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二 自然科学的調査

 l X線CT写真と解析結果(図版50)

 2化学分析

 3 放射化分析

 4 電子顕微鏡写真(図版117)

国立歴史民俗博物館研究報告 第59集(1994)

5 写真中の部分分析値

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三 備考

  X線CT観察結果では均質で, CT上端

 値は1800で硬質の鉄鉱石である。電子顕微  鏡観察結果では硫化鉄が検出されたことが

 特徴である。化学分析結果では,T.Feが

 57.87%で高く,若干のSiO2, MgO, CaOな  どを含有する。Sが若干高い。

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表46 山宝鉱山化学分析値(%)

資料番号

SNo. T.Fe

MJ?e FeO Fe203 Sio2 Al203 MgO Tio2

山宝鉱山1 258 57.87 0.61 26.94 51.93 7.68 0.94 2.72 0.19

資料番号

SNo.

MnO CaONa20 P S Cu V

山宝鉱山1 258 0.65 3.24 0,070 0,021 0,002 1,762 0,008 0,003

表47 山宝鉱山放射化分析値(ppm)

資料番号

SNo.

Na Mg Al

Si

S C1 K  Ca Sc  Ti

山宝鉱山1 258 240 31000 4300 <1.1%<180 170 27000 0.88 <430

資料番号

SNo.

V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga As

山宝鉱山1 258 4.0 26 4300 50% 23 <500 <160 700 <4.7 7.8

資料番号

SNo.

Se Br Rb Sr Zr Mo Ag Cd In Sn

山宝鉱山1 258 <5.7 <0.96 <52 <690 <1000 <5.5 <10 <12 0.77 <1100

資料番号

SNo.

Sb Te

1

Cs Ba La Ce Pr Nd Sm

山宝鉱山1 258

35

<11<2.0 <150 6.4 12<8.9 0.42

資料番号

SNo.

Eu Tb Dy Yb Lu Hf Ta W

Ir

Au

山宝鉱山1 258 <0.22

<2.8 0.54 0.17 <1。3 <1.0 <0.78 <0.029 <0.014

資料番号

SNo.

Hg Th u

山宝鉱山1 258 <3.8 <0.60 <0.43

24)境ヶ谷遺跡

遺 跡 名

サカイガタニイセキ 地図名(5万分の1)

   庄原 境ヶ谷遺跡

所 在 地

広島県庄原市川西町字境ヶ谷

遺跡の内容

庄原盆地の北東,西城川の右岸に位置し,竪穴住居跡29,掘立柱建物跡1,箱式 石棺墓1,土墳墓2,(鍛冶炉2),古墳1が検出された。鉄津は古墳石室内や覆 土,鍛冶土坑以外の土坑からも出土している。古墳はこの集落の居住者との関連 が指摘されており,鍛冶集団との関係が注目される。

時   期

SX40(鍛冶炉)付近から出土した土師器によって,6世紀前半に比定されている。

鉄   器

鉄斧,鉄鎌,刀子,鉄繊,鉄器片 鉄関連遺物 鍛冶淫,砂鉄,羽口,鉄鉱石

そ の 他

砥石,紡錘車,須恵器,土師器,製塩土器

試料番号

S37−45

調 査 年

1981.ll.9〜12.19, 1982.2.22〜3.20, 4.12〜5.18

調 査 者

広島県教育委員会,(財)広島県埋蔵文化財調査センター

文   献

松井和幸編『境ヶ谷遺跡群一庄原養鶏団地造成に係る埋蔵文化財の調査一』広 島県教育委員会,(財)広島県埋蔵文化財調査センター。1983

備   考

遺跡は風や雪対策上,有利な所に立地しており,中国山地の砂鉄を利用した鉄生 産を背景とした鍛冶作業が考えられる。この地域は平城宮出土木簡に記載された 調鍬の供出地に比定されていることや,周辺に古墳時代の鍛冶遺跡が多く存在し ていることから考えて,地域的な鉄器生産との関連が注目される。なお広島県立 呉工業試験場化学部の分析が行なわれ,砂鉄製錬による鉄素材を対象とした鍛冶 津であることが確認されている。

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国立歴史民俗博物館研究報告 第59集(1994)

資料番号1(S44)

 一 考古学的調査    1資料観察表

境 ケ 谷

  1 出土状況 調査区

遺   構  SX40

出土状況

時   期 6世紀中頃〜後葉     根

登録番号

歴博番号 44−1・2

所蔵者番号   9

長径 短径 厚さ 遺 物 名 砂鉄 重さ

法量

所   見 鍛冶炉付近で採取したものである。

分析試料

砂混じりIA(S44−1)と砂鉄粒子のみ

る。

i備

SX40鍛冶炉付近 拠

㎝ g

磁着度4

メタル度なし

遺存度現状

破面数

色 調 茶褐色

鍛冶炉付近で採取したものである。製錬用か自然堆積かは分からない。

砂混じりIA(S44−1)と砂鉄粒子のみIB(S44−2)の両方の必要量を選択して分析す

二 自然科学的調査  1化学分析

 2 放射化分析

写真10 境ヶ谷遺跡出十砂鉄(実大)

三 備考

  鍛冶炉付近から採集した砂鉄を水洗しないものA(S44−1)と水洗したものB(S44−2)として  分析した。ただしこの砂鉄は鍛冶作業に用いるためのものか,自然堆積なのかはわからな

 いo

  両者は水洗した分,Tio2の値に差がみられた。水洗しないものは砂の混入が分析値に反  映し,Tio2は4.20%で,水洗したものは砂が除去された分だけ, Tio2の値が高くなっている   (TiO2=5.05%)。また水洗するのとしないのでは, Si, Al, CaOの分析値に違いがでるこ  とがわかり,砂鉄の分析値をみる場合に注意しなければならないことがわかった。これら  の値から,低チタンで還元しやすい砂鉄であることがわかり,またMnOは0.37%, Pは  0.025%,Sは0.007%などの不純物も低い。

資料番号2(S45)

 一 考古学的調査    1資料観察表

笥出土状況㌧1

    6世紀中頃〜後葉