修正す ることに意識 がむいて しまつている。 この場面での机 間指導 は
,児
童の思考 を焦点 化す ることな く,意
味 をな していない ことがわかる。24T 25KM 26T
27S T28KM
192K S
209B児 210Y K
2H KS
212Y K
ない って こ となん じゃないか って こ と^
自分 の考 えた こ とと
,み
んなが言 つ とるこ とと,似
てい るつて こ とか。(中略)
それ なんて書 いた? 平等。
平等 で
,だ
か ら 「め くらぶ ど うと虹」 とか 「畑 のヘ リ」 では人 間だ け じゃな く 動 物 とか で 書 か れ て い る^俺は虹 目線 で書いて るところが同 じつて書いた。人間の命 と動物や植物 の命 の 重 さは同 じつて こ とを言 いたい と思 つた。
B児
はジグ ソー グループの異質な対話の中で,135B児の よ うに専門家 グループの対話内 容 を伝 えていた。 さらに 191B児の発言は,宮
沢賢治 グループの視点か ら出た 「強い身体 と心」 と, B児自身が考 えていた 「いろんな命 を大切 に」 とい う考 えを統合 している価値 ある発言であつた。その後の対話で他児か ら「平等」 とい う言葉が出たあ と,B児
は ワークシー トに 「平等」 とい う言葉 を書き加 え
,考
えをま とめていた。なお
,8時
間 目全体交流の場面で,B児
が挙手す ることはなかった。B児
が価値 ある内 容 を記入 していた ことを把握 していたに も関わ らず,意
図的指名 な どで学び を共有す るこ とができなかつた ことは,指
導者 の反省 点である。 しか し,B児
は他児の意見をよく聞い ている様子が見 られた。作文の時間で机間指導 した際には,「書 きたい ことがいつぱいあっ て,ま
とめるのが難 しいです。」 と言 つていた。《
B児
の総括分析 ≫B児
は常に 【最初の自分の考え】である 「全ての命を大切に」 とい うことを他児に伝え ていた。そ して 【最終的な自分の考え】にも,最
初の考えが入つていることか ら,B児
が常にメタ認知的思考を しなが ら表現 していたことがわかる。そこか ら他児 との対話を通 し て 「平等」とい う言葉でまとめて表現 していた。ここでの「平等」の理由としては,「いろ いろな物の目線」 と書いていた。指導者は 189Tで 「生き物や植物の目線で書いている」
とい うことを肯定的に評価 したことにより
,B児
の価値を焦点化することにつながってい ることがわかる。また,「雨ニモマケズやめくらぶどうと虹で書かれていた」とい う表現を していることからも,イ乍者 と作品を比較 し,共
通点を見つけていることがわかる。以上の ことからB児
は,メ タ認知的な思考を辿 りなが ら自己の考えを変容することができたとい える。B児
を対象 とした実践の分析を通 して,発
表頻度が普通の児童に対するジグソー学習の 読みの変容は,認
められたといえる。B児
のグループでは,所
々対話に集中できていない 様子があつた。その際の机間指導 として,B児
のようなよい気づきを事前に把握 し,対
話の形式面を指導す るのではな く
,気
づきの価値 を指導者 が肯定 し,対
話 の方向性 を示 し思 考を焦点化す るこ とが重要である。今回の分析 において,メ タ認知 を促す有効性,指
導者 の机間指導で思考 を焦点化す ることの重要性が判明 した。≪
C児
の成果物評価 ≫C児
は 「畑 のヘ リ」の専門家 グループに所属 してお り,普
段の発表頻度は少な く,学
習支援が必要な児童である。【 最初の自分の考え】で以下のように記述していた。
【最初の自分の考え】
最初見たとき「ヘ リ」とい うのは「クラムボン」みたいに宮沢賢治が考えた。とうも ろこしが動いている。
図
16 C児
の最初の 自分の考え【最初の自分の考え】では
,既
習の 「やまなし」と比較 しながら,表
現について記述 し ていた。 しかし,伝
えたいことは不明確であることから,こ
の時点での評価はC規
準であ つた。【最終的な自分の考え】では,次
のように読みが変容 した。【最終的な自分の考え】
