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Exchange リストア操作の宛先クライアントの選択につ いて

サーバー主導リストアを使うと、管理者は Exchange Server データベースを参照して、リ ストアするファイルを選択することができます。NetBackup は、ファイルのリストア元の NetBackup サーバーの選択、バックアップ履歴の表示、リストアする項目の選択を可能 にします。特定のクライアントや、選択した NetBackup サーバーによってバックアップさ れた他のクライアントを選択できます。

代替クライアントにリダイレクトするときは、元々バックアップされたもの以外の Exchange クライアントにリストアできます。Exchange データベース、ディレクトリ、またはメールボッ クスのオブジェクトをリダイレクトできます。管理者は、(どのクライアントがバックアップした かにかかわらず) 任意の NetBackup for Exchange クライアントにリダイレクトリストアを行 うことができます。リダイレクトリストアを実行するために、管理者はマスターサーバー上の NetBackup 管理コンソールまたはリモート管理コンソールを使用できます。

この形式のリダイレクトリストアに必要な構成については、『NetBackup 管理者ガイド Vol.

1』を参照してください。

異なるターゲットまたはデータベースの場所へのリダイレクトリストアは、ユーザーが、メー ルボックスオブジェクトまたはパブリックフォルダオブジェクトを、オブジェクトのバックアッ プ元とは異なるターゲットまたはデータベースの場所にリストアすることを可能にします。

Exchange のバージョンとバックアップの形式に応じて、データベースオブジェクトは次へ

リダイレクトできます。

Exchange リカバリデータベース (RDB)

別のデータベース

Exchange リストア操作の宛先クライアントの選択につ

あります。リダイレクトリストアに必要な設定については、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。

次の状況では、クライアントに同じバージョンの Windows があることが要求されます。

代替クライアントへのリダイレクトリストアを行う場合

バックアップイメージを参照する際にソースクライアント以外の宛先クライアントを 選択する場合

宛先クライアントの選択

代替クライアントの名前を指定するには、[ファイル (File)]>[NetBackup マシンおよびポ リシー形式の指定 (Specify NetBackup Machines and Policy Type)]を選択します。

必要なクライアントが宛先クライアントのリストに表示されない場合は、リストにクライアント を追加できます。

非クラスタ環境で、バックアップを実行した元のクライアントにリストアを実行する場合に は、宛先クライアントを変更する必要はありません。クラスタ環境では、宛先クライアントが 仮想サーバーの名前であることを確認する必要があります。 クラスタに NetBackup クラ イアントのみがインストールされている場合は、宛先クライアントの値を変更できないこと があります。 この場合は、NetBackup サーバーでバックアップ、アーカイブ、リストアの各 インターフェースを使って、宛先クライアントの値を仮想サーバー名に変更します。

表 9-1 の記述に従って、宛先クライアントを選択してください。

表 9-1 Exchange Server リストア操作の宛先クライアント 宛先クライアントに選択する項目 リストア対象

ソースクライアントと同じ宛先クライアント。

NetBackup はデータベースのアクティブなコピー を提供するサーバーにリストアをリダイレクトしま す。

同じ DAG の別のデータベース

ターゲットデータベースが存在する DAG の名 前。NetBackup はデータベースのアクティブな コピーを提供するサーバーにリストアをリダイレク トします。

異なる DAG の別のデータベース

DAG の名前 DAG の RDB

スタンドアロンサーバーの名前 スタンドアロンサーバーの RDB

クライアントを変更する必要はありません。

バックアップを実行した元のクライアント

リストから必要なクライアントを選択します。必要 に応じて、最初にリストにクライアント名を追加し ます。

別のクライアント

第 9 章 Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのリストアの実行 126 Exchange リストア操作の宛先クライアントの選択について

宛先クライアントに選択する項目 リストア対象

仮想クライアントの名前 クラスタ環境

ノードの名前

p.87 の 「クライアントリストの物理ノード名の使 用」 を参照してください。

DAG ノード

サーバーの名前 特定のメールボックスサーバー

Exchange データベースデータのリストアについて

Exchange Server のリストアを実行する前に、次の情報を確認してください。

NetBackup for Exchange エージェントは、バックアップが最初に作成されたときと同 じ Microsoft Service Pack (SP) または累積更新プログラム (CU) へのリストアをサ ポートします。Microsoft 社は SP や CU のデータベーススキーマに変更を加えるこ とがあります。 異なるレベルの SP または CU にリストアすると、データベースサー バーが正しく動作しないことがあります。

