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国立歴史民俗博物館研究報告 第59集(1994)
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三 備考
炉壁で未溶解の粘土部をA(S187),溶 解部をB(Sl86)とした。電子顕微鏡にチ タン化合物のウルボスピネルがでている ので炉壁の原料に砂鉄が入っているか,
粘土をこねて炉壁をつくるときに周辺か ら砂鉄が混じり込んでしまった可能性が ある。
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4.
5 板井砂奥製鉄遺跡
遺 跡 名
、虫 イタザコセイテツイセキ 地図名(5万分の1)
高梁・玉島 板井砂奥製鉄遺跡
所 在 地
岡山県総社市久代字板井砂奥遺跡の内容
古墳,製鉄関係遺構,10世紀末〜11世紀初の窯状遺構iからなる遺跡である。7つ の作業場に伴う製鉄炉23,窯状遺構4が調査された。時 期
須恵器から,8世紀を中心とした時期に比定されている。炉の熱残留磁気測定か らは640,650,700年を前後する値が算出されている。鉄 器
鉄関連遺物 製錬津,鉄塊,炉壁
そ の 他
焼土,炭,須恵器試料番号
Sl88−190,300調 査 年
1986.2.3〜1987.8.31調 査 者
総社市教育委員会文 献
谷山雅彦「板井砂奥製鉄遺跡」 (『水島機械金属工業団地協同組合西団地内遺跡 群』総社市埋蔵文化財発掘調査報告9.1991)。備 考
製鉄炉の左右の作業空間は,出土遺物の違いから作業内容を異にしていたと考え られている。また鉱石粉末を置いたと思われる置場が確認されたことは注目され
る。
資料番号1(S300)
一 考古学的調査 1資料観察表
板井砂奥
1
時 期
登録番号
遺 物 名
所 見
出土状況 遺 構 出土状況 7世紀
第1作業場,P−2
根
00 長径
1法短径 里厚さ
重さ
拠
歴博番号
所蔵者番号 鉄鉱石(磁鉄鉱)
褐色の錆が認めら
分析試料
量が少ないので鉱備 考 一
L5 cm
1.2 cm O.7 cm 2.8 9
磁着度 メタル度なし
遺存度破片 破面数6
㌻一「㌶
.
作業場ピット2の土砂を水洗して,砂粒状の遺物を集めた中で確認された鉱石 片の1つである。表面には錆色の付着物がありよく観察できない。一部には赤 褐色の錆が認められる。外見的には熱を受けているかどうか不明である。
量が少ないので鉱石部を全量,電子顕微鏡と放射化分析に供した。
写真8 板井砂奥遺跡出土鉄鉱石(実大)
二 自然科学的調査 1化学分析
2 放射化分析
3 電子顕微鏡写真(図版ll6)
4 写真中の部分分析値 三 備考
純度が高い鉄鉱石である。Mnが鉱石と しては高い。
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一
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国立歴史民俗博物館研究報{1r第59集(1994)
資料番号2(S188)
一 考古学的調査 1資料観察表
板井砂奥 2
時 期
登録番号
遺 物 名
所 見
分析試料
出土状況
区
構況
査
撲
調 遺出
8世程 歴博番号
所蔵者番号
第2作業場鉄淳溜り 根
製錬津
長径 5.1 cm 磁着 法 短径 4.3 cm メタル 量 厚さ 1.0 Cm 遺存 重さ 32.0 9 破面 扁平な鉄淫で両端にそれぞれ面をもち,
上面と側面は緩やかな形状を呈し,下面は地面の凹凸を写した形状である。
長軸肩部2/5を直線状に切断し,津部を分析。
備
拠
磁着度2 色 調
メタル度なし 上面の一部が茶
遺存度破片 褐色他は赤褐 破面数2 色
これは1つの流出単位と考えられる。
考1製錬系の炉外流出淫である。
ぐ
図化学・析
電子顕微鏡
圏
放射化分析
5cm
0
図54 板井砂奥遺跡出土鉄津実測図とサンプリング位置,写真(縮尺2:3)
二 自然科学的調査
l X線CT写真と解析結果(図版49)
2化学分析
3 放射化分析
4 電了・顕微鏡写真(図版H6・ll7)
5 写真中の部分分析値
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