周囲径 重 さ
を決定するべきと考えられるが,スパイクが全く打てない高さでは,バレーボールの技能 的特性に触れさせることは困難であると思われる.また,経験的に,公式試合の高さ(小 学生男女2mOO㎝,中学生男子2m30㎝,中学生女子2m15㎝)は,やや高過ぎるように
感じられる.
相手コートにスパイクを打つため1とは,ネットよりボール2個分(約40㎝)上の高さに 手の届く必要があると一般に考えられている.たとえば,最高到達点の平均が230㎝であ
った小学5年生では,ネット高190㎝が適当であると考えられる.
そこで,本研究においては,ネット高は,ラリーの継続が保証され,かっ,スパイクを 打つことも可能と考えられる高さ.すなわち,小学4年生:185㎝,5年生:190㎝.6 年生:195(皿,中学1年生:200㎝,2年生:205㎝,3年生:210㎝とした.
3.測定方法
(1)スキルテスト
単元のはじめ(1時間目)・なか(7時間目)・まとめ(12時間目)の3回,①オーバ ーハンドサークルパス回数,②アンダーハンドサークルパス回数,③オーバーハンドのパ ス距離を測定した.
なお,これらの測定は,実験1と同様の方法で行った(p.22参照).
また,小学校で軽量4号球やミニソフト球を使用したクラスの児童についても,スキル テストは公認4号球を用いて行った.
(2)ゲーム分析
試しのゲーム(3時問目),中間のゲーム(8時間目),まとめのゲーム(11時間目)
をビデオカメラを用いて収録し,①サーブ成功率,②サーブ得点率,③サーブ継続率,④ ラリー回数,⑤平均触球回数,⑥三段攻撃出現率を測定するとともに,後述する「ゲーム 発展指数」やパスソシオグラムを用いて,ゲーム様相を評価した.
(3)アンケート調査
3時間目,8時間目,12時問目の授業終了時に,高田・小林の「よい体育授業への到達 度調査」3ωを参考に作成したアンケート調査を実施した(付録資料⑥).
(4)認識度評価テスト
単元前・後に,著者の作成したサーブやパス。レシーブを行う際のボールに対する認識 度評価テストを行った(付録資料⑦)♂
第3節 結果ならびに考察 1.技術的側面の学習成果
(1)バレーボールのゲームを「楽しい」と感じ得ると設定されたスキルレベルの通過率 からの検討
①「楽しさ」とスキルレベルの関係の再検討
前章では,バレーボールのゲームを「まあまあ楽しい」と感じ得ることのできるスキル レベルを,中学1年生男女初心者を対象に明らかにした.しかし,このスキルレベルを児 童にも適用できるかどうかについて検討しておく必要がある.
図IV−2は,それぞれ,オーバーハンドサークルパス回数,アンダーハンドサークルパ ス回数,オーバーハンドパス距離のゲームの「楽しさ」レベル別の平均値および標準偏差 を,中学1年生と小学5年生について示したものである.
小学5年生の平均値は,いずれも,中学1年生の平均値より低値を示したが,1標準偏 差以内にあることが認められた.
なお,小学5年生では,いずれの技術項目においても,「あまり楽しくなかった」と答 えた者の平均値が,「ふつう」.あるいは「まあまあ楽しい」と答えた者の平均値よりも 高い傾向が認められた.これには,授業後の感想や後述するパスソシオグラムから伺うと,
授業の雰囲気やゲームの様子,仲間との関係等が「楽しさ」に強く影響していたためと考 えられた.すなわち,小学5年生では,チーム全員でのボールつなぎがなされなかったこ
とから,技能の高い者の中にも,バレーボールを「あまり楽しくない」と感じていた者が いたためと考えられた.しかし,「あまり楽しくなかった」と答えた人数は,全体のG。8
%と少なく,この傾向は無視できるものと考えられた.
