2. 実証調査の実施内容と方法
2.4. 本調査で使用したICタグ
2.4.2. ULDタグの設計
本調査に際してはULDICタグとして、ULDパレットタグとULDコンテナタグを利用 した。
(1) 本調査に向けての経緯
本節では、本調査に向けてのチューニング等の経緯について整理する。
1. 成田における第一回事前検証
第一回目の事前検証として、日本貨物航空上屋・日本航空上屋および郵船航空サービス貨物 上屋にて利用するULDパレットおよびコンテナの形状および組み付け後の形状について検証 した。ULDパレットについては、シール状のICタグを取り付けることとし、ULDコンテ ナについては、コンテナのポケットに金属対応タグを入れ粘着テープ等は利用しない方向で検 討することとなった。
2. 成田における第二回事前検証
ULDコンテナタグの貼付位置として、コンテナ側面ドア横の中部(コンテナタグ”紙”ポ ケットの下あたり)とすることに決定した。ICタグ読書き用ハンディターミナルの出力を 500mW とした場合に距離として 3〜4m で読むことから運用上問題がないことを確認した。当初 は、ULDコンテナタグはコンテナのポケットに入れる予定であったが、日本航空で利用して いるコンテナにはポケットが無いものもあることが分かり、コンテナのポケットは利用しない こととなった。
ULDパレットタグについては、日本貨物航空において一般的に使用しているクレームタグ
(緑色の紙)にICタグを貼付し、それをネットにくくりつけることに決定した。
図 2-34 成田における第一回事前調査の様子
図 2-35 成田における第二回事前調査の様子
3. ULDコンテナおよびパレットタグに採用するタグの決定 ULDコンテナタグを決定するに際しては
・ 米国防総省でも使用実績があり、堅牢なものであると共に、金属対応であるため
・ 海外でも利用できるタイプのタグであること の理由によって決定した。
・ タグを貼付する札がどちらの方向を向いていても読み取り及び書き込みが行える
・ ダブルダイポールアンテナ(リーダ・ライタに正対しなかった場合でも読書きできる可能性 が高い利点を持つ)のもので、海外でも利用が可能なタイプ
の理由によって決定した。
決定したULDパレットおよびコンテナタグの概観および仕様については次節で示す。
(2) 利用したULDタグ
(ア) 利用したULDパレットタグ
本調査に際して利用したULDパレットタグの写真を下図に示す。
【表面】 【裏面】
図 2-36 ULDパレットタグ
図 2-37 ULDパレットタグ(タグ部分拡大)
ULDパレットタグについては、ULDパレット一つに対して一つ貼付した。
なお、利用したタグの規格は次の通り。
赤枠:ICタグ貼付箇所
表 2-6 ULDパレットタグの規格 インレイメーカー Impinj
インレイ品番 Banjo 周波数 860〜960MHZ 対応プロトコル EPC Class 1 Gen 2 タグ外形寸法 100 x 106(mm)
(イ) 利用したULDコンテナタグ
本調査に際して利用したULDコンテナタグの写真を下図に示す。
図 2-38 ULDコンテナタグ
ULDコンテナタグについては、ULDコンテナ一つに対して一つ貼付した。
なお、利用したタグの規格は以下の通り。
表 2-7 ULDコンテナタグの規格 インレイメーカー Intermec
タグ品番 Large Rigid Tag 周波数 860〜960MHZ 対応プロトコル EPC Class 1 Gen 2
2.4.3. セキュリティタグの設計