JAPAN SEA
\/J m k o T
グ
ME
OJL
1一A
19
15
Crater
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
231 24
Kurokam River
18
5 16
川4.3.2才五 島の河川とレー ダメ ッ シュ
第IÍ. 3. 2項 発生限界の考察
発生の場が定常であれば式(4.2.16)により、 土石流の発生は到達時間とその間の
雨量に規定される。 この限界雨量を明らかにするために、 1983年8月から1986年7
月までのレーダデータから桜島に雨が降っているものを全て拾い出し 、 種々の
T に対する累加雨量 の最大 イ値直
fr十卜トT;〉)一rペ巾山(tμf門τ
を求めた。 それらのうち、 持木川の1984年と1985年に関するプロ ッ トを図4.3.3 (発
生)と図4.3.4 (不発 に示す。 これらの関より不発生の!こ限と発生の下限は図4.3.5
となる。
4-8
m m 九10chiki River
1984 1985 40
20 〆"..ー
〆./
f 〆 F
, F J J I
10
。
。 60 120
図4.3.3
T(min.) 流発生時の累加雨量(持木川)
4-9
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
(mm) 40
Mochiki River
1984 1985
10
s
,
, e s
• , ,, ,,
ノ,, t r r , ,, f ,,. ,, ,, ,, J J ,, ,, ,, ,
t t J
,
, /
, ,, '' aF4 J
ー_--ノ,, 〆ノ〆
"
....
,, 〆 ,, J d ,, , ,
,
, ,
,
20
。
。 60 120
T(min.) 図4.3.4土石流不発生時の累加雨量(持木川)
4-10
A0 4得、‘,ノm m ,,E‘、
Mochiki River
20
10
。
。 60 120
T(min.)
川4.3.5土石流の不発生の上限と発生の下限(持木川)
4-11
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
τ ,d ゲLW ,ι r' T fits-h
Occurrence Region
T
図4.3.6上石流先生限界図の模式図
もし、 発生の場が定常であれば 、 式(4.2.16)による不発生の上限と発生の下限の 漸近線は、 図4.3.6に示す折れ線で表され 、 到達時間 T のところで両者は一致す
るはずである。 実際には 、 降灰と流1中lにより場は非定常であるので、 不発生の上
限と発生の下限の両者の差が極小となった時間を 、 到達時間 T として考えれば 良いと思われる。
従って 、 以上の到達時間一累加雨量の図より、 持木川の場合、 到達時間は30
�
40分程度であり、 地上雨量データにより求められた長谷川の場合とほぼ一致す る。
図4.3.7に各河川 における到達時間一累加雨量の図 を1983年8月から1986年7月まで のデータより発生 ・ 不発生に分けて示す。 なお不発生で120分累加雨量5mm以下 のものは表示を省略した。 これより持木川以外の他の河川の場合も発生 、 不発生
4-12
の上 下 限のパ タ ー ン はほぼ 同様 で あ り、 桜 島の諸 河川におけ る 到 達時 間 は40分 前後と推定され る 。 また、 発 生の下限は40分雨量で、 野尻 ・ 春松 ・ 持木の各河 川は2.1mm、 第1 ・ 第2古里川 は6.5mm 、 有村川 11.Omm 、 黒神川 3.5mm 、 長谷川 8.4mmとなっている が、 野 尻 ・ 春松 ・ 持木および黒神川 について、 誤観測で はな
、かと思われる 極端に低い1発生 降雨を除くと、 それぞれ野尻 ・ 春松 ・ 持木の各 河川は7.5mm、 黒神川8.1mmとなり古里川・ 長谷川とほぼ同様の値となる。 従って、 桜島の諸河川 において は 、 40分雨量7mm程度が発 生の目安となる 。
(mm) 40
30
20
ハU-E・・&
。
o 30 60 90 120(min)
司4.3.7a土石流発生時の累加雨 (野尻川メッシュ15)
(mm) 40
30
20
ハU1i
。
o 30 60 90 120 (min)
図4.3.7b 土石流不発生時の累加雨量 (野尻川メッシュ15)
4‘13
o ' I ・ E ・ 0
o 30 60 90 120(min) 0 30 60 90 120 (min)
図4.3.7c1土石流発生時の累加雨量 図4.3.7d1土石流不発生時の累加雨量
(春松川メッシュ15 ) (春松川メッシュ15 )
(mm) 40
nHU 冷4Ed
20
ハHV 、12J問的
30
20
nHU 唱E''A
o 30 60 90 120(min)
司4.3.7c2土石流発生時の累加雨罰 (春松川メッシュ8 )
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
(mm) 40
30