最初のぼくの考えでは 「畑のヘ リ」のヘ リは,「やまな し」のクラムボンみたいだと 思いま した。宮沢賢治の作品は
,現
実 らしくない物語が多いと思いま した。た とえば,「青 白い」 とい う表現は 「や まな し」で も 「め くらぶ ど うと虹」 で も 「畑 のヘ リ」で も 「青 白い」 とい う表現があるので
,宮
沢賢治だけの表現だ と思いま した。妹 を亡 くした時は宮沢賢治 も必死で看病 した と思いま した。宮沢賢治の作品は 自分で想 像 してほ しい ところもあると思いま した。
図
17 C児
の最終程な自分の考え【最終的な自分の考え】でも,「青白い」とい う表現に着 日してお り
,そ
の表現が他作品 にも共通 していたことを指摘 している。 これは,C児
が自分の考えをふ り返 り意識 してい る,つま リメタ認知的思考を しているとい うことである。【最終的な自分の考え】では,A
+基
準 となった。つま り,ジグソー学習による読みの変容が認められたことが
,C児
の成果物からわかる。評価の上昇度は
,Cか
らA+と 3段
階の上昇度であ り,3名
の児童の中で最も大きな上昇 であった。48
≪
C児
の発話 プロ トコル分析≫C児
が ジグ ソー学習中に どのよ うな対話 を通 して,読
みが変容 したのか,各
時間 ごとの 価値 ある対話 を抽 出 し,分
析 してい く。(6時 間 日
,専
門家 グループでの対話 の一部抜粋)9RT:Cく
ん どうぞ。10C児 「やまなし」 と「畑のヘ リ」は
, │や
まな し」でも現実 らしくない世界 と書い て あ るけ ど,え
つ と,「
畑 のヘ リ」 も トウモ ロコシのなんか動 き と,か
え る と なんか動きと遊んでいるようなところがあつたから,少
し似ていると思いましHRT
12M I 13T
14TY
15T 16M I 17T 18T Y 19Tた。
似 て る気 がす る。
言つてい い?
TYさ
ん,ち
ゃん と聞 こえた?え?
聞 こえた?言つて る こ と聞 こえた?
なんか他 の所 うる さい 。・・ 。 傷蚤いでい る他 の グル ー プ を指摘す る。) Cさんが言 つてい る言葉 聞 こえた?
なんか,「や まな し」 とか
,現
実 ら しくない世界。聞 こえてた らいい。 聞 こえへ んか つた ら聞 こえへ ん って言 つてあげて な。
10C児の発言は
,ワ
ークシー トの 【最初の自分の考え】を基に考えを述べている場面で ある。 この時点でC児
は既習の 「やまな し」と専門家の 「畑のヘ リ」を比較 しながら述ベ ていることから,高
次な水準にあると言える。 しか し,声
が小 さく言い方にたどたどしさ があ り,他児がC児
の意見に深い興味を示す様子は見られなかつた。そこで指導者は 13T, 17Tで,TY児
に対 してC児
の意見が伝わつているかを確認 した。結果的にTY児
はC児
の意見を把握できていた。全員の意見を統合 していくジグソー学習において
,他
児の意見 を把握 していることは重要な要素であるため,適
切な支援であったといえる。(7時 間 目
,専
門家グループでの対話の一部抜粋)241T :こ
こにとうもろこしあるやんな ?242M I:頭
の上に 16本 の手つてこのことじゃない ?243 R T:ど うちょつとあれは女の子だよ。 ロヘ入れて空へふいたよ。するとそれがぱつ と青 白い火になつて燃え上がつたよ。 (本文を読み上げる。)
244M I:そ
れ つて さ,宮
沢賢治 のそ うい う「や まな し」で も燃 え上が りま したみたいな んあったやん。245 R T
246T
247R T 248M I 249R´「
250C児 251R T 252M I 253C児
254「F
255C児
256T
257M I
そんなん言 つた ら何 もか も終わっちゃ うで。
どん どん, どん どん
,話
してみ ? できひん―。女の子の意味が分か らへん。
先生分かつたんや ろ ?ヒ ン トぐらい教 えてよ。
とうもろこしの毛って
,燃
え上が るつてい う表現や ろ? え?そ うなん ?え?
とうもろこしの毛が 日に当たるだけで
,燃
えへ んか ら,と
うもろこ し。とうもろこ しの毛が 日に当たる ?
