第1章 共通応急対策計画
TEL 03-5253-7777 FAX 03-5253-7553
消防防災無線
※ マイクロ電話
TEL (7-)90-49013 FAX (7-)90-49033
TEL (7-)90-49102 FAX (7-)90-49036 地域衛星通信ネットワーク TEL
(9-20-)048-500-90-49013 FAX
(9-20-)048-500-90-49033
TEL
(9-20-)500-90-49012 FAX
(9-20-)500-90-49036 2 災害情報の共有化
災害情報については、災害対策本部全職員においても共有化を図り、活動に統一性を与える。
3 住民からの通報等への対応
災害発生直後から、住民による本部への電話通報、駆け込み通報等各種通報が寄せられ、その 対応に追われることが想定される。
住民からの問い合わせは、多くの場合安否の問い合わせ、ライフラインの復旧の見通し等、人 命関係被害情報の収集に直接結びつかない場合が多い。
このことから、以下の方法により、住民からの電話通報の抑制を図るとともに、本部機能の強 化を図るものとする。
なお、併せて電話通報の抑制に関する広報を積極的に実施する。
【第3編】第1章 共通応急対策計画
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(「第5節 広報広聴計画」参照)
救助救出に直結しない情報 対 応 策
(1) 被災者の安否に関する問合わせ ・ 電話回線を絞り込み、相談窓口担当が対応 する。
(2) ライフラインの復旧見通しの問合 わせ
・ 広報担当がライフライン事業者を通じて広 報させる。
(3) 報道機関からの取材の申込み ・ 相談窓口担当が対応し、報道室へ案内する。
(4) 義援物資、ボランティアの申込み ・ 広報担当が報道機関を通じて、その取扱い について情報を提供する。
(5) 直接庁舎へ来る被災者 ・ 相談窓口担当が対応し、避難所へ誘導する。
第3 救援期
被災者から寄せられる電話通報等から、被災者の要望にあった各種情報を取りまとめ、広報等 を通じて情報を伝達する。
【第3編】第1章 共通応急対策計画
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第5節 広報広聴計画
第1 警戒避難活動期
活 動 概 要 担 当 課
1 基本方針 防災安全課
企画財政課 2 市(災対本部)が実施する広報
(1) 広報内容 (2) 広報手段
3 報道機関に対する広報要請並びに発表
(1) 放送局に対する広報要請
(2) 報道機関に対する広報要請
(3) 広報活動の内容 (4) 広報の優先順位
4 ライフライン関係機関等への要請 5 関係機関との調整
6 広聴活動
1 基本方針
警戒避難活動期には、人命の安全確保、人心の安定及び行政と市民の防災活動を支援する広報 を優先する。
2 市(災対本部)が実施する広報 【広報案文 資料編 別表9-1~9-2 P278~P281】
(1) 広報内容
ア 地すべり等土砂災害危険地域住民への警戒呼びかけ(避難誘導)、避難勧告等 イ 自主防災組織、住民等への活動喚起・行動指示
(ア) 出火の防止、初期消火の喚起・指示
(イ) 土砂災害等の生き埋めになっている人命の救出活動の喚起・指示
(ウ) 隣近所の避難行動要支援者の安否確認の喚起・指示
(エ) 転倒プロパンガスの元栓閉栓の喚起・指示
ウ 地域別の避難所
エ デマ情報に対する注意喚起の広報など混乱防止の呼びかけを行う。
オ 本部への電話通報などの抑制の広報(安否等の問い合わせを軽減する広報) カ 被災者救援活動方針及び内容に関する広報
キ その他本部への電話通報等から市民が求めている情報を把握し、広報する。
(2) 広報手段
市の実施する広報は、防災行政無線放送、広報車、有線、消防団車両等により実施する。
3 報道機関に対する広報要請並びに発表
(1) 放送局に対する広報要請
広報担当者は、人命の安全確保、人心の安定及び行政と市民の防災活動について迅速かつ確
