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12%、コジマが 1.99%である。まずこの図からわかることを各社述べてい く。

ドキュメント内 2 (ページ 40-63)

[図表 3-2-2]

総資産経常利益率

0.00%

5.00%

10.00%

15.00%

ヤマダ 5.96% 9.33% 12.80% 13.57% 13.03% 10.88%

エディオン 4.11% 4.59% 4.82% 6.38% 4.77% 4.85%

コジマ 1.04% 1.51% 2.64% 3.03% 2.06% 1.64%

ケーズ 7.68% 8.07% 5.60% 7.16% 7.65% 6.53%

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[図表 3-2-2]は、家電量販店業界各企業の 6

年間の総資産経常利益率をまとめたものであ る。総資産経常利益率は、総資産の規模に対して、企業の総合的な活動による経常利益が どの程度の割合で生み出されているかを表す指標である。この比率を表すことで、資産が どれだけ利益に結びつき、収益性が良好かを分析する。

各企業の

2002

年度から

2007

年度の平均を示すと、ヤマダが

10.97%、ケーズが 7.12%、

エディオンが

7.12%、コジマが 1.99%である。まずこの図からわかることを各社述べてい

[図表 3-2-3]

総資産経常利益率(有力流通企業)

0.00%

10.00%

20.00%

30.00%

ヤマダ 5.96% 9.33% 12.80% 13.57% 13.03% 10.88%

セブン&アイ 7.24% 5.83% 5.33%

イオン 6.33% 5.03% 5.67% 6.01% 5.33% 4.63%

ファストリ 18.91% 26.64% 21.48% 19.26% 17.96%

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[図表 3-2-3]は有力流通企業 4

社の

6

年間の総資産経常利益率をまとめたものである。有 力流通企業

4

社として挙げるのは流通企業時価総額

2007

ランキングの上位

4

社の家電量販 店業界のヤマダ電機とセブン

&

アイホールディングス、イオン、ファーストリテイリングで ある。

4

社の

2002

年度から

2007

年度の平均(ファストリは

2002

年度から

2006

年度、セブン

&アイは 2005

年度から

2007

年度の平均)を示すと、ファストリが

20.85%、ヤマダが 10.97%、

セブン&アイが

6.12%、イオンが 5.50%、である。

この図からもわかるように、セブン&アイとイオンは約

6%の総資産経常利益率であるの

に対して、ヤマダとファストリは

10%を超えている。ファストリは 10%を超えているだけ

でなく、約

20%を推移している。つまり有力流通企業の中での総資産経常利益率を比較す

ると、ヤマダはセブン&アイ、イオンに比べると優れた収益性と言えるが、ファストリほど ではない。

ケーズは前述のように、平均は

7.12%であったため、セブン&アイとイオンに比べれば、

高いといえる。

エディオンの平均

4.95%とコジマの平均 1.99%、セブン&アイとイオンの平均に比べて優

れているとはいえない。

次にこの総資産経常利益率を分解し、さらに詳しく収益性を分析していく。まず、売上 高経常利益率と総資産回転率の

2

つに分解する。この

2

つに分解することで各企業が利益 重視の高付加価値型戦略なのか回転重視の高効率型戦略なのかを見ていく。

[図表 3-2-4]

売上高経常利益率

0.00%

2.00%

4.00%

6.00%

ヤマダ 2.30% 3.26% 4.37% 4.88% 4.97% 4.62%

エディオン 2.14% 2.35% 2.55% 2.85% 2.52% 2.49%

コジマ 0.43% 0.66% 1.16% 1.27% 0.87% 0.66%

ケーズ 2.71% 2.78% 2.35% 2.79% 3.23% 2.89%

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[

図表

3-2-4]

は家電量販店業界各企業の

6

年間の売上高経常利益率をまとめたものである。

売上高経常利益率とは売上高と経常利益の比率で示され、売上高に対してどのくらいの経 常利益が獲得されたかを表す。

各企業の

2002

年度から

2007

年度の平均を示すと、ヤマダが

4.07%

、ケーズが

2.79%

、 エディオンが

2.48%、コジマが 0.84%である。

ここでも、ヤマダが他の

3

社を引き離し、売上高経常利益率が高いことがわかる。つま り

4

社で比較すると、ヤマダは利幅が最も大きい。

ケーズとエディオンはほぼ同じ数値を示している。

ここでも、コジマは

4

社の中で最も低い。

次に売上高経常利益率でも、有力流通企業と比較する。

[図表 3-2-5]

