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Photo.7一二14

 小3の時かいたスーパーマーケットか、■場の中の様子の絵である。事物の 詳細さに比べ、人間は単純である。

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事例7の考察

 本児は出生前、周生期に問題になるような疾病外傷はなく、満期で出生した。

アプガースコア10で、生下時体重は35009であった。

 6カ月頃まで、これといった問題はなかったが、社会学習の結果としてあら われる「人見知り」「芸当を憶えること」「人をみて笑うこと」などなかった。

いずれにしても、手のかからない大人しい子どもであった。ただし、言葉は遅 く、2歳になっても未だ発語が現れなかった。近所の人の勧めで受診したが、

『脳波に異状はなく、暫く様子をみては…』とのことであった。

 歩き始めは標準並であったが、急に黒垂となり、落ち着きなく動きまわり迷 子になることを恐れて目が離せなかった。この多動はまわりの状況をまったく 無視したもので勝手きままなものであった。大人や他の子どもにはまったく関 心がなく、言葉はオーム返しが長く続き、指差しはでなかった。欲しいものは マジックハンドで人にとらせていた。要するに、社会的には、本児はあまりに

もひとりよがりで転々とするために関係づけができず、まるで糸の切れた凧の ような状態で、極度の孤立を示していた。しかも、理由なく突如泣き出したり、

病癖をおこすなど理解に苦しむ行動が多くみられた。

 なお、本児は興味や関心もひとりよがりのもので、回るものにとりつかれ、

オモチャには関心はないが、オモチャの自動車をひつくり返しては、その車を 回し「ジージーjという音を聞入っていた。また、ダイヤルに興味を示し、言 葉は後述するように知っていても喋らないか、ほとんど話にはならなかった。

にも拘らず、数字に強い関心を示しカレンダーや電話帳、さらには地図に吸込 まれるように喰入っていた。

 前述のように、聾児は会話はほとんどできなかったが、かろうじて言葉のや りとりは可能であった。しかし、尋ねられたことには答えず、遅延反響や独言 が多く、その内容は攻撃的で荒々しいものであった。

 また、突如グループの中で奇声を発し、高いところに昇ったり、机の下に潜 り込んだり、特定の子どもく女の子)に触ったり、叩いたりなどで集団行動ら しいものは、まったく不能であった。

 このように本丁は生後はやくからかなり典型的な自閉傾向としての、社会的

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孤立、言語の障害、興味の偏りとそれへの極度のとりつかれ行動をみせていた のである。

 かくて、普通学校に入学したが、上記の状態のため、障害児学級に入級した。

偏食はきつく、食べ方にも本児なりの順番が目立った。友達との交わりは、本 児は「嫌だ、嫌だ」を連発して、これを拒否した。

 また、わざと反対語をいったり、ごねて外に出ようとはしなかったりしたが、

行動の端々からみると言葉そのものはかなり知っているようであった。

 言葉が会話らしいものになり始めたのは、3年生になってからであるが、わ ざとらしい言葉や堅苦しい言葉、反対語などに混じって難しい言葉もではじめ

た。

 とりつかれ行動としてはスーパーのレジで特定の数字を打つことをせがんだ り、時刻にひどくこだわったりした。朝の行動なども、1分1秒も違わぬほど 正確に決められた順序で、キチンとした行動を次々に展開していった。これが 少しでも他人によって邪魔されたり、犯されたりすると不機嫌になり不安とな

った。

 また、興味としては市外地図をよくみ、あたかも直観像によって画いたかの ように、細々と、かつ正確に画いた。自動車の絵も同様であったが、前、上方 からみた絵であったり、底から見上げた図であった。なお、資料でもわかるよ うに、車体は製図様にキチント画かれていた。しかし、それに乗っている人物 になると単純で変化の乏しいお粗末な表情をしたものであった。また、ドラエ モンの漫画を自作したが、内容はクイズ、攻撃、事故などが多かった。

 以上本物は、現在小学校3年生であるが、応答は充分可能であるにも拘らず、

尋ねられると、わざと突っ拍子もない言動になる。『何時生まれたか』の質問 に「天明元年何月何日」式のものであり、現実と空想の混同が著しい。本児は 今力ミシモを着た時代に生き(絵にしばしばあらわれる)、自動車に乗り、相 手をやっつけ、苛める。そして、クイズでなぞをかけて思案をさせる、など空 想の世界での能力のある主人公になりつつあるようである。

 したがって、このままの状態であれば、本児は自閉傾向をもったまま自分自 身の小宇宙としての空想の世界に、より深く陥っていく空想埋没型にならざる

100 一

をえない、と思われる。

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以下参考までにCLACH、知能テスト、SMテストの結果をあげておく。

 貧。

.儲1..

ドキュメント内 自閉症状の発達的推移に関する事例研究 (ページ 50-53)

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