また,図IV−3は,それぞれ,バレーボールの「楽しさ」の5段階得点とオーバーハン ドサークルパス回数,アンダーハンドサークルパス回数,オーバーハンドパス距離との関 係で得られた直線回帰式および相関係数を,中学1年生と小学5年生について示したもの である.小学5年生については,単元「まとめ」の段階における関係を示している.
小学5年生の「楽しさ」とオーバーハンドサ「クルパス回数の間には.y器1.325計4.156
±6.503(rニ0.303,pく0.01),アンダーハンドサークルパス回数の間には, y=1.287x+2.082
±5.467(r=0.441,pく0.001),オーバーハンドパス距離の』間には, y=0.345x+5.657±2.062(
r=0.296,pく0.01)のいずれも有意な回帰直線が得られ,中学1年生の結果と有意な差は認 められなかった.
平 均 回 数
15 、
14 12 10 8
6
4
2
0
したがって,前章で中学1年生をもとに設定したバレーボールのゲームを「まあまあ楽 しい」と感じ得ることのできるスキルレベルを,児童に適応して適時期を判定することは,
一応.可能であると考えられた.
ロ
オーノぐ一 ンド ク レ オ161
一
零 掌宰
中1年
き きホ
」
小5年
全く豪しくない楽しくない ふつう まあ棄しい とても套しい
バレーホ1一ルの楽しさ
アンダーハンドサークルバス
i 14 バ 121 10ノ、
ン 8
ド 6 パ 4ス 回 2
数 。
一 一中 1▼呂2.131蹴2.563坊.2了2(FO.41の 一一一一小 5y昌1.325齢4.竃56i6.503(r=0.303)
(まとめ》
平 均 回 数
1ρ 14 12 10 8 6
4
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「
零幸毒
中1年
「
宰零*
小5年
全く套しくない写し な1い ふつう まあ峯しい とても肇しい
バレーボールの楽しさ
オーバーハンドパス距離
目ア 16 ン 14
ダη
1 10
ノ、
ン 8
ド 6 パ ス 4 回 2 数 o
1点 2点 3」臣 4」皇 5」謹 バレーボールゲームの棄しさ ・(段階点)
一, 、 @ 一中 1野2.03豚+1」13i4」70(r亀0.474)
一一一一小 57富t287翼+2.08215,467(r=0.441)
(まとめ)
平 均 距 離
lom
9
8
了
6
5
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τ1. 宰宰3
中1俸
一
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小5年
全く楽しくない棄しくない ふつう まあ渓しい とても楽しい
バレーボールの楽しさ
図W−2.小学生5年生と中学生1年生の
楽しさレベル別の個人的技術
m
山鼠oIL5
バ 17.o
ノ、
ン6・5
ド
パ6・0
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距
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1直 2点 3点 4恵 5点 バレーボールゲームの楽しさ (段階点).
_一一r一一一一一一¥コ 1 サ冒0.3了6翼号5.966土2。837 《r=0.230)
一一一一 ャ 57雪0.345翼+5.65了12.062(r旨O.296)
(まとめ)
1点 2点 3点 . 4点 バレーボールゲームの楽しさ (段階点)
図IV−3.小学生5年生と中学生1年生の 楽しさと個人的技術の回帰関係
注)小学5年生は単元「まとめ」の段階の結果
5点
②個人的技術の通過率
表W−4は,前章でバレーボールのゲームを「まあまあ楽しい」と感じ得ると設定され た各種のスキルレベルを,1/2の児童・生徒が越えるものを△,2/3を越えるものを○.
4/5を越えるものを⑨で,学年ごと,単元経過で示したものである.
表IV−4.バレーボールゲームを楽しいと感じ得ると設定された各種のスキルレベルの 通過率の学年比較
\\ 学 年 、、、 小 二4
小 5 小 6
中/1中 2
中 3?レ別
段 階
Z術レベル
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カiiと
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はiなiま ゚;か1めカiiと
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アンダーハンドパス