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タイマ/カウンタ2の前置分周器

ドキュメント内 mega88A.pdf (ページ 99-105)

PIND 6 PIND 5 PIND 4 PIND 3 PIND 2 PIND 1

17. タイマ/カウンタ0とタイマ/カウンタ1の前置分周器

18.10. タイマ/カウンタ2の前置分周器

タイマ/カウンタ2用クロック元の名前は

clk

T2Sです。既定での

clk

T2Sは主システム I/Oクロック(

clk

I/O)に接続されます。タイマ/カウンタ2非同期状態レジスタ(ASSR) の非同期クロック許可(AS2)ビットの設定(1)により、タイマ/カウンタ2はTOSC1ピン から非同期にクロック駆動されます。これは実時間計数器(RTC)としてのタイ マ/カウンタ2の使用を可能にします。AS2が設定(1)されると、TOSC1とTOSC 2ピンは主クロック発振器や標準ポートから切り離されます。クリスタル発振子はタ イマ/カウンタ2用の独立したクロック元として扱うTOSC1とTOSC2ピン間に接続 できます。この発振器は32.768kHzクリスタル発振子で使用するために最適 化されています。TOSC1に外部クロック信号を印加する場合、ASSRの外部 クロック許可(EXCLK)ビットが設定(1)されなければなりません(訳注:矛盾回避 のため本行置換)。

タイマ/カウンタ2に対して可能な前置分周済み選択は

clk

T2S/8,

clk

T2S/32,

clk

T2S/64,

clk

T2S/128,

clk

T2S/256,

clk

T2S/1024です。更に0(停止)は 勿論

clk

T2Sも選択可能です。

一般タイマ/カウンタ制御レジスタ(GTCCR)の非同期系タイマ/カウンタ前置分周器リ セット(PSRASY)ビットの設定(1)は前置分周器をリセットします。これは予測可 能な前置分周器での操作を使用者に許します。

図18-12. タイマ/カウンタ2前置分周器部構成

10ビット前置分周器

clk

I/O

clk

T2S/32

clk

T2S/64

clk

T2S/256

clk

T2S/1024

0 TOSC1

AS2

CS20 CS21 CS22

clk

T2 タイマ/カウンタ2 クロック

タイマ/カウンタ2用 選択器

clk

T2S/8

clk

T2S

clk

T2S/128

R PSRASY

ATmega48A/48PA/88A/88PA/168A/168PA/328/328P [データシート] 100

18.11. 8ビット タイマ/カウンタ2用レジスタ

18.11.1. TCCR2A - タイマ/カウンタ2制御レジスタA (Timer/Counter2 Control Register A)

COM2A1 COM2A0 COM2B1 COM2B0 - - WGM21 WGM20

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

TCCR2A ($B0)

R/W R/W

R R

R/W R/W

R/W R/W

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

ビット7,6 - COM2A1,0 : 比較A出力選択 (Compare Match A Output Mode bit 1 and 0)

これらのビットはOC2A比較出力ピンの動作を制御します。COM2A1~0ビットの1つまたは両方が1を書かれると、OC2A出力はそのI/O ピンの通常ポート機能を無効にし、そのI/Oピンに接続されます。けれども出力駆動部を許可するため、OC2Aピンに対応するポート方向 レジスタ(DDR)のビットが設定(1)されなければならないことに注意してください。

OC2Aがピンに接続されるとき、COM2A1~0ビットの機能はWGM22~0ビット設定に依存します。

表18-2.はWGM22~0ビットが標準動作またはCTC動作(つまり PWM以外)に設定される時のCOM2A1~0ビット機能を示します。

表18-3.はWGM22~0ビットが高速PWM動作に設定される時の COM2A1~0ビットの機能を示します。

表18-4.はWGM22~0ビットが位相基準PWM動作に設定される時 のCOM2A1~0ビットの機能を示します。

表18-2. 非PWM動作比較A出力選択

COM2A1 意味

0 標準ポート動作 (OC2A切断)

比較一致でOC2Aピン トグル(交互)出力 1 比較一致でOC2Aピン Lowレベル出力

比較一致でOC2Aピン Highレベル出力 COM2A0

0 1

0 1 0 1 表18-3. 高速PWM動作比較A出力選択 (共通注意参照)

