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ドキュメント内 吉岡竜巳吉岡竜巳 (ページ 76-79)

4.1.4 調査対象

被験者は、理解力が高く、ある程度学校全体を把握している小学 6年生を対象とした。

対象校は名古屋市内にある

NY

小学校で、ある。この小学校は片廊下型ではあるが、丘陵地 に建ち複雑な平面、断面をしている。校舎は 3棟から構成されており、それぞれの棟のフ ロアラインは高さが違う 防犯対策として、普段から鍵のかかっている出入り口が数箇所 みられた(表4.2・図4.2)。

γ

4 . 2  

避難シミュレータの開発

4 . 2 . 1  

開発目的

避難シミュレータの開発目的は質問紙法で起こりうる、現実空間ではありえない空間的 矛盾を取り除き、より火災現場に近い状態を児童に体験してもらうことで的確な児童の避 難経路選択傾向を探ることである。また、ゲームのような操作感を持たせることで児童の 興味を引き、質問にも意欲的に取り組ませることや、実験後に避難シミュレータ自体をそ のまま防火教育に役立たせることも目的の一つで、ある。そのため次項の概念に基づいて開 発を行った。

4 . 2 . 2  

避難シミュレータの概念

避難シミュレータの開発においては、次の概念に基づいて仕様、制作方法を決定した。

まず、特に学校建築での避難行動は主に通路空間を移動することによってなされると考 えられるので、校舎の内部の通路空間に着目をする。

その通路空間を移動経路とし、経路選択をしていく際に選択肢が発生する、曲がり角や 階段部等に分岐点を設け、そこで移動方向の選択をさせる形式にする。

場所の状況は映像で表現する。

3DCG

による表現が状況の変更等に対応しやすいが、児 童に対して自分の普段から親しんでいる学校であることを表現するために生活用具等が画 面に映りこむ実験対象校の実写映像にする。よって、避難シミュレータは対象とする学校

ごとに制作されるオリジナルのものとなる。

分岐点では静止画を用いているが、避難シミュレータにおける移動感を表現するために、

分岐点から分岐点への移動、分岐点での方向転換等は動画を用いることにする。

火災の表現は、火災の発生場所からどのように煙が広がるか等については児童の火災知 識を問う実験に用いることを考慮して、火災室付近のみとする。実際の避難シミュレータ の画面では、火災室と同フロアの映像にのみ煙を表現する。

避難シミュレータにおいて使用するシステムは、学校での教育現場において出来るだけ 簡便に使用するために、広くインターネットを閲覧する方法として用いられているウェプ ページと同じシステムを用いる。よってプログラムのエンジンは、インターネットブラウ ザを用い、各分岐点、移動画面のスクリプトは

HTML

にて記述する。動画は

MPEG1

形式 にし、静止画は

JPEG

GIF

形式にする。これは一般的なパーソナルコンピュータ(以下

度は、児童の歩行速度を参考に1.1m/s程度に設定した。カメラの高さは、同じく児童の眼 高を参考に

1 2 0

センチとする。カメラの画角については人聞が広範囲を見渡して情報を収 集していることから、ワイドコンパージョンレンズを使用し広角な画像を撮影した。避難 シミュレータソフト起動に関しては

MS‑Windows

に標準装備されているソフトを利用して いるので、ほとんどの

PC

において利用が可能である。撮影は、安定した画質を確保するた め通路の直線部分や分岐点等では図 4.3、図4.4の撮影用台車を使用し、階段等、台車での 撮影が不可能な箇所については、調査員がカメラを持ち振動の影響が出ないように撮影を する。

図4.3 直線撮影用台車 図4.4分岐点撮影用台車

分岐点の設定は、通路の曲がり角や出入り口、直線の途中等に設定をする。

本章の NY小学校で、の分岐点の設定は図4.5のようにする。

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