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遺伝子関連検査

検体品質管理マニュアル Appooved Guideline

(承認文書)

JCCLS 日本臨床検査標準協議会

遺伝子関連検査標準化専門委員会

平成 23 12

「検体品質管理マニュアル」

目次

はじめに

第1章 遺伝子関連検査における検体品質管理

マニュアル策定の背景

第2章 遺伝子関連検査における検体品質管理 マニュアル

1 遺伝子関連検査における検体保存と運搬

1.1 病原体遺伝子検査における検体保存と運搬:

血清 血漿等 尿 喀痰尿

1.2体細胞遺伝子検査における検体保存と運搬:

組織 組織切片 血液・血球 尿・糞便

1.3遺伝学的検査(生殖細胞系列遺伝子検査)におけ

る検体保存と運搬 (外部委託の要件を整理)

2 遺伝子関連検査における検体取扱い

2.1 病原体遺伝子検査における検体取扱い:

血清 血漿 喀痰 糞便 尿 血液(白血球)、骨髄 水、腹水、心嚢液、膵液、気管支肺胞洗浄液(BALF)等 リンパ節、固形組織(生検、手術材料)

2.2 体細胞遺伝子検査における検体取扱い:

リンパ節、固形組織(生検、手術材料) ホルマリン固定パ ラフィン包埋組織ブロック 血液(白血球)、骨髄 胸水、腹 水、心嚢液、膵液、気管支肺胞洗浄液(BALF)、尿(沈 渣) 培養細胞

2.3遺伝学的検査(生殖細胞系列遺伝子検査)における

検体取扱い:血液(白血球) 口腔細胞 毛髪 爪 血痕 臍帯(へその緒)

2.3 遺伝子関連検査における検体採取 3.1 病原体遺伝子検査における検体採取

○主なウイルス感染症:肝炎ウイルス、急性呼吸器感染 症原因ウイルス、嘔吐・下痢症原因ウイルス、脳炎原因 ウイルス、無菌性髄膜炎原因ウイルス、EBウイルス、サ イトメガロウイルス、ヒトパルボウイルスB19、ヒトパピロー マウイルス、HTLV-1、HIV

○主な細菌感染症:結核菌 非定型抗酸菌、レジオネラ 菌、肺炎マイコプラズマ、クラミジア・ニューモニエ/シッ タシ、淋菌/クラミジア・トラコマティス、MRSA

○真菌・その他:病原性真菌、ニューモシスチス肺炎 3.2 体細胞遺伝子検査における検体採取

○固形腫瘍の遺伝子検査:膵がんのK-ras遺伝子変異 解析、肺がんのEGFR遺伝子、K-ras遺伝子変異解析、

大腸がんのp53遺伝子、K-ras遺伝子変異解析、GIST のc-kit遺伝子、PDGF-Rα遺伝子変異解析

○造血器腫瘍の遺伝子検査:白血病細胞の微小残存 病変(MRD)の検索、 悪性リンパ腫細胞の微小残存病 変(MRD)の検索

3.3遺伝学的検査(生殖細胞系列遺伝子検査)におけ

る検体採取

第3章 今後の課題と展望 3.1 今後の検討の方向性

3.2 検体品質管理マニュアル作成の意義と効果 おわりに

ホルマリン固定パラフィン包埋組織 (FFPE) から抽出した DNAPCR 増幅有無の施設間差

10 検体以上の 16 施設対象)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

A B C D E F G H I J K L M N O P

検体数

依頼施設

増幅検体数 増幅不良検体数

・手術材料のFFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋組織)よりQIAquick DNA Mini KitQIAGEN)を用い て回収した521検体のDNAのうち、10検体以上の依頼があった16施設(266検体)を対象とした。

PCR増幅の有無はPCRDNA断片長約190bp)後のミニゲル電気泳動の結果より判断した。

16施設のうち4施設においてPCR増幅不良検体がみられた。

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