売上高経常利益率(有力流通企業)

0.00%

5.00%

10.00%

15.00%

20.00%

ヤマダ 2.30% 3.26% 4.37% 4.88% 4.97% 4.62%

セブン&アイ 7.24% 7.40% 7.16%

イオン 4.47% 4.03% 4.09% 4.36% 4.33% 3.58%

ファストリ 13.42% 18.88% 15.26% 16.30% 12.30%

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[図表 3-2-5]は有力流通企業 4

社の

6

年間の売上高経常利益率をまとめたものである。

4

社の

2002

年度から

2007

年度の平均(ファストリは

2002

年度から

2006

年度、セブン

&

アイは

2005

年度から

2007

年度の平均)を示すと、ファストリが

15.23%

、セブン

&

アイ が

7.27%

、イオンが

4.14%

、ヤマダが

4.07%

である。

[図表 3-2-4]ように、ヤマダの売上高経常利益率は家電量販店業界の 4

社の中では高い水 準で推移している。しかし、[図表

3-2-5]で比較するとその数値は決して高いものとはいえ

ない。有力流通企業

4

社の内、最も売上高経常利益率が高いのはファストリである。セブ ン&アイとイオンの平均値と比較しても、ヤマダは有力流通企業

4

社の中で最も低い。

つまり家電量販店業界で売上高経常利益率が最も高いヤマダが、有力流通企業

4

社の中 で最も低いということは、家電量販店業界は他の流通業界と比較して利益の低い業界であ るといえる。

次に効率を示す総資産回転率の分析していく。

[図表 3-2-6]

総資産回転率

0.00 1.00 2.00 3.00 4.00

(単位:回)

ヤマダ 2.59 2.86 2.93 2.78 2.62 2.35

エディオン 1.92 1.95 1.89 2.24 1.90 1.95

コジマ 2.41 2.29 2.28 2.39 2.37 2.50

ケーズ 2.84 2.90 2.38 2.57 2.37 2.26

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[

図表

3-2-6]

は家電量販店業界各企業の

6

年間の総資産回転率をまとめたものである。総 資産回転率は、総資産がどれだけ回転したかを表すものである。つまり企業が持つ資産を どれだけ有効に使えているかを示すものである。

この図を見てわかるように[図表

3-2-4]の売上高経常利益率(家電量販店)のグラフに比べ、

4

社に差がないことがわかる。各企業の

2002

年度から

2007

年度の平均を示すと、ヤマダ が

2.69

回、ケーズが

2.55

回、コジマが

2.37

回、エディオンが

1.98

回である。

ヤマダは

2006

年度まで総資産回転率でも、最も優れた数値を示していたが

2007

年度は コジマがトップとなった。ヤマダの

2007

年度の

2.35

回という数値はここ

6

年間で最も低 い数値である。この要因は総資産の増加に伴うものである。詳しくは後述の建物回転率で 述べるとする。家電量販店業界の

4

社を比較すると、総資産回転率は現在、約

2~2.5

回に 収まりつつある。

次に有力流通企業と総資産回転率を比較する。

[図表 3-2-7]

総資産回転率(有力流通企業)

0.00 1.00 2.00 3.00 4.00

ヤマダ 2.59 2.86 2.93 2.78 2.62 2.35

セブン&アイ 1.00 1.27 1.34

イオン 1.42 1.25 1.39 1.38 1.23 1.29

ファストリ 1.41 1.41 1.41 1.18 1.46

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[

図表

3-2-7]

