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  そこで昨日彼らとも話していました が、コペルニクス的な展開をしなければな らないでしょう。専門家の枠でADRや相談をとらえるのか、それともクライアン ト、相談者を中心として考えるのかといったところがまさしく原点です。

英国でもまったく同様の議論が先行しており、私が大好きなロンドン大学の教 授の原理がセラピーやカウ ンセリングでは言われているクライアント中心療法を、

ローヤリングや相談にも持っていこうといったものです。

Avrom Sher “Client Care for Lawyers “より(抜粋翻訳  田中圭子)

L istening  歓迎 席の確認と  自己紹介 

 開かれて質問などでクイアントの物語の奥に潜んでいるものを表面化する 

クラアントをよく観察しながらその人にあった方法、言葉の裏に隠されたクライアントにとっての ケースを注意深く聴く

Questioning   

      A dvising 

イアントが語る真実にそって、ギャプ、深さ背景、あいまいな点、関連性について質問する  要点をまとめ、法律家の視点でも一度物語を再構成する。そしてその物語がクイアントにと て正しいかどうかクイアント共に確認し修正する 

7  アドバイス、今後の計画の提示、資金のこなどを伝える 

上記7についてクライアントの同意や修正を確認しながらアドバイスをくかえしたり計画や行 動について繰り返す 

アントが自ら行うへのフローアップについて話す  法律家が行うのフローアップについて話す 

次の予定をたてる 

その他の案件や質問をたずね、そこに応える  終了、援助、 

      記録・

モ 

 

専門家がかかわるものとして言われている専門情報の開示とかは、かなり専門 的なローヤーセンタードになっていま す。そこをクライアントセンタードに持っ ていくためには、まさしく傾聴つまり アクティブリスニングが必要になってきま す。それが日本のADRや相談のトレーニングで、やっていなかったところではな かったかと思います。私のつたない経 験、国民生活センターの研修などにいた経 験からもそれは実感しているところです。

上記のような考え方そのものを中心に持っていかなければ、ADRも相談もなり たたなくなってしまうでしょう。そしてトータルのADRのプロセスの中で、いか にクライアントセンタードに持ってい くかといったところを概念として考えてい く必要があるのではないのではないでしょうか。そこで私どもJMCとしてもこの 頃、トータルのADRのトレーニングというところにかなりシフトしてきているわ けです。

Model案 (横断的に対応する)

アク ティ ブ listening など

コ ミ ュ ニケーショ ンの基礎的能力

客観的能力・ 質問力 ( ASK) グループ力( 連携・ 合意)

各専門 知識

各専門 知識

各専門 知識

マネージメ ント ・ エンパワメ ント

ケースマネージメント含む)

相談 ケースマ ネジメン ト・ メディエー ション

(評価)

調査・評価 ケースマネジメント メディエーション スーパービジョン 調査・評価・裁定

自分を知る

自分のかかわり ・ 目標を見つめる

 

最終的なモデル案をご提案させていただきます。まずADRそのものよりも、自 分の専門性というのは一体何なのか、 つまりクライアントから求められている自 分は何なのかを知ることからはじめる ことが必要になります。カウンセリングな どでもよく言われることですが、自分 の専門性を知る、あるいは自分を知るとい ったトレーニングから始めて、次にア クティブリスニングに入っていき、そして 相談や質問力、ADRで言われるエンパワーメントとか、あと総合的なマネジメン トといったものに入っていきながら、 それぞれの専門性をもう1度振り返るとい ったトレーニングの方法を、これから のモデル案の提示させていたただきたいと 思います。

  かなり時間が押していますので、共 催者としてここで時間をマネジメントする ためにもかなりはしょらせていただきました。詳しいお話などはNIRAの最終的な 報告書などでご提示させていただけれ ばと思います。  どうもありがとうござい ました。(拍手)

パネルディスカッション  「英国FOSに学ぶ日本のADRの展望と可能性」

○ 犬飼   それでは、これから約45分にわたりまして、パネルディスカッションと Q&Aセッションを始めさせていただきます。まずこれまでのセッションを総括し て 、 山 本 先 生 と 田 中 さ ん よ り 感 想 を い た だ き た い と 思 い ま す 。 そ の 後 、 日 本 の ADR、日本の金融ADRを念頭に置きまして、デビッドさんとウォルターさんのお 二方より、日本の実態を考えた場合に どのようなアドバイスをいただけるかお聞 きしたいと思っております。それが終 わりましたら、まだ時間が若干残ると思い ますので、壇上だけではなくて、本日 ご出席の皆様のご意見、ご感想、ご質問を お受けさせていただきたく、フリーデ ィスカッションにさせていただきたいと思 います。

