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- 32 - 3) 結論

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 認されているが、現地での詳細な調査は当時困難であったため、

 実施していない。

・建築基準上の建物の積載荷重の考え方は地域により異なり積雪  地域では200kg/m程度であるが関東地方は30〜50kg/m程 度(自治体が定めている)。

・上記積載荷重は許容力であり、最大耐力は材質により異なるが、

 木造では許容力の約3倍、鉄骨で約2倍、RCで約3倍程度と  考えられる。

・構造物の種類によっては積載荷重に対して余裕をもつ場合があ  る。

・建物の構造によるが、軽い屋根の構造の方が積載荷重に対して  は弱くなる。

電力

電力A社 ・三宅島では泥流で電柱が倒れて送電がストップ(二次災害)

電力B社 ・日常の降灰に対する配慮はとくにしていない。

・配電設備を屋内に設置している個所はある。

・降灰被害を想定した対応の規定はないが、被害が出そうな場合  は社内規定で対応する(送電を止めるなど)。

桜島関係電力会社 ・昭和60年に大量の降灰があったとき、灰により碍子等の絶縁 支店  低下が起こり、電力供給を停止する漏電事故(高圧配 電線供

 給支障事故)が26回発生している。

・その後、絶縁強化(耐塩仕様に取替等)を実施し、事故は発生  していない。

・降灰対応は灰が付着したら洗い流す等の復旧処理を行う。

電子機 空調機器メーカー ・灰の影響はあるとは思うが費用がかかるため特別な事前対応は

器等

(鹿児島支店)  していないのが現状。

・事前対応として休閑期間にカバーをつけるとか、防雪フードを  つけるくらいであるが、降灰後の水洗いで十分だと思う。

・灰が原因で故障するとしたら電装品(マイコン基盤)がやられ  るだろうが、具体的な実績データはない。

パソコンメーカー ・降灰の影響はないとはいえないが不明である(室内は原則として

(鹿児島支店)  影響はない)

・降灰により屋外に設置しているメディアの書き込みエラー、キー  ボードの入力エラーなどは発生する場合があるが、定量的な影響  に関する資料はない。

・そのため屋外に設置するシステム等では防塵対策としてスポンジ  フィルターなどで覆っている。

電話

電話会社 ・電話線が切れた実績は桜島ではない。

・首都圏に数cm降ったとしても電話線は切れない。

・昔は積雪で切れた例もあったが、現在は線の品質がよくなり種  々の対策をしているので重さで切れることはない。

・有珠では降灰でなく噴石と熱で切れたと考えており、降灰だけ

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 では切れない。

・降灰の程度によるが、数cm程度では被害はないと考えている。

・あるとすれば停電によって機械が動かないことぐらいだが、バ  ッテリーでバックアップするので、長期間停電しない限り問題  はない。

・携帯の電波には灰が空中浮揚していても問題がない。

・基地局やアンテナへ被害が出た場合には携帯も使えなくなるが  数十cm以上堆積しない限り問題はない

・降灰では被害がないので復旧もない。

・桜島で灰がパラボナアンテナに薄く積もって、雑音が出たとい  う事例があるが掃除すればすぐ直った程度。

・輻輳は地震などと同じで起きる可能性はある。ただし災害優先  電話があるから、防災機関同士の連絡には問題がない。

水道

桜島周辺市町村 (A市)

・とくに施設上の特別な降灰対策(灰が入らないよう屋根を付け  たり、フィルターを設置したり)はしていない。

・1年に数回程度は、降灰により浄水場の取水を取り止めること  があるが、特にマニュアル的なもの(どれくらい灰が降ったら  取水中止するか)はなく、現場判断で決めている。

・市内に3ヶ所の施設の浄水場があるが、降灰は市内でも偏りが  あるため、1ヶ所取水を取り止めても、他2ヶ所から水道供給  をするためこれまで問題は発生していない。

・これまで水質的に問題ななるようなこと(苦情等)はない。

(B市)

・水道関係で降灰による被害はこれまでない。そのため、関係し  た調査も実施していない。

水道関係研究機関 ・降灰被害について実態調査、研究等を実施したものはない。

関東地方都道府県 ・地震対策は考えているが、降灰については特に考えていない。

道路

桜島周辺国道管理 ・何センチ灰が堆積したら通行止めにするかという定量的な基準

部局  はない。

・降灰で道路のセンターラインや側線が見えなくなったら、その  状況を現場で判断し通行止め等の判断を交通管理者(警察)と  相談し、実施する

・灰が厚く堆積したために通行止めをしたことは近年ない。

桜島周辺高速道路 ・降灰により通行止めの実績はH6,7年くらいにある。

部局 ・通行止めになった経緯の詳細は不明。(警察が判断)

・降灰量で通行止めにする定量的な基準、マニュアルはない。

・灰が降ると、まずロードスイーパで処理。多いときはブレード  のついた雪かき車のような車を出して処理。

・清掃は巡回車や利用者からの報告および気象情報で発動する。

・道路は車が走るため、それほど灰が積もった実績はない。

・道路施設については、確かに灰が原因で耐久性が落ちることも  あるだろうが、明確なデータはない。

・処理した灰は、土捨場に捨てている。

桜島周辺道路部局 ・基本的に降灰があればスイーパー等で除去する。

・降灰量500g/㎡以上となると地域防災計画に従って、他機関と  協力し除灰を実施する。

・降灰量による通行止めの基準はない。

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 降灰になれていなければスリップする可能性がある。徐行すれ  ば通行は可能である。

