WDP 0 WDP 1
14. 入出力ポート 1. 概要
14.3. 交換ポート機能
ATmega48A/48PA/88A/88PA/168A/168PA/328/328P [データシート] 48 14.3.1. ポートBの交換機能
ポートBピンの交換機能は表14-3.で示されます。
表14-3. ポートBピンの交換機能
ポート ピン 交換機能
XTAL2 (システム クロック用発振増幅器出力) TOSC2 (タイマ用発振増幅器出力) PCINT7 (ピン変化割り込み7入力) PB7
PB6
XTAL1 (システム クロック用発振増幅器入力または外部クロック信号入力) TOSC1 (タイマ用発振増幅器入力)
PCINT6 (ピン変化割り込み6入力)
PB5 SCK (SPI 直列クロック 主装置側出力/従装置側入力) PCINT5 (ピン変化割り込み5入力)
PB4 MISO (SPI 主装置側データ入力/従装置側データ出力) PCINT4 (ピン変化割り込み4入力)
PB3
MOSI (SPI 主装置側データ出力/従装置側データ入力) OC2A (タイマ/カウンタ2 比較A一致出力)
PCINT3 (ピン変化割り込み3入力) SS (SPI 従装置選択入力)
OC1B (タイマ/カウンタ1 比較B一致出力) PCINT2 (ピン変化割り込み2入力) PB2
PB1 OC1A (タイマ/カウンタ1 比較A一致出力) PCINT1 (ピン変化割り込み1入力) PB0
ICP1 (タイマ/カウンタ1 捕獲起動入力) CLKO (システム クロック出力)
PCINT0 (ピン変化割り込み0入力) 交換ピンの設定は次の通りです。
● XTAL2/TOSC2/PCINT7 - ポートB ビット7 : PB7
XTAL2 : チップ(システム) クロック発振器ピン2。クリスタル発振器または低周波数クリスタル発振器用クロック ピンとして使用されます。クロック ピンと して使用されると、このピンはI/Oピンとして使用できません。
TOSC2 : タイマ発振器ピン2。チップ クロック元として校正付き内蔵RC発振器が選択され、非同期タイマが非同期状態レジスタ(ASSR)の正 しい設定により許可される場合だけ使用されます。クリスタル発振器使用のタイマ/カウンタ2非同期クロック動作を許可するために ASSRの非同期許可(AS2)ビットが設定(1)され、外部クロック信号許可(EXCLK)ビットが解除(0)されると、PB7ピンはポートから切 り離され、発振用反転増幅器の出力になります。この動作では、このピンにクリスタル発振器が接続され、このピンはI/Oピンと して使用できません。
PCINT7 : ピン変化割り込み7入力。PB7ピンは外部割り込み元としても扱えます。
PB7がクロック ピンとして使用されると、PORTB7, DDB7, PINB7は全て0を読みます。
● XTAL1/TOSC1/PCINT6 - ポートB ビット6 : PB6
XTAL1 : チップ(システム) クロック発振器ピン1。クリスタル発振器または低周波数クリスタル発振器用クロック ピンとして使用されます。クロック ピンと して使用されると、このピンはI/Oピンとして使用できません。
TOSC1 : タイマ発振器ピン1。チップ クロック元として校正付き内蔵RC発振器が選択され、非同期タイマが非同期状態レジスタ(ASSR)の正 しい設定により許可される場合だけ使用されます。クリスタル発振器使用のタイマ/カウンタ2非同期クロック動作を許可するために ASSRの非同期許可(AS2)ビットが設定(1)され、外部クロック信号許可(EXCLK)ビットが解除(0)されると、PB6ピンはポートから切 り離され、発振用反転増幅器の入力になります。この動作では、このピンにクリスタル発振器が接続され、このピンはI/Oピンと して使用できません。
PCINT6 : ピン変化割り込み6入力。PB6ピンは外部割り込み元としても扱えます。
PB6がクロック ピンとして使用されると、PORTB6, DDB6, PINB6は全て0を読みます。
● SCK/PCINT5 - ポートB ビット5 : PB5
SCK : SPIチャネル用の主装置クロック出力、従装置クロック入力。SPIが従装置として許可されると、本ピンはポートB方向レジスタ(DDRB)の DDB5設定に拘らず、入力として設定されます。SPIが主装置として許可されると、このピンのデータ方向はDDB5によって制御 されます。このピンがSPIによって入力を強制されるとき、プルアップは未だポートB出力レジスタ(PORTB)のPORTB5によって制御 できます。
PCINT5 : ピン変化割り込み5入力。PB5ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● MISO/PCINT4 - ポートB ビット4 : PB4