20
ハU噌EEA
(mm) 40
30
20
ハU唱EEA
。
o 30 60 90 120 (min)
図4.3.7d2土石流不発生時の累加雨量 (春松川メッシュ8 )
4-14
(mm) 40
ハHUぺ4,JF
20
nHU --EEE
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7el土石流発生時の累加雨 (持木川メッシュ8 ) 11ノm
m山川fa--、,,ι
30
20
ハHUi
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7e2土石流発生時の累加雨量 (持木川メッシュ9 )
(mm) 40
30
20
nu
--。
o 30 60 90 120 (min)
司4.3.7[1土石流不発生時の累加雨量 (持木川メッシュ8 )
(mm) 40
30
20
ハU唱EEA
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7f2土石流不発生時の累加雨量 (持木川メッシュ9 )
4-15
(mm) 40
30
20
ハHU-EEaA
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7e3土石流発生時の累加雨田 (持木川メッシュ15 )
(mm) 40
30
20
ハHU--A
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7g土石流発生時の累加雨量 (第一古里川メッシュ9 )
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
(mm) 40
30
20
ハU噌EEA
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7f3土石流不発生時の累加雨量 (持木川メッシュ15 )
、川リハUEA-n J'a‘、
30
20
ハU噌EEA
。
o 30 60 90 120 (min)
司4.3.7h土石流不発生時の累加雨量 (第 -古里川メッシュ9 )
4-16
(mm) 40
ハHum4J
20
ハHU
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7i土石流発生時の累加雨 (第二古里川メッシュ9 )
(mm) 40
30
20
ハHU
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7k土石流発生時の累加雨旦 (有村川メッシュ15 )
(mm) 40
30
20
ハU噌a'A
。
o 30 60 90 120 (min)
図4.3.7j土石流不発生時の累加雨量 (第二古里川メッシュ9 )
(mm) 40
30
20
ハU唱BA
。
o 30 60 90 120 (min)
司4.3.71土石流不発生時の累加雨量 (有村川メッシュ15 )
4-17
(mm) 40
30
20
ハMU--A
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7m1土石流発生時の累加雨旦 (黒神川メッシュ16 )
(mm) 40
30
20
nHu eEE'a
。
o 30 60 90 120(min)
図4.3.7m2土石流発生時の累加雨量
(黒神川メッシュ17)
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
(mm) 40
30
20
ハU噌,EA
。
o 30 60 90 120 (min)
図4.3.7n1土石流不発生時の累加雨量 (黒神川メッシュ16 )
(mm) 40
30
20
ハU噌EEA
。
o 30 60 90 120(min)
関4.3.7n2士石流不発生時の累加雨量 (黒ネ111川メッシュ17)
4-18
(mm) 40
nHU 今、J
20
ハHU.,Ea--o 30 60 90 120(min)
図4.3.70土石流発生時の累加雨量 (長谷川メッシュ20 )
第4. 4節 土石 流 発生確率 土石流の発生予測には
、IJmnu mAUY 〆I1
30
20
ハU旬tA
。
o 30 60 90 120 (min)
図4.3.7p t石流不発生時の累加雨量 (長谷川メッシュ20 )
1 )発生と予測して 、 結果が発生だった場合
2 )不発生と予測して 、 結果が不発生だった場合 3 )発生と予測して 、 結果が不発生だった場合
4 )不発生と予測して 、 結果が発生だった場合
の4つが考えられ る。 ここで防災上問題とされるのは 3 )の空振りと 4 )の見逃 しの場合である。
そこで40分累 加 雨量がr(mm)に達するか越えた場合の見逃し率と 、 空振り率を
Nx(r)
P
(r) =
一一一一Np(r) Nv( r) Q (r)= ー
とー Nq (r)
」こに、Np は r(mm)以下の総数、 Nqは r(mm)以上の総数、 Nz 4-19
次式のように定義す る。
(4.4.1) (4.4.2) は r(mm)以下の発生数およびNy
