ルr〃力〃r/2と
rFデ
rデL/Pの差 は認 め られ な か った。28℃でr pθノ/Jpθ rr/2と■ 7デrデ産の侵 害長 が小 さ いのは, この2菌
株 の菌糸 伸長 が28℃で著 しく不 良であ る ことが関係 して いる と考 え られ た.トリコデル マ
3種
の培養温 度別 のムキ タケ各菌株 に対す る侵害長 の相 関分析 を行 った何
able 13).3種
の トリコデル マ のムキ タケ各菌株 に対す る侵害長 は, ほば全 て の組 合せ で正 の 相 関が認 め られ た.以上 よ り
,培
養 温 度 は耐性 の順 位 に大 きな影 響 を及 ば さず,実
際 の菌 床栽 培 の培養温 度 は23°Cで行 って いる ことか ら
,ム
キ タ ケ の トリコデ ル マ属 に対 す る強耐性 菌株 の選抜 は,■/7p彫力
"rF7を 用 い る23° C下の耐性 の検 定 のみ を行 えばよい ことが明 らか にな った。
Table 12.Damages of〕qβJ7θ//VS sθ/9tJi9,s strains caused by three ttic/7ο derma species at dilferent temperatures
Damaged length of Panθ //1ys(mm/1l days)caused by'晴 奮θ/70t/ery77p a)
万イθ/7ο洗 刃ηβ lncubation temperature
species 18° C 23° C 28°
C
万/72zli9,伊阿 3.94E上 7.16 4.47Ξ上14.07 2.90Ξ上14.80 万ροみ6p9/VJ77 1.lΞ上2.52 ‑3.57=ヒ 3.66 ‑3.88=L2.43
アvinde 4.7E上 11.80 ‑0,67± 11.30 ‑5.43Ξ上5.21
a)Mean and standard error of 20 dilferent strains of Par7θ
//LrS Sθrotyi9va
Table 1 3.Correlation coemcients of damaged iength of戸 ちJ99//ys s9/9tli19じs among the attacks by three ttVθ力οtyerpa spedes at dilTerent incubation temperatures
π 力azia,′阿 π ρο//spοttm π1//r/J9
23°C 28° C 18°C 23° C 28°C 18° C 23°C 28°C
18°C 23°C 28° C 18°C 23° C 28°C 18°C
18°C ― ― ―‑ 059** 0.48*
万 力βttia19じm 23°C ― ― ‑ 0.49* 0.83**
28°C ― ― ‑ 0.49* 0.89**
18°C O.59** ― ― ―‑ 0.17 π ρο//spο/Lyp 23°C O.49* ― ― ‑ 0.65**
28°(3 049* ― ― ―‑ 0,66**
18°C 048* 0.17 ‑ ― ― 万1//rliy9 23°C O.83** 0.65** ― ― ―
28°C O.89** 0.66** ― ― ―
20 dilferent P,9声Ot//7uS Strains were used
*.**Signilcant at 5%and l%,respectively.
