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 岡山県教育センターが開発したHRTは、教師の児童・生徒

に対する関わり方がどの程度受容的・共感的であるかを児童・

生徒に評定させる質問紙である。 「ロジャーズの援助的人間関 係論の特徴は、カウンセラーとクライエントの関係を含むあら ゆる人間関係の役割を越えた共通の要因を抽出して三条件仮説 としたところにある。この仮説を無視できないのは教育現場で 膨大な実証的データをつんでいることである」と村山(1992)

36)は指摘している。HRTの質悶はまさにこの3条件である

「1.生徒に対する無条件尊重」 「2,生徒に対する共感的理解」

「3.生徒に対する教師の自己一致」の3要因についてそれぞれ

6項目ずつ設定されている。調査では、各項目とも1〜5の5

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段階評定尺度を用いた。 (apPenndix 17〜apPenndix 18参

照。)これを評定値5が最も積極的方向への一致を示すように 補正し、上記6項目の合計得点を生徒の教師に対する評定得点

とし、研修前後で参加者・非参加者の比較を行った。

         2 HRTによる調査

 以下の実施結果はすべて高校2年生男子に対するものである。

今回の研修には、男子佼への勤務者の申し込みが7名、女子校 に勤務している申込者が8名あった。このうち、男子校で高校

2年生を受け持つ2名に調査を依頼し、担当クラスの生徒に協

力を願った。また、同じ様に高校2年生を担当する研修に参加

していない教諭2名およびその担当クラスの生徒にも同様に調 査を依頼し、統制群とした。学年の設定は、特に高校3年生で は時期的に2回目の調査が難しいことから、学年の統一には高 校1・2年生が適当と判断:し、男子校勤務の2年生担当者に依 頼することとした。1回目の調査は一一応の教師一生徒関係が成 立しているであろう2学期の前半を選び、この時期から研修も 開始した。女子高勤務の参加者は養護教諭が多く、また統制群 の依頼が困難であったため、今回は測定の対象とせず、男子校

の2クラス×2での実施とした。以下、今回研修参加の2名が

担当する2クラス80名のHRTの実施結果と非参加(,f統制群)

の2名が担当する2クラス80名についての実施結果とを比較検

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討することにより議論を進めることとする。両者には教職経験 に差があるため、完全に同一条件とみなせないが、同一学年で の統制群の依頼が困難であったことから、以下の4名が選ばれ

た。

 研修参加者

   40代後半、男性。1年間カウンセリング研修へ参加。

   40代前半、男性。6年間カウンセリング研修へ参加。実習も経験。

 非参加者

   20代後半、男性。カウンセリング研修への参加は0回。

   30代後半、男性。カウンセリング研修への参加は0回。

 比較は次の2点についての順に行う。

 〔各要因の検討〕…各要因・総合点の合計得点の平均値による2×2       の混合計画による研:修参加者および非参加者の比較・検討。

 〔各項目の検討〕…各項目ごとの研修前後における得点の増減を下に       した比較・検討。

      3 各要因の検討

 各人が担当するクラスの生徒の回答をもとに、各要因に属す る6項目の得点の合計を算出し、これをもとに議論するものと する。各要因とも、最初に項目の問題番号とその全文をあげる。

次に研修参加者の担当クラスの生徒の検査結果、および非参加 者の担当クラスの生徒の検査結果の平均および標準偏差を算出 した表を各要因毎に示しN 平均の推移をグラフで表す。 (得点

の範囲は各要因とも6点〜30点となる。)これらの資料をもと

に得点表出の傾向と結果考察を加える。

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1)生徒に対する無条件尊重

 〔項目〕

 「L先生はやさしくおだやかに話しかけてくれることが多い」

 「2.先生はどんなときでも私の味方になってくれる」

 「3.先生は言うことやすることはいつもおちついていて変らない」

 「10.先生は私が話しかけると私のほうをむいて話しをしてくれる」

 「1ユ.先生は叱ったり注意したりしないで私の気持ちをわかろうとしてくれる」

 「12.先生は私が話しかけるとどんな話しでも聞いてくれる」

 以上の6項目がHRTにおいて「生徒に対する無条件尊重」を

示している。この要因についての各群および調査時期ごとの平 均得点と標準偏差を表3に示し

を図1に示す。

、各氏の時期による平均の推移

3「・〃こ・する紐     の 占・、ま  一

尊重 研修前 研修後

払馴者 21.71(32i) 22.50(3.41)

非参加者 21.19(3.20) 20.99(4.03)

24 23 22

21 2e

参加 非参加

()内が標準偏差を表す。

研修前      研修後

  図6「生徒に対する無条件尊重」の推移

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 表3の結果を下にして二要因の分散分析を実施した結果を表 4にまとめる。この結果、主効果『クラス間』について有意差

(F(1,160)=83.42,p<.Ol)が認められた。

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