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ドキュメント内 琉球列島の植生学的研究 (ページ 32-37)

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       Fig・5 ハドノキーウラジロエノキ群団分布図

  Verbreitung des Villebruno pedunculatae−Tremion orientalis Oアマクサギーウラジロエノキ群集

 Clerodendroyakushimense.Tremaetum orientalis

●ヤンバルアワブキーエゴノキ群集

 Meliosma rhoifolia.Styrax japonicae−Ass.

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       Fig.6琉球列島の竹林の分布図(植生調査地)

        V。,b,eitung d・・B・mb・・g・bu・ch・・auf d・・Ry・kyu−1・・e1・

○ナタオレ・キーリ。ウキ。ウチク群集0・m…h…−P1・i・b1・…t・mli・・a「is

●ホウライチク群落B・mbusa glaucescens−G・・ell・ch・ft ムマダケ群落P勧ZZo吻c的s bambusoides.Gesellschaft

▲ホテイチク群落P妙》Zoszαc妙5 aurea.Gesellschaft

エサカキースダジイ群集にまとめられる常緑広葉樹林 が成立できず,ナタオレノキーリュウキュウチク群集 が自然植生として生育する。山頂の最も貧養な風衝地 では高さが1,5〜2.5mに限定されるが,一般に高さ3

〜4mのリュウキュウチクが被度・群度5・4−4・4と優 占する。構成種は,スダジイ,ムッチャガラ,シャリ ンバイ,アデク,モッコク,シバニッケイなどヤブツ バキクラスの種(常緑広葉樹)が多く,高さ1m以下 の草本層にササクサ,オオシンジュガヤ,ヤブレガサ ウラボシ,タシロスゲ,ヒョウタンカズラ,ミズスギ などを混生する。

 リュウキュウチク林は,八重山群島の山頂に生育し ているナタオレノキーリュウキュウチク群集の他に,

奄美大島の宮古崎の海岸風衝地に繧生化したリュウキ ュウチク群落の報告を行ってきている(宮脇他1974)。

さらに,伐り取り,火入れ,放牧など過度の人為的干 渉が行なわれている立地にも,二次植生,二次草原と してリュウキュウチクの優占する植分の生育をみる。

 ナタオレノキーリュウキュウチク群集は,エダウチ ホングウシダ,ヒメユズリハ,ヤマヒハツ,オニヘ

ゴ,アオバナハイノキ,オキナワクジャクを区分種と するエダウチホソグウシダ亜群集と特定の区分種をも たない典型亜群集とに下位区分される。エダウチホン

グウシダ亜群集は,平均出現種数26.8種を数える。、典 型亜群集は,平均出現種数16.9種で,ヤブッバキクラ スの種の混生がやや少ない。

35.ホウライチク群落

 Bambusa gtαucescens・Gesellschaft

   (Tab.23)     、

 琉球列島の河川に沿って細長い帯状に,ホウライチ ク群落は生育している。ホウライチク群落は,高さ5 m前後のホウライチクが桿を密に束生させており,ホ シダが高い常在度で混生しているにとどまる。出現種 数は3−17種と少ない。地下茎を錯綜させ,密生する ため,ホウライチク群落は,河辺の堤防保定,農林地 の防風林(城間1977)として用いられており,本州,

四国,九州の河辺にみられるメダケ群落と相観生態 的位置が著しく類似している。

 原産地が南東中国とされている(城間1977)ホウラ イチクの群落は,沖縄本島大保の植分がシマハチジョ ウシダ,ショウロウクサギ,クロミノオキナワスズメ ウリを混生し,沖縄本島奥の植分がダンチク,リュウ キュウウマノスズクサ,カラムシ,ヘクソカズラを混 生し,沖縄本島大保,平良の植分がケホシダ,カキバ カンコノキ,オオハマボウを混生している。奄美大 島,沖永良部島,喜界島のホウライチク群落は,出現 種数が9種以下と少なく,特定の下位単位を区分する 種の生育がない。

 36.マダケ群落

   Phyll・stαchys bαmbus・ides・Gesellschaft  マダケ群落は筆者ら1974が奄美大島赤崎での生育の 報告を行ってきている。比較的水分条件にめぐまれた 谷筋や遊水域を中心に小塊状に生育する。 7ダケ群落〉