MISO : SPIチャネル用の主装置データ入力、従装置データ出力。SPIが主装置として許可されると、本ピンはポートB方向レジスタ(DDRB)の DDB4の設定に拘らず、入力として設定されます。SPIが従装置として許可されると、このピンのデータ方向はDDB4によって制 御されます。このピンがSPIによって入力を強制されるとき、プルアップは未だポートB出力レジスタ(PORTB)のPORTB4によって制 御できます。
PCINT4 : ピン変化割り込み4入力。PB4ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● MOSI/OC2A/PCINT3 - ポートB ビット3 : PB3
MOSI : SPIチャネル用の主装置データ出力、従装置データ入力。SPIが従装置として許可されると、本ピンはポートB方向レジスタ(DDRB)の DDB3設定に拘らず、入力として設定されます。SPIが主装置として許可されると、このピンのデータ方向はDDB3によって制御 されます。このピンがSPIによって入力を強制されるとき、プルアップは未だポートB出力レジスタ(PORTB)のPORTB3によって制御 できます。
OC2A : タイマ/カウンタ2の比較A一致出力。PB3ピンはタイマ/カウンタ2の比較A一致用外部出力として扱えます。この機能を扱うため、PB 3ピンは出力として設定(DDB3=1)されなければなりません。このOC2Aピンはタイマ機能のPWM動作用出力ピンでもあります。
PCINT3 : ピン変化割り込み3入力。PB3ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● SS/OC1B/PCINT2 - ポートB ビット2 : PB2
SS : SPI従装置選択入力。SPIが従装置として許可されると、本ピンはポートB方向レジスタ(DDRB)のDDB2の設定に拘らず、入力とし て設定されます。従装置としてこのピンがLowに駆動されるとSPI(機能)が活性化(有効に)されます。SPIが主装置として許可さ れると、このピンのデータ方向はDDB2によって制御されます。このピンがSPIによって入力を強制されるとき、プルアップは未だポート B出力レジスタ(POR TB)のPORTB2によって制御できます。
OC1B : タイマ/カウンタ1の比較B一致出力。PB2ピンはタイマ/カウンタ1の比較B一致用外部出力として扱えます。この機能を扱うため、PB 2ピンは出力として設定(DDB2=1)されなければなりません。このOC1Bピンはタイマ機能のPWM動作用出力ピンでもあります。
PCINT2 : ピン変化割り込み2入力。PB2ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● OC1A/PCINT1 - ポートB ビット1 : PB1
OC1A : タイマ/カウンタ1の比較A一致出力。PB1ピンはタイマ/カウンタ1の比較A一致用外部出力として扱えます。この機能を扱うため、PB 1ピンは出力として設定(DDB1=1)されなければなりません。このOC1Aピンはタイマ機能のPWM動作用出力ピンでもあります。
PCINT1 : ピン変化割り込み1入力。PB1ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● ICP1/CLKO/PCINT0 - ポートB ビット0 : PB0
ICP1 : タイマ/カウンタ1の捕獲起動入力。PB0ピンはタイマ/カウンタ1用捕獲起動入力ピンとして動作できます。
CLKO : システム クロック出力。分周したシステム クロックがPB0ピンに出力できます。分周したシステム クロックはCKOUTヒューズがプログラム(0)さ れると、PORTB0とDDB0設定に拘らず、出力されます。これはリセット中にも出力されます。
PCINT0 : ピン変化割り込み0入力。PB0ピンは外部割り込み元としても扱えます。
表14-4.と表14-5.はポートBの交換機能を47頁の図14-5.で示される交換信号に関連付けます。SPI主装置入力とSPI従装置出力が MISOを構成し、一方MOSIはSPI主装置出力とSPI従装置入力に分けられます。
ATmega48A/48PA/88A/88PA/168A/168PA/328/328P [データシート] 50 表14-4. ポートB7~4の交換機能用交換信号
表14-5. ポートB3~0の交換機能用交換信号
信号名 PB7/XTAL2/ PB5/SCK/PCINT5 PB4/MISO/PCINT4
TOSC2/PCINT7
PB6/XTAL1/
TOSC1/PCINT6
SPE・MSTR INTRC・EXTCK+AS2
PUOE INTRC+AS2 SPE・MSTR
PORTB5・PUD 0
