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67 (10)医療安全対策加算

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(11)感染防止対策加算(平成 24 年度改定で新設)

平成24年度改定では、院内における感染防止対策の評価を充実させ、院内感染対策に関 する取組を推進するため、医療安全対策加算の加算であった感染防止対策加算(100点)が廃 止され、医療安全対策加算とは別の評価体系に改めた感染防止対策加算が新設されました。

新たな感染防止対策加算は2区分の評価となっており、入院基本料及び特定入院料の算定 要件である院内感染防止対策を行った上で、更に院内に感染制御のチームを設置し、院内 感染状況の把握、抗菌薬の適正使用、職員の感染防止等を行うことで院内感染防止を行う ことを評価しています。

1)感染防止対策加算 1

算定方法 施設基準に適合し地方厚生(支)局長に届け出た医療機関は、

入院初日に算定 +400点/入院初日

主な 施設基準

①専任の院内感染管理者を②に定める者から1名配置し、感染防止対策部門を設置

(医療安全対策加算の医療安全管理部門を感染防止対策部門としても可)

②感染症対策に3年以上の経験を有する専任の常勤医師、5年以上感染管理に従事した 経験を有し、感染管理に係る適切な研修を修了した専任の看護師(医師又は看護師のうち 1名は専従)、3年以上の病院勤務経験を持つ感染防止対策にかかわる専任の薬剤師、3 年以上の病院勤務経験を持つ専任の臨床検査技師からなる感染制御チームを組織し、感 染防止に係る日常業務を実施

③年4回以上、感染防止対策加算2を算定する医療機関と合同の感染防止対策に関する 取組を話し合うカンファレンスを開催

④感染防止対策加算2を算定する医療機関から感染防止対策に関する相談を適宜受付

⑤感染制御チ-ムが職員対象に年2回程度の院内感染対策に関する研修を定期的に実施

⑥「院内感染対策サ-ベイランス(JANIS)」等への参加 等

感染防止対策加算1の施設基準に適合し地方厚生(支)局長に届け出た医療機関は、所 定点数に400点を入院初日に加算することができます。

感染防止対策加算1の施設基準としては、上記の①及び②は平成24年度改定前の感染防止 対策加算の要件ですが、③年4回以上、感染防止対策加算2を算定する医療機関と合同の感 染防止対策に関する取組を話し合うカンファレンスを主催で開催することや、 ④感染防止 対策加算2を算定する医療機関から感染防止対策に関する相談を適宜受け付けること等が 要件に追加されています。感染防止対策加算については、特別の関係にある医療機関が連 携した場合でも届け出ることができます。

平成26年度改定では、努力義務であった「院内感染対策サ-ベイランス(JANIS)」等、地 域や全国のサ-ベイランスへの参加が要件となりましたが、平成26年3月末において届出を 行っている医療機関は平成27年3月末まで経過措置期間となっています。

感染管理に係る適切な研修とは、①日本看護協会認定看護師教育課程「感染管理」の研 修、②日本看護協会が認定している看護系大学院の「感染症看護」の専門看護師教育課程 の研修等が該当します。

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2)感染防止対策地域連携加算(感染防止対策加算1の加算)

算定方法

感染防止対策加算1を算定する複数の医療機関が連携し、互い に感染防止対策に関する評価を行っている場合は、入院初日に 算定

+100点/入院初日

施設基準

① 感染防止対策加算1の届出医療機関

② 感染防止対策加算1の算定医療機関同士が連携し、年1回以上、互いの医療機関 に赴いて、相互に感染防止対策の体制を評価し、その内容を当該医療機関に報告

感染防止対策加算1を算定する複数の医療機関が連携し、互いに感染防止対策に関する 評価を行っている場合は、感染防止対策加算1の加算である感染防止対策地域連携加算100 点を更に所定点数に加算することができます。感染防止対策加算1の算定医療機関同士が 連携し、年1回以上、互いの医療機関に赴いて、相互に感染防止対策の体制を評価し、そ の内容を当該医療機関に報告することが必要です。

また、少なくとも年1回程度、当該加算に関して連携しているいずれかの保険医療機関 より評価を受けていることが必要となります。

3)感染防止対策加算2

算定方法 施設基準に適合し地方厚生(支)局長に届け出た医療機関は、

入院初日に算定 +100点/入院初日

主な 施設基準

① 一般病床の病床数が300床未満の医療機関

②専任の院内感染管理者を③に定める者から1名配置し、感染防止対策部門を設置

(医療安全対策加算の医療安全管理部門を感染防止対策部門としても可)