COM2A1 意味

0 標準ポート動作 (OC2A切断)

WGM22=0 : 標準ポート動作 (OC2A切断) WGM22=1 : 比較一致でOC2Aピン トグル

(交互)出力

1 比較一致でLow、BOTTOMでHighを OC2Aピンへ出力 (非反転動作) 比較一致でHigh、BOTTOMでLowを OC2Aピンへ出力 (反転動作) COM2A0

0

1

0 1 0 1

表18-4. 位相基準PWM動作比較A出力選択 (共通注意参照)

COM2A1 意味

0 標準ポート動作 (OC2A切断)

WGM22=0 : 標準ポート動作 (OC2A切断) WGM22=1 : 比較一致でOC2Aピン トグル

(交互)出力

1 上昇計数時の比較一致でLow、下降計数 時の比較一致でHighをOC2Aピンへ出力 上昇計数時の比較一致でHigh、下降計数 時の比較一致でLowをOC2Aピンへ出力 COM2A0

0

1

0 1 0 1

ビット5,4 - COM2B1,0 : 比較B出力選択 (Compare Match B Output Mode bit 1 and 0)

これらのビットはOC2B比較出力ピンの動作を制御します。COM2B1~0ビットの1つまたは両方が1を書かれると、OC2B出力はそのI/Oピ ンの通常ポート機能を無効にし、そのI/Oピンに接続されます。けれども出力駆動部を許可するため、OC2Bピンに対応するポート方向レ ジスタ(DDR)のビットが設定(1)されなければならないことに注意してください。

OC2Bがピンに接続されるとき、COM2B1~0ビットの機能はWGM22~0ビット設定に依存します。

表18-5.はWGM22~0ビットが標準動作またはCTC動作(つまり PWM以外)に設定される時のCOM2B1~0ビット機能を示します。

表18-6.はWGM22~0ビットが高速PWM動作に設定される時の COM2B1~0ビットの機能を示します。

表18-7.はWGM22~0ビットが位相基準PWM動作に設定される時 のCOM2B1~0ビットの機能を示します。

表18-5. 非PWM動作比較B出力選択

COM2B1 意味

0 標準ポート動作 (OC2B切断)

比較一致でOC2Bピン トグル(交互)出力 1 比較一致でOC2Bピン Lowレベル出力

比較一致でOC2Bピン Highレベル出力 COM2B0

0 1

0 1 0 1 表18-6. 高速PWM動作比較B出力選択 (共通注意参照)

COM2B1 意味

0 標準ポート動作 (OC2B切断) (予約)

1 比較一致でLow、BOTTOMでHighを OC2Bピンへ出力 (非反転動作) 比較一致でHigh、BOTTOMでLowを OC2Bピンへ出力 (反転動作) COM2B0

0

1

0 1 0 1

表18-7. 位相基準PWM動作比較B出力選択 (共通注意参照)

COM2B1 意味

0 標準ポート動作 (OC2B切断) (予約)

1 上昇計数時の比較一致でLow、下降計数 時の比較一致でHighをOC2Bピンへ出力 上昇計数時の比較一致でHigh、下降計数 時の比較一致でLowをOC2Bピンへ出力 COM2B0

0

1

0 1 0 1

共通注意: COM2x1が設定(1)され、対応するOCR2xがTOPと等しい時に、特別な状態が起きます。この状態での比較一致は無視さ れますが、BOTTOMまたはTOPでの設定(1)または解除(0)は行われます。より多くの詳細については95頁の「高速PWM動 作」または96頁の「位相基準PWM動作」をご覧ください。 (表18-3,4,6,7.各々での注:を纏めました。)

ビット3,2 - 予約 (Reserved)

これらのビットは予約されており、常に0として読まれます。

ビット1,0 - WGM21,0 : 波形生成種別 (Waveform Generation Mode bit 1 and 0)

タイマ/カウンタ制御レジスタB(TCCR2B)で得られるWGM22ビットと組み合わせたこれらのビットはカウンタの計数順序(方向)、最大カウンタ(TOP) 値の供給元、使用されるべき波形生成のどの形式かを制御します(表18-8.参照)。タイマ/カウンタ部によって支援される動作種別は標準 動作(カウンタ)、比較一致タイマ/カウンタ解除(CTC)動作と2形式のパルス幅変調(PWM)動作です。94頁の「動作種別」をご覧ください。

