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1989年から活動を始め、2015年は25か国からAFS生を受 入れました。

教育制度

6歳から16歳が義務教育です。中等教育は、ギムナジア(普 通校で、上級の学校への進学を目的とする学校)、サッコゼー プイシュコラ(経済、工業、商業などある分野を専門に勉強し、

就職もしくは大学進学を目的とする学校)、サクムンカーシュ ケープゼー(職業訓練校)の3つのタイプがあります。

高校生活

学  年: 9月初旬〜6月上旬。

授  業:月〜金の週5日制。通常8時〜15時。1時限45分、

1日6〜7時限。

課外活動:学校や地域で、演劇、スポーツ、フォークダンス、

音楽などの活動をすることができます。

そ の 他:生徒は学業を真剣にとらえています。ほとんどの学 校で修学旅行があります。通常、制服はありません。

支部あるいは学校で語学研修の機会があります。

配属の傾向

約6割は都市とその近郊、4割は地方の保守的な家庭に配属 されます。AFS生の大半はギムナジアの10年から12年(日本 の高校1〜3年相当)に編入されますが、サッコゼープイシュ コラにも少数が配属になります。

ホストスクールの決定は現地到着後になります。

g予防接種h 配属のため、BCG、ポリオ、ジフテリア、百日咳、破傷風、

はしか、風疹、B型肝炎の接種が義務づけられます(63 期参考情報)。

「Éhes vagy?」 これがホストファ ミリーと初めてあったとき言われた言 葉でした。これは「お腹すいてる?」と いう意味です。私がハンガリーでホー ムステイした場所は、ガドロスという 人口約3, 000人の小さな村でした。こ の村では、英語がほとんど使われてお らず、ハンガリー語のみでの生活でし た。当初、ハンガリー語が分からなかっ た私には、ホストファミリーとも友達と もコミュニケーションが取れず、つらい 毎日でした。しかし、私が「ハンガリー 語を勉強したい」という意思を見せる と、ホストファミリーや友達が協力して くれ4か月間で日常会話ができ、また 学校の授業にもついていけるようにな

りました。私がハンガリー語を話せる ようになったことで、学校の友 達やホ ストファミリーとの心の距離が縮まりま した。

私のホストファミリーの家族構成は、

父、母、兄、妹でした。とても温かい 家族で、親 戚同士の絆も強く、月1回 は パーティーに呼ばれる家 族 でした。

私のホストマザーは、料理やお菓子を 作る事が得意で、毎日のように料理な どを教えてもらいました。また、現地 のおばあちゃんにはハンガリーの伝統 文化である刺繍も教えてもらいました。

おばあちゃんやおじいちゃん、またい とこの家 族 を含めるホストファミリー は、私を本当の家族のように大切にし

てくれました。ハンガリーは私の第二 のふるさとであり、そこでたくさんの大 切 な友 人や家 族 がで きました。まず、

留学をして一番大 切なことは、もちろ ん言葉もありますが、それ以上に笑顔 やコミュニケーションを取ろうとする心 なのだと実感しました。そして、このハ ンガリー留学は、私に勇気を与えてく れました。そしてこれは自分の自信に 繋がりました。

最初は不安などがありますが、それ を乗り越える勇気、私を色々な面で支 えてくれた家族や友 人。これらは全て 私の一生の宝となると思います。今は 本当に留学してよかったと心の底から 思っています。

私に勇気を与えてくれた

帰国生 の 声

夏組 8

月 

出発 主要言語 ハンガリー語

(マジャール語)

アジア 

Asia

2013年7月19日から2014年の5月 19日までフィリピンのパンガシナン州 という、ルソン島北部の田舎に留学を していました。ひとつひとつの経 験が 私にとっては大きなものでしたし、日 本に帰ってからの進路にも大きく影響 しました。

言 語 の 壁 には長 い 間 ぶつ かってい た、というか私は10か月間ずっとぶつ かっていたので はないかと思います。

それは、フィリピンでは英語を話すも のだと思っていたのですが、タガログ 語という現地語のほうが使われていて、

特に子どもはそれしか 話 せない ので、

習得するのにすごく時間がかかりまし た。最後まで習得したと自信をもって

いえるものではありませんでした。しか し、全力で二か国語に挑戦していたあ の10か月間はきっとこれからあまりな い経験なのだと思います。

次に、大きな経 験としてはやはりホ ストファミリーとの交流でした。ホスト ファミリーも一つの家族。私が入ったこ とにより、大きな異物が入ったような 感覚。その新しい空間を作り上げるの にはすごくすごく時間がかかりました。

そこへの挑戦、新しい家族を作り上げ ようとするホストファミリー、私のホー ムシックや新たな挑戦。自分を受入れ てくれていることに対する感 謝や、そ れから異文化に対する困惑。たくさん 感じながらも、成長している自分を強

く感じました。

また、学校の友 達ともたくさんの衝 突をしました。宗教的な違い、フィリ ピンはカトリック教 徒がとても多いの で、食前にはお祈り、クリスマスなど の行事はとても大きかったです。最初 は友 達もできませんでしたが、周りの 支えもあり、今は親友と思える友達も できました。

まだまだたくさん語りきれないこと はありますが、あの10か月間全力で駆 け抜けた期間は周りの支えなしでは過 ごせなかったです。AFSや家族、日本 の友 人たち、そしてホストファミリー。