実を期すべきもので、放送による広報が適当なものは放送局に広報を依頼する。
放送局に対する広報の依頼は、原則として県知事に要請して行う。
県との連絡がつかない場合は、放送局に対して直接依頼し、県へは事後報告する。
(2) 報道機関に対する広報要請
広報担当者は、災害の種別、発生の場所及び日時、被害状況、応急対策の状況等を取りまと
め、適宜報道機関に発表する。
発表は、以下の要領で行う。
ア プレスルームを確保する。
イ 発表担当者は、副本部長を基本とする。
ウ 事前に報道発表などの広報ルールを定めておく。
エ 警察、消防、県との情報交換を的確に行い、広報内容の一体性を保つ。
【第3編】第1章 共通応急対策計画
- 62 - (3) 広報活動の内容
ア 災害の発生状況
イ 気象警報等及び災害発生時の注意事項 ウ 避難勧告等の発令
エ 避難所の開設状況 オ 救護所の開設状況 カ 道路及び交通情報
キ 各災害応急対策の実施状況 ク 災害応急復旧の見通し ケ 人身安定のために必要な事項 コ 安否情報
サ 相談窓口及び臨時災害相談所の開設状況 (4) 広報の優先順位
災害広報は、発災後の時間経過、被害の拡大の状況等を考慮しながら、次の事項について優
先的に広報活動を行う。
ア 災害の発生状況 イ 災害発生時の注意事項 ウ 避難勧告等の発令状況 エ 道路及び交通情報
オ 医療機関の被災情報及び活動状況 カ 給食、給水の実施
キ 毛布等の生活関連物資の配給 ク 安否情報
ケ ライフラインの応急復旧の見通し コ 生活相談の受付
サ 各災害応急対策の実施状況 4 ライフライン関係機関等への要請
災害後、市(災対本部)に寄せられる市民などからの通報には、ライフラインに関係する問い合 わせ(復旧の見通し等)も多いと予想される。
そのため、常に、市民からの通報内容を聴取し、必要があるときは、ライフライン事業者に対 し、広報担当セクションの設置や増強を要望する。
5 関係機関との調整
(1) 災害対策本部が広報を実施したとき
市本部は、広報を実施したときは直ちに関係機関に報告する。
(2) 関係機関が広報を実施したとき
関係機関が広報を実施したときは、直ちに市本部に通知すること。
通知の内容は、「広報を実施した日時、広報の目的、広報内容の概要」である。
このうち、実施した日時については、混乱防止の上で特に重要である。
6 広聴活動
(1) 市本部長は、被災者の精神的不安を解消するため、被災者の相談、要望、苦情などを広く聴
取し、その早期解決に努める。
(2) 市本部長は、庁舎内に相談窓口を、避難所に臨時災害相談所を設置するとともに、巡回によ
る移動相談を実施する。
第2 救援期
基本的には、警戒活動期の広報公聴活動を踏襲するが、市民からの通報内容を聴取し、市民の 要望にあった広報広聴活動を実施する。
【第3編】第1章 共通応急対策計画
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第6節 交通確保・輸送計画
第1 警戒避難活動期
活 動 概 要 担 当 課
1 基本方針 防災安全課
2 防災拠点等の指定 防災安全課 建設課
3 緊急輸送の確保 総務課
4 交通規制 防災安全課
建設課 5 民間協力団体との調整 建設課
地域振興課
1 基本方針
(1) 災害が発生した場合に、警戒避難活動期は、人命の救助救出活動を円滑にするため、救援期 にあっては、救援物資の輸送、ボランティア活動を円滑にするため、緊急交通路の確保を図る ことが重要であり、輸送手段の確保と併せて一般車両の交通規制を実施する。
(2) 防災関係機関による災害応急対策を支援するため、防災拠点等、緊急輸送道路及びヘリポー ト等の確保を図るとともに、これらの管理者との情報共有に努める。
2 防災拠点等の指定
災害応急対策を迅速かつ効果的に実施するため、交通の確保の重要拠点として、災害応急活動 の中核となる防災拠点、緊急物資の輸送、集積等の中核となる輸送拠点及び交通拠点を定める。
(1) 防災拠点
市庁舎、西根総合支所、安代総合支所、西根病院、安代診療所、田山診療所、八幡平消防署、
