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社とも 100%を上回っているが、これは建物などの固定資産が資産の約半分 を占めていることから、全国に店舗を持つことが多い家電量販店業界の特徴だと思われる。

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固定長期適合率も合わせて見ていくと

4

社とも安全と思われる基準に近いことが分かる。

これは固定負債の割合が多いということで、このことが自己資本比率を押し下げていると も言える。

以上、

3

つの観点から安全性分析を行った。短期的な支払い能力では当座比率の低さが目 立つもののそれ以外では目立った問題点はないと思われる。しかし、ケーズはどの指標に おいても数値的に安全とは言えないものが多かった。

また、資本調達の安全性に関しては

4

社とも危険と思われる結果が多かった。特にコジ

マの負債比率は、他の

3

社が

100%台であることに比べて、比率が 200%を超えているため

特に危険な水準だと判断される。

続いてキャッシュフロー分析を見ていく。

3-4. キャッシュフロー分析

(三好裕太郎)

キャッシュフローとは、現金収支のことで企業活動全般に関わる収入や支出の現金部分 だけを示すものである。キャッシュフロー分析では、資金収支に特化した分析が可能であ ることから、企業の現金創出能力や将来の発展可能性を見ることができる。

近年企業経営においてキャッシュフローを重視する考え方が広まってきている。なぜな ら、信用取引と呼ばれる、手形や売掛金、買掛金といった現金以外で取引が多い企業は、

帳簿上では黒字を示していても、実際には現金が不足しているという場合があり、新たな 仕入れや投資といったものができなくなってしまい、黒字倒産するということがある。黒 字倒産などの危険を回避するために、現金のみの収入と支出を把握し、現金を生み出す力 を検証することが、キャッシュフロー分析である。

営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、フリー・キャ ッシュフローを企業ごとに分析する。

営業キャッシュフローは、売上や仕入などの営業活動によって生じた資金収支のことを いう。本業で確実に現金を稼ぐことができるかは、企業を判断する上で非常に重要になる のでプラスであることが望ましい。マイナスだと事業継続のために有利子負債を増加させ たり、設備投資ができないなどの影響がある。

投資キャッシュフローは、営業活動を行っていくために、土地や建物といった長期的に 使うことを目的とした現金投資支出のことをいう。

財務キャッシュフローは、株式の発行や融資による資金調達や配当金の支払などの財務 金融活動によりもたらされる現金収支を表している。

フリー・キャッシュフローは、営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを控除 して求められ、企業の資金創出能力を表している。プラスであれば、積極的な事業展開や 企業の安定性の向上が計れる。マイナスになると事業展開に影響し、財務キャッシュフロ ーによる資金調達の必要が出てくるなどして、資金繰りが厳しくなることもある。

[図表 3-4-1]

ヤマダ

-150,000 -100,000 -50,000 0 50,000 100,000 150,000

(百万円)

営業キャッシ ュフロー 10,400 -13,682 40,115 32,091 48,358 26,934 投資キャッシ ュフロー -39,638 -14,116 -28,248 -73,853 -52,325 -123,305 財務キャッシ ュフロー 57,986 -1,179 5,377 34,114 13,827 120,569 フリーキャッシ ュフロー -29,238 -27,798 11,867 -41,762 -3,967 -96,371 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[

図表

3-4-1]

はヤマダの各キャッシュフローの推移を示したものである。

2004

年度を除いて全ての年でフリー・キャッシュフローがマイナスの数値を示している。

つまり、営業キャッシュフロー内での投資ができていないということで、負債が増加して いることになる。

2007

年度の投資キャッシュフロー支出増加は有形固定資産の取得による もので、土地、建物の購入によるものである。財務キャッシュフローの

2007

年度の増加は 社債発行による収入である。

[図表 3-4-2]

エディオン

-50,000 -40,000 -30,000 -20,000 -10,000 0 10,000 20,000 30,000

(百万円)

営業キャッシュフロー 10,007 13,283 6,125 11,465 3,408 16,156 投資キャッシュフロー -2,361 -6,171 -17,612 -16,452 -12,102 -41,039 財務キャッシュフロー -6,095 -10,003 11,396 -1,885 22,512 25,883 フリーキャッシュフロー 7,646 7,112 -11,487 -4,987 -8,694 -24,883

2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

[図表 3-4-2]はエディオンの各キャッシュフローの推移を示したものである。ヤマダと同

じくフリー・キャッシュフローがマイナスで推移している。この原因は投資キャッシュフ ローの支出増加である。

2007

年の投資キャッシュフローの支出増加は、固定資産、有価証 券の取得による支出との増加に加え、

100

満ボルトを展開するサンキューの完全子会社化に かかった費用である。

2006

年度の財務キャッシュフローの増加は短期借入金の収入による もので、返済額よりも借入額が多かったことの影響である。

[

図表

3-4-3]

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