③ 感染症対策に3年以上の経験を有する専任の常勤医師、5年以上感染管理に従事し た経験を有する専任の看護師(医師、看護師とも専任で差し支えない)、3年以上の病院勤 務経験を持つ感染防止対策にかかわる専任の薬剤師、3年以上の病院勤務経験を持つ 専任の臨床検査技師からなる感染制御チームを組織し、感染防止に係る日常業務を実施

④感染制御チ-ムが職員対象に年2回程度の院内感染対策に関する研修を定期的に実施

⑤年に4回以上、感染防止対策加算1を算定する医療機関が開催する感染防止対策に関 するカンファレンスに参加 等

感染防止対策加算2の施設基準に適合し地方厚生(支)局長に届け出た医療機関は、所定 点数に100点を入院初日に加算することができます。

感染防止対策加算2は、業務内容は感染防止対策1と同様となりますが、感染防止対策加 算1に必要な感染制御チームの研修要件や専従要件が緩和されています。なお、感染防止対 策加算2を算定している医療機関は感染防止対策加算1を算定する医療機関と連携し、感染 防止対策加算1を算定する医療機関が開催する感染防止対策に関するカンファレンスに、年 に4回以上感染制御チームを構成する各々の職種(医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師)

が少なくともそれぞれ1名ずつ参加することが必要となります。

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なお、感染制御チームは以下の業務を行うことが必要となります。

1.1週間に1回程度、定期的に院内を巡回し、院内感染事例の把握を行うとともに、院内感染防止対策の 実施状況の把握・指導を行う。また、院内感染事例、院内感染の発生率に関するサーベイランス等の 情報を分析・評価し、効率的な感染対策に役立てる。院内感染の増加が確認された場合には病棟ラウ ンドの所見及びサーベイランスデータ等を基に改善策を講じる。巡回、院内感染に関する情報を記録に 残す。

2.感染防止対策チームは微生物学的検査を適宜利用し、抗菌薬の適正使用を推進する。バンコマイシ ン等の抗MRSA薬及び広域抗菌薬等の使用に際して届出制等をとり、投与方法の適正化を図る。

3.感染防止対策チームは院内感染対策を目的とした職員の研修を行う。また院内感染に関するマニュア ルを作成し、職員がそのマニュアルを遵守していることを巡回時に確認する。

(12)褥瘡ハイリスク患者ケア加算

算定方法

適切な知識・技術を有する専従の褥瘡管理者が、褥瘡予防・管理が難しく重点 的な褥瘡ケアが必要な患者に対し、予防治療計画に基づく総合的な褥瘡対策を 継続的に実施した場合に加算を算定

入院期間中 1 回 +500点

対象者

精神科救急入院料、精神科急性期治療病棟入院料、精神病棟入院基本料(特 別入院基本料を除く)等を算定している以下の入院患者

①ショック状態

②重度の末梢循環不全

③麻薬等の鎮痛・鎮静剤の持続的な使用が必要

④6 時間以上の全身麻酔下による手術を受けたもの

⑤特殊体位による手術を受けたもの

⑥強度の下痢が続く状態

⑦極度の皮膚の脆弱(低出生体重児、GVHD、黄疸等)

⑧褥瘡に関する危険因子(病的骨突出、皮膚湿潤、浮腫等)があって 既に褥瘡を有するもの

施設基準

①褥瘡管理者として褥瘡ハイリスクケアの経験が 5 年以上で、かつ適切な研修 を受けた専従の看護師等を配置

②褥瘡リスクアセスメント票・褥瘡予防治療計画を作成し、重点的ケアの実施状 況及び評価結果を記録

③褥瘡対策チームとの連携状況、院内研修実績、褥瘡リスクアセスメント実施件 数、褥瘡ハイリスク患者特定数、褥瘡予防治療計画件数、褥瘡ハイリスク患 者ケア実施件数を記録

④褥瘡対策チーム構成員及び必要に応じ主治医、看護師が参加する カンファランスを週 1 回程度開催

⑤総合的な褥瘡管理対策の体制確保のための職員研修を計画的に実施

⑥総合的な褥瘡管理対策を行うにふさわしい体制を整備

留意事項 精神療養病棟入院料、認知症治療病棟入院料算定患者は算定不可

平成 18 年度改定で新設された褥瘡ハイリスク患者ケア加算は、上記の施設基準に適合し、

地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関に入院している褥瘡予防・管理が難しく重点的 な褥瘡ケアが必要な患者に対し、適切な知識・技術を有する専従の褥瘡管理者が予防治療 計画に基づき、総合的な褥瘡対策を継続的に実施した場合は、500 点を入院期間中 1 回算定 することができます。

また、専従の褥瘡管理者は、日本看護協会看護研修学校や社会保険看護研修センター等、

国及び医療関係団体等が主催する研修を受講することが必要です。

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