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L-H モデルによる H 2 分圧及び水蒸気分圧下におけるチャーと Ca 担持炭チャ

ドキュメント内 博士学位論文 (ページ 37-42)

2.4 実験結果及び考察 32

2.4.2 L-H モデルによる H 2 分圧及び水蒸気分圧下におけるチャーと Ca 担持炭チャ

チャーのガス化速度の解析

H2分圧と水蒸気分圧に対する初期反応速度RX=0.1は、チャーガス化の活性部位への吸着 及び脱着と関連したL-H型式に従うとすると、L-H機構は以下に示す反応の総括反応速度 式で表される7,8,11,12)

[s-1] (10)

式(10)の逆数は式(11)で表される。

[s] (11)

PH2/PH2O=0 (H2が存在しない場合)、式(11)は式(12)で書き換えられる。

[s] (12)

[s] (13)

2 2

2

1 1

. 0

H c O H b

O H a

X k P k P

P R k

 +

 +

= 

=

O H a

H c a b O H a

X k P

P k k k P k

R 2

2

2

1 1

1 .

0

+ 

 +

=

=

P C k

RX a HO +

= 

= 2

1 1

1 . 0

a b

k C= k

34

式(11)は、PH2/PH2Oの関数としてkcを記述するために式(14)を使用する。

[MPa-1] (14)

式(12)中のka及び式(13)中のkbPH2=0における反応速度データを用いて、1/RX=0.1対 1/PH2Oをプロットすることで求めた。図2-5はチャーガス化のプロットを示し、図2-6は Ca担持炭チャーガス化のプロットを示す。チャーとCa担持炭チャーのいずれでもガス化

の1/RX=0.1と1/PH2Oとが直線関係にあるとみなせる。式(12)はこれらに直線性があること

を示しているため、これを用いてka及びkbを計算できる。ka及びkbの値は、式(15)-(17) を用いて線上の任意の2点、ⅰ及びⅱを結ぶ線の傾き及び切片から求めることができる。

[MPa-1s-1] (15)

(16)

(17)

図2-5(1,023 K)からチャーガス化におけるka及びkbは、

ka = 1.25×10–3 [MPa–1s–1] , C = 1.85×103 [s], kb = 2.32 [MPa–1]

となった。また、

図2-6(1,023K)からCa担時炭チャーガス化におけるka及びkbは、

ka = 0.74×10–3 [MPa–1s–1], C = 1.05×103 [s], kb =0.014 [MPa–1]

が得られた。

( )

) / (

/ 1 /

2 2 1 2 . 0

O H H

b O H X

a

c P P

k P R

k k − −

= =

ii X i X

ii O H i O H

a R R

P k P

, 1 . 0 ,

1 . 0

, ,

/ 1 /

1

/ 1 /

1 2 2

=

=

=

i O H a i

X k P

C R

, ,

1 .

0 2

1 1

− 

=

=

i O H i X

a a

b R P

k k C k

, 2 , 1 . 0

− 1

=

=

=

35

図2-5 チャーガス化における1/RX=0.1と1/PH2Oとの関係

図2-6 Ca担持炭チャーガス化における1/RX=0.1と1/PH2Oとの関係

式(14)中のkcの値は、PH2/PH2Oに対するka/RX=0.1 – 1/PH2O – kbをプロットすることにより 求めた。チャーガス化及び Ca 担持炭チャーガス化におけるこれらのプロットをそれぞれ 図2-7及び図2-8に示す。いずれの場合も直線性が認められ、式(14)の関係性と一致した。

この線上の任意の2点を用いて、図2-7(1,023K)からkc = 33.33 [MPa–1]となった。また、

図2-8からCa担時炭チャーガス化のkc

1 /R

X=0.1

[s]

×

10

3

0 2 4 6 8

0 1 2 3 4 5

1/

PH2O

[MPa

-1

] Char

1023 K, P

H2

=0

ka=1.25x10-3[ MPa-1s-1] kb=2.32 [MPa-1]

(ii)