PUOV 0 PORTB4・PUD
SPE・MSTR INTRC・EXTCK+AS2
DDOE INTRC+AS2 SPE・MSTR
0 0
DDOV 0 0
SPE・MSTR 0
PVOE 0 SPE・MSTR
SCK出力 0
PVOV 0 SPI従装置出力
-PTOE -
-PCINT5・PCIE0 INTRC・EXTCK+AS2+
PCINT7・PCIE0
DIEOE INTRC+AS2+ PCINT4・PCIE0
PCINT6・PCIE0
1 (INTRC+EXTCK)・AS2
DIEOV INTRC+AS2 1
SCK/PCINT5入力 PCINT7入力
DI PCINT6入力 SPI主装置/PCINT4入力
-発振増幅器出力
AIO 発振増幅器入力/クロック入力
-注: 1. INTRCは校正付き内蔵RC発振器が(CKSELヒューズによって)選択されることを意味します。
2. EXTCKは外部クロック信号が(CKSELヒューズによって)選択されることを意味します。
信号名 PB3/MOSI/OC2A/PCINT3 PB2/SS/OC1B/PCINT2 PB1/OC1A/PCINT1 PB0/ICP1/CLKO/PCINT0 0
SPE・MSTR
PUOE SPE・MSTR 0
0 PORTB3・PUD
PUOV PORTB2・PUD 0
0 SPE・MSTR
DDOE SPE・MSTR 0
0 0
DDOV 0 0
OC1A許可 SPE・MSTR+OC2A許可
PVOE OC1B許可 0
OC1A SPI主装置出力+OC2A
PVOV OC1B 0
-PTOE -
-PCINT1・PCIE0 PCINT3・PCIE0
DIEOE PCINT2・PCIE0 PCINT0・PCIE0
1 1
DIEOV 1 1
PCINT1入力 SPI従装置/PCINT3入力
DI SPI SS/PCINT2入力 ICP1/PCINT0入力
-AIO -
-14.3.2. ポートCの交換機能
ポートCピンの交換機能は表14-6.で示されます。
表14-6. ポートCピンの交換機能
ポート ピン 交換機能 ポート ピン 交換機能
RESET (リセット ピン)
PCINT14 (ピン変化割り込み14入力)
PC6 PC3 ADC3 (A/D変換チャネル3入力)
PCINT11 (ピン変化割り込み11入力) ADC5 (A/D変換チャネル5入力)
SCL (2線直列バス クロック入出力) PCINT13 (ピン変化割り込み13入力)
PC5 PC2 ADC2 (A/D変換チャネル2入力)
PCINT10 (ピン変化割り込み10入力)
PC4
ADC4 (A/D変換チャネル4入力) SDA (2線直列バス データ入出力) PCINT12 (ピン変化割り込み12入力)
PC1 ADC1 (A/D変換チャネル1入力) PCINT9 (ピン変化割り込み9入力) PC0 ADC0 (A/D変換チャネル0入力)
PCINT8 (ピン変化割り込み8入力) 交換ピンの設定は次の通りです。
● RESET/PCINT14 - ポートC ビット6 : PC6
RESET : リセット ピン。RSTDISBLヒューズがプログラム(0)されると、このピンは標準のI/Oピンとして機能し、デバイスはリセット元として電源ON リセットと低電圧リセットに頼らなければなりません。RSTDISBLヒューズが非プログラム(1)にされると、このピンにリセット回路が接続さ れ、このピンはI/Oピンとして使用できません。
PC6がリセット ピンとして使用されると、PORTC6, DDC6, PINC6は全て0を読みます。
PCINT14 : ピン変化割り込み14入力。PC6ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● SCL/ADC5/PCINT13 - ポートC ビット5 : PC5
SCL : 2線直列インターフェース クロック。2線直列インターフェースを許可するために2線直列インターフェース制御レジスタ(TWCR)の2線直列インター フェース動作許可(TWEN)ビットが設定(1)されると、PC5は(標準の)ポートから切り離されて、2線直列インターフェース用直列クロック入 出力ピンになります。この動作では入力信号上の50nsより短いスパイク(瞬間雑音)を消去するためのスパイク除去器があり、ス リューレート(上昇/下降速度)制限付きオープン ドレイン駆動部によって駆動されます。
ADC5 : PC5はA/D変換チャネル5入力としても使用できます。A/D変換チャネル5入力がデジタル電源を使用することに注意してくださ い。
PCINT13 : ピン変化割り込み13入力。PC5ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● SDA/ADC4/PCINT12 - ポートC ビット4 : PC4