FOC2A FOC2B - - WGM22 CS22 CS21 CS20

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

TCCR2B ($B1)

R/W R/W

R/W R/W

R R

W W

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

18.11.2. TCCR2B - タイマ/カウンタ2制御レジスタB (Timer/Counter2 Control Register B)

ビット7 - FOC2A : OC2A強制変更 (Force Output Compare A)

FOC2AビットはWGM22~0ビットが非PWM動作を指示する時だけ有効です。

けれども将来のデバイスとの共通性を保証するため、PWM動作で扱う時にTCCR2Bが書かれる場合、このビットは0に設定されなけれ ばなりません。FOC2Aビットに論理1を書くと、波形生成部で直ちに比較一致が強制されます。OC2A出力はCOM2A1~0ビット設定に 従って変更されます。FOC2Aビットがストローブとして実行されることに注意してください。従って強制した比較の効果を決めるのは COM2A1~0ビットに存在する値です。

FOC2Aストローブは何れの割り込みの生成もTOPとしてOCR2Aを使用する比較一致タイマ解除(CTC)動作でのタイマ/カウンタの解除($00) も行いません。

FOC2Aビットは常に0として読まれます。

ビット6 - FOC2B : OC2B強制変更 (Force Output Compare B)

FOC2BビットはWGM22~0ビットが非PWM動作を指示する時だけ有効です。

けれども将来のデバイスとの共通性を保証するため、PWM動作で扱う時にTCCR2Bが書かれる場合、このビットは0に設定されなけれ ばなりません。FOC2Bビットに論理1を書くと、波形生成部で直ちに比較一致が強制されます。OC2B出力はCOM2B1~0ビット設定に 従って変更されます。FOC2Bビットがストローブとして実行されることに注意してください。従って強制した比較の効果を決めるのは COM2B1~0ビットに存在する値です。

FOC2Bストローブは何れの割り込みの生成も行いません。

FOC2Bビットは常に0として読まれます。

ビット5,4 - 予約 (Reserved)

これらのビットは予約されており、常に0として読まれます。

ビット3 - WGM22 : 波形生成種別 (Waveform Generation Mode bit 2)

100頁の「TCCR2A - タイマ/カウンタ制御レジスタA」のWGM21~0ビット記述をご覧ください。

表18-8. 波形生成種別選択

TOP値 タイマ/カウンタ動作種別

$FF

$FF OCR2A

$FF

OCR2x更新時 WGM22

0 0 0 0

即時 TOP 即時 BOTTOM 標準動作

8ビット位相基準PWM動作

比較一致タイマ/カウンタ解除(CTC)動作 8ビット高速PWM動作

-1 (予約)

-WGM20 0 1 0 1 0 番号

0 1 2 3 4

WGM21 0 0 1 1 0

TOV2設定時 MAX BOTTOM

MAX MAX -OCR2A

1 1 位相基準PWM動作 TOP

5 0 BOTTOM

-1 0 (予約)

-6 1

-OCR2A

1 1 高速PWM動作 BOTTOM

7 1 TOP

注: MAX=$FF、BOTTOM=$00です。

ATmega48A/48PA/88A/88PA/168A/168PA/328/328P [データシート] 102

ビット2~0 - CS22~0 : クロック選択2 (Clock Select2, bit 2,1 and 0)

この3つのクロック選択ビットはタイマ/カウンタ(TCNT2)によって使用されるクロック元を選択します。表18-9.をご覧ください。

18.11.3. TCNT2 - タイマ/カウンタ2 (Timer/Counter2)

(MSB) (LSB)

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

TCNT2 ($B2)

R/W R/W

R/W R/W

R/W R/W

R/W R/W

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

このタイマ/カウンタ レジスタは読み書き両方の操作について、タイマ/カウンタ部の8ビット カウンタに直接アクセスします。TCNT2への書き込みは次 のタイマ/カウンタ クロックでの比較一致を妨害(除去)します。カウンタが走行中にカウンタ(TCNT2)を変更することは、TCNT2とOCR2x間の比 較一致消失の危険を誘発します。

