1)概要 ・・・・・・・1
2)調査の方法 ・・・・・・・2
3)代表的な種別解説 ・・・・・・・3
4)外来種の解説 ・・・・・・・15
5)保護が必要な生息地 ・・・・・・・16
6)参考文献 ・・・・・・・18
7)鳥類目録 ・・・・・・・19
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1 1) ) ) )概要 概要 概要 概要
延岡市は祖母傾国定公園や日豊海岸国定公園などの豊かな自然に囲まれた地形なので、山野の鳥、
水辺の鳥などのいろいろな野鳥が観察できる。延岡市の野鳥観察記録は1990年からの記録で現 在256種であり、日本の野鳥目録からすると約46%であるが、今後の調査で増えていくものと 思われる。記録された野鳥を季節ごとの生息状況に分類すると留鳥、夏鳥、冬鳥、旅鳥、迷鳥に分 けられ、季節型の割合は留鳥27%、夏鳥12%、冬鳥35%、旅鳥22%、迷鳥4%となる。
主な生息場所を解説するに当たり、行縢山、城山公園、大瀬川河口、沖田川河口、二ツ島町一帯、
方財町鷺島、島浦島は2000年に報告した延岡市環境基本計画自然環境調査報告書を参考にして もらい、今回は上鹿川、大崩山、家田、日豊海岸や、延岡市内に点在する照葉樹林には多くの野鳥 が生息しているので照葉樹林を解説する。
上鹿川は綱の瀬川の上流にあり、キャンプ場や渓谷沿いに遊歩道がある。また、キャンプ場から は鉾岳、鬼の目山、国見山の登山ができ、原生林が残る山や清らかな水など豊かな自然があり野鳥 も多い。観察される野鳥はアカヤマドリ、アオバト、ヤマセミ、アオゲラ、リュウキュウサンショ ウクイ、カワガラス、ミソサザイ、コマドリ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ゴジュウカラ、アト リ、ホシガラスなどである。
大崩山は近くにある鹿納山、五葉岳、木山内岳などへと広がる雄大な原生林や、祝子川上流にな る三里河原などの大自然があるので野鳥が生息しやすい環境にある。観察される野鳥は上鹿川とほ ぼ同じであるが、大崩山は人を寄付けない厳しさもあり、全ての野鳥の生息状況を把握するのはむ ずかしいものがある。今後のさらなる調査で少しずつ解明されていくと思われる。
北川町にある家田は湿原として有名で近くにある川坂湿原を含めて[日本の重要湿地500]に 選定されている。観察される野鳥は湿原をこのむ野鳥が中心で、コサギ、アオサギ、ヒクイナ、バ ン、タシギ、カワセミ、オオヨシキリ、セッカなどが観察できる。また、サシバやコウノトリ、ツ ルクイナの貴重な観察記録もある。
日豊海岸はリアス式海岸で国定公園に指定され、気候も温暖で無雪地帯のため野鳥にとっても生 息しやすい環境がある。観察される野鳥はクロサギ、ミサゴ、ハヤブサ、イソヒヨドリ、カワウ、
カンムリウミスズメや、カモ類、カモメ類などが観察できる。また、渡りの季節になるとサシバ、
ハチクマの渡りや、シギ、チドリ類が観察できる。
延岡市内には多くの支流や照葉樹林が点在しており、野鳥が生息しやすい環境がある。観察され る野鳥はアカヤマドリ、カワセミ、アオゲラ、リュウキュウサンショウクイ、カワガラス、オオル リ、サンコウチョウ、エナガ、ヤマガラ、メジロ、イカル、カケスなどである。
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2 2) ) ) )調査 調査 調査 調査の の の の方法 方法 方法 方法
報告書は、以下の方法でデータを集積し、延岡市の鳥類生息状況をまとめた。
1.2000年延岡市環境基本計画自然環境調査の報告書が1990年以降の記録で作成したので、
今回も1990年以降とし、前回報告していない記録で作成した。
