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富士山ハザードマップ検討委員会(第4回)

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第4回TOPページ

富士山ハザードマップ検討委員会

第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

富士山ハザードマップ検討委員会

第4回活用部会資料

〔第4回:平成14年4月3日〕

目  次

中間報告目次(案)

【資料1】

宝永噴火が発生した場合の被害想定

1.宝永噴火時の降灰による被害項目

1.1.宝永噴火の被害実績

1.2.国内外の降灰による被害事例

1.3.想定される被害項目

1.4.被害定量化の対象とする項目

2.被害の程度および定量化の考え方

2.1.降灰による被害の影響程度

2.2.被害額の算定手法

第1回

第2回

第3回

第4回

内閣府(防災部門)

2001, 内閣府

http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/index.html [2002/12/02 6:23:43]

(2)

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第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

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中間報告

目 次(案)

1. 総説

2. ハザードマップ作成にあたっての基本的考え方

3. 既往研究に基づく富士山の噴火等の特性とハザードマップ作成にあたっ

て不足している点

4. 今回の調査等成果および最近の研究により新たに判明したこと

5. 検討対象とする噴火等ケース

6. 宝永型噴火と貞観型噴火の噴火シナリオ

7. 防災計画

8. 被害想定

9. 火山との共生

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第1回

第2回

第3回

第4回

内閣府(防災部門)

2001, 内閣府

http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/mokuji.html [2002/12/02 6:23:46]

(3)

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富士山ハザードマップ検討委員会

第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

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1. 宝永噴火時の降灰による被害項目

ここでは宝永の噴火シナリオに基づいて、現代社会において宝永規模の噴火が

発生した場合の降灰による被害の想定を行い、防災対策検討のための基礎資料

とする。

1.1. 宝永噴火の被害実績

富士山の宝永噴火時に発生した現象について宮地・小山委員会提出資料から、

以下のように整理した。

<富士吉田∼御殿場市一帯・小山町生土>

12月16日朝,大地震が起こった。噴火開始とともに噴煙による暗闇が生じ,軽

石が降った。須走では熱い噴石による火災が生じた。

18日まで断続的に降灰が続いたが,礫のサイズは豆麦サイズの中に桃・杏子が

散る程度。

19日には礫まじりの降灰。サイズは微塵の中に豆麦が混じる程度。

12月31日の最後の噴火では,激しい噴火と火山弾の放出が目撃された。

<裾野市須山>

噴火前に大地震が起こった。噴火が始まると,降礫と空振があった。

17日から降灰が続き,断続的に空振。25日から再び降灰が始まる。

富士宮市・富士市吉原・沼津市原

噴火前に地震が頻発。噴火が始まり,富士宮では火口上の火柱と火山弾放出、

火山雷が目撃された。

17日には沼津でも降灰があった。

<箱根町元箱根・小田原市・大井町・江ノ島>

噴火直後に噴煙により暗闇となり、軽石が降ってきて夕方には降灰となった。

17日小田原で大量降灰,江ノ島で降灰。

20日までに小田原で降灰が続く。1月1日までに大井で降灰が続く。

酒匂川流域では翌年の梅雨から大雨の度に、河床上昇とそれによる堤防の決壊

と洪水が発生した。

<二宮町・秦野町・平塚市・藤沢市>

噴火翌年の梅雨から河床上昇や、田畑および用水路の埋没があった。

<横浜市>

噴火が始まり噴煙による暗闇が生じた。灰色の降灰から黒色の降灰に変化し

た。

噴火の翌年は溜め池や田畑が埋没し、その後数十年の間河川の氾濫があった。

<東京>

噴火前に小地震頻発。16日午後より噴煙による暗闇が生じた。昼から灰色の降

灰。その後黒色の降灰が続く。

17日夜から降灰再開。19日朝には粟粒大降灰。

27日まで断続的に降灰。空振少なくなる。

これらの現象による被害をまとめると以下の通りである。

人的被害:

降灰により直接死亡したとの記述は見られない。

ただし山麓の村では灰が厚く堆積したことにより復旧が困難となって離散し

た。

降灰があった地域では農作物の収穫がなくなり、また降灰後に酒匂川で洪水が

発生したことや被災者への援助が十分でなかったこととあわせて、病気や飢餓

などの多数の犠牲者が出ている。

http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/1-1.html (1/2) [2002/12/02 6:23:48]

(4)

火山灰が15cm以上堆積した農地では翌年の収穫が皆無。

30cm以上の範囲では農地復興に数十年を必要とした。

2m以上堆積した柴田村では100年後でも復旧した農地は約1/4であった。

その他:

田畑の埋没や用水路の埋積、河床の上昇などがあった。

このような宝永噴火と同様の規模と現象が現代社会において発生した場合、特

に山の周辺のみならず広域において、工業や商業、道路交通や鉄道などより、

降灰による広範で甚大な被害が想定される。そこでこの中でまず、首都圏も含

め広範囲まで到達するため、我が国全体による経済社会に重大な被害をもたら

すと考えられる降灰による被害について整理することとした。

(なお、富士山周辺における噴石、土石流、洪水等により発生する被害につい

ては次回までに整理。)

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2001, 内閣府

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1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

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1.2. 国内外の降灰による被害事例

表 1.1、表 1.2に示すように、これまで記録に残っている火山噴火のうち日本国

内、世界各地では降灰により以下のような被害が出ている。

表 1.1(1)

国内外の降灰による被害事例(火山毎)

表 1.1(2)

国内外の降灰による被害事例(火山毎)

表 1.2(1)

国内外の降灰による被害事例(対象被害)

表 1.2(2)

国内外の降灰による被害事例(対象被害)

<出典>

① 鈴木建夫(1990):火山噴火時における降下火砕物災害の予測

② 地域防災データ総覧1998(地震被害・火山災害編)

③ 小出崇(1994):水道施設の火山災害と対策.土木学会,火山工シンポジウ

ム−火山工学の確立を目指して−発表論文集,65-72.

④ 高橋和雄(1991):雲仙普賢岳火山災害に関する都市システムの応急対策

 その1 ライフラインの対応.長崎大学工学部研究報告,第22巻,第38号.

⑤ 高橋和雄・荒巻博志(1994):降灰が市民生活に及ぼす影響について−市民

アンケート調査−,降灰が市民生活に及ぼす影響および基礎的基盤の整備

に関する調査報告書−火山と共生する島原に向けて-,2-31.

⑥ 下鶴大輔(研究代表者)(1981):セントヘレンズ火山の噴火活動とそれに伴

う災害の研究.文部省科学研究費,P.130.

⑦ 下鶴大輔・荒牧重雄・井田喜明(1995):火山の事典,P.590.

⑧ 読売新聞.1991.12.25朝刊

⑨ Blong,R.J.(1984):Volcanic Hazards.Academic press, p.424.

