0。 72
0。 02
0。 87
0。 10 0.05
0。 16
0。 20
0.58
注
)Nは
遺産検 認 目録 の数,%は
そ の構 成 比,£は ク ラス ター の平 均 資産 額 を示 す 。 各物 品 の数字 は物 品 の所有 率(%)を 示す。出所)E.&So George[assiSted by R Fleming](2002),E.&S.George[assiSted by Ro H.
Leech](2005), E。 &S.George[assiSted by R Fleming&Intro.by J.Barry](2008)か ら 作 成 。
図
1:各
ク ラス ター の特徴樹 E肖 帥 第 ―
第 CF ビジネスロ対し いもの好き
。│li::il:::i:::::││:::!!::]││::ili::::・
閻 第 つ ラスター 図 第 2ラ スター
□ 第 3ラ スター
注
)各
因子 の性質 につ いては本文参照。出所)E.&So George[assiSted by R Flemingl(2002),E.&S.George[assiSted by R.H.
Leech](2005), E.&S.George[assiSted by R Fleming&Introo by J.Barry](2008)か ら 作成。
第
4章 『 レデ ィス・ マ ガ ジ ン』に見 る 「ミ ドリング・ ソー ト」 の意識形成
4‐
1消
費行動 と 「階層意識」消費行動 にお いて,「階層意識」が影響 して いた とす る主張は
,既
にいくつかな されて い る。そ の多 くは特 に 「社会的模倣」への批判 としてな された ものであ り,中
流階層は所得水準 の向上 に伴 って上流 を模倣す る消費スタイル をとった と理解す るよ りは
,中
流階層は 自らを上流 とは異なる存在である との認識 し,上
流 を模倣 しな い独 自の消費スタイル をと った と主張す るものであると言える。道重は,市
井 の商工業者 と しての慎 ま しやかな生活 意識が 中流 を上流 とは異なる消費スタイル に導 いた と主張 している し172,ヴ ィヵ りは地域 性,あ
るいは性差な ども多様な消費の価値意識 をもた らした ことを指摘 されている173。 ま た,キ
ャンベルのよ うに,特
に消費行動の面か ら,自
らの出 自や職業 と関連 した倫理類型 (ethic)が,消
費行動 につよ く影響 して いた とす る視角 もある174。 現在 の消費 を巡 る議論 では,「ミ ドリング・ ソー ト」は上流階層 を模倣せず,独
自の価値意識 に基 づ いて消費 を行 った もの と考 え られているが,そ
れ は中流階層 に独 自の階層意識が形成 されて いた ことを 前提 としている。以上のよ うな消費 と階層意識 を巡 る議論 にお いて
,消
費行動 に影響 した とされ る個々人 の持つ階層意識が いか に形成 されたのかを解明す ることは,18世
紀 の消費拡大 の在 りよ う,またよ り巨視 的な視点か ら捉えた社会経済 的変化 を理解する上で も,鍵とな る要因である。
本章では
,18世
紀後期 のイギ リスで発行 されて いた女性向けの雑誌『 レデ ィス・マガジン』(以下
LИ
と記載)175を用 いて,当
時様 々な側面で変化 しつつあった社会 における階層意 識 の形成過程,特に女性の立場か らのそれ につ いて,定量的な手法 を用 いて検 討 を試み る。花開きつつあったマスメディアとしての出版物の中で
,人
々の持つ階層意識がいかに形成 され,彼
女 らの振る舞いに影響 していたのかを考察 したい。イギ リスの
18世
紀は社会の様々な側面で変化のあった時期であるが,出
版とメディア172 だ当重 (2008)。
173ヽ西icary(1993).
174 ca]mpbell(1987),(1993).
175副 題 を含めた名称は The Lady's Magazine;or Entertaining COmpanion fOr the Fair Sex,Appropriated sOlely to their Use and Amusementで ある。
の状況 につ いて もそれ は当てはまる。ロン ドンを中心 に雑誌や新聞が数多 く出版され始め,
そ うした出版物が流行 を形成 し
,媒
介す るメデ ィアとして機能 し始 めて いた。マケ ン ドリ ックは,18世
紀 に刊行 された女性 フ ァッシ ョン誌 に掲載 されて いる銅版画 を指 して,「こ れ らのフ ァッション・ プ レー トは,実
際の所 トレー ド・ プ レー トで あ り,商
業的な プロパ ガ ンダ としてデザイ ンされて いた」 と述べてお り,当
時の雑誌が読者 の購買を促す商業的 な メデ ィアとしての側面 を持 って いた ことを指摘 して いる176。 またベ ヴ リ 0ル ミアも,雑
誌 中のイ ラス トを指 して 「これ らのイ ラス トか ら
,読
者 はいまロン ドンで何が着 られて い るのか知 った」 として,雑
誌が ロン ドンの流行 を地方へ伝播 させ るメデ ィアと して機能 し て いた ことに触れている177。 こぅした定期刊行物の出版が本格化す るのは,イ
ギ リス にお いて一般 に1695年
の特許検 閲法(Licensing Act)が 廃止 されてか らである とされてお り,そ の後
1712年
のスタンプ税法(Stamp Act)が
施行 され るまでの間に, しば しばジャー ナ リズムの先駆 けであるとされ る リチ ャー ド・ スティール とジ ョゼ フ 0ア ディソンの『夕 トラー 』,『スペ クテイター 』を始 め多 くの定期刊行物が刊行 された178。1712年
のスタ ン プ税法の施行以降,こ のよ うな出版物 の うちいくつかは姿 を消す ものの,1731年
にはエ ド ワー ド・ ケイ ブによって『ジェン トルマ ンズ・マガジン』が創刊 され る。以後200年
近 く にわた って刊行 された この『ジェ ン トルマ ンズ 0マ ガジン』を始め として,18世
紀 に数多 く発刊 された雑誌や新聞は当時のコー ヒーハ ウス文化 の中で世論や流行 の形成 に大きな影 響 力を持 って いた179。 本稿で用 い られ るL7は ,こうした雑誌の中で も特 に中流階層の女
性向 けに発行 され,最
も成功 した ものである。
この
Lり
の,主
た る読者層は中流か ら中流のやや下層までを含む女性であった とされて いる180。 しば しば 「ミ ドリング 0ソ ー ト」 と呼ばれ るこの階層については,ピ
ーター・ ラ ス レッ トの 「一階級史観」181以来,主
に社会史 の分野でそ の析 出の試みがな されてお り,176 McKendrick,Brewer&Plumb(1982),p。 48.
177 Lemire(1991),p。 171。