日に当たって燃 え上がったって書いてある̲
この毛が 日に当たつて燃 え上がったって どうい うことや ろ う?
そんなん どこに書 いてあるん?あ
,違
う,「
青 白いほのお」 って書いてある ?この場面は
,児
童の思考が混乱 している場面である。 このグループは話 し合いを重ねる うちに,文
章表現の難 しさに着 目していつたため,中
心課題 である 「宮沢賢治が作品を通 して伝 えたいことは何か」 とい う視点になかなか向か うことができていなかった。その中 で 250C児がつぶやいた 「燃 え上が る」 とい う表現は,児
童 の思考を焦点化 させ ることに つながっている。その結果,257M I児
の 「青 白いほのお」 とい う文章表現に辿 り着いた。C児
の発言が,グ
ループ全体の学びへ と転移 していつた,価
値 あるつぶや きであつた。その後
C児
は,全
児童 30名 の中で唯一,「青 白いほのお」 とい う言葉 を 【これ だけは伝 えよう】の欄に書き込んでいた。(7時間日
,ジ
グソーグループでの対話の一部抜粋)292C児 「畑のヘ リ」はかえる 日線で トウモ ロコシ畑 をずつ と見ている。そんで
,「
青 白いほのおが燃 え上がった」ってい うところがあつて,そ
れ は 「や まな し」に も 「青 白いほのおが燃 え上がった」 と書いてあつたか ら,少
し似ていると思いま した。
│ああ―。 次誰 い こ う?
話 し合 つた?今誰がいつた
?Cさ
ん言 つた ?は い 。
Cさ ん 伝 え れ た ?ち ゃ ん と 。
は い 。
293A I 294T 295C児 296T 297C児
C児
は専門家グループで決めた 【これだけは伝えよう】を,ジ
グソーグループに戻つて伝 えている。 しか しこの場面で他児が興味 を示す様子 は見 られ ない。 また指導者 は
,専
門 家 グループでの対話 同様,294T,296Tで C児
に対話確認 を している。 ジグソー グループ は,他のグループ しか知 り得なしや情報 を交流す るため,対話内容 の把握 が よ り重要になる。321A I 322C児 323A I 324C児
325 S T 326A I 327T 328A I 329 S T
330T
331 S T
332C児
333A I 334C児
335「F
336C児 337T
338C児
339T
今か らそれぞれ話 し合お うや。
ここに 「青 白い」つて書いてあるや ろ?(「畑 のヘ リ」の文章 を示す。)
うん。「青 白く燃 え上がつた」
「や まな し│にも 「青 白いほのおが燃 え上がった」 つて書 いてある。
なるほど。
なるほど。
教科書 に戻 つたんやね。 いい よいいよ。(「や まな し」の文章 を指 さす。)
賢治や つた らもしか して
,同
じこと書いているんちゃ うん? も う書 き終わつた。どんな こと書いたん?このかえる 日線で書いていたつてのはさあ
,賢
治は人間と生 き物 を上 とか下 とか考 えていたのかな
?(ST児
の記述内容 を指摘。) う―ん。なんか
,と
うもろこしがず いぶん高 く見えて,か
えるが見間違 つた とか言つ てた。それ で
D君
が言つてたのは,女
の子がだれかわか らなかつた。人間か も しれん し,と うもろこ しか も しれん し。
なるほ どな。
日に入れ て
,出
して,燃
え上がつたか ら。なるほ ど。 この燃 え上がるつてい うのは どつちに もあつたんか。 「やまな し」
に1、 「畑のヘ リ│にtゝあつたん力ゝ
は い 。
すごい発見したなぁ!
324C児は,「や まな し」 と 「畑 のヘ リ」両作品に 「青 白いほのおが燃 え上がつた」 とい う表現があつた ことをも う一度伝 えている。先 ほ どの場面では価値 が深 ま らなかつたが, も う一度伝 えることで 325 S T児,326A I児は納得す ることができた。加 えて この場面の
327T,337Tの
指導者 は,教
科書の文章表現 に着 日し既習の 「や まな し」 と「畑のヘ リ」とを比較 してい ることを肯定的に評価 している。 この気づ きは次時 の全体交流の際に活か す ことができる と捉 えた。