- 6 - 新潟焼山(1974 年)
被害は林齢 35 年(樹高 17m、胸高直径 29cm)の樹木にも発生したが、全体に林齢が高いほど 被害が小さい傾向が見られた。これらの人工林では 1977 年 9 月初旬に付着灰落とし作業が実施
- 15 - 6-2-3
人口林地は有珠山の中腹〜山麓以遠に分布していたが、その大部分はトドマツ及びカラマツ 造林地で、ほかにアカエゾマツなどが植裁されていた。
1977
〜78
年の噴火に伴う森林被害面積11300ha
のうち天然生林を除く44%、5000ha
が人工林の被害であった。これらの被害は降灰深1cm
以上の地域で見られたもので、樹種別には堆積深の大小にかかわらず、カラマツの被灰によ る被害が最も激しく、ついでトドマツ、アカエゾマツの順となった。カラマツでは降灰付着によ る幹の倒伏折損、湾曲倒伏が多く見られ、ほかに葉の変色落葉、枯死などが著しく、これ対しト ドマツでは幹折れや湾曲倒伏に比べ、火山灰付着による枝葉の枯死が顕著であった。アカエゾマ ツは樹冠部に降灰が付着堆積したものの、幹の湾曲倒伏はトドマツより少ないなど、全体として 火山灰被着の被害に対し最も強い抵抗性を示した(表6.2
参照)。被害は林齢
35
年(樹高17m、胸高直径 29cm)の樹木にも発生したが、全体に林齢が高いほど
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渡る水無川橋では、車両は徐行運転を行った。いま一つの問題は、降灰対策である。火山灰の付 着による電流の流れの悪化のために、踏切の遮断機や警報機の誤差動が発生した。5月
27
日には、市内の数ヶ所に発生した。降灰がある地点は、南島原駅―大三東駅に限られていたので、朝
5
時 に保線員が見回った。線路上の降灰除去は当初人力で行ったが、6 月に入るとモーターカーに箒、洗車ブラシ、除草剤のタンクをつけた装置を開発して行った。降灰の地点が限られたので、この ような対策が可能であった。
出典:⑮高橋和雄、藤井直(1977):雲仙普賢岳の噴火活動による降灰の地域への影響及びその対 策に関する調査
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2 被害額算出の基礎資料
表.1 資産評価額および原単位
資産項目 原単位 単価(千円)
家 屋 家屋
1m
2当たり148.5 (茨城県),162.7 (埼玉県) 160.1 (千葉県),193.2 (東京都) 172.4 (神奈川県),157.1 (山梨県) 155.6 (静岡県)
家庭用品
1
世帯当たり15,208
事業所償却 従業者1
人当たり 表 参照事業所在庫 〃 〃
農漁家償却 農漁家
1
戸当たり3,116
農漁家在庫 〃
293
農作物 米
1
トン当たり242
畑作物 〃 自治体毎の農作物収穫高の加重平
均で算定
※単価は治水経済調査マニュアル平成
13
年度12
月改訂版による表.2 従業者1人当たりの評価額(千円/人)
No.
大 分 類 償却資産 在庫資産1
2 3 4 5 6 7 8 9 10
鉱業 建設業 製造業
電気・ガス・水道・熱供給業 運輸・通信業
卸売業・小売業 金融・保険業 不動産業 サービス業 公務
8,191 1,763 5,498 132,345 8,046 2,067 3,769 21,502 3,769 3,769
3,649 6,396 5,045 2,902 961 2,448 493 15,311 493 493
※評価額は治水経済調査マニュアル平成 13 年度 12 月改訂版による
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小豆 0 0 358 0
落花生 344 544 434 236,096 甘藷 1,720 37,200 109 4,054,800
馬鈴薯 0 0 60 0
きゅうり 301 10,500 190 1,995,000 なす 261 6,160 188 1,158,080 トマト 322 17,800 201 3,577,800 かぼちゃ 154 3,040 121 367,840 すいか 404 8,890 130 1,155,700 いちご 509 13,700 950 13,015,000 ピーマン 17 485 211 102,335 メロン 722 21,960 287 6,302,520 白菜 295 12,700 39 495,300 キャベツ 722 24,300 53 1,287,900 レタス 968 20,900 181 3,782,900 ほうれん草 411 6,710 359 2,408,890 ねぎ 648 16,200 223 3,612,600 たまねぎ 580 27,100 46 1,246,600 さやえんどう 218 1,280 671 858,880 さやいんげん 0 0 489 0 大根 980 44,300 61 2,702,300 にんじん 200 4,320 89 384,480 ごぼう 46 744 173 128,712 さといも 801 9,940 153 1,520,820
りんご 0 0 206 0
