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⑧育種の状況①(バイオメジャーの巨大化とデータ重視型育種)

(億円)

➢ 我が国のジーンバンクの植物遺伝資源の保存点数は22.9万点で世界第6位。種子の保存状 態や保管体制も含めると、世界トップレベルの規模。

➢ 我が国は国際イネゲノム塩基配列解析プロジェクトを主導し、イネゲノム全塩基配列の解読に 大きく貢献。

米国 50.9万点 日本 22.9万点

中国 39.2 万点 ドイツ 14.8 万点 インド 36.6 万点 ブラジル 10.7 万点

ロシア 32.2万点 カナダ 10.6万点

韓国 25.0万点 エチオピア 6.8万点

○世界第6位の植物遺伝資源保存点数

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永年庫 配布庫

○ 優れた種子保管体制

世界に誇る我が国のジーンバンク

⑨育種の状況②(世界トップレベルの遺伝資源とイネゲノム解読の実績)

データ利用の高度化によるスマート育種技術の開発

・2004年のイネゲノム解読以来、ゲノム情報を基に、

多数の有用遺伝子を特定。

(研究成果が英ネイチャー誌に掲載)

・ゲノム情報と栽培環境、表現型等の情報を育種ビック データ基盤として整備中。

・世界に先駆け、データ駆動型による効率的かつ スピーディな育種を可能とするスマート育種システム を開発中。

ミカンゲノムデータベース

(2019年8月公開)

細胞質雄性不稔 白葉枯病抵抗性

いもち病抵抗性 病害抵抗性 いもち病・白葉枯病抵抗性

高温ストレス耐性 乾燥、塩害、低温耐性 菌根菌共生

➢ 次世代シーケンサー等の機器により、生物の全ゲノム情報、発現遺伝子情報等の遺伝情報を 取得し、バイオインフォマティクスを駆使して整理・解析する技術が進展。

➢ 多様な生物(植物、動物、微生物等)の遺伝情報を収集、大量データのAI解析等により、生命 現象の理解が進み、医療、品種開発、物質生産等への応用に期待。

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⑩育種の状況③ (ゲノム解析技術の進展)

DNA解読技術の革新 IT/AIを用いた解析技術の進化

○DNAシークエンシング技術の改良により、ゲノム解読が容易・安 価かつ、正確な解読が可能に。

⇒膨大な生物情報ビッグデータの蓄積

○様々な分野で、機械学習・ディープラーニング等 のIT/AI技術の実用化が進展。ビッグデータの高 度解析が可能に。

次世代シーケンサーにより解読コストは 大幅に低下

ヒト全ゲノム解読に要した費用及び期間

・ヒトゲノム計画時(1990年)

30億ドル 13年

・2015年現在

1000ドル 1日

短い(100塩基程度)配列 を大量解読する機器に加え、

長い(1,000塩基以上)

配列を解読可能な一分子 シーケンサー等、多様な機器

次世代シーケンサー(イルミナ社) が開発

○オミックスデータ(DNA、タンパク質、代謝物等、

生体分子の網羅的データ)等を統合的に解析 するバイオインフォマティクス研究が進展。

Wetterstrand KA. www.genome.gov/about-genomics/fact-sheets/DNA-Sequencing-Costs-Data より引用 (2020/04/09時点)

➢ 海外に対して強みを持つ国産ゲノム編集技術やゲノム編集作物の開発が進展。

➢ ゲノム編集技術を利用した農林水産物・食品等の取扱いについては、農林水産省及び厚労 省が2019年10月に整理・公表。

※ ゲノム編集技術は、他の生物のDNAを残さずに育種が可能。

ゲノム編集作物の開発

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