2.本格的な調査は2006年9月から始めたが、それ以前の情報は個人や公開された記録を利用 して作成した。
3.2006年9月からの調査は、2000年延岡市環境基本計画自然環境調査の報告書に記載さ れていない地域の北方町、北川町、北浦町を中心に行い、地図を見ながら3次メッシュコード を埋めて行くように調査したが、車の行けない場所や容易に調査できない場所は行わなかった。
また、この間に依頼した各調査員の調査記録を交えて作成した。
4.今回の調査で個人情報以外に利用した文献等を以下に示す。
日本野鳥の会宮崎県支部,野鳥だよりみやざき 日本野鳥の会宮崎県支部,鳥信(各地の便り) 日本野鳥の会宮崎県支部,モニタリング調査 日本野鳥の会宮崎県支部,探鳥会
日本野鳥の会,モニタリングサイト 1000 調査
2000 年.日本野鳥の会宮崎県支部,コシジロヤマドリ調査 2000 年.日本野鳥の会宮崎県支部,ズグロカモメ調査 2003 年.環境計測㏍,環境アセスメント鳥類調査
2003 年.日本野鳥の会宮崎県支部,野生鳥獣生息分布調査.離島調査 2006.2007 年.日本野鳥の会宮崎県支部,カワウ広域緊急実態調査 宮崎日日新聞,野鳥記事
夕刊デイリー新聞,野鳥記事
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3 3) ) ) )代表的 代表的 代表的 代表的な な な な種別解説 種別解説 種別解説 種別解説
2000年に解説した延岡市環境基本計画自然環境調査の報告書は、旧延岡市だけの解説などそ ぐわない点があるので再度取上げ、希少種を追加して解説する。
1.カイツブリ:留鳥(L24cm)
全身が褐色で首の上部に赤みがあり、尾がほとんどない。方言で「ケツグロ」と言い「ケレケレケ レ、ピッ、ピリオン」などと鳴き、小魚や水性動物を潜って捕食する。河口から上流域にあるダム 湖までの広い範囲で観察できる。
2.オオミズナギドリ:留鳥(L48cm)その他保護上重要な種
上面は褐色で淡色の羽縁があり、風切と尾は黒褐色で体の下面は白い。海面近くを旋回しながら飛 翔し、餌の見つけると大群になって魚を取る。海洋で観察され、門川町枇榔島で繁殖が確認されて いる。
3.カツオドリ:迷鳥(L73cm)
上面が黒褐色、下面は白色で嘴が黄色。海上で生活し、水に突入して魚を捕食する。南部琉球島な どで繁殖しているが、稀に本土沿岸で記録される。1993年に旭ヶ丘で保護された記録がある。
4.カワウ:冬鳥(L82cm)
先の曲がった長い嘴と長い首を持ち、全身黒色で背面は茶褐色。雄は繁殖期に頭部が白くなる。集 団で行動し、潜水して魚を取る。海や河口で多く見られるが、川の上流にあるダム湖で見ることも ある。冬鳥だが、少数越夏している。
5.ヨシゴイ:夏鳥(L37cm)絶滅危惧Ⅱ
頭上が黒く、体は黄褐色。「オー、オー」と鳴き、アシの茂っている池や湿地、川などに生息し、
魚、カエル、昆虫などを捕食する。個体数が少なく、わずかな観察記録しかない。
6.ミゾゴイ:夏鳥(L49cm)絶滅危惧IB
上面が濃褐色で下面には縦じま模様がある。「ボォー、ボォー」とウシガエルのような声で鳴き、
渓流のある森に生息し、サワガニやミミズなどを捕食する。個体数が少なく、わずかな観察記録し かない。
7.ササゴイ:留鳥(L52cm)
頭上が黒く、背と翼のうえは青緑の光沢がある黒褐色で雄雌同色。河口から中流域や池で見られ、
魚を捕食する。集団繁殖をし、イチョウ並木などの街路樹や河川で繁殖するが個体数が減っている。
一年中見られるが、冬の観察記録は少ない。
8.チュウサギ:留鳥(L69cm)
全身が白く、嘴が夏は黒、冬は橙黄色で首と足が長い。他にコサギ、ダイサギがいて大きさにより 識別されている。水田や湿地でカエル、バッタなどの昆虫類を捕食する。一年中見られるが、個体 数が少ない。