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27T

みんな命 って ことが書いてあったか ら。

この場面は

,専

門家 グループか らジグソーグループに移行 し

,異

質な対話が行 われ てい る場面である。

A児

,6A児

で専門家 グループの考えをま とめて,違うグループに明確 に 伝 えることができている。その後違 うグループの考えを交流 し,20A児「全体的に優 しい」,

22A児 「優 しくオブラー トにつつんでいるよう」 と,「優 しさ」 をキー ワー ドに していた。

(8時 間 日

,全

体交流での対話)

なん か全 体 的 に優 しい感 じがす る。 そ この二人 のやつ は。

だ つてい い話や もん

,こ

れ。

答 えが優 しくオブ ラー トにつつ んで る よ うな感 じ^

全部の作品で

,み

んなの意見が

,宮

沢賢治の優 しさが全体的に書かれているな と思いま した。

全体的に優 しさ。 も うちょつと詳 しく説明できる人いる?優しさって どうい うこ と?

(中)

なんか

,「

イーハ トー ヴの夢」の ところで

,宮

沢賢治が先生の時に

,い

ねの気 持 ちがわか るよ うな人間になれ と言つていた ところで,こ うや つてみんながかえ る 日線 とかで見 るつてい うのがあったか ら,そ うい うことを伝 えたいん じゃない かな と思いま した。

そ うい うことを伝 えたいん じゃないか

,そ

こもつと詳 しくしたいなぁ。 いねの 気持 ちって

,こ

れ何の こと?

93A児

(中)

110A児 :自分 か 自然 かわか らんけ ど, 自分で作つた農作物 とかを自然の災害か ら守 る。

94T

42

最後の全体交流で

,26A児

では専門家 グループ

,ジ

グソー グループでキー ヮー ドとなつ た 「優 しさ」を発表 している。次に 93A児では,「みんながかえる 日線 とかで見るつてい うのがあった」と,他 作品の特徴 を取 り入れて考 えを広げている。そ して

HOA児

では,「自 然の災害か ら守 る」 とい う考えにた どり着いている。 これは専門家 グループでキー ワー ド となっていた,「強い身体 と心」とい うことを

A児

な りに表現 した発言であると考察できる。

A児

の総括分析 ≫

A児

は どの活動 中で も

,他

児 の考えをま とめた り対話の方向性 を示 した りと

,対

話の中 心 となっていた。しか しなが ら,読みの変容 について注視 してみ ると,「自然災害か ら守 る, 命 を守 る」 とい うキー ワー ドで書けているものの