⑩ 宮地直道(1993):富士火山1707年噴火の推移と噴出物の特徴

⑪ 小野寺三郎(1997):火山活動と航空機の運行、航空気象ノート

⑫ 門村浩・岡田浩・新谷融(1988):有珠山その変動と災害

⑬ 桜島大正噴火誌

⑭ ヒアリング調査結果(平成14年2月実施)

⑮ 高橋和雄、藤井直(1977):雲仙普賢岳の噴火活動による降灰の地域へ

の影響及びその対策に関する調査

⑯ Robert N.Rossier(2002):Volcanic Ash,Avoid at All Cost

⑰ 高橋和雄:雲仙火山災害における防災対策と復興対策

⑱ 損害保険料算定会:火山災害の研究

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内閣府(防災部門)

2001, 内閣府

(6)
(7)

表 1.1 (1) 国内外の降灰による被害事例(火山毎) 噴火名 被害対象 被害状況 火口から の距離 噴出物量 出典 備考 復旧が困難で多くの人々が離散した ― ⑩ 火山灰が厚く堆積した地区 人 病気や飢餓のため多数の犠牲者がでた ― ⑩ 降灰量の多い富士山東麓 の西部地区 須走村では 75 戸のうち 38 戸が倒壊、残り の 37 戸が火山レキの熱で焼失 約 12km ⑩ 火山灰が 3m 余り堆積 建物 家屋の多くが倒壊 約 25km ⑩ 火山灰が 1m 以上堆積 翌年の収穫が皆無 約 80km ⑩ 火山灰が 15cm 以上堆積 復興の目途がたつのに 10 年を要す 約 55km ⑩ 火山灰が 30cm 以下堆積 生産力が噴火前のレベルに回復するのに 15∼45 年を要す 約 40∼ 75km ⑩ 火山灰が 50cm∼1m 以上堆 積 富士山 (1707) 農作物 柴田村では 98 年後の 1805 年でも復旧した 農地は噴火前の 23% 約 15km 17 億 m3 ⑩ 火山灰が 2m 余り堆積 人 降下岩片による死者 1 名 11km ① 建物 軽井沢宿で焼失家屋 52 戸倒壊家屋 83 戸 11km ① 降下火砕物の厚さは 120cm 浅間山 (1783) 気象 火山灰は成層圏まで達し世界中の気象変 動の要因となる。 ― 4 億 5 千 万 m3 ① 桜島 (1914) 農作物 麦、野菜、まめ、果樹、ビワ、茶等の被害 ― 21 億 m 3 降灰量毎に被害の状況を 整理している 降下火砕物による死者 1 名 6km ① 人 家屋倒壊による死者 1 名 7∼12km ① 北海道駒ヶ岳 (1929) 建物 鹿部村で全焼・全壊 335 戸 7∼12km 5億 m3 ① 降下火砕物の厚さは 100∼ 150cm 家屋損壊が発生したのは降 下火砕物の厚さが 60cm 以 上の地域 道路 高速道路の通行止め 降灰除去 ⑭ 電車 ポイント故障、信号機故障等 約 12km ⑭ 垂水市の浄水場で目詰まりにより、緩速濾 過池が閉塞 南東約 15km ③ 水道被害 甲突川の濁度増と pH の低下 5∼10km ③ 電力施設 漏洩電流による電力供給ストップ 約 15km ⑭ S60 年に多く発生 農地 農地の酸性化の矯正 降灰除去(年 2cm 以上) ― ⑭ 農作物 商品価値の低下 ― ⑭ 桜島 (1955∼) 航空機 ウィンドシールド(操縦室前部の風防ガラ ス)損傷 ― 1955 年 以降累 計で約 2億 m3 ⑪ 十勝岳 (1962) 人 堆積した火山灰から発生する亜硫酸ガス を主体とする有毒物質による大気汚染の ため健康障害が発生した。 ― 7100 万 m3 ② 新潟焼山 (1974) 水道施設 地表の目詰まりによる井戸揚水量の減少 ― 60 万 m 3 人 堆積した火山灰の再飛散による目・鼻・ 咽・気管支の異常等の肉体的障害 約 10km ② 降灰が 2cm 以上の地域で 広く発生している 浄水場の建物・約 80cm の降灰で梁に亀裂 約 3km ③ 水道施設 洞爺湖の水の変質(pH の減少、硝酸性窒素・ 銅・鉄・鉛・ヒ素・フッ素増大) 約 3km ③ 人工林 幹の倒伏折損、湾曲倒伏、枯死 約 28km ⑫ 降灰深 1cm 以上の地域 有珠山(1977) 航空機 ウィンドシールド(操縦室前部の風防ガラ ス)損傷 ― 8300 万 m3 ⑪

(8)

エンジン停止 ― ⑪ 建物 火山灰の堆積によって多くの建物が圧壊 した。特に、噴火後の降雨によって火山灰 が重くなり、潰れるケースが見られた。 ― ⑦ 軍用機の離着陸が不能となり、米政府は使 用を断念 ― ⑧ 空港 降灰のためマニラ空港閉鎖 ― ⑦ ピナツボ (1991) 航空機 エンジン停止 ― 10∼16 億 m3 ⑪ 人 眼・喉の症状 ― ⑮ 信号機・遮断機の誤作動 ― ⑮ 道路 スリップ事故 ― ⑮ 自動車 車の故障(エンジン故障) ― ⑮ 鉄道 火山灰の付着による電流の流れの悪化のた めに信号・警報機が誤作動 約 8km ⑤ 電力施設 配電線のトリップによる停電 ― ④ 電話施設 公衆電話の故障(カードやコインの読みとり センサーに火山灰が付着) ― ⑮ 家電製品 等 ガス湯沸かし器、空調機、カメラなどのセ ンサーの故障 ― ⑮ 商業 商品のいたみ、自動販売機の故障、客の減少 ― ⑮ 雲仙普賢岳 (1991∼1995) 水産業 海水、海底の汚染、漁獲量の減少 ― 2億 7 千 万 m3 ⑮ 航空機 コンピューター、エンジン制御装置等の機 能停止 エンジン、ウィンドシールドの交換 ― 水産業 漁獲量の減少 ― 農作物 収穫なし ― 三宅島 (2000) 生態系 動植物の生息環境の消失縮小 ― 2200 万 m3 ⑯

(9)