18.11.4. OCR2A - タイマ/カウンタ2 比較Aレジスタ (Timer/Counter2 Output Compare A Register)

(MSB) (LSB)

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

OCR2A ($B3)

R/W R/W

R/W R/W

R/W R/W

R/W R/W

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

この比較レジスタは継続的にカウンタ(TCNT2)値と比較される8ビットの値を含みます。一致は比較一致割り込みやOC2Aピンでの波形出 力を生成するのに使用できます。

18.11.5. OCR2B - タイマ/カウンタ2 比較Bレジスタ (Timer/Counter2 Output Compare B Register)

(MSB) (LSB)

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

OCR2B ($B4)

R/W R/W

R/W R/W

R/W R/W

R/W R/W

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

この比較レジスタは継続的にカウンタ(TCNT2)値と比較される8ビットの値を含みます。一致は比較一致割り込みやOC2Bピンでの波形出 力を生成するのに使用できます。

表18-9. タイマ/カウンタ2入力クロック選択

CS22 意味

0 停止 (タイマ/カウンタ2動作停止)

clk

T2S (前置分周なし) 1

clk

T2S/8 (8分周)

clk

T2S/32 (32分周) CS21

0 1

0 1 0 1 CS20

0 1 0 1

0 1 0 1 0

0 0 0 1 1 1 1

clk

T2S/64 (64分周)

clk

T2S/128 (128分周)

clk

T2S/256 (256分周)

clk

T2S/1024 (1024分周)

18.11.6. TIMSK2 - タイマ/カウンタ2割り込み許可レジスタ (Timer/Counter 2 Interrupt Mask Register)

- - - OCIE2B OCIE2A TOIE2

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

TIMSK2 ($70)

R/W R/W

R/W R

R R

R R

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

ビット7~3 - 予約 (Reserved)

これらのビットは予約されており、常に0として読まれます。

ビット2 - OCIE2B : タイマ/カウンタ2比較B割り込み許可 (Timer/Counter2 Output Compare Match B Interrupt Enable)

OCIE2Bビットが1を書かれ、ステータス レジスタ(SREG)の全割り込み許可(I)ビットが設定(1)されると、タイマ/カウンタ2比較B一致割り込みが許 可されます。タイマ/カウンタ2で比較B一致が起こる、換言するとタイマ/カウンタ2割り込み要求フラグ レジスタ(TIFR2)で比較B割り込み要求フラ グ(OCF2B)が設定(1)されると、対応する割り込みが実行されます。

ビット1 - OCIE2A : タイマ/カウンタ2比較A割り込み許可 (Timer/Counter2 Output Compare Match A Interrupt Enable)

OCIE2Aビットが1を書かれ、ステータス レジスタ(SREG)の全割り込み許可(I)ビットが設定(1)されると、タイマ/カウンタ2比較A一致割り込みが許 可されます。タイマ/カウンタ2で比較A一致が起こる、換言するとタイマ/カウンタ2割り込み要求フラグ レジスタ(TIFR2)で比較A割り込み要求フラ グ(OCF2A)が設定(1)されると、対応する割り込みが実行されます。

ビット0 - TOIE2 : タイマ/カウンタ2溢れ割り込み許可 (Timer/Counter2 Overflow Interrupt Enable)

TOIE2ビットが1を書かれ、ステータス レジスタ(SREG)の全割り込み許可(I)ビットが設定(1)されると、タイマ/カウンタ2溢れ割り込みが許可されま す。タイマ/カウンタ2溢れが起こる、換言するとタイマ/カウンタ2割り込み要求フラグ レジスタ(TIFR2)でタイマ/カウンタ2溢れ割り込み要求(TOV2)フラ グが設定(1)されると、対応する割り込みが実行されます。

18.11.7. TIFR2 - タイマ/カウンタ2割り込み要求フラグ レジスタ (Timer/Counter 2 Interrupt Flag Register)

- - - OCF2B OCF2A TOV2

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

TIFR2

$17 ($37)

R/W R/W

R/W R

R R

R R

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

ビット7~3 - 予約 (Reserved)