,他

作品 との共通点や相違点 に関す る記 述に具体性が薄 く

,文

章量は不十分であつた。つま り

,専

門家 グループの宮沢賢治の視点 が大きく影響 し

,読

みの変容が成果物に表出 していない,といえる。その結果

,B基

準か

A基

準の 1段 階の上昇 に留ま り

,A+基

準までは伸びなかつた。

その大 きな理 由は

,指

導者 の机間指導や

,A児

への問い直 しにあると考察す る。今回の 発話プ ロ トコル分析の中で

,A児

に対す る指導者の関わ りが極端に少なかった。指導者は,

支援が必要な児童や

,対

話が停滞 しているグループの方に意識が向き

,対

話が得意でグル ープの中心 となってい る

A児

に対 し

,指

導の意識 が向いていなかつた。そのため

,A児

身の読みの変容 を引き起 こす よ うな指導ができていなかった。

例 えば

,全

体交流時の

93A児

の 「みんながかえる 目線 とかで見るつてい うのがあったか ら」 とい う発言に対 し

,指

導者 は94T「そ こもつ と詳 しくしたいなぁ。」 と切 り返 してい た。

A児

な ら更に具体的に表現す ることができると感 じたか らである。 この場面で

,か

る目線 とい う「畑 のヘ リ」の視点で考え

,他

作品 と比較 していることを肯定的に評価す る ことができれば

,最

終的な作文に他作品の視点が表出 したのではないだろ うか。

A児

を対象 とした実践の分析 を通 して

,発

表頻度の高い児童に対す るジグソー学習によ る読みの変容は

,一

定数 は認 め られ るものの変容度 は少 ない とい う結果 になった。協同学 習な ど児童 の活動 中心の学習では

,A児

のよ うないわゆる 「できる児童」に対話 をま とめ させ

,児

童 に任せ き りとい う危険性 は大いに予想 され る。今回の分析 において

,指

導者の 指導の平等性が問われ る とい う結果 となった。

B児

の成果物評価 ≫

B児

は 「め くらぶ どうと虹」の専門家 グループに所属 してお り

,普

段 の発表頻度 は 1時 間に 1回 程度である。 【最初 の 自分の考 え】で以下の よ うに記述 している。

【最初の自分の考え】

全ての命を大切に。短かったとしても

,同

じくらい大切にする。

14 B児

の最初の 自分の考え

【最初の自分の考え】では,「全ての命を大切に」 とい う考えをもつている。「命の大切 さ」 とい う良い価値に気づいているものの

,他

作品 との比較が不足 していること

,根

拠が 書かれていないことから,この時点での評価は

B基

準であった。【最終的な自分の考え】で は

,以

下のように読みが変容 した。

B児

は常に最初の自分の考えである「全ての命を大切に」とい うことを意識 し,【最終的 な自分の考え】でも

,同

様の言葉を用いて表現 していた。 これは, B児が自分の考えをふ り返 り意識 している

,つ

ま リメタ認知的思考をしていたとい うことである。そこか ら他児 との対話を通 して「平等」とい う言葉で表現 していた。【最終的な自分の考え】では

,A+

基準 となった。つま り

,ジ

グソー学習による読みの変容が認められたことが

,B児

の成果 物からわかる。評価の上昇度は

Bか

A+と ,2段

階であつた。

B児

の発話プロ トコル分析≫

B児

がジグソー学習中にどのような対話を通 して

,読

みが変容 したのか

,各

時間の価値 ある対話を抽出 し

,分

析 していく。

【最終的な 自分の考 え】

全ての作品を通 して

,い

ろんな 目線で書かれていたので

,全

ての物 を平等 として考え なけれ ばな らない とい うことだ と思いま した。理由は,いろいろな物 目線がある し,「全 ての命 を大切 に」 しなけれ ばな らない とい う考えが,「雨ニモマケズ」や 「め くらぶ ど

うと虹」で書かれ ていたのでそ う思いま した。

また,この世の中が平和であつてほ しい とい うことがあつて

,命

がな くなってほ しく ない し

,苦

しい思いをさせ てはいけない とい う思いがあるんだ と思いま した。

15 B児

の最終的な自分の考 え

44

lST 2B児 3KM 4ST 5HN 6ST 7B児 8ST

(6時間目

,専

門家 グループでの対話の一部抜粋)

情景はよく思い うかぶ け ど

,意

味があま り分か らない文 もある。

ふ ざけんなよ。

(KM児

YM児

への注意

)次 ,KM。

主人公がだれ なのかわか らなかつた。

な るほ ど。

は じめっか ら意味がわか らなか つた。

ほんまにそんな こと書いたん?次B。

全ての命 を大切 に

,そ

れがた とえ短かつた として も

,全

て大切 に しなけれ ばな らない とい うことを考 えなけれ ばな らない と思います。 聞いてないや ろお前 ら。

お前

,い

じんなや。 (ボイスレコーダーを触る児童への注意

)B,も

う一回お 願い します。

このグループは

,2名

の児童が集 中できず

,対

話の雰囲気が浮かれている状態が続 いて いた。

B児

の意見は

,中

心課題の答 えに近い価値があるものであるが

,集

中 していない児 童 には届いていない。

8ST児

,遊

んでい る児童を注意す るだけでな く

,B児

へ も う一回 繰 り返す ことをお願 い していた。学び合 いのための よい姿である。対話が上手 くいつてい ない状態 を見て

,こ

の後指導者は机間指導に向かつた。

13B児 14T 15S T 16T

17KM

18H N 19T 20H N

21B児 22T 23YM

先生。助 けて くだ さい先生。 なんか

,み

んな笑 つてます。

なにがおか しいの?も う

,YMさ

,集

中 して くだ さい。

静かに しろ。 お もしろ くないか ら。

はい

,次

の考 えは?

だめだ し。

は じめか ら意味があんま りわか らなかつたです。

全体的に話が難 しかつたんやな

,め

くらぶ どうは。

言葉 の意味がわか りませ ん。

城跡 のおおばこの意 味がわか らへん。

YMさ

,こ

れ伝 えた ? うん。

B児

はふ ざけている児童がい ることに対 して

,指

導者 に助 けを求 めていた。 しか し指導 者 は

,14T「

集 中 して くだ さい。」とい う抽象的な注意で留まって しまっていた。また

,18

HN児

の「言葉の意味がわか りません」

,21B児

の「城跡のおおばこの意味がわか らへん。」

とい う質問に対 し,難しさに共感す るだけで具体的な内容の支援 は行 つていない。加 えて, 集 中 していない

YM児

への指導を行 つていることか ら

,児

童の質問よ りも対話の雰囲気 を

修正す ることに意識 がむいて しまつている。 この場面での机 間指導 は

,児

童の思考 を焦点 化す ることな く

,意

味 をな していない ことがわかる。

24T 25KM 26T

27S T

28KM

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