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
,i r(mm)以上の発生数である。
1983年8月か ら1986年7月のレーダ記録からOから40分間累加雨量の見逃し率と 、
空振り率を計算した。 その結果を図4.4.1、 4.4.2および表4.4.1から表4.4.8に示すo Probability of idle( 0/0)
100
80
60
40
(1 ) Nojiri River
(2) Harumatsu River (3) Mochiki River
20
4 (4) Furusato・1 River (5) Furusato・2 River (6) Kurokami River (7) Arimura River (8) Hase River
。
→
。
1 0 20 30 40
Cumulative Rainfall(mm)
図4.4.1空振り率
4-20
probability
of id
le(%) 16
(1 )
12
(2)
〆画、
� (3)
」ω
8
。』 白4砂
(4) (5) (6)
、
。
.. 8
(7)
・申P・圃4 3
(8)
-E』 且e
。
』
倒
h q
4
。
。
Nojiri River Harumatsu River 九10chiki River Furusato・1 River Furusato・2 River Kurokami River Arimura River Hase River
10 20 30
Cumulative Rainfall(mm)
図4.4.2凡逃し率
また、 次式で累加雨量r(mm)における発生確率を定義する。
Noccuρ) Poccur(r )
=Noccuρ)
+NNon -OCCtバr )
40
(4.4.3)
ここに N occur(r), NNon.oc山(r)はそれぞれ累加雨量r(mm)における発生回数と不発
生回数である。
発生確率の一覧を表に示す。
4-21
降水レーダを別いた水文現象の予測手法に関する研究
表4.4.1野尻川における確率 点4.4.2有村.)11における確京 雨量見逃し率(%) 空振り率(%)発生確率(%) 雨量 見逃し率(%) 空振り率(%) 発生確率(%)
。 85.99 。 91.03
5 2.75 76.28 2.75 5 0.93 84.25 0.93
片10 3.56 66.05 5.49 10 0.62 72.97 。
15 4.23 46.24 7.25 15 1.56 57.14 6.25
20 8.57 41.18 47.62 20 3.77 40.91 25
25 11.01 34.62 52 25 5.45 35.71 50
30 11.7 27.78 50 30 7.89 50 75
35 12.8 30 75 35 7.86 40 100
40 12.74 12.5 75 40 7.83 25 100
45 14.01 87.5 45 8.97 100
表4.4.3黒神川における碓淑 表4.4.4持木川における確率 雨量見逃し率(%) 空振り率(%) 発生{<<�不(%) 雨ift 見逃し率(%)空振り率(%) 発生確率(%)
。 94 。 91.61
5 2.09 89.91 2.09 5 1.23 85.45 1.23
10 2.39 84.85 3.13 10 2.35 79.57 4.9
15 2.74 73.85 4.48 15 3.51 70.9 8.91
20 2.78 55.56 4.45 20 4.6 58.33 14.52
25 3.4 50 30 25 6.62 60.53 44.12
30 4.66 56.25 60 30 6.95 55.56 27.27
35 5.24 55.56 42.86 35 7.29 47.06 30
40 5.83 75 60 40 7.24 25 66.67
45 6 25 45 8.39 75
表4.4.5春松川における確京 表4.4.6長谷川における確率 雨量見逃し率(%) 空振り率(%)発生確率(%) 雨量 見逃し率(%� 空振り率(%) 発生確率(%)
。 93.62 。 92.12
5 0.46 88.49 0.46 5 1.23 85.71 l.23
10 1.62 84.47 4.4 10 3.45 81.63 8.57
15 l.58 73.63 1.43 15 5.15 79.31 15
20 3.33 68 19.51 20 6 73.33 14.29
25 4.05 53.85 16.67 25 5.81 60 33.33
30 4.65 50 37.5 30 6.37 62.5 50
35 5.22 40 37.5 35 7.5 80 66.67
40 5.19 25 37.5 40 7.41 66.67 41.67
45 6.38 75 45 7.88 33.33
4-22
表4.4.7第一古里川における確率 表4.4.8第二古里川における確率 雨量見逃し率(%) 空振り率(%) 発生確率(%) 雨量 見逃し率(%) 空振り率(%)発生確率(%)