表 1.2 (1) 国内外の降灰による被害事例(対象被害) 対象被害 被害状況 火口から の距離 噴火名 噴出物量 出典 備考 復旧が困難で多くの人々が離散した ― 富士山(1707) ⑩ 火山灰が厚く堆積し た地区 病気や飢餓のため多数の犠牲者がでた ― 富士山(1707) 17 億 m3 ⑩ 降灰量の多い富士山 東麓の西部地区 降下岩片による死者 1 名 11km 浅間山(1783) 4 億 5 千 万 m3 ① 降下火砕物による死者 1 名 6km 北海道駒ヶ岳(1929) ① 家屋倒壊による死者 1 名 7∼12km 北海道駒ヶ岳(1929) 5億 m 3 ① 堆積した火山灰から発生する亜硫酸ガス を主体とする有毒物質による大気汚染の ため健康障害が発生した。 ― 十勝岳(1962) 7100 万 m3 ② 堆積した火山灰の再飛散による目・鼻・ 咽・気管支の異常等の肉体的障害 約 10km 有珠山(1977) 8300 万 m3 ② 降灰が 2cm 以上の地域 広くで発生している 人 眼・喉の症状 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7000 万 m3 ⑮ 須走村では 75 戸のうち 38 戸が倒壊、残 りの 37 戸が火山レキの熱で焼失 約 12km 富士山(1707) ⑩ 火山灰が 3m 余り堆積 家屋の多くが倒壊 約 25km 富士山(1707) 17 億 m3 ⑩ 火山灰が 1m 以上堆積 軽井沢宿で焼失家屋 52 戸 倒壊家屋 83 戸 11km 浅間山(1783) 4億5 千 m3 ① 降下火砕物の厚さは 120cm 鹿部村で全焼・全壊 335 戸 7∼12km 北海道駒ヶ岳(1929) 4 億 m3 降下火砕物の厚さは 100 ∼150cm 家屋損壊が発生したのは 降下火砕物の厚さが60cm 以上の地域 建物 火山灰の堆積によって多くの建物が圧壊 した。特に、噴火後の降雨によって火山灰 が重くなり、潰れるケースが見られた。 ― ピナツボ(1991) 10∼16 億 m3 ⑦ 高速道路の通行止め、降灰除去 約 12km 桜島(1955∼) 総量で 2億 m3 ⑭ 火山灰によるスリップ事故の増加 ― セントヘレンズ(1980) 10 億 6 千 万 m3 ⑥ 信号機・遮断機の誤作動 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) ⑮ 道路 スリップ事故 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 エンジンや空調施設のフィルターに細 かい火山灰が入り込み故障 ― セントヘレンズ(1980) 7億 m 3 自動車 車の故障(エンジンの故障) ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 ⑮ ポイント故障、信号機故障等 約 12km 桜島(1955∼) 総量で 2億 m3 ⑭ 鉄道 火山灰の付着による電流の流れの悪化 のために信号・警報機が誤作動 約 8km 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 ⑤ 軍用機の離着陸が不能となり、米政府は 使用を断念 ― ピナツボ(1991) ⑧ 空港 降灰のためマニラ空港閉鎖 ― ピナツボ(1991) 10∼16 億 m3 ⑦ ウィンドシールド(操縦室前部の風防ガ ラス)損傷 ― 桜島(1955∼) 有珠山(1977) ― ⑪ エンジン停止 ― セントヘレンズ(1980) ガルングン(1982) リダウト(1989) ピナツボ(1991) ― ⑪ 航空機 エンジン、ウィンドシールドの交換 ― 三宅島(2000) 2200 万 m3 ⑯

(10)

洞爺湖の水の変質(pH の減少、硝酸性窒 素・銅・鉄・鉛・ヒ素・フッ素増大) 約 3km 有珠山(1977) 8300 万 m3 ③ 漏洩電流による電力供給ストップ 約 15km 桜島(1955∼) 総量で 2億 m3 ⑭ S60 年に多く発生 電力施設 配電線のトリップによる停電 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 ④ 電話施設 公衆電話の故障(カードやコインの読み とりセンサーに火山灰が付着) ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 ⑮ 農地 農地の酸性化の矯正 降灰除去(年 2cm 以上) ― 桜島(1955∼) 総量で 2億 m3 ⑭ 翌年の収穫が皆無 約 80km 富士山(1707) ⑩ 火山灰が 15cm 以上堆積 復興の目途がたつのに 10 年を要す 約 55km 富士山(1707) ⑩ 火山灰が 30cm 以下堆積 生産力が噴火前のレベルに回復するの に 15∼45 年を要す 約 40∼ 75km 富士山(1707) ⑩ 火山灰が 50cm∼1m 以 上堆積 柴田村では 98 年後の 1805 年でも復旧し た農地は噴火前の 23% 約 15km 富士山(1707) 17 億 m3 ⑩ 火山灰が 2m 余り堆積 麦、野菜、まめ、果樹、ビワ、茶等の被 害 ― 桜島(1914) 21 億 m 3 降灰量毎に被害の状況 を整理している 商品価値の低下 ― 桜島(1955∼) 総量で 2億 m3 ⑫ 農作物 収穫無し ― 三宅島(2000) 2200 万 m3 ⑯ 人工林 幹の倒伏折損、湾曲倒伏、枯死 約 28km 有珠山(1977) 8300 万 m3 ⑫ 降灰深 1cm 以上の地域 商業 商品のいたみ、自動販売機の故障、客の 減少 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 海水、海底の汚染、漁獲量の減少 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 ⑰ 水産業 漁獲量の減少 ― 三宅島(2000) 2200 万 m3 ⑯ 気象 火山灰は成層圏まで達し世界中の気候 変動要因となる ― 浅間山(1783) 4 億 5 千 万 m3 ⑱ 家電製品 等 ガス湯沸かし器、空調機、カメラなどの センサーの故障 ― 雲仙普賢岳(1991∼1995) 2億 7 千 万 m3 ⑮ 生態系 動植物の生息環境の喪失、縮小 ― 三宅島(2000)等 ― ―

(11)

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第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

1.3. 想定される被害項目

富士山の宝永噴火(1707年)と同規模の降灰が現在の社会状況で発生した場

合、現在の都市機能施設への影響を考えると、当時の被害を遙かに上回る被害

が想定されるものと考えられる。

従って想定される被害項目については、文献等による他火山の被害事例や関係

機関へのヒアリング結果から得られる項目とともに、首都圏において容易に想

定される被害項目を整理した

(表1.3)

整理にあたっては、定量的な被害算定に参考となるものと、定性的な記述に止

まるものを区別して示した。

表 1.3

想定される被害項目

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第2回

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内閣府(防災部門)

2001, 内閣府

(12)

避難等による生活支障 ○ ― ― 公共施設の損壊による支障 ○ ― ― 道路の通行止め等交通障害に伴う支障 ○ ― ― 停電に伴う支障 ○ ― ― 生活支障 断水やガス供給停止に伴う支障 ― ― ○ 目・鼻・咽・気管支等の異常 ◎ ― ― 避難生活に伴う肉体的精神的疲労 ― ― ○ 人的被害 健康障害 病院施設の損壊による医療サービス低下の影響 ― ― ○ 建物被害 建物等の全壊 ○ ◎ ― 道路の通行不能 ○ ― ― 道路 車の故障、スリップ事故 ○ ― ― 鉄道の運行停止 ○ ― ― 鉄道 信号機等の障害 ○ ◎ ― 空港の閉鎖 ○ ― ― 航空 航空機の障害 ○ ― ― 配電・送電施設の漏電による供給停止 ○ ◎ ― 電力 樹木倒壊による送電線の切断 ○ ― ― 電話 電話線の切断による不通 ― ― ○ 浄水場の機能停止 ― ― ○ 上水 取水水質の悪化 ― ― ○ 農作物への被害 ◎ ― ― 農作物等被害 森林の被害 ◎ ― ― 家電製品、 情報機器 灰の吸い込みによる故障 ○ ― ― 物的被害 生態系の変化 動植物の生息環境の喪失、縮小 ○ ― ― 1次産業 農林水産業 農林水産物の収穫不能 ◎ ― ― 電力、水道や製造施設の機能不全による生産不能 ― ― ○ 物流の遮断による材料の不足 ― ― ○ 2 次産業 製造業 購買の低下 ― ― ○ 電力、水道や施設の機能不全による提供不能 ― ― ○ 物流の遮断による材料の不足 ― ― ○ 購買の低下 ― ― ○ 経済被害 3次産業 サービス業 観光客の減少 ○ ― ― (注)◎定量的な被害算定に参考となるもの ○定性的な記述のもの 電力の停電による波及被害については、多方向にわたることからこの表には記載していないが、検討の中で は採用している。

