Ⅲ,Ⅳ期びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
R- CHOP療法が標準治療ではない!!
リンパ芽球性リンパ腫:
急性リンパ性白血病に準じた強力な治療 バーキットリンパ腫:
短期集中的治療(CODOX-M/IVAC±R療法など) NK細胞リンパ腫:
限局期:放射線照射を併用した化学療法(RT+DeVIC療法など) 進行期:SMILE療法など、同種移植も考慮
成人T細胞白血病リンパ腫:
化学療法(mLSG15など)が施行される
HLA一致同胞ドナーがいる場合は同種移植を積極的に考慮
悪性リンパ腫にまつわるこんな質問・・・
z すぐに治療しなくてもいいと言われたんだけど?
低悪性度なら、無治療経過観察の選択肢もあり得る。
中悪性度でも、急激な進行がなければ、必要な検査を優先する。
高悪性度なら、可及的速やかな化学療法の開始が必要。z 特効薬があると聞いたんだけど?
B細胞リンパ腫なら、リツキシマブ。
イブリツモマブ、ベンタムスチンが再発・抵抗例に使用可能。
さまざまな新薬(bendamustine, ofatumumab, GA101など)が開発中。z 移植はしなくてもいいの?
まず化学療法。
再発・初回治療抵抗性には救援療法施行し、寛解になれば自家移植。
IPIが高いDLBCLに初回寛解から自家移植をするのは、まだ実験的治療。
同種移植は実験的治療。骨髄腫
骨髄腫にまつわるこんな質問・・・
z 治療しないで様子見ると言われたんだけど?
z すぐ移植しなくていいの?
z 特効薬があると聞いたんだけど?
骨髄腫とは
正常な免疫グロブリン(多クローン性)
正常
形質細胞
骨髄腫
骨髄腫細胞
異常な免疫グロブリン(単クローン性)
正常は↓↓
骨髄腫とは
9
全悪性腫瘍の約1%9
造血器腫瘍の約10%9
高齢になるほど罹患率↑9
40歳未満は稀9
人口10万対で2~3人9
高齢化社会に連れ、増加傾向にある
年 齢 罹
患 率
骨髄腫の症状
9
骨が弱くなる⇒ 骨痛(初診時約60%)
骨折・Ca↑・脊髄圧迫
⇒ 意識障害・麻痺
9
血液がドロドロになる⇒ 過粘稠度症候群
⇒ 頭痛・血栓・眼症状
9
正常造血↓↓⇒ 骨髄抑制(特に貧血)
⇒ 浮腫・息切れ・倦怠感
骨髄腫の診断規準
「International Myeloma Working Groupの診断規準」
(Br J Haematol 2003;121:749.)
① 形質細胞比率やM蛋白量は重視していない
② 骨髄腫に伴う臓器障害(骨病変、貧血、腎障害、高Ca血症など)の有無を重視
③ SWOGの「indolent myeloma」は削除された など・・・
⇒ 化学療法の治療対象とすべき患者の抽出に有用
骨髄腫の治療
・新規薬剤の導入で治療成績は明らかに改善。
・しかし、現時点で治癒は難しい。
・症状のない患者(無症候性骨髄腫およびMGUS)は治療しない。
症候性骨髄腫
65歳未満 65歳以上
化学療法(BD療法など)
→自家移植
MP or VMP (or MPT)
より毒性を抑え、より有効性の高い治療の開発を。
San Miguel JF, et al. N Engl J Med. 2008;359:906-917.
未治療高齢者骨髄腫に対する Bortezomib+MP(VMP)療法
無増悪期間 全生存期間
移植適応のない未治療高齢者骨髄腫に対するVMP療法は、MP療法より優れる。
・日本でも実施可能
・末梢神経障害の副作用が強い。→ 投与スケジュールの再検討が必要。
骨髄腫にまつわるこんな質問・・・
z 治療しないで様子見ると言われたんだけど?
無症状の患者(無症候性骨髄腫やMGUS)は経過観察する。
z すぐ移植しなくていいの?
若年者なら化学療法(BD療法など)後に自家移植を考慮。
高齢者なら自家移植は行わず、VMP療法などを行う(至適スケ ジュールの開発が必要)。
同種移植は実験的治療。
z 特効薬があると聞いたんだけど?
ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミドが再発・抵抗性に適用あり。
初回治療としてはボルテゾミブ使用可能。サリドマイドは国内治験中。
相談員のみなさんに期待する役割
z 患者さんが治療を行う上でのサポート
・ 疾患の情報を得る方法
・ 経済的支援(使用できる制度の情報)
・ 在宅や通院の支援体制
z ギアチェンジを要する際のサポート
・ 患者・家族と医療者との間の潤滑油
・ 適切な医療施設への移行のサポート
ドキュメント内
がん対策基本法に基づく 今後のがん対策について
(ページ 80-92)