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ドキュメント内 吉岡竜巳吉岡竜巳 (ページ 125-128)

図6.17 NI小学校での教師に対する避難シミュレータ実験の様子

NY小学校では回避率は図 6.18のようになった。

1日目と 2日目では表6.11のように避難開始位置が違うため分けて集計している。

童の避難は現状では教師の引率の下で行うことが前提となっている 37)ため、児童に対して も危険な状況となる場合もある。

以上のことより教師の防火能力については以下のことが明らかになった。

教師で、あっても火災知識について十分理解しているわけではなく、体系的な教育が必要 である。

特に、理論的な理解が必要な避難時における窓の閉鎖理由の正解率が 4割以下と低い。

火災の状況によっては教師であっても安全な避難が出来ない場合がある。

6

.4  まとめ

本章では、アンケート調査により教師の属性等の基本情報と、防火教育に対する考え方、

火災知識、さらに避難シミュレータによる避難経路選択傾向の実験調査を行った結果、以下 の事を明らかにした。

教師に対する防火教育について

教師のほとんどが大学時代には防火教育を受けていない。

研修機関による研修が教師の防火教育に対する自信に結びついていない。

教師の防火教育に対する意識について

避難訓練とそれ以外の防火教育については必要性があるとする教師が9割以上と 多い。

避難訓練以外の防火教育の充実を望む教師が半数以上と多い。

防火教育は小学校低学年から段階的に行っていく必要がある。

防火教育で、は火や煙の危険性について優先して教えるべきと考える教師が 6割以 上と多い。

特定の機関が防火教育を行うべきと考えている傾向はみられない。

防火教育を行う自信を持つ教師は

2

割程度と少なく、自信を持たない教師は自身 の経験不足を理由に挙げるものがそのうちの 3割弱でもっとも多い。

教師の災害対応能力について

教師で、あっても火災知識について十分理解をしているわけではない。

特に避難時の窓の閉鎖理由については 4割以下と低い正答率で、あった。

教師であっても火災の状況によっては安全に避難出来ない場合がある。

以上のことより、ほとんどの教師が大学時代に防火教育に関する教育を受けておらず、教 師になってからの研修でも児童への防火教育に対する自信に結びついていない、また火災知 識については十分な理解をしていない、火災状況によっては安全な避難経路の選択が出来な いと判断される。

第7章 防火教育における避難シミュレータの活用とその有効性の検討 7.1  はじめに

この章では児童の防火能力を高めるため、これまでの研究成果をもとに避難シミュレー タを活用した防火教育について検討する。

7.1.1 研究目的

本章の目的は、避難シミュレータを活用した防火教育を検討するために以下のことを明 らかにし、さらにこれまでの研究成果とあわせてその有効性や特徴を明らかにすることで ある。

既往研究や、これまでの章における結果より明らかになった検討課題として、避難行動 に問題がある児童の存在や火災知識と避難行動が結びつかない問題があり、その解決を 図る。その端緒として避難シミュレータによる反復訓練と火災知識教育に関する実験を 行い、児童の防火教育に対しての効果や問題点を明らかにする。

避難シミュレータを防火教育に活用するにあたり、現場で利用する教師の理解が不可 欠である。よって、避難シミュレータ実験を通して教師の避難シミュレータの防火教育 への活用についての評価と意見を調査する。

以上より、避難シミュレータの防火教育ツールとしての評価を児童と教師の両面から検 討する。

7 .

1.

研究方法

7.1.2.1  第7章での研究の手順

既往研究の分析とともに図7.1のフローチャートに従い以下の方法で研究を行う。

これまでの研究成果を整理し、問題点等を明らかにする。

防火教育を行うのに有効な手法を考案し、児童を対象に実験を行い、効果を確かめる。

教師に避難シミュレータの体験をしてもらい、防火教育に活用するにあたっての評価と 意見を聞く。

避難シミュレータを用いた防火教育の有効性と問題点を提示し防火教育への避難シミ ュレータの活用について考察する。

│ 一 !

避難シミュレータの防災教育への活用

研究成果からの問題点

小学校高学年で、あっても避難行動に問題がある児童の存在 火災知識と避難行動の未結合

教師の火災知識等の未修得者の存在

研究成果からの避難シミュレータの防火教育への活用の可能性 教師・児童に対して有効な防火教育ツール

反復訓練による避難経路学習の効果

事前事後の避難シミュレータ以外の防火教育の必要性

前章までの成果に関連した実験提案 .事前の火災知識教育

.反復訓練

・反復練習と火災知識学習の組み合わせ ー教師による避難シミュレータの評価調査

対応する問題

仲~・火災知識と避難行動の未結合

‑避難経路選択の問題

‑教育ツールとしての評価 生

避難シミュレータ実験 教師

・避難シミュレータの体験 .避難シミュレータの評価 .意見提案

児童

低学年児童への有効性の調査 事前の煙の説明の効果 反復練習の効果

煙の説明と反復練習の組み合わせの効果

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