︲ど 旧
■
■
■ 55
Ill.7選
抜 した トリコデルマ強耐性ムキタケ菌株の培養特性 と子実体発生能力 (1)試験方法:ブナおが粉 と米糠 を容量比で10:3に 混和 した培地 を用いて既報10の方法でムキタケを23℃で 90日 間培養 した.つ いで, 10℃ の発生室 に移 して発生操作 を行 い
,そ
の後20日 間の子実体の収量と形態 を調査 した。ムキタケは選抜 した
2菌
株及び対照1菌
株で行 い,各
菌株 につき3反
復実施 した.佗)結 果 と考察 :
侵害長
,耐
性度試験で共通 して強耐性 を示 したムキタケ菌株SPs‑61お よびSPs 75の 培養特性 をTable 14に
示す。両菌株 は佐賀県林業試験場で実用化 に向けた試験栽培に用 いている菌株 SPs‑48と 比較 して,菌
糸伸長度および子実体収量は同程度であ り,実
用 レベルの特性を有 して いた。SPs 61お よびSPs 75の 子実体の形態は淡色・ 肉厚系であ り,SPs‑48と
比較 して黄色味が少 な く,傘
が厚 くて形態的にも優良であった.こ
れ らの選抜 した トリコデルマ強耐性 のムキタケ 菌株は,ム
キタケの病害菌耐性機構 の解 明や,強
耐性優良菌株育成の交配母本 として有益 と思 われるので,今
後 は これ らの課題 に取 り組んでいきたい。Table 14. 戸ち/7θ//ys sθ /9とinys strains selected as strongly resistant to 万廟ο/70J9/777a Spp
Strongly resistant strains Previouslv selected strain
SPs‑61 SPs‑75
Damaged length by万 んβrムa/7β″(mm)
Damaged length by π yヽぬ
de(mm)
Damagedlength y π ρο//spοr1/y77(mm)
Degree of competitive ability Mycelial growth rate(mm/7days)
Wood― decaying abilky(%)
Fruiting body yield in the nrst¶ush(g/400g― bagl
‑2.17
+o76
‑5.25 +2.19
‑7.35
」=1.07 5 37.75 +1.47
17.3%
+1.2 74.Og +2.89
Thick capi light color
3617
→‑267
16.4
+5.79
2.75
+1,86
1
38.33 +2.14
1470/0
±13 +267776g
Thin cap,deep color
‑2.50
」=1.50
‑845 +1.15
‑6.25
」=0.85 5 43.75
」=1.94
10.90/0
+2.2
76.4g
」=3.29 Morphology of fruiting bodiesa) Thick cap,light color
Culture medium:′L}/s cr977βtt Sawdust,025‑1.Omm in diametett sawdust― to―百ce bran ratio,10:3.
Culture temperature:23°
C
Strain SPs‑48:selected previously by its fruiting body productivity a)Strains SPs‑61and SPs‑75 are superior to SPs‑48.
III.8子
実体収 量および食 味 に優れ るムキ タケ菌株の選抜子実体 高収量 の菌株選抜 を試 みた。また,本 菌 には苦み を呈す る菌株 が あ る ことか ら,食 味 に優れ た菌株 の探索 を行 った,
(1)材料 と試験方法:
佐賀県 林 業試験 場 で保存 して いるムキタ ケ野生菌株 121種 類 を供試 した。
ブナおが粉 と米 ぬ か を容 量比 で10:3に混 合 し,含 水 率 を65%イこ調整 した培地 を用 いた.これ をPP 袋 に400g詰 め,高圧蒸 気滅 菌 (120℃,60分
)し
た後 ,予 め培養 した121菌株 のおが 粉培養 物 を,1袋 当 た り約15g接種 した.培養 は23℃の暗黒 下 で90日 間行 い,そ の後温 度10℃,相対 湿度 90%,照 度 2501uxの 発 生室 に移 した. 子 実体 収量 を集 計す る とともに,子 実体 を形 成 した93菌株 につ いて,苦 み の有 無 を中心 に以下 の 呈 味試 験 を行 った。10人の被験者 にオ ーブ ン トースタ ーで素焼 き に した子実体 を試 食 して も ら い,苦 くな い,やや 苦 い,苦 い とい う3段階 で食 味 を評価 して も らった 。最 も多 い評価 をそ の菌株 の 食 味 と して集 計 した.
確)結 果 と考 察 :
子 実体 収量 の菌株 間差 異 をFig.22に 示 した。子実体 を全 く発生 しなか った菌株 が18種類 み られ, 袋 当た りの平 均収 量 は49g,最 大収 量 は菌 株KPs‑25の 82gで あ った.
子実体 を形 成 した 野性 株93系統 につ いて食 味試 験 を行 った結果 をTable 15に 示す 。実 施 93菌 株 中,苦いものは16菌株(17%),やや 苦 い ものは26菌 株 (28%),苦み を感 じな い ものが 51菌 株(55%)で,
過 半数 が苦 くな い とい う結果 で あ った.
