構成データは、コマンド行インターフェース (CLI) を使用してバックアップできま す。
構成データをバックアップするには、以下の前提条件が満たされている必要があり ます。
v バックアップ・コマンドの実行中は、構成を変更する独立した操作は実行できま せん。
v オブジェクト名の最初の文字が下線 (_) であってはなりません。
v オブジェクトの ID が現在の構成データ・ファイル内の記録と異なる場合、コン トローラーのデフォルト・オブジェクト名、入出力グループ、および管理対象デ
ィスク (MDisk) は正しく復元されません。
第 7 章 リカバリー手順 85
v デフォルト名の他のオブジェクトは、復元処理の間にすべて名前変更されます。
新規名は name_r のフォーマットで表示されます。
ここで、name はシステム内のオブジェクトの名前です。
svcconfig CLI コマンドのバックアップ機能は、ボリューム、ローカル・メトロ・
ミラー情報、ローカル・グローバル・ミラー情報、管理対象ディスク (MDisk) グル ープ、およびノードなどの、システム構成に関する情報をバックアップするように 設計されています。ボリュームに書き込んだ他のデータは、すべてバックアップさ れません。 ボリュームをストレージとしてシステム上で使用するすべてのアプリケ ーションは、そのアプリケーション・データを該当するバックアップ方式を使用し てバックアップする必要があります。
データ損失を避けるには、構成データおよびアプリケーション・データを定期的に バックアップする必要があります。重大な障害の発生後にシステムが失われた場 合、システムの構成データとアプリケーション・データの両方が失われます。シス テムを正確に障害発生前の状態に復元してから、アプリケーション・データをリカ バリーする必要があります。
提供されている SSH コーディングの例は、PuTTY scp (PSCP) アプリケーション・
コードを使用したサンプルです。PSCP アプリケーションは、ご使用のホスト・シ ステムに SSH クライアントをインストールすると使用可能になります。 PSCP ア プリケーションには、Microsoft Windows コマンド・プロンプトを介してアクセスで きます。
以下のステップを実行して、構成データをバックアップします。
1. 任意のバックアップ方式を使用して、ボリューム上に保管したアプリケーショ ン・データのすべてをバックアップする。
2. コマンド・プロンプトを開く。
3. コマンド行インターフェースを使用し、次のコマンドを発行してシステムにログ オンする。
plink -i ssh_private_key_file superuser@cluster_ip
ここで、ssh_private_key_file は superuser の SSH 秘密鍵の名前、cluster_ip は構 成をバックアップするクラスター化システムの IP アドレスまたは DNS 名で す。
4. 次の CLI コマンドを発行して、既存の構成バックアップをすべて除去し、構成 ノードの /tmp ディレクトリーにあるファイルを復元する。
svcconfig clear -all
5. 次の CLI コマンドを発行して構成をバックアップする。
svcconfig backup
以下の出力は、バックアップ処理の際に表示されるメッセージの例です。
CMMVC6112W io_grp io_grp1 has a default name CMMVC6112W io_grp io_grp2 has a default name CMMVC6112W mdisk mdisk14 ...
CMMVC6112W node node1 ...
CMMVC6112W node node2 ...
...
svcconfig backup CLI コマンドは、バックアップ処理および構成に関する情報 を提供する 3 つのファイルを作成します。これらのファイルは、構成ノードの /tmp ディレクトリー内に作成されます。
次の表で、バックアップ処理によって作成される 3 つのファイルを説明しま す。
ファイル名 説明
svc.config.backup.xml このファイルには、構成データが含まれま
す。
svc.config.backup.sh このファイルには、システムのバックアップ
を作成するために発行されたコマンドの名前 が含まれます。
svc.config.backup.log このファイルには、報告された可能性がある
すべてのエラー情報を含む、バックアップに 関する詳細が含まれます。
6. svcconfig backup コマンドが正常に完了したことを確認する。 以下の出力は、
バックアップ処理が正常に完了した際に表示されるメッセージの例です。
CMMVC6155I SVCCONFIG 処理は正常に完了しました。
処理が失敗した場合は、エラーを解決して、処理を再実行してください。
7. 次のコマンドを発行してシステムを終了する。
exit
8. 次のコマンドを発行して、バックアップ・ファイルをご使用のシステム以外のロ ケーションにコピーする。
pscp -i ssh_private_key_file superuser@cluster_ip:/tmp/svc.config.backup.*
/offclusterstorage/
ここで、cluster_ip はシステムの IP アドレスまたは DNS 名であり、
offclusterstorage はバックアップ・ファイルを保管するロケーションです。
これらのファイルは、構成ノードが変更されるとこのノードの /tmp ディレクト リーがアクセス不能になるため、システムの外側のロケーションにコピーする必 要があります。構成ノードは、エラー・リカバリー・アクション、あるいはユー ザー保守アクティビティーに応答して変更されることがあります。
ヒント: 構成データへのアクセスを引き続き制御するため、バックアップ・ファ イルをパスワード保護されたロケーションにコピーします。
9. バックアップ・ファイルのコピーが、ステップ 8 で指定したロケーションに保 管されていることを確認する。
バックアップ・ファイルを名前変更して、構成ノード名をファイル名の始めか終わ りのいずれかに組み込み、構成を復元する準備が整ったときにこれらのファイルを 識別しやすいようにできます。
以下のコマンドを発行して、Linux または IBM AIX® ホストに保管されたバックア ップ・ファイルを名前変更します。
第 7 章 リカバリー手順 87
mv /offclusterstorage/svc.config.backup.xml
/offclusterstorage/svc.config.backup.xml_myconfignode
ここで offclusterstorage はバックアップ・ファイルが保管されたディレクトリーの名
前であり、myconfignode は構成ノードの名前です。
Windows ホスト上に保管されたバックアップ・ファイルを名前変更するには、ファ
イルの名前を右クリックし、「名前変更 (Rename)」を選択します。