農産物生産に伴う
「J-クレジット」
算定等の促進
C
C
土壌や施肥等の
適正管理
④農地、森林、海洋における炭素の隔離・貯留
➢ エネルギーを大量に消費して製造される資材を木材及びバイオマス由来マテリアルへ転換す る等、バイオマス資源のフル活用による「炭素循環型社会」の構築を目指す。
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高層建築木造化イノベーション
バイオマスフル活用イノベーション
リサイクルを考慮した 素材の設計・製造
リサイクル率の向上技術 リサイクル工程での
廃棄物低減技術
バイオマス最大化・炭素循環イノベーション バイオマス高度活用イノベーション
改質リグニン、セルロースナノファイバー等
本体も燃料もオールバイオマス製ビークル
■量産・低コスト製造技術の開発による生産量・用途拡大。
栽培や収穫に有利な C4植物の開発
食料と資源の生産を 最大化するプロセスの構築
+
■都市部での木材需要の拡大に資する木質建築部材の開発。
耐火性、耐久性の向上
→木材のあらわし仕上げを可能に
■バイオマス資源を100%使い尽くし、多段階で繰り返し使用する カスケードシステムの構築。
■乾燥ややせた土壌でも生産が可能なC4光合成型植物 の活用促進と技術の海外展開。
海外の生産国 でも展開へ 畜産等との
複合化で炭素循環
⑤バイオマス資源のフル活用
バイオマス
(バイオマス資源を100%使い尽くすとともに多段階で繰り返し使用するカスケードシステムの構築)
各種バイオマスの 利用率向上
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⑥農山漁村の将来像
➢ 農林水産業のゼロエミッションを達成し、農山漁村の炭素貯留とエネルギー供給基地を目指す。
➢ 現場で生じている気候変動による生産への影響を回避・軽減する技術を開発。
➢ 農業の多面的機能を積極活用する技術(アグリ・グリーンインフラ)の開発により、気候変動によ り激甚化する自然災害の被害を軽減。
⑦気候変動適応技術の開発
農業の多面的機能の積極活用 による減災
水産分野における気候変動の影響 評価及び適応技術の開発
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気候変動に伴う生産性の低下を 回避・軽減する技術
極端気象の頻発化による災害の増加
水田への降雨の貯留 ため池の洪水調節利用
排水管理のための
AI水位予測 コメの品質・収量低下◆
高温登熟・高温不稔 耐性品種
◆
病害虫耐性の向上
コムギの減収大豆の病害
果実の着色不良
◆
高温障害対策技術
◆
地域特性を踏まえた 栽培支援
野菜の生育不良
育種素材 生産安定技術
◼
温暖化に適応した 増養殖技術の開発
(サケ等)
海洋の環境変化
(水温上昇・海面上昇等)
◼
新たな赤潮・貝毒原 因種、有害生物、病 気等への適応技術の 開発
新たな有害生物の出現
漁場の位置や漁期の変化 高水温化によるノリ等 養殖への影響 海面上昇による海岸や 藻場・干潟等への影響
➢ 農地土壌における土壌微生物機能の完全解明に向けて、マイクロバイオーム・作物反応・土壌 環境等のビッグデータを蓄積し活用する仕組みを構築。
➢ 世界トップレベルのビッグデータの構築とその活用により微生物機能の制御・改変を行い、
食料の増産と地球環境保全を両立する食料生産システムを構築。
⑧土壌微生物の機能解明等による環境を保全する生産方式の開発
微生物機能の制御
・温室効果ガス削減に向けた微生物叢の制御
・効率的な病害虫防除や養分供給のための微生物資材の開発
・ゲノム編集による微生物機能の改変
マイクロバイオームなどのビッグデータの構築
・マイクロバイオーム-作物-土壌相互作用の解明
・微生物群集の有用性評価
検証 データ
土壌微生物機能の完全解明 微生物機能をフル活用した
環境負荷の低い食料生産システム
AI
化学肥料の 投入を削減
温室効果ガス発 生抑制
気候変動に対応した植物
土壌微生物
環境を完全解明し、生物機能をフル活用
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「おいしくて健康に良い食」の科学的な解明・提案
➢ ヒトゲノム情報等のパーソナルデータと機能性成分、味覚等の食データを連結し、ビッグデー タとして研究開発等に活用。
➢ ビッグデータの活用により、和食や日本型食生活の健康増進効果などこれまでは解明が困難 であった「おいしくて健康に良い食」を包括的・網羅的に解明。
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医療と食データが結合した 世界トップレベルのデータ プラットフォーム
ヒトゲノム情報、健康診断、腸内 細菌、日常生活、体質情報、
食事情報等
作物、品種、食事毎の成分、
機能性成分、味覚等
「おいしくて健康に良い食」の科学的解明
例)β-クリプトキサンチン
(骨代謝を助ける)
例)玄米食の効果 活
用
個人の年齢・体質・健康状況等
個人の健康状況等に応じた「おいしくて健康に良い食」を 分析・提案
フ ィ ー ド バ ッ ク
例)日本型食生活 の効果
世界初
栄養素レベル 食品レベル 食事レベル
①腸内細菌叢及び代謝物の機能解明とおいしくて健康に良い食の提案・提供①
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ドキュメント内
資料 7 農林水産研究イノベーション戦略 年 5 月 農林水産技術会議事務局
(ページ 55-61)