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4.120gの野菜をおいしく食べよう!

 *120g使えば,作るのは1品でも2品でもかまいません。

 *家族の分も作る時は,1人分120gとして人数分を準備しましょう。

まず,1品目(料理名と写真またはスケッチ) できれば,2品目も(料理名と写真またはスケッチ)

◎使った野菜

◎作り方のポイント,工夫など

3.結果と考察

3−1.適正摂取量の把握に関する夏休み課題の実施状況

 課題は4クラスの生徒(158人)に課したが,今回,分析対象としたのは2 クラス80人である。80人のうち,期限までにワークシートを提出したものは

59人(73.8%)であった。ワークシートを提出していない生徒への働きかけが 必要である。

 期限までにワークシートを提出した生徒59人の課題実施状況を調べた結果

を表4−1に示した。表中の課題1と2は,ワークシート(図4−1)の設問3に,

課題3は,設問4に対応している。課題4と5は,設問5に対応し,課題6の 感想が設問6となる。取り組み状況や記入率から見ると,課題1から4の記入 率は高かったが,課題5では他よりもやや低い記入率であった。課題4と5は 設問5に対応しており,1つの設問から2つ課題を課すと,2つ目には取り組 みにくいようである。課題3でも,1山陰の料理を作ることを必須とし,2品

目の料理を作ることは任意としたところ,2品目になると半数以下の者しか行

っておらす,課題5と同様のことが伺えた。しかし,2品調理した生徒は意欲

的に取り組んでいるようであり,少数ではあるが,作った料理の写真をワーク シートに撮り貼り付けて提出していた。

 今回の課題のねらいは,2005年度で調理実習として授業内で行った概量把握 に関する学習が,自宅でも可能か否かを調べることである。自宅で取り組みや すいように,減量の表記を言葉とスケッチでできるように,ワークシートを工 夫した。そして,概量把握の妥当率は,2005年度と同様にして評価した結果を

表44に示した。2005年度と対応するところには,比較のために,表3−5に示

したものを再掲載した。2005年度と今回の2007年度の妥当率を比較すると,

2007年度の方がやや高いものの,ほぼ同程度であった。したがって,妥当率か ら見ると,課外学習として行うこともほぼ同程度の効果が得られることがわか った。しかし,課題提出者の妥当率であり,未提出者(26%)を含めた対象生 徒全体から評価すると,課題1では妥当率が77%であるが,対象生徒全体では 60%を下回ることになり,2005年度よりも低くなる。

 ワークシートの最後に,全体を通しての感想を記入する課題を出したところ,

58人(98,3%)の生徒が感想を記入し℃いた。その記述内容を分類するために,

表4−2に示した。5つの項目を設定し,項目にあてはまる記述の有無を調べ,

記述率で結果を表した。「野菜の量」に関する記述を行っていた者が最も多く て60.3%,「調理作業・技術」に関する記述率は41.4%であった。また,取り組

んだことをこれからの生活へ繋げたいという「意欲」について記述した者は

39コ%であった。プログラムの行動目標である「自分に必要なi食分の食事量

を理解する」や,家庭科の目標に「実践的な態度の育成」に合致するものと考 える。さらに,授業での調理実習では出現しない「家族とのコミュニケーショ ン」に関する記述も少数ではあるが,11.4%の生徒が記述していた。

 課外学習のメリットは,各自で何を作るか考え,好きな野菜を選ぶことがで き,時間の制約を受けずに,責任を持って調理を行うことができることである。

そのため,取り上げられた野菜は多種多様であり,生徒によって自由な発想で 概量把握の方法を表現していた。一方で,使用する野菜を制限しなかったので,

妥当性の評価が難しいこと,また習得状況に個人差が出やすいことがデメリッ トである。また,課題提出者の妥当率は授業での一斉学習と同程度であったが,

未提出者は習得していない可能性があり,取り組みを徹底させる方法なども今 後の検討課題である。また,課外学習の課題や成果を授業内で行う調理実習へ と繋げるなど,知識を実践へ移せるものにするためには系統的な学習を行うこ とが重要である。

3−2.経過状況

  4月から取り組んでいるプログラムであるが,栄養教育プログラム2005の 内容をほぼ行った。しかし,前述のように,夏休みの課外学習には課題が残っ ているので,今後の調理実習では,概量把握法を含めて行う計画である。今年 度の学習過程で書いたワークシートの分析が残っており,また,事後調査と合 わせてプログラムの評価を行う予定である。

表4−1 夏休みの課題の実施状況

記入状況 妥当率1)

人数  記入率 2007年度 2005年度 課題1:緑黄色野菜(生)

         言葉        スケッチ 課題2:淡色野菜(生)

         言葉        スケッチ

課題32)

   料理1品目    料理2品目

課題4:緑黄色野菜(加熱)

         言葉        スケッチ

課題5:淡色野菜(加熱)

         言葉        スケッチ

56 56

55 55

59 27

56 49

41 38

 (%)

94.9 94.9

93.2 93.2

100

45.8

94.9 83.1

69.5 64.4

 (%)   (%)

77.1       74。3

72.3     一

65.7 88.6

60。7 90.9

52,4 58.3

45.7

48.6

48.6

生徒数は80人で,課題提出者は59人(73.8%)であった。

1) 文献に基づいて記入内容の妥当性を評価し,次式によって妥当率を求めた   妥当率(%)羅100x(妥当な回答をした人数/課題提出者数)

 なお,参考として,2005年度に実施したときの妥当率も右列に示したが,

 2005年度ではスケッチでの回答をさせなかった。

2)課題3については,記入状況のみの結果である。

表4−2 感想(課題6)の記述状況

記述項目 記述者数 記述率

(%)1)

野菜の量 調理作業・技術 意欲

興味・関心

家族とのコミュニケーション

35 24 23 9 4

60.3 41。4 39,7 25.7 11.4

生徒80人中,課題提出者は59人であり,そのうち感想を記述 していた者は58人(98.3%)であった。表2に示す5項目を設 定し,項目にあてはまる記述の有無を調べ,感想記述者59人に 対する割合で記述率を求めた。

1)記入率(%)=100x(該当項目記述ありの人数/感想記述者数)

4.まとめと課題

 ライフスタイルの多様化により食生活も変化している。これに伴って,様々 な問題が引き起こされており,生活習慣病やメタボリックシンドロームといっ た健康にも影響を及ぼして,食と健康の関わりは重要視されてきた。2005年に は「食:育基本法」が制定され,「食育」という言葉が一般的に使われるように なり,食育は国民運動として展開されており,様々な取り組みが行われている。

食育については,「知育・体育・徳育よりも先ず食言」といわれており,保育 園や幼稚園,小学校などの教育現場では,教育課程に栽培などの食育活動が取 り入れられるようになり,これまで以上に,給食を生きた教材として積極的に 活用することが推奨されている。しかし,高等学校では社会へ出る最終段階に あり,生活の自立に直面しているにもかかわらず,学校給食から離れることと も関係してか,学校をあげての「食」に対する教育は必ずしも重要視されてい ないようである。そこでわれわれは,食物摂取状況の問題として野菜類が少な く,菓子類が多い高校生に対して,「望ましい食習慣の形成」を目標とした栄 養教育プログラムを計画し,実施と評価を繰り返し行ってきた。

 第3章で述べたように,4回連続で実施した栄養教育プログラム2005の後に

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