(13)

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資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

1.4. 被害定量化の対象とする項目

ここでは

1.3

で想定した被害項目の中から、①社会経済上重要な影響を及ぼす

もの、②定量的に被害を算出できるもの、を対象として被害項目を選定した。

表 1.4

定量化する想定被害項目

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内閣府(防災部門)

2001, 内閣府

(14)

道路 道路の通行不能 埋没道路延長 主要道路の影響台数 鉄道の運行停止 鉄道 信号機等の故障 埋没鉄道延長 影響人口 空港の閉鎖 埋没箇所数影響 航空 航空機の故障 影響便数 電力 配電・送電施設の漏電による供給停止 影響世帯数 上水 取水水質の悪化 浄水場への影響箇所数 農作物への被害 埋没農地面積(水田・畑)、被害面積 物的 被害 農作物等 被害 森林の被害 想定被害額 1次産業 農林水産 業 農林水産物の収穫不能 電力、水道や製造施設の機能不全による生産不 能 物流の遮断による材料の不足 2 次産業 製造業 購買の低下 電力、水道や施設の機能不全による提供不能 物流の遮断による材料の不足 経済 被害 3次産業 サービス 業 購買の低下 対象範囲における産業連関分析による被害額

(15)

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第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

2. 被害の程度および定量化の考え方

ここでは、

1.4

で対象とした想定被害項目ごとに、どの程度の降灰によりどん

な影響が起こるのかを既往の事例や文献、家屋や機器の構造から計算して、降

灰厚さに対する影響度として関連づけた。

2.1. 降灰による被害の影響度

各項目ごとの被害は、当然降灰量が多ければ多いほど被害が大きくなると考え

られる。ここでは降灰量を表す指標として降灰の堆積厚さをとることとし、ど

の程度の降灰厚さで被害が発生しはじめるのか、また堆積厚さの違いによりど

の程度の被害が発生するかについて検討した。

(1) 人的被害

1) 生活支障(避難)

<被害の内容>

桜島火山対策要覧によると住民の避難措置の実施は火山に関する情

報その他の災害情報等に基づき、地域防災計画の避難計画に基づい

て行われるものとなっている。

その中では特に降灰の量による基準が定められてはいない。

また、過去、降灰のみによる避難事例がない。

ただし降灰が大量で家屋に厚く堆積した場合、その重みによって家

屋に被害がでると生命に著しい危害が及ぶため、避難する必要があ

る。

<定量化の考え方>

家屋が全壊し避難する必要がある範囲は、降灰量30cm以上の範囲と

する。

(家屋の被害については次ページ参照

2) 健康障害

<被害の内容>

降灰による健康障害の事例としては有珠山(1977)の事例があり、

降灰が2cm以上の地域で目・鼻・咽・気管支の異常等、肉体的障害

が報告されている。

島原市では普賢岳の降灰により、市民の約66%が健康面への影響を

受けており、具体的症状は眼の痛みが約83%、喉の異常が約60%を

占めている

<定量化の考え方>

有珠山の事例から、健康障害が想定される範囲は、降灰量2cm以上

の範囲とする。

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(16)
(17)

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第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

(2) 物的被害

1) 建物被害

<被害の内容>

建物被害の事例は富士山(1707)、浅間山(1783)、北海道駒ヶ岳

(1929)、及び外国の事例でピナツボ(1991)がある。

事例によると建物被害が発生した降灰量は60cm∼300cmとなってお

り、最も少ない降灰量は北海道駒ヶ岳の60cm以上である。

家屋の積雪に対する耐荷重基準は静岡、神奈川県ではだいたい30cm

程度である。

これは余裕マージンを入れた値であり経験的には3倍以上の耐久力

を持っている。

雪の密度を0.2g/cm

3

とすると、30×3=90cm=180kg/m

2

の荷重がか

かることになる。

灰の空げき率を0.55、粒子の密度が2.5g/cm

3

とすると、乾燥時密度

は2.5×(1-0.55)=1.15g/cm

3

=1150kg/m

3

、湿潤時は2.5×(1-0.55)+

1×0.55=1700kg/m

3

となる。

積雪の耐荷重基準を適用すると、灰の厚さに換算して10cm(湿潤

時)∼15cm(乾燥時)となる。

別途計算した、木造平屋の家屋に対する垂直荷重の耐力計算では、

もっとも壊れやすい部分である昇り梁の部分で525kg/m

3

である。

(参考資料参照)

最大耐力(525kg/m

2

)となる灰の厚さは30cm(湿潤時)∼45cm(乾燥

時)となる。

<定量化の考え方>

実際の家屋は積雪の耐荷重基準以上の耐力を持って建築されている

ので、耐荷重基準から求めた10cm(湿潤時)∼15cm(乾燥時)と

いう値は採用しない。

北海道駒ヶ岳の事例があるが、より小さな値である荷重計算から求

めた30cm(湿潤時)∼45cm(乾燥時)という値を採用する。

雨が降っている時に降灰があることは十分ありうることであるた

め、より小さな値である湿潤時の30cmを採用する。

したがって家屋全壊が想定される範囲は降灰量30cm以上の範囲とす

る。

※ ここでいう全壊は罹災証明で用いられている全壊と同等であり、家屋

の建て直しが必要なほどの被害をいう。

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2001, 内閣府

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資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

2) 道路

<被害の内容>

桜島の事例によると500g/m2(約0.5mm)以上の降灰があり、道路

の白線が見えなくなると緊急体制により道路の降灰除去を実施して

いる。

除灰を行わなければスリップ事故や渋滞等の交通障害が発生する。

宝永噴火シナリオによると2週間の間に灰が降ったりやんだりする

ため最低2週間は交通障害が続くが、降灰量と範囲が膨大であるた

め除灰に時間がかかりさらに混雑はひどくなると予想される

降灰による通行止めの基準はなく、現場の状況から道路管理者や交

通管理者がそれぞれの立場から危険と判断される場合に通行止めを

実施している。

一般に普通車の車高は10cm程度であることから、10cm以上の降灰

では走行が困難になるものと想定される。

湿潤状態では数cm程度でもスリップして走行不能になると想定され

る(検討中)。

<定量化の考え方>

桜島での実績から、徐行運転が必要な範囲は降灰量を0.5mm以上の

範囲とする。

通行不能になる範囲は降灰量10cm以上の範囲とする。

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内閣府(防災部門)