これらのビットは予約されており、常に0として読まれます。

ビット2 - OCF2B : タイマ/カウンタ2比較B割り込み要求フラグ (Timer/Conter2, Output Compare B Match Flag)

OCF2Bビットは比較一致がタイマ/カウンタ(TCNT2)と比較レジスタ(OCR2B)間で起こる時に設定(1)されます。対応する割り込み処理ベクタ を実行すると、OCF2Bはハードウェアによって解除(0)されます。代わりにこのフラグへ論理1を書くことによってもOCF2Bは解除(0)されま す。ステータス レジスタ(SREG)の全割り込み許可(I)ビット、タイマ/カウンタ2割り込み許可レジスタ(TIMSK2)のタイマ/カウンタ2比較B一致割り込み許 可(OCIE2B)ビット、OCF2Bが設定(1)されると、タイマ/カウンタ2比較B一致割り込みが実行されます。

ビット1 - OCF2A : タイマ/カウンタ2比較A割り込み要求フラグ (Timer/Conter2, Output Compare A Match Flag)

OCF2Aビットは比較一致がタイマ/カウンタ(TCNT2)と比較レジスタ(OCR2A)間で起こる時に設定(1)されます。対応する割り込み処理ベクタ を実行すると、OCF2Aはハードウェアによって解除(0)されます。代わりにこのフラグへ論理1を書くことによってもOCF2Aは解除(0)されま す。ステータス レジスタ(SREG)の全割り込み許可(I)ビット、タイマ/カウンタ2割り込み許可レジスタ(TIMSK2)のタイマ/カウンタ2比較A一致割り込み 許可(OCIE2A)ビット、OCF2Aが設定(1)されると、タイマ/カウンタ2比較A一致割り込みが実行されます。

ビット0 - TOV2 : タイマ/カウンタ2溢れ割り込み要求フラグ (Timer/Counter2 Overflow Flag)

TOV2ビットはタイマ/カウンタ(TCNT2)溢れが起こる時に設定(1)されます。対応する割り込み処理ベクタを実行すると、TOV2はハードウェアに よって解除(0)されます。代わりにこのフラグへ論理1を書くことによってもTOV2は解除(0)されます。ステータス レジスタ(SREG)の全割り込み 許可(I)ビット、タイマ/カウンタ2割り込み許可レジスタ(TIMSK2)のタイマ/カウンタ2溢れ割り込み許可(TOIE2)ビット、TOV2が設定(1)されると、タイ マ/カウンタ2溢れ割り込みが実行されます。位相基準PWM動作ではタイマ/カウンタ2が$00で計数方向を変える時にこのビットが設定(1)され ます。

これらフラグの設定はWGM22~0ビット設定に依存します。101頁の波形生成種別ビット記述の表18-8.を参照してください。

ATmega48A/48PA/88A/88PA/168A/168PA/328/328P [データシート] 104 18.11.8. ASSR - タイマ/カウンタ2非同期状態レジスタ (Timer/Counter2 Asynchronous Status Register)

- EXCLK AS2 TCN2UB OCR2AUB OCR2BUB TCR2AUB TCR2BUB

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

ASSR ($B6)

R R

R R

R R/W

R/W R

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

ビット7 - 予約 (Reserved bit)

このビットは予約されており、常に0として読まれます。

ビット6 - EXCLK : 外部クロック信号許可 (Enable External Clock Input)

EXCLKが1を書かれ、非同期クロックが選択されると、外部クロック入力緩衝部が許可され、32kHzクリスタルの代わりに外部クロックがタイマ発 振器1(TOSC1)ピンへ入力できます。EXCLKへの書き込みは非同期動作が選択される前に行うべきです。クリスタル発振器はこのビットが 0の時にだけ走行(動作)することに注意してください。

ビット5 - AS2 : タイマ/カウンタ2非同期動作許可 (Asynchronous Timer/Counter2)

AS2が0を書かれると、タイマ/カウンタ2はI/Oクロック(clkI/O)からクロック駆動されます。AS2が1を書かれると、タイマ/カウンタ2はタイマ発振器 (TOSC1,TOSC2)ピンに接続されたクリスタル発振器からクロック駆動されます。AS2の値が変更されると、タイマ/カウンタ2(TCNT2)、比較レジス タ(OCR2A,OCR2B)、タイマ/カウンタ2制御レジスタ(TCCR2A,TCCR2B)の内容は不正にされるかもしれません。