(i)

1/ R

X = 0.1

[s]

1/P

H2O

[MPa

-1

]

ka= 1.25X10-3 MPa-1s-1 kb = 2.32 MPa-1 PH2

= 0

1 /R

X=0.1

[s]

×

10

3

0 1 2

0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1

1/

PH2O

[MPa

-1

] Adaro Ca char

1023 K, P

H2

=0

ka=0.714x10-3 [MPa-1s-1] kb=0.014 [MPa-1]

(ii)

1/ R [s]

X = 0.1 (i)

1/P

H2O

[MPa

-1

]

PH2

= 0

ka= 0.714X10-3 MPa-1s-1 kb = 0.014 MPa-1

36 kc = 0.66 [MPa–1] となった。

同様にして、1,073 Kにおけるチャーガス化及びCa担持炭チャーガス化のka, kb, kcの値に ついて計算した結果を表2-3に示す。

図2-7 チャーガス化におけるka/RX=0.1 – 1/PH2O – kbPH2/PH2Oの関係(1,023K)

図 2-8 Ca 担持炭チャーガス化における ka/RX=0.1 – 1/PH2O – kb と PH2/PH2O の関係 (1,023K)

k

a

/R

X=0.1

-1 /P

H2O

-k

b

[MPa

-1

]

0 10 20 30 40 50

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

P

H2

/P

H2O

[-]

Adaro char 1023 K

kc=[ka/R-1/PH2O-kb]/[PH2/PH2O] =33.33 [MPa-1]

kc = [ka/R-1/PH2O-kb] / [PH2/PH2O]

= 33.33 MPa-1

k

a

/ R

X=0.1

-1/ P

H2O

- k

b

[MPa

-1

]

P

H2

/P

H2O

[-]

k

a

/R

X=0.1

-1 /P

H2O

-k

b

[MPa

-1

]

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

P

H2

/P

H2O

[-]

Adaro Ca char 1023 K

kc=[ka/R-1/PH2O-kb]/[PH2/PH2O] =0.66 [MPa-1]

kc = [ka/R-1/PH2O-kb] / [PH2/PH2O]

= 0.66 MPa-1

P

H2

/P

H2O

[-]

37

表2-3 ガス化実験から得られた各反応速度定数ka, kb, kcの値

図2-9は、表2-3の各反応速度定数ka, kb, kcを式(10)に代入して計算したチャー及びCa担 持炭チャーの初期ガス化速度を示す。H2が存在しない場合、チャーとCa担持炭チャーの ガス化速度は、PH2Oの増加とともに増加した。PH2Oの増加に伴うガス化速度の増加は、Ca 担持炭チャーの方がチャーよりも大きかった。Ca担持炭チャーは、チャー表面への水蒸気 吸着を促進したためと考えられる。

図2-9からPH2の増加に伴って、チャー及びCa担時炭チャーの両方のガス化速度は低下 し、図2-4に示す実験結果と一致した。しかしながら、PH2の増加によるガス化速度の低下 率はCa担時炭チャーの方がチャーよりも低かった。チャー内にCaを担持することによる

H2O(水蒸気)吸着の改善により、チャーガス化の活性部位への H2吸着を防止し、ガス化反

応におけるH2阻害の影響を低減させることにつながったと考えられる。

図2-9 表3の各反応速度定数ka, kb, kcを式(10)に代入した際の初期ガス化速度の解析結果 Temperature

[ K ]

ka [10-3MPa-1s-1]

kb [MPa-1]

kc [MPa-1]

Char gasification 1023 1.25 2.32 33.33

1073 1.71 1.99 3.41

Ca loaded coal char gasification

1023 0.74 0.014 0.66

1073 1.08 0.0079 0.025

Initial g asif icatio n rate [s

-1

]

1.0 1.5

PH2O

[MPa] 0.5

PH2

[MPa] 0.0 0.5 1.0 1.5

1023 K

1.5

0.0001 0.001 0.01

Ca loaded coal char gasification rate

Char gasification rate

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