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資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

3) 鉄道

<被害の内容>

鹿児島の路面電車以外に鉄道施設が降灰により被害を受けた事例や

運行停止等の基準はない。

下図は一般的なレールの形状を示しており、高さが14∼17cmとなっ

ている。ただし、レールの頭部分が見えていることを想定すると、

そこまでの高さは約10∼13cmとなっている。

一方車輪にはレール上を進む際に脱輪しないように誘導するため

に、車輪の外周に連続して設計された突起部分(フランジ)がある

ことから、このフランジの高さ以上に灰がレール上に堆積すると、

脱輪の危険性が増すことになる。フランジの高さは在来線

で27mm、幹線で30mmとなっている(鉄道技術用語事典より)。

また昭和60年に、JRや鹿児島市電が運行不能になった事例がある

が、鹿児島市交通局へのヒアリング結果によると、電車の車輪と

レールの間に灰が5mm程度以上挟まると電流が流れず電車が動かな

くなる、信号機や警報機が誤作動する等の障害が生じている。

鹿児島市交通局では、灰が2mm以上になると除灰を実施している。

● http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/2-1-2-3.html (1/2) [2002/12/02 6:25:36]

(21)

<定量化の考え方>

電車の運行停止が想定される範囲は、信号機等の誤作動のおそれの

ある降灰量0.5cm以上の範囲とする。

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1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

4) 航空

<被害の内容>

桜島の降灰による空港施設への影響のヒアリング調査によると、過

去に空港を閉鎖となった事例は報告されていない。

また降灰による運航停止や航空閉鎖の基準も設けられていないが、

次の場合には必然的に空港閉鎖となることから、降灰の量が多いと

走行性の低下等から空港閉鎖の可能性は高いと言える。

道路標示の視認が確保されない場合

照明灯火の視認が確保されない場合

航空機走行性(路面摩擦の)低下の場

降灰による航空機への被害は、事例に示すように、ウィンドシール

ド損傷やエンジンの停止である。このうちエンジンの停止は火山灰

がジェットエンジン内部で溶解、冷却固着し、燃焼ガスの流れを乱

すことによる。

エンジン停止事故はガルングン火山噴火(1973)に伴い初めて発生

し、その後リダウト火山(1989)、ピナツボ火山(1991)で発生

し、ピナツボ火山の場合、15機以上の旅客機が火山灰に遭遇し、5

機の旅客機のエンジンに停止や損傷等のトラブルが発生している。

<定量化の考え方>

空港施設に対する降灰の影響以前に、降灰があり空気中に火山灰が

浮遊している状態では航空機のエンジンに重大なトラブルが起こる

可能性があるため、降灰が想定される範囲での航空機の運航および

空港の使用はできないものとする。

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内閣府(防災部門)

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1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

5) 電力

<被害の内容>

電力施設への降灰の影響の一つには、桜島の事例にみられるよう

に、送電機器の一つである碍子に灰が付着し、漏洩電流が流れ、事

故防止のために電力供給がストップするものがある。

電力配線はネットワーク化されているが、末端の地上架線の部分で

漏電が発生するため、降灰の影響範囲外から迂回して送電されて

も、結局は各家庭や事務所の直前で問題が発生し停電すると思われ

る。

これを防ぐためには降灰範囲内では電線、碍子への除灰作業が必要

になるが、対象箇所が膨大であるため降灰直後からある程度堆積し

て漏電するまでの間に全箇所を除灰することはできず、結局小規模

(数十時間で範囲は町単位程度)な停電が頻発する。

ただし送電設備や基幹線には被覆などの対策がすでに取られている

ため影響は少ないと思われる。

降灰や積雪により架空されている電線が重みで切れた事例は近年確

認できず、電気事業者へのヒアリングによっても電線の質の向上に

よりそのような被害は想定しがたいとのことであった。

桜島の事例では、昭和59∼60年に降灰による停電が頻発しており、

近傍の観測所で観測された1日の降灰厚さは119g/m

2

∼6,697g/m

2

ある。(参考資料参照)

特に被害が集中している吉野地区(桜島から約15km)では8月11日

∼14日にかけて停電が連続して発生しており、その間の降灰量合計

は近傍の吉野公園での観測では10,662g/m

2

である。

<定量化の考え方>

桜島の吉野地区の事例から、数日間の降灰量がある程度までいくと

停電が頻発するとした。

降灰による停電被害を受ける範囲は降灰量が約10662g/m

2

≒1cm以上

の範囲とした。

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1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

6) 水道

<被害の内容>

降灰による浄水場の被害実態については、有珠山(1977)の事例に

みられるように80cmの降灰で建物の梁に亀裂が生じている。

しかしながら、降灰の量と浄水場の機能障害との関係は明らかでは

ない。

水平流式沈澱池では、表面負荷率(流量Q/池の表面積A)が0.5

∼1.0cm/minで設計されることが多く、これは1日当り7.2∼14.4mに

相当することになが、一般に泥だめは30cm以上を見込んでいること

から、仮に泥だめを30cmとすると、30cm以上の降灰があると掃除

が必要となる。

一方、浄水場への水は河川等から取水されたものであることから、

河川から流入する水の濁度によっても沈殿池への影響を受けること

が想定される。

降灰により河川水に大きな影響が想定される河川として酒匂川、相

模川があり、その流域に堆積する降灰量を求めると以下の通りとな

る。

河川名

流域面積

(km

2

(10

降灰量

6

m

3

平均堆積厚

(m)

酒匂川

582

217

37

相模川

1683.6

108

6

堆積した火山灰のうち何割が河川に流出し、また流出期間がどうな

るか不明であるが、宝永の噴火(宝永4年11月23日)では翌年の6月

の洪水時には酒匂川の川底に莫大な量の砂が溜まっていたとの記述

があることから、ここでは流域の火山灰のうち2割が6ヶ月かけて流

出することを想定すると、1日で流出する火山灰の量は酒匂川

で240.000m

3

相模川で120,000 m

3

となる。

酒匂川の平水時の流量は河口部で約20m

3

/s程度、1日当たりの量は

約1,730,000m

3

である。

すなわち平水時の流量に火山灰が混ざると想定すると水1に対し、

灰0.14の割合となる。

沈殿池の有効水深は3∼4mが標準で泥だめの深さは0.3m以上である

ことから、水1に対し泥0.1以上で泥だめがいっぱいになるものと想

定される。

相模川では同様に概算すると、1日当たりの水の量は5,005,000m

3

なり、水1に対し、灰0.02となり約5日に1回泥だめがいっぱいとなる

ことが想定される。

<定量化の考え方>

毎日沈殿池の泥だめがいっぱいになる場合、現実的には取水が不可

能である。

したがって酒匂川流域内に位置する浄水場が取水停止になるとし

た。

● http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/2-1-2-6.html (1/2) [2002/12/02 6:25:45]

