○実施項目
受注者は、ICT建設機械に関して、以下に留意して施工する。
・GNSS基準局の設置、ローカライゼーションの実施
・ICT建設機械のバケット・ブレード位置精度の確認
・日常点検の実施
・掘削時の土質条件
★監督職員は、精度確認結果を把握する。(鉛直較差±50mm 以下)
~仕様書・関係基準類~
追特仕(発注者指定Ⅰ型・Ⅱ型、施工者希望Ⅰ型・Ⅱ型共通)
第○○条 ICT活用工事について(4.もしくは5.)
4.ICTを用い、以下の施工を実施する。
③ ICT建設機械による施工
4.②で得られた3次元設計データまたは施工用に作成した3次元データを用いて、ICT建 設機械により施工を実施する。
1)ブルドーザの排土板の位置・標高をリアルタイムに取得し、ICT建設機械による施工用 データとの差分に基づき制御データを作成し、排土板を自動制御する3次元マシンコントロ ール技術を用いて、河川・海岸・砂防・道路土工の敷均しを実施する。(※)
2)ブルドーザの排土板の位置・標高をリアルタイムに取得し、ICT建設機械による施工用 データとの差分を表示し、排土板を誘導する3次元マシンガイダンス技術を用いて、河川・
海岸・砂防・道路土工の敷均しを実施する。(※)
3)バックホウのバケットの位置・標高をリアルタイムに取得し、ICT建設機械による施工 用データとの差分に基づき制御データを作成し、バケットを自動制御する3次元マシンコン トロール技術を用いて、河川・海岸・砂防・道路土工の掘削、法面整形を実施する。(※)
4)バックホウのバケットの位置・標高をリアルタイムに取得し、ICT建設機械による施工 用データとの差分を表示し、バケットを誘導する3次元マシンガイダンス技術を用いて、河 川・海岸・砂防・道路土工の掘削、法面整形を実施する。(※)
ICT バックホウ要領 3.5.1~3.5.12 , 3.6.2 , 1.3 , 3.7 ICT ブルドーザ要領 3.4.1~3.4.11 , 3.5.2 , 1.3 , 3.6
●留意事項
ア)「ICT建設機械による施工」の実施事項
「ICT建設機械による施工」の実施事項は、「ICTバックホウ要領、ICT ブルドーザ要領」の規程に基づき実施する。
「ICTバックホウ要領、ICTブルドーザ要領」は、i-Con に関連した改定は 行われておらず、従来の運用を変更するものではない。
イ)ICT建設機械により施工を行う範囲
本手引き 1.2.3.●留意事項アの範囲とする。
ウ)GNSS基準局の設置
自動追尾TS及びRTK-GNSSの基準局は、施工精度を確保する目的から3 次元座標が与えられている位置(基準点)に設置することが重要であり、この基準 点の設置については、3級以上または同等の工事基準点を利用するか、これらの工 事基準点から測量により求めた基準点を利用する。
- 63 -
なお、ネットワーク型RTK-GNSSを採用する現場では、基準局は不要。
エ)ローカライゼーションの実施
ICT建設機械による施工は、設計データの座標に従って施工を進めることとな り、現場での基準となる位置は、現場に設置した工事基準点となる。この工事基準 点は、TSにより設置されていることが一般的である。
一方、GNSS測位によるICT建設機械により施工する場合には、GNSS測 量値に頼ることとなるが、TS測量とGNSS測量にはそれぞれに測量精度や誤差 が異なるため、お互いの測量結果が整合する可能性が少ない。
このため、GNSSによる測量結果を、現地に設置した基準点の座標をローカラ イゼーション(局地化、座標変換)することで、GNSS取得値が現地に整合して、
精度の良い施工が可能となる。
オ)バケット・ブレード位置精度の確認(着手前)
ICT建設機械による施工精度を確保するため、施工着手前にバケット・ブレー ドの位置精度の確認を行う。
バケット・ブレード位置精度の評価方法は、MC・MGのモニタから提供される バケット位置と、TSにより取得されるバケット位置の較差を算出し、全ての条件 における較差が標高で±50mm 以下であれば、出来形管理規格値を満足できる所要 の性能を確保していると判断する。
受注者は、精度確認結果を監督職員に提示できるよう、資料として整備・保管す る。
カ)日常点検の実施
1)バケット・ブレード位置精度の確認(日々)
バケット・ブレードの位置精度は、連続的な作業による作業装置の摩耗、機 械ガタの変化等により、精度が低下する可能性がある。このため、施工間中は 原則として日々『バケット・ブレード位置精度の確認』を実施する。
精度確認の方法は、3次元座標を持つ現地杭に作業装置をあわせる方法があ る。
受注者は、点検結果を監督職員に提示できるよう、資料として整備・保管す る。
2)機器類の点検
MC・MG技術を構成するセンサ、ケーブル等は、連続的な掘削及び敷均し作 業により、故障、断線といったトラブルの発生が想定されるため、日常的にこ れらの状態を確認する必要がある。
受注者は、点検結果を監督職員に提示できるよう、資料として整備・保管する。
キ)ICT建設機械による掘削時の土質条件
一般的にICTバックホウ、ブルドーザによる掘削では土砂を標準としている。
軟岩等が確認された場合には、ICT建設機械で掘削ができない。
- 64 -
一般に ICTバックホウを用いた掘削工の対象土質は、バケットで施工する土砂(レ キ質土、砂及び砂質土、粘性土) を標準としており、ブレーカーで施工する軟岩の 掘削には対応していない。(軟岩Ⅰの法面整形工には対応)
設計面をICT建機で施工できない場合には、3次元出来形管理が適用できなくな り、従来の出来形管理を行う必要がある。
ク)現場での注意事項
MC、MGを過信したり、モニタを注視しすぎて周囲への注意が散漫ならないよう に注意する。MC,MGともにモニターを見続ける必要はない。
- 65 -
10.出来形管理