-置換型2元合金に おいては, 規則格子形成によって格子定数 が変化する. Fe Co合金の等原子組成付近では, 規則化に伴い 格子定数が増加することが知られ ている( 3 1 )ので, 格子定数を 測定することにより, 規則化進行の程度を知ることができる.
そこで本章 では, Fe Co合金の規則化に伴う規則度変化を直筏 測定するかわりに, この合金の格子定数の等温変化をX線回折 法により測定した ブJ , この格子定数Pと規則度の2乗Xとの 問に特定の関数関係を仮定し, さらに, 第2章で導出した一般 的速 度式を用い, Fe Co合金の等温 規則化 過程を論じた. この 方程式を用いて, 実験結果をほぼ満足に解釈でき, 室温におけ るFeCo合金の格子定数がP==A+BX(A,Bは規則度によらぬ
の量)で表わされる こと, および規則化の活性化エネルギーに ついても合珂的な傾が符られることを示すとともに, 一般的速
度式白体の特性についても議論した . さらに, 比較的低温で焼 鈍した場合, Fe Co合金の格子定数は明瞭な2段階の変化を示し,
焼鈍温度 が低いほどその2段階変化 が顕著に現われることを見 出した. この事実を説明するため, 前章で述べた規則化が 空孔 を媒介として進行することを陽に取り入れた, 修正した一般的
速度式を実験結果の解析に適用し, この合金内の空孔の形成エ 不ルギーと移動エネルギーを凡積もることができた. また B2 苅IJ規則合金の等温規則化過程におよぼす過剰空孔の役割につい ても検討した.
-
44-4.2 実験結果
Fig.4- 1 に773K以上の高温領域(773,823,873,923K) における格子定数の時間変化, また, Fig.4-2に773K以下の 低温領域( 623,6 73,723,773K)における格子定数の時間変 化をそれぞれ示す . 比較のため に, 77 3Kの結果は両方の図に 同時に示している. 図からわかるように, 各温度での平衡値に 達する 時間は, 7 73 Kの上下で大 きく 異な り, 高温側で は 923Kで60s以内, 773 Kでせいぜい6.0ks程度で平衡値に な るのに対し, 低温側では非常に長く623Kでは1.2xl03ksでも すF衡値に達していない . また, その変化の仕方 も大きく異なり,
823
K以上の焼鈍温度ではあまり顕著ではないが, 77 3K以下 では焼鈍温度 が低いほど格子定数の2段変化が明瞭に認められ る. な お, 両ノゴの[ヌlにぶした実線は, 実験結果をほぼ再現する ようにづ|い た曲線である. 格子定数の平衡値が低温側になるほ ど大きく変化していることや, お互いの等温曲線の交点の時間 などは, 熱処理法は少し異なるが積山ら( 4 3 )の電気抵抗の等温 変化と類似している. 次節において , こ れらの実験結果を第2立で導出した一般的速度式で解析する.
45
-ム
。
。
873 K 923 K
•
。
773 K 823 K
4砂。 2.8515
2.8510
2.8500 2.8505
εOFIOF\門出RHC何一戸ωccυ
ωυ一料一戸伺」
104 102 103
ハU
100
2.8495
cons七an七 la七七ice
t / min
ーよa m r e h ←L o s e-工g n a h c 七he工n
Time,
Observed 汁上Aせg -工干L
F
o annealing a七
773K.
above range
七he
-46 -工n 工 n 七emperatures
alloys FeCo
var工ous
673 K
623 K
•
• 773 K
723 K
•
企