SDA : 2線直列インターフェース データ。2線直列インターフェースを許可するために2線直列インターフェース制御レジスタ(TWCR)の2線直列インター フェース動作許可(TWEN)ビットが設定(1)されると、PC4は(標準の)ポートから切り離されて、2線直列インターフェース用直列データ入 出力ピンになります。この動作では入力信号上の50nsより短いスパイク(瞬間雑音)を消去するためのスパイク除去器があり、ス リューレート(上昇/下降速度)制限付きオープン ドレイン駆動部によって駆動されます。
ADC4 : PC4はA/D変換チャネル4入力としても使用できます。A/D変換チャネル4入力がデジタル電源を使用することに注意してくださ い。
PCINT12 : ピン変化割り込み12入力。PC4ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● ADC3/PCINT11 - ポートC ビット3 : PC3
ADC3 : PC3はA/D変換チャネル3入力としても使用できます。A/D変換チャネル3入力がアナログ電源を使用することに注意してください。
PCINT11 : ピン変化割り込み11入力。PC3ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● ADC2/PCINT10 - ポートC ビット2 : PC2
ADC2 : PC2はA/D変換チャネル2入力としても使用できます。A/D変換チャネル2入力がアナログ電源を使用することに注意してください。
PCINT10 : ピン変化割り込み10入力。PC2ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● ADC1/PCINT9 - ポートC ビット1 : PC1
ADC1 : PC1はA/D変換チャネル1入力としても使用できます。A/D変換チャネル1入力がアナログ電源を使用することに注意してください。
PCINT9 : ピン変化割り込み9入力。PC1ピンは外部割り込み元としても扱えます。
● ADC0/PCINT8 - ポートC ビット0 : PC0
ADC0 : PC0はA/D変換チャネル0入力としても使用できます。A/D変換チャネル0入力がアナログ電源を使用することに注意してください。
PCINT8 : ピン変化割り込み8入力。PC0ピンは外部割り込み元としても扱えます。
ATmega48A/48PA/88A/88PA/168A/168PA/328/328P [データシート] 52 表14-7.と表14-8.はポートCの交換機能を47頁の図14-5.で示される交換信号に関連付けます。
表14-7. ポートC6~4の交換機能用交換信号
信号名 PC6/RESET/PCINT14 PC5/SCL/ADC5/PCINT13 PC4/SDA/ADC4/PCINT12 TWEN
PUOE RSTDISBL TWEN
PORTC5・PUD
PUOV 1 PORTC4・PUD
TWEN
DDOE RSTDISBL TWEN
SCL出力
DDOV 0 SDA出力
TWEN
PVOE 0 TWEN
0
PVOV 0 0
-PTOE -
-ADC5D+PCINT13・PCIE1
DIEOE RSTDISBL+PCINT14・ ADC4D+PCINT12・PCIE1
PCIE1
PCINT13・PCIE1
DIEOV RSTDISBL PCINT12・PCIE1
PCINT13入力
DI PCINT14入力 PCINT12入力
ADC5入力/SCL入力
AIO リセット入力 ADC4入力/SDA入力
注: 許可されると、2線直列インターフェースはPC4とPC5ピン出力のスリューレート制御を許可します。これは図で示されていません。
加えて、ポート図で示されるAIO出力と2線直列インターフェース(TWI)部間にスパイク除去器が接続されます。
表14-8. ポートC3~0の交換機能用交換信号
信号名 PC3/ADC3/PCINT11 PC2/ADC2/PCINT10 PC1/ADC1/PCINT9 PC0/ADC0/PCINT8 0
0
PUOE 0 0
0 0
PUOV 0 0
0 0
DDOE 0 0
0 0
DDOV 0 0
0 0
PVOE 0 0
0 0
PVOV 0 0
-PTOE -
-ADC1D+PCINT9・PCIE1 ADC3D+PCINT11・PCIE1
DIEOE ADC2D+PCINT10・PCIE1 ADC0D+PCINT8・PCIE1
PCINT9・PCIE1 PCINT11・PCIE1
DIEOV PCINT10・PCIE1 PCINT8・PCIE1
PCINT9入力 PCINT11入力
DI PCINT10入力 PCINT8入力
ADC1入力 ADC3入力
AIO ADC2入力 ADC0入力