同松尾出張所、同安代出張所、八幡平市総合運動公園体育館 (2) 輸送拠点
八幡平市総合運動公園体育館、松尾総合運動公園多目的屋内運動場
(3) 交通拠点
西根インターチェンジ、松尾八幡平インターチェンジ、安代インターチェンジ
3 緊急輸送の確保 (1) 緊急輸送道路の指定
ア 市本部長は、緊急輸送道路を指定し、防災性の向上に努めるとともに、災害が発生した場 合には、優先的に交通の確保を図る。
イ 緊急輸送道路は、次に該当する道路から指定する。
(ア) 防災拠点、輸送拠点及び交通拠点へのアクセス道路
(イ) 上記の代替道路 (2) 緊急輸送の確保
以下の要領で実施する。
ア あらかじめ、指定された緊急交通路の被害状況を確認する。
イ アを踏まえて、陸上ルート、航空ルート(ヘリコプターの臨時離発着場の確保)を決定する。
航空ルートについては【資料編 別表 10-3 ヘリポート及び補給基地 P287】参照
ウ 状況によっては、指定された交通路以外のルートを緊急交通路とする場合があり、当該ル ートが県道、国道のときは、県及び国と連携し、道路警戒を実施する。
警戒作業を実施するときは、事前に盛岡広域振興局土木部に連絡するものとする。
なお、緊急の場合は、事後に報告するものとする。
エ 警戒避難活動期には、一般車両の交通規制と併せて、人命の救助活動、傷病人への医療 活動等に直接結びつかない緊急通行車両(食料の輸送等)の通行を極力規制する。
【第3編】第1章 共通応急対策計画
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(3) 孤立可能性のある地域において、防災ヘリコプター等の飛行場外離着陸場その他防災ヘリ コプター等が離着陸できる場所又は防災ヘリコプター等により上空から救助ができる場所
(以下「飛行場外離着陸場等」という。)の確保に努める。
また、地域内に飛行場外離着陸場等が確保できない場合は、隣接する地域等において飛行場 外離着陸場等の確保に努める。
4 交通規制
被災者の輸送、被災地への緊急物資等の緊急輸送を確保するため、必要であると認める時は、
県公安委員会に要請して次の処置を行うものとする。
(1) 交通が渋滞し、円滑な緊急輸送を阻害しているときは、緊急の度合いに応じて交通規制を行う。
(2) 前項の規定により規制された車両には、迂回路線等を指示する。
(3) 道路の状況により通行止め、車両通行止め等を実施した時は、広報車及び報道機関を通じて、
住民に周知するものとする。
5 災害時における車両の移動等
(1) 道路管理者は、放置車両等が発生した場合において、緊急通行車両の通行を確保するため必 要があると認めるときは、その管理する道路について区間を指定し、当該放置車両等の運転手 等に対し車両の移動等の命令を行う。この場合において、運転手等がいない場合等には、道路 管理者は、自ら車両等の移動等を行う。
(2) 道路管理者は、自ら車両等の移動等を行う場合には、やむを得ない限度で当該車両等を破損 することができる。
(3) 道路管理者は、車両等の破損によって生じた損失について、当該車両等の所有者等と協議の 上、補償する。
(4) 道路管理者は、車両等の移動場所を確保するためやむを得ない必要があるときは、その必要 な限度において、他人の土地を一時使用し、又は竹木その他の障害物を処分することができる。
(5) 市は、県公安委員会から、緊急通行車両以外の車両の通行禁止等の要請があった場合は、緊 急通行車両の通行を確保するための区間の指定、放置車両等の移動等を行う。
(6) 市は、県から市道を緊急通行車両の通行ルートとして確保する要請があった場合は、必要 な処置を講じる。
6 民間協力団体との調整
災害時の道路の復旧を迅速に行うため、あらかじめ資機材を有する建設業者(市建設協同組合 等)との間で協力体制の確立を図る。
災害時の人員、資機材、救援物資等の輸送を円滑に行うため市内のバス、トラック輸送業者 等の車両を活用する。
第2 救援期
救援期においても、基本的に警戒活動期の活動を踏襲するが、道路などの復旧状況によって交 通規制を、随時緩和していく。