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http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/2-1-2-6.html (2/2) [2002/12/02 6:25:45]

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資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

7) 農作物

<被害の内容>

野菜、果樹等への被害事例は富士山(1707)、桜島(1914、1955

∼)で整理されており、その中で桜島(1914)の事例では降灰量と

被害の関係を農作物の種類毎に整理している。

壊滅的な被害となる降灰

麦 :1cm以上

野菜 :3cm以上

まめ :1cm以上

果樹 :1.5cm以上

ビワ :3cm以上

なお、火山灰は、土壌へも影響を及ぼすことが考えられる。鹿児島

では、桜島の降灰地域の農地では、土壌矯正事業により農地の酸性

を矯正している。

また、富士山の宝永噴火(1707年)においても農地の生産が回復す

るまでに10年以上の年月を必要としたことなどから考えると、農作

物への被害はその年の収穫だけではなく長期化することが想定され

る。

ヒアリングの結果、降灰により稲が倒れて水に浸かると発芽したり

精米の時に灰が混じったりするため、商品価値がなくなるという被

害が生じている。

経験的に500g/m

2

の降灰があれば、米としての商品価値はなくなる

とのことであった。

<定量化の考え方>

作物の種類によって被害を受ける降灰量は1cm∼3cmの間となって

いるが、ここでは野菜や果樹が収穫できなくなる範囲は平均的な値

を取って降灰量2cm以上の範囲とする。

米については、500g/m

2

=約0.5mmの降灰があっても商品としての価

値がなくなるとして、降灰量0.5mm以上の範囲で稲作に被害を受け

るものとする。

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資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

8) 森林

<被害内容>

森林のうち人工林については、有珠山(1977)の調査事例があり、

降灰量1cm以上の地域について、カラマツ、トドマツ、アカエゾマ

ツの順に人工林が被害を受けている。

被害の内容は降灰付着による幹の倒伏折損、湾曲倒伏が多く、他に

は変色落葉、枯死などである。

被害の程度は灰の堆積深が増加すると大きくなり、幹折れ以上の激

害木は、堆積深7∼10cm以上でかなり著しい傾向を示したとしてい

る。

なお、森林の回復については、有珠山(1977年)の調査に「降灰堆

積の厚さが30から70cmに達した被害度の大きい箇所で、噴火後

の1984年の森林回復度はまだ、きわめて小さかった」とあるように

長期に及ぶことが考えられる。

<定量化の考え方>

森林の被害が発生する範囲は降灰量1cm以上の範囲とする。

壊滅的な被害を受ける範囲は降灰量10cm以上の範囲とする。

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1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

2.2. 被害の算定手法

(1) 人的、物的被害の算定手法

1) 算定手法

被害概算の検討の流れは下図に示すように、被害が想定される対象範囲内の数

値データをメッシュや地形図、各種統計資料より抽出し、各項目項のしきい値

を考慮して被害を想定した。

図 2.1 検討の流れ

メッシュごとの資産の算定にあたっては、地域メッシュ統計、国土数値情報に

基づく1kmメッシュの数値情報により、想定される影響範囲の資産を抽出し算

定を行う。

http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/2-2-1-1.html (1/2) [2002/12/02 6:25:54]

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http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/2-2-1-1.html (2/2) [2002/12/02 6:25:54]

(30)

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資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

2) 使用データ

被害が想定される範囲内の人的被害の影響を定量化するために以下に示すメッ

シュ統計資料、各種統計資料及び地形図を用いて被害の概算を行った。

表 2.1

使用資料と被害項目

また、算定する資産する際のメッシュデータは、現状公表されているものに関

しては、以下のデータを基にした。

表 2.2

資産データ

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(31)
(32)
(33)

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第4回活用部会

資料目次

1.

宝永噴火医事の降灰による被

害項目

2.

被害の程度および定量化の考

え方

参考資料

1. 宝永噴火が発生した場合の被

害想定 【

PDF444KB

(2) 産業連関分析による経済的被害額の算定

産業連関分析による被害額の算定では、①電力、道路、鉄道、水道等のライフ

ラインが全て降灰により被害を受けた場合、と②電力以外のライフラインは被

害を受けているが、電力だけは供給されている場合の2ケースを想定した。

1) 算定手法

降灰による各種の産業への影響は、その地域の活動が停止し、それらの産業活

動の停止により関連する産業へと経済被害が波及する。このような、影響を産

業連関分析により算定する。

降灰の影響が予想される5都県(静岡県、神奈川県、東京都、千葉、茨城)に

おいては次ページに示す産業区分に分類されており1次産業として 「1農林

水産業」、第2次産業として 「2鉱業∼17建設および31事務用品」、第3次産

業として「18電力・ガス・熱供給∼30対個人サービス」に分類されている。被害

額の推計にあたっては、対象都県全世帯数に対する被害想定範囲内世帯数比率

により対象産業分類毎の被害割合を推定し、さらに被災による操業停止期間を

設定した。

産業連関分析の計算の流れを以下に例示する。

図 2.2

経済被害額の算定

2) 使用データ

経済被害の推計にあたっては、以下の資料にもとづいている。

対象都県

資料名

静岡、神奈川、東京、千葉、茨城

平成7年産業連関表(平成12年)

(取引基本表、投入係数表、逆行列

表)

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http://www.bousai.go.jp/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/2-2-2.html [2002/12/02 6:26:08]

(34)

県内産需要額 移輸入依存額 <逆行列係数> 域外への波及 生産被害額 <雇用者所得率> 雇用者所得 雇用者所得 <消費転換係数> 消費支出構成 消費支出影響額 <自給率> 県内産需要額 移輸入依存額 <逆行列係数> 域外への波及 生産被害額 粗付加価値影響額 <雇用者所得率> 雇用所得 生産被害額  =  直接被害額    +第1次間接被害額  +第2次間接被害額 第 1 次 間 接 被 害 第 2 次 間 接 被 害

(35)

- 0 -

資料−2

富士山ハザードマップ検討委員会

第4回活用部会資料

宝永噴火が発生した場合の被害想定

参考資料

(36)

- 1 -

1.国内外の火山ごとの被害の実態 ・・・ 1P

2.被害額の算定基礎資料 ・・・ 17P

3.降灰時の木造建築物の構造耐力 ・・・ 20P

(37)

- 1 -

1 国内外の火山ごとの被害の実態

降灰による被害の想定を行うために、これまで日本及び世界の火山被害において発生した降 灰被害の実態について、文献やヒアリング等を基に整理した。 対象とした火山及び噴火年等を下表に示した。 表.1 降灰被害実態調査対象火山 図中 No. 火山名 噴火年 降下火砕物の量 概要 45 富士山 1707 年 宝永噴火 37 浅間山 1783 年 2 億 m3 69 桜島 1914 年 4 億 m3 13 北海道駒ヶ岳 1929 年 69 桜島 1955 年∼ 8 十勝岳 1962 年 38 新潟焼山 1974 年 12 有珠山 1977 年 ① セントへレンズ 1980 年 ② ピナツボ 1991 年 10∼16 億 m3 67 雲仙普賢岳 1991∼1995 年 出典:桜島火山対策要覧(平成 13 年 3 月)鹿児島市