。 95.02 。 92.92
5 。 91.13 。 5 。 87.6 。
10 0.67 86.11 1.92 10 1.32 81.33 3.7
15 0.56 75.61 。 15 1.63 69.05 3.03
20 57.14 5 20 2.94 54.55 15
25 3.35 66.67 55.56 25 5.63 69.23 66.67
30 3.72 50 16.67 30 5.91 50 1 4.29
35 3.7 40 32 35 5.88 40 28.57
40 3.69 25 41.18 40 5.86 25 33.33
45 4.98 75 45 7.08 75
第4. 5節 ニ ューラルネットワークによる上石流発生予測j
第4. 5. 1項 ニューラルネットワーク理論
本論では、 図4.5.1のような入力層l • 中間層j ・ 出力層kからなる階層型の構造を したニ ューラルネッ トワークを使用し 、 教師付き学習法であるパックプロパゲー
ション(誤差逆伝播法)を利用した。
出力
出力層
j 中間層
入)J層
入力
図 4.5.1 3層ニューラルネットワーク 4-23
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
パ ッ ク プ ロ パ ゲーシ ョ ンは出力層の各ユニ ッ トが実際に出力した値と教師信号 と
の誤差を規則にしたがって入力層へ向かつて伝播させるもの である。 ネットワー クを構成する最小単位であるユニ ットは図4.5.2のようになっており、 応答関数に
Il
一命 一 ω 一 r' 11 - ft 一 E 一 + 一噌EEA 一一 PJ 舟ハ
(4.5.1)
で表されるシグモイド関数を使用した。 ここに 、 町はシグモイド関数の傾き、 S は入力、 および偽はしきい値である。 各ユニ ットからの出力は[O,lJの値を取る ようにしている。 階層型のネッ トワーク ではユニ ッ トからの出力は1方向のみ と なり、 入力層の各ユニ ッ トに入力された値x は応答関数fにより変換され全ての 中間層に向かつて出力される。 これに各々のユニ ッ トに付けられている重みwを 乗じたものが中間層への入力値 と して入ノJされる。 中間層 と 出力層の間において も同様の処理が行われ、 最終的に出力層から出力されたものに教師信号を与え、
ネットワーク間の重みを変えていく。 ネッ トワークはこれをいくつかのパター ン について繰り返し学習することにより重みを決定し 、 理想的なネッ トワークを形 成する。 出力層のユニ ッ トkのパター ンpが入力された時の出力O"p と 教師信号T"p
の ず れの程度を出力層 での誤差とすると 、 パター ンpに対する誤差 関数E p及び全 パター ンでの誤差ETはそれぞれ次式で表される。
ι_
(
Tkp-Okp)2Er=I
Ep 2(4.5.2) (4.5.3)
このETが最小となったものを最適なネッ トワークとして、 このETを極小化するよ 7に重みを変化させる。 これを学習と呼ぶ。 ここ でETを極小化するためには、 Ep の極小化が必要であり、 これは非線形最小化問題 である。 この問題の解法 として
4-24
よく挙げられるのが前述のパックプロパゲーシ ョ ンである。 パックプロパゲーシ
ョンの計算手 法 としては最急降下法をほ川する ことにする。 最急降下法 は,
入力
ユニット
x=芝WiXi
出力
y
= f (x-め fは応答関数
図4.5.2ユニットモデル
中間層のユニ ットjと出力層のユニ ットkとの結令係数 (重み)をVkj 、 入力層の ユニ ットiと中間層ユニ ットjとの結合係数をWjiとすると 、 各々の結合係数 の微小 変化に対するEpへの影響8E p/8Vk j、 8E p/8W),を求め 、 Epが減少する方向に結合 係数が修正されるように次式をパター ンpが入力された時の修正量として結合係 数を修正していく了:法であるo
L1Vkj=位)
A
肌
i叫 設 )
第4. 5 . 2項 簡単なニ ューラルネットワークの学習機能
(4.5.4) (4.5.5)
まず、 入力層ユニ ット2 、 出ノj J持ユ三 ツ トlのネットワークに(0.50、 0.05) ・( 0.05、0.50)の入力に対し0 . 990の教師信号を (0.95、 0.50) ・ (0.50、 0.95)という入 カに対しては、 0.010の教師信号を与えて学習を行った。
4-25
降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究
・ . .
・・ ..
・ .
・ .
・ .
・ .
・ .
・ .
・・・・・ ...
・・・・ ....
・・・- ...
-.n...・・a・11・・・・1111111111'"11111・・'n...'II...IIIIII...'..111111・・1111・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・-・・- ...-
-r
nu ハunu