  まず、私の方から若干感想を述べさ せていただきます。今回、やっぱり「百聞 は一見にしかず」と言いますけれども 、実際にトップオンブズマンのお2人に来 ていただきまして、FOSの活動について長時間、昨日・本日と、詳しく、公式的 な場、非公式的な場、あわせてお聞き することができて本当によかったと思って おります。1つ、私が発見した新しいファインディングとしては、FOSの オ ン ブ ズマンの方々、そしてオ ンブズマンのスキーム自体がイギリス全体から歓迎され、

尊敬されているということです。そして、そのスキームと オンブズマンをやって おられる皆様、お2人を含めた方々が非常に尊 敬 されている、押しつけではない 権 威 がある、当然経 験 がある、そして、情熱と忍耐力もある、そういうことがオ ンブズマンの必要条件ではないかと感 じました。それに対して、われわれが思い 描いてきたオンブズマン、金融のADRを担当するその部局、人間、組織、そうい うものには、そこまで詳しくは考えて いなかったのではないかと思います。そし て、どうもこれまでは、金融機関みず からが組織している相談窓口と、消費者対 応をされておられる民間のNGO、NPO、あるいは消費者問題をご専門にされてお られる司法書士並びに法律家の方々と 、いわばある意味対立的な構図としてオン ブズマンが考えられていた節があると いうことが言えるかと思います。ただ、今 日わかりましたのは、イギリスのオン ブズマンは、実際に金融機関の方に、そう いうインディペンデントな仕組みで結局は得する といった意識があって、オンブ ズマンがつくられたということです。 これは、私、今日初めて知ったことです。

その辺がやっぱり日本の議論とイギリ スの実際に起きていることの違いではない かなという感じを持った次第です。そ れともう1つ、お二方とも弁護士、ローヤ ーでいらっしゃいます。デビッドさん の方はバンキング専門、そしてウォルター さんの方は保険のご専門と お聞きしましたけれども、私、勘違いをいたしまして、

もしかして、昔、お二方とも金融機関 にお勤めだったのかなと思ったのですが、

とんでもないということでした。要す るに、日本の場合はそういう金融機関に勤 めていた方がオンブズマン的なという か、相談員をやられるということが十分あ り得るわけですけれども、その辺、FOSは非常にきちっとした立て分けがあるの かな、そこは後ほどまたちょっとお聞 きをしてみたいなと思いますが、やはり権 威 の 源 泉、その公正性、中立性の源泉 みたいなものが、かなりリジッドな形で厳 格に維持されているという感じがいたしました。私の感想は以上でございます。

  大変恐縮でございますが、山本先生 、これまでのセッションをお聞きになられ ました感想をお願いいたします。

○ 山本  私も本日は大変勉強させていただきました。このADRの議論、特に金融 関係のADRの議論は、金融審議会でありますとか、先ほどお話しした金融トラブ ル連絡調整協議会の議論などでも、たびたびイギ リスの金融オンブズマンサービ スのシステムについて議論がされ、大 変注目されているところですが、こういっ た形でまとまって勉強をさせていただ いて、大変よくそのシステムが理解できま した。私の理解するところでは、日本でもこのようなシステムを採用するという ことは、法的に見てあるいは理論的に 見て、決して不可能なことではない という ふうに思います。このような片面的な仲裁のスキームというのは、日本でもほか に例がないわけではありませんし、結 局、業者側だけが拘束される、業者側だけ がその後裁判所に行く権利を放棄する というスキームということになると思いま すけれども、それはそれらの金融機関が任意にこのスキームに参加するという形 をとる限りは、憲法が保障する裁判を 受ける権利に反するものではないというふ うに言えるのだろうと思います。ただ 、もちろんそのような形にいたしますと、

任意に加入した金融会社だけが構成す るスキームということになりますので、そ のスキームに参加しない業者、いわゆ るアウトサイダーの問題が生じるであろう と思いますけれども、そこはそういう業者の問題はそもそもADRで本来取り扱う べき紛争ではないということで整理が できるのかもしれません。また、任意で参

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