ビット4 - TCN2UB : タイマ/カウンタ2更新中フラグ (Timer/Counter2 Update Busy)

タイマ/カウンタ2が非同期に動き、タイマ/カウンタ2(TCNT2)が書かれると、このビットが設定(1)になります。TCNT2が一時保存レジスタから更新 されてしまうと、このビットはハードウェアによって解除(0)されます。このビットの論理0はTCNT2が新しい値で更新される用意ができたことを 示します。

ビット3 - OCR2AUB : タイマ/カウンタ2比較Aレジスタ更新中フラグ (Output Compare A Register2 Update Busy)

タイマ/カウンタ2が非同期に動き、比較Aレジスタ(OCR2A)が書かれると、このビットが設定(1)になります。OCR2Aが一時保存レジスタから更 新されてしまうと、このビットはハードウェアによって解除(0)されます。このビットの論理0はOCR2Aが新しい値で更新される用意ができたこ とを示します。

ビット2 - OCR2BUB : タイマ/カウンタ2比較Bレジスタ更新中フラグ (Output Compare B Register2 Update Busy)

タイマ/カウンタ2が非同期に動き、比較Bレジスタ(OCR2B)が書かれると、このビットが設定(1)になります。OCR2Bが一時保存レジスタから更 新されてしまうと、このビットはハードウェアによって解除(0)されます。このビットの論理0はOCR2Bが新しい値で更新される用意ができたこ とを示します。

ビット1 - TCR2AUB : タイマ/カウンタ2制御レジスタA更新中フラグ (Timer/Counter2 Control Register A Update Busy)

タイマ/カウンタ2が非同期に動き、タイマ/カウンタ2制御レジスタA(TCCR2A)が書かれると、このビットが設定(1)になります。TCCR2Aが一時保 存レジスタから更新されてしまうと、このビットはハードウェアによって解除(0)されます。このビットの論理0はTCCR2Aが新しい値で更新される 用意ができたことを示します。

ビット0 - TCR2BUB : タイマ/カウンタ2制御レジスタB更新中フラグ (Timer/Counter2 Control Register B Update Busy)

タイマ/カウンタ2が非同期に動き、タイマ/カウンタ2制御レジスタB(TCCR2B)が書かれると、このビットが設定(1)になります。TCCR2Bが一時保 存レジスタから更新されてしまうと、このビットはハードウェアによって解除(0)されます。このビットの論理0はTCCR2Bが新しい値で更新される 用意ができたことを示します。

更新中フラグが設定(1)中に3つのタイマ/カウンタ2 レジスタのどれかに書き込みが実行されると、更新された値は不正にされ、予期せぬ割り 込みを起こす原因になるかもしれません。

TCNT2,OCR2A,OCR2B,TCCR2A,TCCR2B読み込みについての機構は異なります。TCNT2を読む時は実際のタイマ/カウンタ値が読ま れ、OCR2A,OCR2B,TCCR2A,TCCR2Bを読む時は一時保存レジスタの値が読まれます。

18.11.9. GTCCR - 一般タイマ/カウンタ制御レジスタ (General Timer/Counter Control Register)

TSM - - - PSRASY PSRSYNC

7 6 5 4 3 2 1 0

ビット

GTCCR

$23 ($43)

R/W R/W

R R

R R

R R/W

0 0

0 0

0 0

0 0

Read/Write 初期値

ビット1 - PSRASY : 非同期系タイマ/カウンタ前置分周器リセット (Prescaler Reset Timer/Counter2)

このビットが1の時にタイマ/カウンタ2の前置分周器はリセットします。通常、このビットはハードウェアによって直ちに解除(0)されます。タイマ/カウンタ 2が非同期動作の時にこのビットが(1を)書かれると、このビットは前置分周器がリセットされてしまうまで1に留まります。TSMビットが設定(1) される場合、このビットはハードウェアによって解除(0)されません。タイマ/カウンタ同期(同時)動作の記載については89頁の「ビット7 - TSM : タ イマ/カウンタ同時動作」の記述を参照してください。

ドキュメント内 mega88A.pdf (ページ 99-105)