甘 味 を感 じた ものが19菌株
(20%)あ
った。ム キタケは菌株 によ って差 は あるが,糖・糖 アル コ ールが多 い ことが確認 されて いる52).こ れ ら甘 み のある菌株 につ いて,甘 み に関係 す る成分 の量 を今後 調査 してみ た い。以上 の調査 結果 か ら,収 量 と食 味 をあわせ て優 良菌株 の選抜 を試みた(Fig。 23)。 食 味 を「苦 くな い程度」で数値化 し,苦 いを
1,や
や苦 いを2,苦 くな いを3と し,次 の数式(各調査 者 の判 定 (1〜3)×調査人数 ■総調査 人数)で 評価 値 を算 出 した.ついで,ブ ナ培地 での子 実体 収量 と上記 で算 出 し た苦 くな い程度 とで散布 図 を作成 した。そ の結果 を もとに,味 覚 が一定 レベル 以上で収量 が上位
5位
の5菌
株 を選 抜 した。これ ら上位5菌
株 は収 量45,Og/袋
以下 の菌株 よ り有 意 に多 収 で あっ た。上位
5菌
株 の栽 培特 性 を整 理 した(Table 16).た
とえ ば,SPs―Hは
収量 の最 大値 を,SPs‑97 は甘み のある優れ た食 味 を示 した。これ ら菌株 は実用栽 培 の有 力候補 として活 用 でき る と考 え ら れ る.今 後 は,これ ら選抜菌株 を交配親 と した交配 育種 も実施 して いきた い.57
∽C 一ωL 甲∽ 牛o LO n
匡L コ Z
35 30 25 20
15 10
5
0
Fruiting body yield(g)
Fig.22.Fruiting body yields(fresh weight,g/400g― bag)
of 1 21 dilferent strains of Panθ //LrS Sθ/9tJi19vo.
牝 札 牝 牝 気
3.5
5 2 5 2 1
×o つ⊆ 一> 甲∽ ト硝
。ぎ c 代 R〕
0 0 O c
̲Oo D
0
0 O
°O
0
0 0
D
5 25 45 65 85
Fruiting body yield in fresh weight(g)
Fig.23. Scattering graph of tasty index and fruiting body yield for evaluation of PaJ9θ //trs strains.
Tasty index:1,bitteri 2,a littie bitteri 3,non― bitter 0.5
59
Table 15. Taste properties of fruiting bodies of Panθ
//ps sθ /9と加戯 s in 93 dilferent strains
Table 16. Pa/7θ//L/♂ ♂θttOtyi9′s strains selected for fruiting body productivity and tasty index
BI Properties SPs‑6
A:PaJ9θ//ys sθrptin,s strains
SPs‑1l SPs‑16 SPs‑17 SPs‑97
Bitter
Little bitterNon―
bitterNon― sweet Sweet Number of
strains 16 26 32 19
Ratio
17.20/0 28.00/0 34.40/0 20.40/0Fruiting body yield (g/400g― bag) Stipe number of fruiting bodies(per
400g― bag) Fruiting period
(days)
Tasty index
68.64
+10.50
22 +2.83
47
+0.00
3.00
76.52
■=1.37
30
量=3.54
52
±1.41 2.67
74.05
+3.43
37
+9.90
47 +2.83
2.86
71,36
+1.24
33
±10.61
46
±1.41 3.00
68.61
+18.41
49
+22.63 +0.00 40
3.00
総合考察
ムキタケの育種遂行 に不可欠な基本的事項 として,交 配系の確認,担 子胞子形成 と交配過程におけ る核の行動様式及び子実林の微細構造 について調査 した。その結果,既報告 と同 じく二極性の交配系 である ことを確認する とともに,担 子胞子の形成 とその核 の行動様式は,シイタケと同様である こと が判った。また,子 実体の微細構造では,担 子器 にはシイタケと同様 に