管理者は、個々のデータベースまたはトランザクションログのリストアを行う場合、

Exchange Server のデータベース、トランザクションログおよびユーティリティの知識 を習得している必要があります。正しいファイルがリストアされない場合、データベー スはマウントに失敗します。

それらをリストアする前に、データベースをマウント解除する必要があります。

完全および増分バックアップをリストアするには、次のいずれかの方法を実行します。

一度の操作ですべてのバックアップをリストアする。

バックアップイメージは同じ形式である必要があります。たとえば、完全なスナップ ショットと完全な VMware バックアップはそれぞれ個別のリストアジョブでリストア する必要があります。ただし、1 つのリストアジョブで完全 VMware バックアップと 差分スナップショットをリストアできます。

すべてのバックアップを一度の操作でリストアする場合、最後の増分バックアップ のリストア後にコミットが行われます。

完全バックアップと増分バックアップを個別にリストアする。

バックアップを個別にリストアするときに、完全バックアップとすべてで最後の増分 バックアップセットのために[前回のバックアップセットのリストア後にコミットする (Commit after last backup set is restored)]を選択解除します。最後の増分バッ クアップセットをリストアするときに、次のオプションを選択します。[前回のバック アップセットのリストア後にコミットする (Commit after last backup set is restored)]

および[リストア後にデータベースをマウントする (Mount database after restore)]

にチェックマークを付けます。

第 9 章 Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのリストアの実行 127 Exchange データベースデータのリストアについて

リストアジョブに失敗した場合、一時的な格納場所 (サブディレクトリを含む) を調べ、

以前のリストアジョブのログファイルが削除されていることを確認してください。

NetBackup により、Exchange 作業ディレクトリにログがコピーされます。データベー スがリストアされると、Exchange により、一時的な格納場所のログファイルがデータ ベースに適用され、その後現在のログファイルが適用されます。リカバリが完了する と、Exchange により、ログファイルは一時的な格納場所から削除されます。

Exchange Server ファイルのリストアを行うと、常に既存のファイルが上書きされます。

(たとえば、Pub.edbがターゲットサーバー上にすでに存在している場合、そのファイ

ルはバックアップのコピーによって上書きされます。)

既存のトランザクションログの情報を確認します。

p.128 の 「既存の Exchange Server トランザクションログ」 を参照してください。

既存の Exchange Server トランザクションログ

実行するデータリカバリの手順に応じて、既存のトランザクションログを考慮する必要があ ります。

たとえば、次のいずれかの作業を実行します。

ロールフォワードリカバリ (すべてのログファイルをリプレイ)

ファイルのリストアの実行後、サービスを起動すると、リストアを行ったログ内のトランザ クションが Exchange によってコミットされます。一番大きい番号が付いているリストア 済みのログ以降の連続するログがサーバー上に存在する場合、それらのトランザク ションもコミットされます。ログ名の番号が連続していない場合、不連続となったものよ り後のトランザクションはコミットされません。

この手順は、トランザクションログは破損していないものの、データベースのリストアの 実行が必要な場合に効率的です。既存のトランザクションログを保存しておくと、

Exchange Server で失敗した時点へのリカバリを行うことができます。保存しない場 合、最後の完全バックアップまたは最後の増分バックアップの時点にリカバリする必 要があります。

指定した時点へのリカバリ (リストア済みのログファイルのみをリプレイ)

最後のバックアップの時点までのリストアのみを行う場合は、このオプションを使用し ます。最後のバックアップ以降に作成されたトランザクションログはデータベースのリ カバリに含まれません。スナップショットのリストアでは、NetBackup は現在のログファ イルを削除します。

Exchange スナップショットバックアップのリストアについ て

スナップショットバックアップから、Microsoft Information Store または Exchange デー タベースをリストアできます。バックアップに対して個別リカバリテクノロジ (GRT) を有効 第 9 章 Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのリストアの実行 128 既存の Exchange Server トランザクションログ

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