CLARiXアレイでは、RAIDグループは1つ以上の論理ユニット
(LUN)をバインドできる一連のディスクです。論理ユニットは、
クライアントで論理ディスクとして使用できるRAIDグループの部 分です。RAIDグループにはRAID 0、0+1、1、3、5、およびDISK タイプを含むことができます。これらはすべてRMでサポートされ ています。
RMはLUNレベルで機能します。クローンまたはSAN Copyを使 用して特定のLUNのレプリカを作成するには、Replication
Managerが、厳密に同じ論理サイズの他のLUNにアクセスできる
必要があります。ただし、レプリカのターゲットであるLUNの RAIDタイプがソースのLUNのRAIDタイプと同じである必要はあ りません。
データが複数のLUNにまたがっている場合、RMはレプリカを作成 するために、サイズが同一の十分な数の空きLUNにアクセスでき る必要があります。
不注意による上書きの回避
RMを使用して、他のデータとLUNを共有する一連のデータのレプ リカを作成する場合は、レプリカにそのLUNのデータがすべて含 まれます。リストア時には、故意でなく新しいデータを古いデータ で上書きする可能性があります。故意でなく上書きされるエンティ ティは、影響されるエンティティと呼ばれます。これらの影響され るエンティティの問題を削減または解消するようにデータを構成す ることが重要です。
CLARiXストレージ・アレイを使用するクライアントの設定 135
CLARiX ストレージ・アレイを使用するクライアントの設定
次に説明するソフトウェアをRMで使用するクライアント・マシン にインストールし、そのシステムが接続先のCLARiXストレージ・
アレイを認識するように構成する必要があります。
クライアントへの ソフトウェアの インストール
各RMクライアントに次のソフトウェアをインストールします。
◆ EMC Solutions Enabler(マルチスレッド)
◆ EMC CLARiiON Navisphere Agent
◆ EMC Navisphere Secure CLI、Navisphere Classic CLI、
Navisphere Java
◆ EMC Admsnap
◆ Java
これらの製品用のマニュアルに記載されている必要なすべてのイン ストールおよび構成手順を必ず実行してください。
管理者権限を持つ アカウントの作成
CLARiXアレイに管理者アカウントが存在しない場合は、CLARiX
アレイに新規ユーザー・アカウントを作成し、管理者権限を付与し ます。RMはこのアカウントを使用して、必要に応じて、次のよう
にCLARiXアレイにアクセスし、操作することができます。
1. Navisphere Managerを開き、[セキュリティ]>[ユーザー管理] を選択します。
図13 Navisphereのユーザー管理
2. 新規ユーザーを作成するか、既存のユーザーを管理者の役割に 修正します。RMでアレイの構成手順を実行するときは、この ユーザーの認証情報を使用します。
動的マウント用の
sd.confエントリーの 更新
Solarisホストで、sd.confファイルにレプリカLUNのすべての動
的マウントをサポートできる十分なエントリーがあることを確認し ます。
◆ sd.confファイルの変更方法の詳細については、ホスト・バス・
アダプタのマニュアルを参照します。
◆ sd.confファイルに変更を行ったら各クライアントを再起動し
ます。
Navisphere
ホスト・
エージェントの構成 ファイルの更新
Navisphereホスト・エージェントをインストールして、RMソフト
ウェアをホストする各クライアント・マシンのagent.configファイ ルを変更します。agent.configファイルは、クライアント・マシン が通信する各アレイのそれぞれのSPに対する1行を含んでいる必 要があります。各アレイには必ず2つのSPがあります。
agent.configファイルの行では以下の形式を使用します。
user system@ip_address
ここで、ip_addressは各SPのIPアドレスです。agent.configファ イルのサンプルを136 ページの図14に示します。
図14 agent.configファイルのサンプル LastSave 3213203117 clarDescr
Mount Unix Host
clarContact Joe Awos x93629 device auto auto
user [email protected] user [email protected] user [email protected] user [email protected] user [email protected] poll 60 eventlog 100 baud 19200
CLARiXストレージ・アレイを使用するクライアントの設定 137
接続レコード設定の 検証
CLARiXストレージ・システムの接続レコードごとに、Navisphere
を使用して次のことを確認します。
◆ ArrayCommPath設定が有効である。
◆ フェイルオーバー・モードの値が137ページの表19に示されてい る設定に従って設定されている。
注: マシン上でPowerPathを使用しており、そのマシンがVERITAS動
的マルチパス(DMP)バージョン4.0以前も使用している場合は、
DMPを無効にすることの検討が必要な場合があります。DMPを無効に する手順については、VERITASマニュアルを参照してください。
権限のあるユーザー としてのクライアン トとインストールす るユーザーの追加
Navisphere Managerでは、権限のあるユーザー・リストに次を追加
する必要があります。
◆ 各RMクライアント(OSに依存しない)
◆ Windowsクライアントの場合のみ、クライアント上にRMエー