は有力流通企業

4

社の

6

年間の総資産回転率をまとめたものである。

4

社の

2002

年度から

2007

年度の平均(ファストリは

2002

年度から

2006

年度、セブン

&

アイは

2005

年度から

2007

年度の平均)を示すと、ヤマダが

2.69

回、ファストリが

1.37

回、イオンが

1.33

回、セブン&アイが

1.20

回である。

この図から分かる通り、ヤマダの総資産回転率は他の

3

社(セブン&アイ、イオン、フ ァストリ)に比べ、高い数値である。[図表

3-2-6]では家電量販店業界 4

社(ヤマダ、エデ ィオン、コジマ、ケーズ)は約

2~2.5

回であったことから、セブン&アイ、イオン、ファ ストリの

3

社と比べ、高い数値であることがわかる。つまり、家電量販店業界は他の流通 業界と比較し、総資産回転率が高い業界といえる。

[図表 3-2-2]~[図表 3-2-7]まで 3

つの指標(総資産経常利益率、売上高経常利益率、総資 産回転率)を用いて他の小売業と比較した。

売上高経常利益率が家電量販店業界の

4

社の中で最も高かったヤマダも、総資産回転率 では他の

3

社(エディオン、コジマ、ケーズ)と同レベルの数値である。これは近年家電 量販店業界が高効率型の戦略を目指しているからである。なぜなら、家電量販店に並ぶ商 品はメーカーから仕入れたものであり、仕入先は各企業ともほぼ同じである。他企業との 差別化を商品の品質では図れないため、価格競争にほぼ限定されているのである。大量仕 入をし、売り切る努力を各企業続けた結果、総資産回転率の数値が近づいているといえる。

総資産経常利益率を分解し分析したことで

2

つのことが分かった。1つ目は、家電量販 店業界は他の流通業と比べ総資産経常利益率が低い水準である。2つ目は、家電量販店業 界は他の流通業と比べ総資産回転率が高い水準である。

前述のことをより分かりやすく、視覚的に表すため

SPM

グラフを示す。

[図表 3-2-8]

家電量販店業界SPMグラフ

0.00%

1.00%

2.00%

3.00%

4.00%

5.00%

6.00%

0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50

総資産回転率(回)

売上高経常利益率 ヤマダ

エディオン コジマ ケーズ

[図表 3-2-8]は家電量販店 4

社の

SPM

グラフである。SPMグラフとは、その企業が利益 率を重視した高付加価値型の戦略をとっているのか、それとも回転率を重視した高効率型 の戦略をとっているのかを、グラフにし視覚的に捕らえたものである。グラフの右に行く ほど高効率型であり、上に行くほど高付加価値型である。右上にあるほど回転率も利益率 も高い、理想的な経営状態であることを示している。

これまでの分析の結果からも分かるとおり、ヤマダは家電量販店業界で比較すると、売 上高経常利益率で高い水準の数値を示している。そのため

SPM

グラフは他の

3

社より上に 位置している。これは、ヤマダは価格を下げることだけではなく、街の電気屋さんを取り 込み、アフターサービスに力をつけているためである。一方、2004年度からヤマダは年々 総資産回転率が減少し、グラフ上では左に向かってきている。平成

19

年度には他の

3

社と 近い数値を示している。

エディオンとケーズはほぼ同じ位置を示している。

コジマは

4

社の中で最も売上高経常利益率が低く、高付加価値戦略に遠い企業と言える。

次に有力流通企業と比較する。

[図表 3-2-9]

有力流通企業SPMグラフ

0.00%

2.00%

4.00%

6.00%

8.00%

10.00%

12.00%

14.00%

16.00%

18.00%

20.00%

0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 総資産回転率(回)

売上高経常利益率

ヤマダ セブン&アイ イオン ファストリ

[図表 3-2-9]は有力流通企業 4

社(ヤマダ、セブン&アイ、イオン、ファストリ)の

SPM

グラフである。

この図を見てわかるように、ヤマダのグラフが一番右に位置している。つまり他の流通 企業に比べる、家電量販店は高効率型の経営であると見ることができる。

[

図表

3-2-6]

でも 述べたように、ヤマダ以外の家電量販店

3

社(エディオン、コジマ、ケーズ)は、総資産 回転率はほぼ同じ数値を示していた。利益率を示す売上高経常利益率では家電量販店

4

社 の中でヤマダが、最も高い数値を示していたものの、この図で見ると、低い位置にいる。

そのため家電量販店業界は他の流通企業に比べ、利益率よりも回転率を優先する経営であ ることがわかる。

次は3つの指標(総資産経常利益率、売上高経常利益率、総資産回転率)をさらに詳しく 分析し、家電量販店業界4社の比較を行っていく。まずは売上高経常利益率を分解していく。

ドキュメント内 2 (ページ 40-63)