本当にありがとうございました。

28 フィリピン共和国 Republic of the Philippines

生活様式

フィリピンはマレー文化をベースにしながら、スペインとアメリ カ統治時代の歴史を通じて様々な文化を吸収し、多様で豊か な文化をはぐくんできました。公用語は国語であるフィリピン 語と英語ですが、世界の中でも英語を話す国民の割合が多い 国のひとつです。国民は親しみやすく親切で、家族や親戚や友 人の絆を大切にします。ひとつの家に多くの家族が同居する 場合もあります。目上の人を大事にする文化です。

AFSフィリピン

1956年に設立されましたが、1980年から20年間活動を中 断していました。2000年よりAFS帰国生の働きかけでアジ ア各国と協力関係を結び、2003年から再びAFSパートナー に復帰しました。2015年は18か国からAFS生を受入れまし た。

教育制度

義務教育は初等教育(6年)、中等教育(4年)、高等教育(2年)

の12年間です。

高校生活

学  年: 6月上旬〜3月下旬又は4月上旬。

授  業:月〜金の週5日制。通常7時半〜17時半。1時限 40〜60分。

教  科:英語、数学、科学、フィリピン語、フィリピンやア ジアの歴史、経済、体育など。

課外活動:スポーツ、ディベート、ダンス、映 像 芸 術、音楽、

家庭科、ドラマ、環境活動など。学校によっていず れかのクラブ活動に参加することが求められます。

そ の 他:支部あるいは学校で語学研修の機会があります。

配属の傾向

AFS生は中等教育の10年生(日本の高校1年相当)に編入さ れます。マニラなどの都市部もしくは郊外に配属されることが 多いですが、地方への配属もあります。

g配属制限h g語学h  

菜食主義者や食事制限のある生徒の配属は困難です。

内定後に所定の英語レベルチェックの提出が義務づけら れます。

全力で駆け抜けた 10 か月間

帰国生 の 声

派遣

強化国 夏組 7

月 

出発 主要言語 フィリピン語(タガログ語) ・英語

ヨーロッパ 

Europe

29 フィンランド共和国 Republic of Finland

生活様式

多くの芸術祭が開かれ、世界に誇れるテクノロジーを持ち、環 境保護にも力を入れている国です。国民はシャイで打ち解けに くいと言われていますが、知り合うにつれ温かく愛情深い人々 であることがわかります。共働きの家庭が多く、子供の家事 参加は一般的です。子供は10代のうちから自立した存在とし て扱われ、大人からの信頼に応える責任ある行動が求められ ます。

AFSフィンランド

1948年から活動を始め、2015年は32か国からAFS生を受 入れました。

教育制度

7歳から16歳(小学校6年間と中学校3年間)までの9年間 が義務教育です。

高校生活

学  年: 8月中旬〜6月初旬。

授  業:月〜金の週5日制。通常8時〜14時。1時限45分、

1日5〜7時限。

教  科:フィンランド語、スウェ̶デン語、英語、その他の 外国語、数学、化学、生物、心理学、歴史、体育 など。

課外活動:写真、コンピューター、演劇、スポーツなどのクラ ブがある学校もあります。

そ の 他:宿題が多く出されます。

配属の傾向

約7割が都市とその近郊の小都市、3割が地方の小さな町に 配属されます。ラップランドにも配属されます。フィンランド 語を話す人が9割以上ですが、スウェーデン語を話す家庭に 配属された場合、スウェーデン語を使用する学校に通います。

通常公立高校の1年か2年に編入されます。

ホストスクールの決定が現地到着後になる場合があります。

g査証h g配属制限h

取得のため、大使館から本人へ出頭要請があります。

ルター派以 外のキリスト教会へ通うことが必 要な生徒、

菜食主義者など食事制限のある生徒の配属は困難です。

帰る日がくるのはずっと後の事だと 思っていましたが、留学生活が後半に 入ってからの半年間は本当にあっとい う間に過ぎていきました。

一日一日が風のように過ぎ去ってい く中で、自分がフィンランドに来てから 何をして来ただろう? と悩むこともた くさんありました。比べても仕 方がな いとわかっていても、支部のキャンプ 等 で 他 の 留学 生に会うたび に自分 の フィンランド語の学習能力の低さに落 ち込んだ事が何度もありました。また、

ただただ時間を無駄に過ごしてしまっ ているのかもしれないとイライラする こともありました。でもそんなとき必ず、

ホストファミリーや学校の友 達が話を 聞いてくれて、「大丈夫だよ」と言って 思いっきり抱きしめてくれました。その 度に私は、困っている時に必ずそばに いて励ましてくれる素敵な人たちと出会 えた事に何度も何度も気づかされまし た。さらにイースターにメーデー、夏休 みと楽しい行事がたくさんあって悩ん でいる時間がもったいなく感じました。

イースターにはホストシスター やブラ ザーとチョコレートが入った卵の外側に 絵を描いて家の中に隠したり、メーデー にはドーナッツを揚げたりしました。

帰国が近くなって気がついてみると、

悩んでいた事が嘘のようにフィンランド

語での日常会話に困る事もなくなりま した。一学年間という短い間でしたが、

異文化の中で悩み、時には新しい見方 を学び、いつの間にか自分が今まで日 本でどのように生活していたのか忘れ る程フィンランドに馴染む事が出来た のは 本当に周りの支えのおかげ です。

この一学年間を通して学び身につけた 課題を乗り越えていく力は、これからの 生 活 の中で も活 かしていきたいです。

そしてまたいつか「また会おうね」と 約束した人たちに笑顔で会いに行きた いと思います。

「また会おうね」

帰国生 の 声

夏組 8

月 

出発 主要言語 フィンランド語

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