Aの下の余白 に「ナシ」と記入する。
307の「その他」とは,赤旗や聖教新聞など購読者屡が限られているものをさ
す。
310.選択肢の詳しい意味内容は説明しない。たとえば,「軽快だ」の意味が わからない被調査者に,それが重苦しいの対語だということを教える程度に止 めておく。
311.同一カテゴリーの団体の二つ以上に加入している場合は,もし役員を していれば,その役員をしている方の囲体を採用して答える。
314. 「支持なし」と答えた場合は,7に◎印をつけ,調査票の質問を続け
る。
315.「わからない」と答えた揚合は,記入欄の余白にそのことを記入する。
316.家族の合計の手取り年収を喪う。
317では,調査が終わったという安心感を被調査者に与えた上で,道をたずね,
その答が共通語であるか方言であるかを調査員が判定するものである。
その下のワクは,調査金体の印象に従って判定し,その記入は,矢印の上,
あるいはその中間に○印をつける。矢印は,その上に書いてあるものよりも,
わずか矢印の向いている方へ傾いていることを示す。
次のワクの「積極的」一…・というのは,被調査者の調査に対する態度である。
調査の途中で態度が変わった場合は,その推移に従って矢印でつないで示す。
317以下は,被調査者と別れてから後に記入するものである。
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4。3 前獲製皇国…票との比較
まず,前回の調査票にあって,今回の調査票にないものは,まず,言語その もの以外では,前回調査票の番号で示せば次のとおりである。
20.発音教育を受けたか。
11.そのあと発音に気をつけているかどうか。・
16.きょうだいはあるか。長男(女)であるかどうか。
20.映画は見るか。
21.映画は日本のものと外国のものと,どっちに関心があるか。
27.本を1か月にどのくらい読むか。
29.ラジオのニュースを1日に何回聞くか。
今回の調査票の300台のものは, 一一部を除いて,新しく加わったものである。
302は「電話」というのを今回入れた。遠隔地との個人的コミュニケーションと して電話は今や欠かせないものとなっている。303のテレビはもちろん前回調査 のときは存在していなかったが,これも国民の生活はこれなしには考えられな いほど今は普及している。307に当たるものは前回も聞いているが,今回はずっ と詳しく聞くことになった。309は前回調査と全く恥じである。311は前回より ずっと詳しくなっている。315は前回でも闘いている。317.も前回と同じである。
震語の方は,まず音声では,前回調査禦の42「ショージ(障子)jを今回は 取り上げなかった。ショーのところを[馬;]のように発音するのが鶴岡方言 の古い特徴となっているが,準備調査の結果でもあまり多くないことが明らか
となったし,調査もむずかしいものと思われたので取りあげないことにしたも のである。したがって,今回の調査では,一つだけ数が減って,調査語数は31
となった。そのため,今回の調査と比較するために,前回調査の結果はこの「シ ョージ」を除いて31として集計をやり直すことにした。
この31の提出順は,前回は同じ音声的特色のものは岡じところに並べている が,今回は,あまり満じものをつづけると被調査者にその語の調査意図を察知 されることも考えられるので,少し順を入れかえることにした。
語彙の項目では,今回の調査票の241〜243はこの順で,このままの質問文で 前縷も質問した。244は,前回は,「おなかがいっぱいになった。もうたくさん 42