・降灰と雨で側溝が埋まることもある。

桜島周辺市町村 ・降灰除去の基準値は500g/m(白線が見えなくなったときに相  当)がある。

・緊急時には周辺市町村からロードスイーパを借りる広域連携あ  り。

・通常の降灰では、市民は徐行運転する等、自主的に対応してい  る。通行止めはしない。

自動車メーカーお ・車に影響があるのは、ボディに変色をもたらすような降灰。そ 客様相談センター  のような部位に通常のメッキではなく、クロームメッキを施し

 た「降灰対応車」を鹿児島では販売している。

・それ以外に特に設計上、降灰に対する考慮はしない。

・エンジンにはエアフィルタがついており、降灰の影響で目詰ま  りするとエンジンパワーが落ちたり、あるいは燃費が悪くなっ  たりする。しかしエンジンがやられることは考えにくい。

鉄道

JR各社 ・地震に対する対策計画はできている。火山の場合は現在はない  が、HMがでた時点で考えることになる。岩手山では盛岡支社  が対応マニュアルを作成している。

・火山情報が発令され、影響が及ぶと判断された場合には即時に  運休させる。

・東海村の臨界事故のときは運休した。

・桜島の降灰の影響により車輪からスパークがでることがあった  が、直接的な被害は記憶にない。

桜島周辺市電 ・市電への降灰の影響としては以下のとおり。

 →ポイントに灰が詰まりポイント故障の発生

 →電車とレールの間に灰がはさまると、電流が流れず電車が動   かなくなる。

 →踏切近傍では、電車とレール間の電流が流れないため信号機   の障害等が発生する。

 →電車内のクーラーのフィルターが目詰まりし、耐用年数が短   くなる。

・豪灰があったときは、とにかく人海戦術で除灰し、灰の巻きあ  げ防止のための散水も行った。一時的には運行停止、徐行運転  を実施した。

・降灰何mmで運行停止という基準はない。

・火山情報がでるときは出動態勢をとる。

・小雨の時、降灰が研磨剤の役割をしてカーボンのパンタグラフ  が一日でダメになることがあった。(今は合金に変更)

・降灰除去は人力が主体となり、とくにポイント部は人力でない  と処理できない。

航空

航空管理者 ・対策としては以下の2点。これらは防災計画に記載して ある

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ことであり、有珠山の時もこの対応をしている。

 1.飛行区域の規制

 2.緊急輸送の民間への依頼 空港事務所 ・運航停止、空港閉鎖の記録はない。

・降灰による航空機の運行停止または空港閉鎖等の基準はない。

・ただし次の場合は必然的に空港閉鎖となる。

 →路面標示の視認が確保されない場合  →照明灯火の視認が確保されない場合  →航空機走行性(路面摩擦)の低下の場合 航空会社 A社

・火山灰中を航空機が通過すると、エンジン停止、窓ガラスの損  傷、速度計等が狂う等の甚大な影響がある。過去にインドネシ  アとアラスカでエンジン停止の事例あり(無事着陸)。

・2000年の三宅島噴火でもエンジン停止までは行かなかったが  航空機の飛行管理コンピューターや電子式エンジン制御装置が  機能停止となる事例があった他、そのほかにも事例がある。

・朝倉書店の「火山の辞典」に航空機災害の項目あり。

・「火山」第41巻第

5号にも「北太平洋の火山灰災害と航空に関

 するワークショップ」の報告有り。

B社

・チャーター機で鹿児島や北海道に飛ばしている。噴火した場合  の噴煙の影響は予めインフォメーションとして入手できるし、

 管制も噴煙を避けるように誘導してくれるので、予め情報があ  るときは問題がない。

・灰を吸い込むと、エンジンと、計器にダメージがあるが、当社  運航は、プロペラ機なので、通常のジェットエンジンほどのダ  メージはない。

・空港に降灰があったとき、クローズになるので、そのときは運  行停止となる。過去に降灰による運行停止の経験は、当社では  ない。

C社

・噴火等が起こった時には、東京航空局のCAB(国土交通省航  空局のこと)センター(成田)から各空港事務所へ連絡が行く  のでその指示に従う。

・現在ある当社のヘリコプターは全てジェットエンジンであるの  で、灰を吸い込むとトラブル発生の可能性がある。

医療

日本赤十字関係支 ・降灰の病院への影響は不明(空震によりガラスにヒビ、灰が病 部  室に入ることはあったようだが、医療業務に支障が出ることは

 なかった)。

桜島周辺市町村 ・降灰により、医療機関に直接的な被害があったことはない。

農業

桜島周辺市町村 ・農林水産被害額は毎年出しているが、降灰量との定量的な関係  は不明。

桜島周辺JA ・当然影響は受けるが定量的関係は不明。

・ビニールハウス等設置に75%補助がある(国の補助事業)。

桜島周辺農政部局 ・降灰による被害程度は、農作物の構成、ステージ、季節等によ  り大きく変わり、灰による定量的な被害実態は不明。

・作物が枯れなくても、灰により農作物の商品価値が低下するこ  とがほとんどである。