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35港湾設備損害=

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主機がトップ

⑤その他 事故原因

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* :

その他:過怠金、油濁(作動油、潤滑油)、等

その他=

補機がメイン

2.2 事例紹介

①貨物損害(カーゴショーテージ) : ボイラ故障

②港湾設備損傷(海底ケーブル損傷):主機関起動不能

③貨物損傷:発電機再起動不能 (ブラックアウト )

④環境損害 :ボイラ燃焼不良

⑤まとめ

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①貨物損害(カーゴショーテージ):ボイラ故障

本船はベンゼンを搭載、揚げ地へ向けて航行中、ボイラから外部への漏水が認められ たため、ボイラの運転を中止、貨物のヒーティングができぬまま入港。入港時の貨物タン ク温度は平均5.25℃で融点を下回っていた。

揚荷役開始に先立って、ターミナル側から加熱用蒸気の供給を受けながら荷役を開始し たが、十分に加熱ができなかったため、全量を揚げ切れず(タンク壁等に貨物が残った)

貨物不足損害が発生した。

荷主側は、貨物不足損害に加熱蒸気の供給費用等を含めた約US$20,000をカーゴク レームとして船主へ提起し、船主は約US$10,000(請求額の50%相当)にて解決した。

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事故概要

貨物所有者への支払い費用 : 約US$ 10,000  (約 1.1百万円)

サーベイ費用 : 約US$   2,000  (約 0.2百万円) コレポン費用 : 約US$   3,000  (約 0.3百万円) 合計 : 約US$ 15,000   (約 1.6 百万円)

保険てん補額

機関室で何が起ったか?

(1)機関室でボイラのケーシング下部に漏水が認められたため、ボイラの運転を停止した。

(2)本船搭載のボイラは貫流型で、損傷個所、程度等は明らかになっていないが、水管の破 孔、ドラムの変形等が考えられる。

・ボイラの損傷事故は、ボイラ水の接触する内部からと燃焼ガスと接触する外部からの損傷と に分けられる。したがって、損傷防止のためには、ボイラ水の適切な管理(水質チェック/化 学的処理/ボイラ水のブローオフ)、燃焼室内部からの点検等が重要となってくる。

*日本海事協会による過去の統計によれば、ボイラ損傷として、①水管や煙管の腐食および 焼損、②ボイラ本体の肌付弁の腐食および摩耗、③安全弁の腐食などと言われており、漏水 の原因としては、水側と燃焼ガス側それぞれの腐食によるものと推定されている。

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写真集

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ボイラケーシング下部

(上方からの漏水痕)

下部ドラム/マンホール

(同様、漏水痕)

上部ボイラケーシング

(ペイント膨出)

図面集

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ボイラ断面図

原因分析・・・チェックポイント

【推定原因】

(1)

箇所

A

ボイラ水の管理が不十分な場合で、管内部へのスケールの堆積により局部的に熱伝導率が 低下。その影響で、過熱により材料強度が著しく低下し、破孔が発生。

(2)

箇所

B

ボイラドラムと管との接続は管端を拡管(

expanding

)して行われる。(右図)

同接続部の緩みの影響によって、同部分から漏水が発生する場合があり、

燃焼室底部が浸水による影響を受ける。

未燃分中に含まれる硫黄分と同漏水の化学反応により硫酸が生成され、腐食に至る。

(3)

箇所

C

ボイラ上部ドラムの変形、膨出はドラム水位低下時の過熱により生じると考えられる。

本来、ドラム水位の自動検知装置により、水位が低下した場合は警報発生、燃料遮断等の安 全保護装置が作動するはずであるが、水位検知装置の不具合を放置した場合に発生しうる。

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画像出典:「Marine Boiler Water/ Cooling Water Management and Distilling plantsDVDJSUIMMAJJMEA 製作

スケールが原因による破孔

(1)

スケールが原因による破孔

(2)

拡管部構造

火炉側

火炉側 水側

負の連鎖

再発防止策

ボイラメーカ取扱の指示(運転操作や各種の点検・整備事項)を十分理解し、忠実に実行。

(1)

管内部へのスケールの付着防止

① ボイラ水、復水、給水の水質管理

・スケール付着防止、腐食防止、キャリーオーバー防止のため、各種分析数値をボイラ メーカーの推奨基準値内に維持必要。

分析:最低

1

/7

日(高圧ボイラは

1

/2

日)

② 補給水から混入する不純物の最少化

・カスケードタンク内清浄管理

・給水用清水の塩分および硬度成分の制限

・造水器製造の蒸留水を給水とする場合には、貯蔵タンク容量の確保、

タンク内清浄確保、造水器の適正運転、塩素計の精度管理が必要。

③ 海水混入の防止

・プラント構成機器の中にはドレンクーラーがあり海水冷却であるので海水がボイラ水の 系統に混入する可能性がある

・ボイラ水のブローオフ(船外への放出)の際のバルブ操作にも注意を要する

・上記①に示した塩素イオンの継続的な監視が必要

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再発防止策

(2)

低温腐食防止

燃焼ガス中に含まれる硫黄分が管表面に付着し、低温部の腐食に至る

・定期的な炉内の清掃の実施と観察、記録

・空気過剰率の制御(良好な燃焼が得られる範囲で空気過剰率をミニマイズ)

・蒸気スートブロワ の設備の場合、ドレンの炉内への滴下防止

滴下したドレンが燃焼ガスと反応し箇所

B

と類似メカニズムにより腐食破孔が発生

(3)

空焚き防止

・定期的な安全保護装置の作動点検 低水位(警報、非常停止)、失火検知等

・付属のトランスミッター

/

コントローラーの点検と機側機器との整合

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【注意点】

バックファイヤー防止

燃焼不良、失火の繰り返し等により炉内に未燃燃料が堆積する場合があり、再点火 の際に炉内での爆発(バックファイヤー)事故に発展するケースがある。

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