ジェント・ソフトウェアをインストールするユーザー。これに より、RM構成チェッカーがRMエージェントのインストール 中に権限のあるユーザーのテストを実行できます。
権限のあるユーザーとしてクライアントとインストールするユー ザーを追加するには、次の手順を実行します。
1. Navisphere Managerで、ツリー内の[SP A]または[SP B]を
右クリックし、[プロパティ]を選択します。
2. [SPのプロパティ]の[エージェント]タブをクリックします。
3. 次のように[管理者ユーザー]リストにクライアントを追加し ます。
表19 フェイルオーバー・モードの値 使用するフェイル オーバーの方法
フェイルオーバー・モー ドの設定
PowerPath 1
DMP機能を使用す るVxVM
2
上記以外 0 PowerPathおよび FLARE 26がない
4
リストにUNIXクライアントを追加するには、次のように入力 します。
root@ip_address
リストにWindowsクライアントを追加するには、次のように入
力します。
system@ip_address
ここで、ip_addressは権限のあるユーザーと見なされているク ライアント・マシンのIPアドレスです。
4. Windowsクライアントでは、クライアント上でRMエージェン
ト・ソフトウェアをインストールするかまたはRM構成チェッ カーを実行するために使用するユーザー・アカウントの名前を 追加します。次のように入力します。
username@ip_address
ここで、ip_addressはクライアント・マシンのIPアドレス です。
5. もう1つのSPに対してもこの手順を実行します。
画面の例を139 ページの図15に示します。
CLARiXストレージ・アレイを使用するクライアントの設定 139 または、権限のあるユーザーのリストを空のままにして、すべての ユーザーにフル・アクセスを付与することもできます。
図15 Navisphere Managerの権限のあるユーザー、[SPのプロパティ]の
[エージェント]タブ
Windows Server 2008 Standard Edition
での
SANポリシーの設定
Windows Server 2008では、SANポリシーによって、ディスクがシ
ステムに提示されるときにオンラインまたはオフラインのどちらに なるかが決まります。Enterprise Editionシステムではデフォルト・
ポリシーはオフラインですが、Standard Editionではデフォルト・
ポリシーはオンラインです。マウント時の障害を回避するには、ポ リシーをオフライン共有に設定する必要があります。
SANポリシーをWindows Server 2008 Standard Editionホストでオ フラインに設定するには、コマンド・ライン・ウィンドウを開いて、
次のコマンドを実行します。
C:\>diskpart
Microsoft DiskPart version 6.0.6001
Copyright (C) 1999-2007 Microsoft Corporation.
On computer:abcxyz
DISKPART> san policy=offlineshared
DiskPartは、現在のオペレーティング・システムのSANポリシーを正常 に変更しました。
CLARiX 代替 MSCS クラスタ・マウントの構成
代替MSCSクラスタ・マウント用のCLARiXストレージ・アレイを 構成する場合は、次のガイドラインに従います。
CLARiX環境で代替MSCSクラスタの特定のノードへマウントする
には、代替クラスタの1つのノード(通常パッシブ・ノード)のみ からマウント・ホストが認識できることを確認する。これは、
Navisphere Managerを使用してCLARiX上に非共有のストレージ・
グループを作成し、そのグループを使用してマウントするレプリカ を含むデバイスを作成することにより実行できます。
図16 CLARiX上での代替クラスタへのマウント
CLARiX上に存在するクラスタ・ノードへマウントすると、
Replication Managerはマウント・ホストが1つのクラスタ・ノード
のみに認識されているかどうかを確認します。複数のノードが認識 されていると、マウントは失敗します。
注: 上級ユーザーは、マウント・ホストが複数のノードから認識できる
状況でマウントできるようにする必要が生じる場合があります。これは 可能ですが、141ページの「複数のノードから 認識できる場合の 代替 クラスタへの マウント」で説明している追加構成を行う必要がありま す。
CLARiX代替MSCSクラスタ・マウントの構成 141
複数のノードから 認識できる場合の 代替クラスタへの マウント
マウント・ホストが複数のノードから認識できる場合にCLARiX環 境内で代替クラスタへマウントするのは、標準的な手順ではなく、
上級ユーザーが実行する場合以外は推奨しません。場合によっては、
このマウント方法が適切である可能性があります。
マウント・ホストに複数のノードが認識されている状態で代替クラ スタへレプリカをマウントするには、以下の手順に従います。
警告
レジストリを誤って変更すると、システムの再インストールを必要 とする重大な問題がシステム全体にわたって発生することがありま す。各自のリスクでこのツールを使用するようにしてください。
1. regedit.exeを実行します。
2. 次のキーをDWORDエントリーとして作成します。
\HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\EMC\EMC ControlCenter Replication
Manager\Client\5.1.1\CC_CLUSTERMOUNT_NOSGCHECK 3. 0またはNULL以外の値を追加します。
警告
レジストリに保存されている他の値を変更しないでください。
4. [OK]をクリックして適用します。