みかん 7,740 14,700 154 2,263,800 夏みかん 653 9,300 115 1,069,500 梨 203 3,170 292 925,640 柿 672 8,740 140 1,223,600 ぶどう 34 252 636 160,272 桃 87 904 352 318,208 茶 21,300 190,600 1,239 236,153,400 てんさい - - 15
こんにゃく 87 904 177 160,008 葉たばこ - - 1,940
藺草 - - 242 菊 - - 57 バラ - - 62 カーネーション - - 33
合計 42,356 519,513 293,036,591 10a 当たり収量(kg/10a) ②/①×100 1,227
単価(千円/t) ③/② 564
出典:「平成 6 年 静岡県統計年鑑」
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3.降灰時の木造建築物の構造耐力
(1) 検討内容概要
建築基準法によれば、「建築物は、自重、積載荷重、積雪、風圧、土圧及び水圧並びに地震 その他の振動及び衝撃に対して安全な構造のものとして、次に定める基準に適合するものでな ければならない。」とされている(建築基準法第20条)。そして、20条の一として、「建築物 の安全上必要な構造方法に関して政令で定める技術的基準に適合すること。」とされている。
また、20条の二として、「次に掲げる建築物にあっては、前号に定めるもののほか、政令で定 める基準に従った構造計算によって確かめられる安全性を有すること」とされている。
建築基準法第20条の一による建築物は、建築基準法施行令に挙げられた仕様を満たす建築物 であり、「仕様規定による建築物」と呼ぶことができる。建築基準法第20条の二による建築物 は、建築基準法施行令に挙げられた構造計算方法により安全性を確認された建築物であり、
「性能規定を満たす建築物」と呼ぶことができる。
「仕様規定」は部材の選定、接合方法、基礎の仕様等に多様な選択肢があるため、すべての 建物の強度を一般化して語ることは難しい。
従って、本レポートにおいては安全性を計算から算出することができる、「性能規定を満た す建築物」に関して検討を行う。
「建築基準法施行令に挙げられた構造計算方法」は、建築基準法施行令の第3章第8節(第81 条〜第99条)に挙げられている。計算方法としては、下記の二種類である。
一 許容応力度等計算 二 限界耐力計算
許容応力度等計算よりも限界耐力計算の方がより厳密な計算方法である。しかし、限界耐 力計算は平成13年5月18日より施行された建築基準法施行令において新たに導入された構造 計算法であり、現時点で限界耐力計算により建築された建物は少ないと推測される。上記の 条件を鑑み、本レポートにおいては許容応力度等計算による検討を行うものとする。
許容応力度等計算に基づく建築物の設計時には、一般に下記の力に対して構造的な安全性が 検討されている。
1) G+P 2) G+P+S 3) G+P+W 4) G+P+K
※ここで、G:固定荷重によって生ずる力 P:積載荷重によって生ずる力 S:積雪荷重によって生ずる力 W:風圧力によって生ずる力 K:地震力によって生ずる力
(建築基準法施行令第82条による。また、多雪地域においては積雪の割増等が 行われるが、富士山周辺は多雪地域ではない地域が大部分であるため、本レ ポートでは考慮を行わないものとする)
降灰時、木造建築物には降雪時と同様の鉛直荷重がかかる。従って、積雪荷重による検討と 同様の同様の検討方法を用い、降灰荷重による部材の応力を算出する。
部材に生じる応力と部材の耐力、接合部の耐力を比較検討し、破断位置および破断荷重を想 定することとする。
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の部分 (単位 N/m2)
ふき土がない場合 640 下地及びたるきを含み、
もやを含まない。
瓦ぶき
ふき土がある場合 980 下地及びたるきを含み、
もやを含まない。
もやに直接ふく場合 250 もやを含まない。
石綿スレート
ぶき その他の場合 340 下地及びたるきを含み、
もやを含まない。
波形鉄板ぶき もやに直接ふく場合 50 もやを含まない。
薄鉄板ぶき 200 下地及びたるきを含み、
もやを含まない。
ガラス屋根 290 鉄製枠を含み、もやを含
まない。
屋根
厚形スレートぶき
屋根面 につき
440 下地及びたるきを含み、
もやを含まない。
もやの支点間の距離が2m以下の場合 50 木造の
もや もやの支点間の距離が4m以下の場合
屋根面
につき 100
さお縁 100
繊維板張、打上げ板張、合板張又は金属
板張 150
木毛セメント板張 200
格縁 290
しっくい塗 390
天井
モルタル塗
天井面 につき
590
つり木、受木及びその他 の下地を含む。
上記に基づき、現在の木造住宅で最も一般的だと考えられる仕上げを本レポートにおけ る固定荷重として想定する。
屋根:厚形スレートぶき 440 N/m2 もや:もやの支点間の距離が4m以下の場合 100 N/m2 天井:木毛セメント板張り 200 N/m2 を仮定荷重として採用する。