(38)

- 2 - 出典:理科年表 2002 富士山(1707 年)宝永噴火 富士山の宝永噴火の被害実態については、文献(宮地直道(1993):富士火山 1707 年噴 火の水位と噴出物の特徴)において記述されていることから、これを基に整理した。 人的被害では、火山灰の堆積により家屋等が復旧困難となって離散したり、被災者に十分 な援助がなく、病気や飢餓などの多数の犠牲者が出ている。 建物の被害では、火山灰が 1m 以上堆積した地区で多くの家屋が倒壊し、3m 余り堆積した 須走村では、農家の半分が倒壊、残りが火山レキの熱で焼失するなどの被害が発生している。 農作物では、火山灰が 15cm 以上堆積した農地で被害が発生しており、収穫ができなくな る被害や、農地復興が数十年必要とするなどの大きな被害を被っている。 浅間山(1783 年) 浅間山 1783 年噴火の被害実態については、 文献(鈴木建夫(1990):火山噴火時におけ る降下火砕物災害の予測)で記述されている ことから、これを基に整理した。 人的被害では、火山灰でなく降下岩片によ る死者 1 名という被害を受けている。 建物被害では、火山灰が 120cm 堆積した軽 井沢宿で焼失や倒壊により 83%の家屋を失 っている。 1783 年溶岩流、泥流、降灰等の分布図 (浅間山麓埋没村総合調査会 1992)

(39)

- 3 - 桜島(1914 年) 桜島の大正の大噴火の被害実態については、文献(桜島大正噴火誌)に記述されているこ とから、これを基に整理した。 この文献には降灰量と農作物の被害の関係を農作物の種類毎に整理している。その中から 代表な作物とその被害状況を抜粋し、以下に示した。 表.2 農作物と被害状況 作物の種類 被害状況 麦 類 · 降灰量が 3 分(約 0.9cm)で変色し枯死するのか多いが、根 の被害はない。 · 降灰量が 5 分(約 1.5cm)でほとんど被害を受け、根につい ても枯死するものがある。 野菜類 · 降灰量 5 分(約 1.5cm)では白菜は著しい被害があるが、ね ぎやだいこん類は大きな被害はない。 · 降灰量 1 寸(約 3cm)では葉がほとんど変色枯死する。 まめ類 · 降灰量 3 分(約 0.9cm)内外で 3 割程度の被害あり。 果 樹 · 降灰量 5 分(約 1.5cm)以下では大きな被害はない。 · 降灰量 5 分(約 1.5cm)ないし 1 寸(約 3cm)では、葉がほ とんど落ちてしまい、被害が大きい。 ビ ワ · 降灰量 5 分(約 1.5cm)ないし 1 寸(約 3cm)では大きな被 害はない。 · 降灰量 1 寸(約 3cm)ないし 2 寸(約 6cm)では、変色枯死 するものが多い)。 出典:桜島火山防災マップ(平成 6 年)鹿児島市・垂木市・桜島町

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- 4 - っている。 桜島(1955 年∼) 桜島では大正 3 年の大噴火の後に昭和 10 年にも大噴火を起こし、その後平穏を保ってい たが昭和 30 年またも大爆発を起こし、その後火山活動は恒常化している。 昭和 30 年以後の降灰による被害実態については、文献(小出崇(1984):水道施設の火 山災害と対策、小野寺三郎(1997):火山活動と航空機の運行)に記述されている。また今 回ヒアリング調査を実施していることから、これらを基に整理した。 道路被害では降灰の除去作業がある。鹿児島県では 1 回の降灰量が 500g/m2(約 2mm の堆 積量)以上になると、豪灰時として緊急体制に入り、他機関と協力して除灰を実施している。 なお、道路の通行止めの基準は特になく、現場で危険と判断される場合に通行止めを実施 することとしている。これまで高速道路で一度通行止めがあったようだが、詳細は不明であ る。 電車被害では、降灰がレールの間につまりポイントが動かなくなるなどの故障や、降灰が レールと電車の車輪の間に挟まり電流が流れなかったり高電流が流れて信号機が故障するな どの被害を経験している。 水道被害では、垂水市の浄水場で緩速濾過池が閉塞する被害が生じている。 電力施設では、降灰が付着することにより碍子等業の絶縁抵抗が低下し、漏洩電流が流れ 電流供給がストップする事故が、昭和 60 年に 26 回発生している。 農地・農作物被害では、農地の酸性化や農作物の商品値の低下などがあげられている。 航空機被害では、桜島の 1975 年 4 月 8 日降灰により航空機のウィンドシールド(操縦室 前部の風防ガラス)の損傷等の被害が発生している。 年降灰量(鹿児島地方気象台) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 単位:g/m2 出典:桜島火山大対策要覧(平成 13 年 3 月)鹿児島市

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- 5 - 昭和60年7月∼8月の桜島周辺での降灰量と降雨量 0 5000 10000 15000 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 7月 8月 降灰量( g/ m 2 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 降雨量( mm / 日 ) 気象台 県庁 吉野公園 東開町 降灰量(g/m2) 降雨量 爆発回数 気象台 県庁 吉野公園 東開町 mm/日 7 月 21 日 4 25 0 485 0 1.5 7 月 22 日 1 63 806 421 0 − 7 月 23 日 1 93 184 9 0 2.5 7 月 24 日 4 7 0 2 0 0.0 7 月 25 日 3 76 0 2 147 3.5 7 月 26 日 2 354 301 31 0 − 7 月 27 日 0 760 80 28 0 7.0 7 月 28 日 2 200 83 12 0 0.5 7 月 29 日 2 2476 755 5 0 − 7 月 30 日 5 234 181 0 0 − 7 月 31 日 3 129 37 0 0 − 8 月 01 日 2 26 36 346 0 0.0 8 月 02 日 0 15 1 2030 0 0.0 8 月 03 日 1 0 143 224 0 0.0 8 月 04 日 2 139 170 9 0 1.5 8 月 05 日 0 2196 314 7 19 0.0 8 月 06 日 0 363 190 7 253 0.0 8 月 07 日 − 78 8 2 145 − 8 月 08 日 0 60 7 15 86 7.5 8 月 09 日 0 0 50 0 35.5 8 月 10 日 3 0 14 10 59 0.5 8 月 11 日 2 0 0 1821 0 3.0 8 月 12 日 0 0 391 6697 0 38.0 8 月 13 日 2 0 269 1548 0 8.0 8 月 14 日 1 0 0 596 0 3.5 8 月 15 日 0 0 0 119 0 18.0 8 月 16 日 1 0 0 253 0 10.5 計 41 7294 3970 14729 709 141.0 停電事故