は,奄美群島,沖縄群島,八重山群島に点在している が,各植分の生育面積は限られている(宮脇他1974

Tab.26参照)。

 37.ホテイチク群落

   Phytlostachys aureα・Gesellschaft

 ホテイチク群落は,ホテイチクを区分種として,筆 者ら1974,1975が奄美群島の植生調査資料の報告を行 ってきている。高さ3−4mのホテイチクが密生し,

スダジイ,コバノカナワラビ,タブノキ,アオノクマ タケランなどヤブツバキクラスの種を多く混生する。

 ホテイチク群落の下位単位として,平均出現種数 31.3種でオオヘッカシダ,カツモウイノデ,フモトシ ダ,シマミズ,ハドノキ,ヤブガラシを区分種とし,

湿潤な立地に生育するオオヘッカシダ下位単位と特定 の区分種をもたず平均出現種数23.6種の典型下位単位 が区分される。さらに,タシロルリミノキ,リュウキ ュウテイカカズラ,ホルトノキ,トベラ,マルバルリ ミノキなど多くのヤブッバキクラスの種を混生するタ シロルリミノキ下位単位が区分される (宮脇他1974 Tab.27参照)。

  G.海岸断崖草本植物群落    KUstenfelsgesellschaften

 琉球列島の海岸線に生育する植生として,海岸砂丘 植生,海岸隆起サンゴ礁上植生と海岸断崖植生があげ

られる。

 海岸断崖植生は,内陸側にアカテツーハマビワ群集 など常緑広葉樹の風衝低木林が生育し,海岸前線にハ チジョウススキ,ホソバワダン,シマアザミ,ヒゲス ゲ,ハマボッスなど草本植物が,土壌の堆積の有無,

基盤,安定度など細かな立地条件の差異に応じた生育 をしている。海岸断崖の最前線にみられる草本植生 は,断片的なものも含めると琉球列島全域に及んでい る。しかし,限られた生育面積にとどまる中小の島々 では種組成的にも貧化がみられる。非石灰岩の砂岩,

頁岩などを基盤とする奄美大島,沖縄本島中部〜北部 に海岸断崖植生の発達がみられる。植生調査資料も大 部分が沖縄本島,奄美大島から得られている。

 38.オオシマノジギクーホソバワダン群集

   Chrysanthemo crassi・Crepi−

   diastretumlanceolatiK.Suzuki

   1979

 奄美群島の海岸断崖の下端付近には,オオシマノジ ギク,アマミシマアザミを標徴種または区分種として オォシマノジギクーホソバワダン群集が生育してい る。植生調査資料は奄美大島笠利,徳之島兼久で得ら れている。

 オオシマノジギクーホソバワダン群集は,風化,崩

       117   L}

壊により砂岩,頁岩などの厚く堆積する,不安定な崖 錐地に生育している。砂礫の堆積,養分や水分の流入 など細かな立地条件の差,季節の差により植被率に変 動がみられ,優占種もオオシマノジギク,ススキ,ホ ソバワダンなど変化がみられる (K.SUZUKI 1979 Tab.2参照)。

 オオシマノジギクーホソバワダン群集は,沖縄群島 のオキナワギクーハチジョウススキ群集とほぼ同一の 立地に生育する同位の群集と判定される。

 39.オキナワギクーハチジョウススキ群集

   ASterO miyagii・MiSCanthetUm

   co皿densati]Miyawakiet al.1972  沖縄本島の中部〜北部は広く古生層の砂岩,粘板岩

を基盤としており,部瀬名岬,奥〜赤崎,伊江,天仁 屋など海岸断崖植生が発達している。オキナワギクー ハチジョウススキ群集は,オキナワギクを群集標徴種 として,沖縄本島の植生調査資料から群集規定を行っ ている(MIYAWAKI et al.1972 Tab.2参照)。

 オキナワギクーハチジョウススキ群集は,沖縄群島 を中心に分布域をもち,海岸断崖地で砂,岩レキなど が集積する崖錐地に生育している。限られた面積であ っても岩盤の急傾斜地中途のテラス状地には土砂の集 積があり,オキナワギクーハチジョウススキ群集の生 育がみられる。

 40.イソノギクーコウライシバ群集

   Astero asa・gray・Zoysietem

   tenuifoliae K. Suzuki 1979

 イソノギクーコウライシバ群集は,イソノギクを群 集標徴種とし,コウライシバ,シマアザミ,ツワブ キ,ハナカモノハシが高い常在度で生育する海岸断崖 の草本植物群落である。植生調査資料は,沖縄本島万 座毛の海岸隆起サンゴ礁の段丘面で得られている。風 化がみられ,岩隙を中心に土砂の堆積もみられる急傾 斜地の中のテラス状地,凹状地を主な生育地とする。

 群落の高さ15−20cm,植被率70〜85%で,出現種 IX 7 −11種(平均7.2種)を数える。群集標徴種のイ

ソノギクは奄美群島,沖縄群島の固有種である(K.