4本
の担子柄があ り,ムキタケ 独特のウイ ンナー型の胞子 を付けること,子 実体 の表皮部分はゼ ラチ ン層を形成 して いること等 を 明 らか にした。このゼ ラチ ン層の存在が表皮が簡単に剥 けることにつながっていると考え られ,ムキ タケの名前の由来 にもなつている と推察 され る。(第 1章)ムキタケは一部の地域で試験的な栽培が行われて いるが,培 地組成をは じめ とする細か い栽培条 件については十分な検討がな されてお らず,実 用 レベルには達 しているとは言 い難 い。本研究では子 実体が変形 し難 い点で優れた袋栽培方式 を採用 し,実 用栽培の基本的な条件 につ いて検討 した。
その結果,子 実体原基形成温度は10℃が好適であ り,最適培地pHは 6.0付 近 にあることを明 らかに した。子実体発生量は含水率が高 く米ぬか添加量が多 い培地ほ ど多 いこと,培 地含水率が高 くなる と 発生 した子実体の含水率 も高 くなる傾向等 を認めた。子実体の収量 と品質 とを合わせ ると,ブ ナおが 粉の粒径0.251.Omm,お が粉 に対する米ぬか添加率 10:3,含 水率65%の 培地が最適 と判断 した。なお, エノキタケ等では子実体生育期 にC02の高濃度下 に置かれ ると子実体形成が阻害 され ることが報告 されているが,ムキタケの当袋栽培 にお いては子実体発生処理時の培養袋内のC02濃度 と培地の気相 率は子実体の発生を阻害す るレベルでは無い ことを認めた。また,子 実体の発生が始まると,そ の部 分の袋 をカ ッ トする方式 を採用 して いるので,子 実体成育 中に袋 内のC02濃度が上昇す る恐れは無 い。
菌床 シイタケ栽培の培地材料 として近年利用 されている 「数種 の広葉樹 を混合 したチ ップ」 につ いて,ムキタケ培地 としての道性 を調査 した。菌株 によってはムキタケ培地 に同基材が利用可能 であ ることが示唆 され,こ の ことは高価な ブナおが粉 に代わ り,市 販の広葉樹チ ップによる実用栽培 に道 を開くものである。(第 ‖章)
筆者はムキタケの試験栽培を繰 り返す 中で,ダ ニを媒介 とする トリコデルマによる菌床の汚染 を 経験 し,その被害を目の当た りにした。特 に外気 にさらされ る原木栽培ではシイタケ同様 に トリコデ ルマによる大きな被害が懸念 され る。ムキタケ栽培の実用化 と子実体収量の安定的増大のためには,
トリコデルマ強耐性菌株の育成が必須である.
そ こで、ムキタケと トリコデルマ との拮抗作用を種々の条件のおが粉培地で調査 し
,ム
キタケのトリコデルマ耐性の検 定法につ いて検討 した
.ム
キタケの トリコデルマ耐性度はムキタケの菌糸伸 長度 と有意な正の相関があ り,菌
糸伸長 の旺盛な菌株は トリコデルマ耐性 も強 い傾向があつた.培
養温度は耐性菌株 の選抜 には大きな影響 を及ぼさなかったが,ト リコデルマ耐性の検定 には菌糸生 長が良好で、実際の菌床栽培の培養温度である 23° Cが 好適であると考え られた。また,■ 力β影力
"r/z
に強い耐性 を示すムキタケ菌株は■ フθノ」/Jpθ
rrrp rァ
デrデ虎にも強 い耐性 を示す傾向が認め られた。また,ムキタケ と トリコデルマ とを対峙 して培養す るとき,ムキタケの寒天培地上での トリコデルマ 耐性度はおが粉培地での耐性度 と相関 しない ことか ら
,耐
性度の検 定は,おが粉培地 を用 いる こと が必要であることが明 らかになった。以上の ことか ら, おが粉培地 と
r力
′r〃デβ〃"を
用いる23° C下の耐性試験 を行 うことによ り,多 く の トリコデルマ種 に対 して強耐性 を示すムキタケ菌株が選抜できる ことが明 らかになった。本手法 を用 いて121種 類のムキタケ菌株 を検 定 し,ト リコデルマ強耐性 と子実体高収量 を併せ持つ菌株 とし てSPs‑61,SPs 75な どを選抜 した。 トリコデルマに対 してほとん どあるいは全 く耐性 を持たな い菌 株が64%あ り,ほ ぼ同じ条件で検定 した シイタケの同値が25%程 度である ことに比較す ると、ムキタケ の トリコデルマ耐性は概 して低い。強耐性菌株の育種が必要である ことを示 している.きの この食味は嗜好性 に大きな影響 を与えるが,ムキタケの野生菌株 には,苦味を感 じるものが多 くある.一 方,ムキタケには糖・糖 アル コールが多 いことが報告 されてお り,その中で もマ ンニ トール
資∪