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- 6 - 新潟焼山(1974 年) 新潟焼山 1974 年噴火では、文献(小出崇(1994)、水道施設の火山と対策)によると、 水道被害として、地表の目詰まりにより私設水道の井戸揚水量が減少する被害が発生してい る。 有珠山(1977 年) 有珠山 1977 年噴火の被害実態については、文献(地域防災データ総覧 1998、小出崇 (1994):水道施設の火山災害と対策、門村浩・岡田弘・新谷融(1988):有珠山その変動 と災害)に記述されていることから、これらを基に整理した。 人的被害では降灰が 2cm 以上の地域において堆積した火山灰の再飛散による目・鼻・咽・ 気管支の異常障害が報告されている。 水道施設の被害は、虻田町の洞爺湖温泉浄水場の梁に 80cm の降灰で亀裂を生じる被害が 発生している。また、火山灰は洞爺湖水の水質を変質させている。 森林の被害では降灰深 1cm 以上の地域で人工林の被害が発生しており降灰付着による幹の 倒伏折損、湾曲倒伏、葉の変色落葉、枯死などが報告されている。 航空機被害では、1977 年 8 月 7 日の噴火による火山灰により、桜島と同様に航空機のウ ィンドシールドの損傷が 3 機に発生している。 出典:有珠山土石流と闘う(昭和 54 年 9 月) 北海道土木部砂防課監修 セントへレンズ(1980 年) セントへレンズ山はアメリカ合衆国の西部ワシントン州カスリード山脈上に位置する火山 である。 1980 年の噴火は、1857 年の活動休止以来 123 年ぶりの活動であり、このとき大量の火山 灰を放出した。この時の被害実態については、文献(下嶋大輔(1981):セントヘレンス火 山の噴火活動とそれに伴う災害の研究、Blong.R.J(1984):Voltamic Hazards.Academic

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- 7 - press)に記述されており、これらを基に整理した。 道路被害では、火山灰によるスリップ事故が増加している。 自動車被害では、エンジンや空調施設のフィルターに細かい火山灰が入り込み、故障する などの被害が生じている。 航空機被害ではウィンドシールドの損傷とともにエンジンのタービン内で火山灰が溶け、 高圧タービンが焼き切れてエンジン 2 基が停止するという大きな被害が発生した。 ピナツボ(1991 年) ピナツボ山はフィリピン、ルソン島 のマニラの北西 90km に位置する火山で ある。1991 年の噴火の被害実態は、文 献 ( 下 鶴 大 輔 ・ 荒 牧 重 雄 ・ 井 田 喜 明 ( 1995 ) : 火 山 の 事 典 、 小 野 寺 三 郎 ( 1997 ) 、 火 山 活 動 と 航 空 機 の 運 行 等)に記述されており、これらを基に 整理した。 建物被害では、火山灰の堆積によっ て多くの建物が被害を受けた。特に噴 火後、灰混じりの雨が降ったことによ り火山灰の比重が増加し、建物に大き な被害を与えることとなった。 マニラ空港では、降灰のため空港を 閉鎖し、また軍用機についても離発着 が不能となった。 航空機被害では、エンジン停止事故 が少なくとも 15 機以上の旅客機で発生 したと報告されている。 雲仙普賢岳(1991∼1995 年) 雲仙普賢岳 1991∼1995 年の噴火による被害実態は、文献(高橋和雄(1991):雲仙普賢 岳火山災害に関する都市システムの応急対策、高橋和雄・荒巻博志(1994):降灰が市民生 活に及ぼす影響について)に記述されており、これらを基に整理した。 人的被害では、眼や喉の症状で 6 割以上の人が噴火後悪くなったと訴えている。 道路被害では、火山灰による信号機や遮断機などの誤作動、路面に積もった火山灰による スリップ事故等が発生している。また車両のエンジン故障も発生した。 鉄道被害では、火山灰の付着による電流の流れの悪化のために、踏切の遮断機や警報機の 誤作動が発生している。 電力施設被害では、降灰によって配電線が一部トリップして、一時供給停止になった。 電話施設被害では、野外の公衆電話機内に入り込んで火山灰がテレフォンカードやコイン を読みとるセンサーに付着して故障する被害が発生している。 その他の被害では、ガス湯沸かし器、空調機、カメラなどのセンサーに火山灰が付着し、 誤作動や目詰まり、モーター等の故障が発生した。 出典:空からみる世界の火山(平成 7 年 9 月) 荒牧重雄、白尾元里、長岡正利

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- 8 - その場合付着状況によってはノズルガイドベーンやタービン翼表面の空気の流れが乱されたり 閉塞されたりするほか、冷却孔が塞がれたりする(図 12.2.2)。その結果エンジンが失速や過 熱状態に陥り、最悪の場合機能停止に至る。 · また、エンジン前方に位置する圧縮機では、火山灰粒子の硬度が圧縮翼のそれより高いため、 圧縮翼の摩耗あるいは変形が起こり、これもエンジン機能低下の一因となる。 · なお、これまでのエンジン停止事故では一旦停止したエンジンが降下中に始動しているが、こ れは始動操作を繰り返すことにより高温空気と冷たい空気とが入れ換わりタービン冷却孔を塞 いでいる固結火山灰の一部が剥離すること、高高度より低高度の方が空気密度が大きく始動に 好都合なこと、及び火山灰の下に出ることによりエンジン始動のための正常な環境下に置かれ ること、によるものとみられている。 · また、航空機のエンジンは発電器の機能もかねているので、エンジンが停止すると機内電力の 供給も断たれる。この場合緊急用バッテリ電力が一部機器にはただちに供給されるが、容量が 限られているため自動操縦装置などが機能しなくなり、その結果緊急操作時の操縦士の負担も 増えることになる。また、エンジン停止により機体内部が正常に与圧されなくなると、酸素マ スクの着用が必要となり操縦環境はより厳しいものとなる。 出典:小野寺三郎(1997):火山活動と航空機の運行、航空気象ノート

表 1.1 (1)  国内外の降灰による被害事例(火山毎)  噴火名  被害対象  被害状況  火口から の距離  噴出物量  出典  備考  復旧が困難で多くの人々が離散した  ―  ⑩  火山灰が厚く堆積した地区  人  病気や飢餓のため多数の犠牲者がでた  ―  ⑩  降灰量の多い富士山東麓 の西部地区  須走村では 75 戸のうち 38 戸が倒壊、残り の 37 戸が火山レキの熱で焼失  約 12km  ⑩  火山灰が 3m 余り堆積  建物  家屋の多くが倒壊  約 25km  ⑩  火山灰が 1
表 1.2 (1)  国内外の降灰による被害事例(対象被害)  対象被害  被害状況  火口から の距離  噴火名  噴出物量  出典  備考  復旧が困難で多くの人々が離散した  ―  富士山(1707)  ⑩  火山灰が厚く堆積し た地区  病気や飢餓のため多数の犠牲者がでた  ―  富士山(1707)  17 億 m 3 ⑩  降灰量の多い富士山 東麓の西部地区  降下岩片による死者 1 名 11km  浅間山(1783)  4 億 5 千 万 m 3 ①  降下火砕物による死者 1 名 6km  北

参照

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