SuzUKI lg7g Tab.4参照)_

 41.オキナワスミレーホウライシダ群落    Viola eetchinensis・Adiαntum cαpillus−

   veneri8−Gesellschaft

 オキナワスミソーホウライシダ群落は,オキナワス ミレ,ホウライシダ,オキナワチドリを区分種とす る。植生調査資料は,沖縄本島万座毛の海岸に面した

種)を数える。オキナワスミレーホウライシダ群落は 北〜北西の方位で斜面傾斜60−80°の急傾斜地に生育 しており,日射量が限られ,過度の乾燥がさけられる 立地となっている(K.SuzuKI 1979 Tab.4参照)。

 42.オキナワマツバボタンーコウライシバ群落    Portutacα pitosαssp. okinαωensis・Zo〃sia    tenuifolia−Gesellschaft

 オキナワマツバボタンーコウライシバ群落は,オキ ナワマツバボタン,ヘンリーメヒシバを群落区分種と し,コウライシバが特徴的に高い常在度で生育してい る海岸断崖地の草本植物群落である。

 オキナワマツバボタンーコウライシバ群落は,筆者 ら(宮脇他1974)が奄美大島名瀬市に生育する植生と して報告を行っている。風化の進んでいない断崖地の わずかな隙間などに深く根を延ばしたコウライシバの 繁茂が特徴的である。したがって出現種数3−9種と

少ない。

している。

 シマチカラシバ群集の分布域は,断片的な植分も含 めれば,琉球列島の海岸断崖に広く点在している。  J

 46.ボタンボウフウ群団

   Peuceda皿io皿japonicaeOhba1970

 琉球列島の海岸断崖〜崖錐地に生育する草本植生に ついて97地点の植生調査資料が得られ,4群集4群落

(さらに,5亜群集2下位単位)が区分された(K SuzuKI 197g Tab.5参照)。

 奄美群島の海岸断崖〜崖錐地の植生配分は,斜面,

立地の安定度に応じ次の様に示される。

緬1立

断崖

 43.タマシダーサダソウ群落

   1v¢ρみrψρ」8αuriculαtα・Peperomiα    」αρo痂α・Gesellschaft

 オキナワマツバボタンーコウライシバ群落が発達し ている奄美大島の海岸断崖〜崖錐地で,やや安定した 窪地には,サダソウ,ニオウヤブマオ,タマシダを区 分種とするタマシダーサダソウ群落が生育している。

 オキナワマツバボタンーコウライシバ群落の調査資 料は奄美大島赤崎で得られている(宮脇他1974)。

不安定立地 やや安定した立地

群  落  名

崖錐

シマチカラシバ群集 オキナワマツバボタンー コウライシバ群落

窪状 地 レマシダーサダ・ウ糖

不安定立地 やや安定した立地

オオシマノジギクーホソ バワダン群集

ヒオウギーハチジョウス スキ群落

 また沖縄群島の海岸断崖〜崖錐地においても以下の 植生配分がある。

斜∋立

 44. ヒオウギーハチジョウススキ群落

   Belαmcαndα chinensi8・ノlfi8cαnthu8 sinen−

   8i8 var. conaensαtus・Gesellschaft

 ヒオウギーハチジョウススキ群落は,ホシダ,ヒオ ウギ,ハマセンナ,ホウロクイチゴを区分種とする。

奄美大島赤崎の海岸断崖の崖錐地で多くの土砂の堆積 する,海岸断崖植生としては富養地に生育している。

断崖

崖錐

不安定立地 やや安定した立地 窪 状 地 不安定立地 やや安定した立地

群  落  名 1シマチカラシ・・繰

イソノギクーコウライシ バ群集

オキナワスミレーホウラ イシダ群落

オキナワギクーハチジョ ウススキ群集

ヒオウギーハチジョウス キ群落

 45.シマチカラシバ群集

   Pe皿皿isetetum sordidu「血Miya−

   waki et al.1974

 シマチカラシバ群集は,シマチカラシバ,ナンゴク クサスギカズラ,ヤンバルツルハッカを標徴種または 区分種とし,奄美大島赤崎,山羊島の植生調査資料か

ら群集規定を行っている(宮脇他1974Tab・19参照)。

 シマチカラシバ群集は,風化の進んだ,あるいは崩 れやすい土砂,岩礫からなる海岸断崖地に,イネ科の

 琉球列島の海岸断崖に生育するイソノギクーコゥラ イシバ群集,オキナワスミレーホウライシダ群落,オ キナワギクーハチジョウススキ群集,オオシマノジギ

クーホソバワダン群集など以上の4群集4群落は,ホ ソバワダン,ヒゲスゲ,ボタンボウフウ,シマアザ ミ,ハマボッス,テッポウユリ,ハチジョウススキな どを標徴種および区分種としてボタンボウフウ群団 Peucedanion japonicae Ohba1971,ハマ

ドキュメント内 琉球列島の植生学的研究 (ページ 32-37)

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