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4.電子タグによる位置補正システム

ドキュメント内 全体報告書校正用.doc (ページ 72-108)

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機種番号 1 2 3 4 5 6

製造販売社 名・製品名

RF CODE

「 ス パ イ ダ ー」

エイリアン・テクノロジー社(東 レインターナショナル)

フィリップス

+インターメ ック社

ネ ダ ッ プ 社

Trans-IT

( 大 昭 和 精 機

Pass Code System」

富士通(レーダ と 通 信 の 機 能 を 融 合 し た ミ リ 波 セ ン サ 試 作機)

通 信 距 離

(カタログ 値)

1020 20 3 8.2 10 100

周波数帯 303.825MHz 2.45GHz 915MHz 868MHz 2.45GHz帯 60GHz 無線局種別 微弱電波(免

許不要)

特定小電力無 線局(技適証 明によりユー ザ免許不要)

日本では未解 禁(平成16 950MHz 帯が 解禁予定)

日本では未解 禁 ( 平 成 16 年 度 末 に 950MHz帯が 解禁予定)

構内無線局(ユー ザ免許必要)

特 定 小 電 力 無 線局(予定)

電源

(CR2032)

電池式(リチ ウム)

無電池式 無電池式 電池式(リチウム) 電池式

応 答 方 式

( 注 1)

タグファース ト(アクティ ブ)

アンテナファ ースト(セミ パッシブ)

アンテナファ ースト(パッシ ブ)

アンテナファ ースト(パッ シブ)

不明 ア ン テ ナ フ ァ ースト(セミパ ッシブ)

メ モ リー

リードオンリ ー(A-Z 7 桁コード)

リライタブル

(ユーザ領域 4kbyte〜最大 256kbyte

リードオンリ ー(64bit

リライタブル

(ユーザ領域 216byte

リライタブル ID8bit+ペイロ ード188bit(試 作機)

寸法 32 × 62 ×

12mm 83 × 29 ×

15mm, 25g

110 × 50mm

150 × 20mm

直径100mm程度 60 × 150 × 20mm( 試 作 機)

電源 AC100Vもし く は DC12V

( 充 電 池 内 蔵)

AC100V AC100V 不明 AC110V も し く

DC24V AC100V

通 信 イ ン タ フ ェ ー

RS232C RS232C,

LAN TCP/IP RS232C, LAN

TCP/IP 不明 RS232C TCP/IP

寸法 127×122×

38mm 17.8×24.1×

6.7cm 17.8×24.1×

6.7cm 不明 天候保護フードの

サ イ ズ (30.2× 23cm)以下

15×25×12cm

(試作機)

重量 230g 2.5kg 1.8kg 不明 不明 2kg(試作機)

ア ン テナ

18.5cm, 5g 15.2×15.2×

3.2cm, 270g

不明 不明 本体と一体 本体と一体

備考 メモリー量が

大きい

タグが無電池式で最長距離が 得られる周波数帯

120KHz近接型タ グと共用可能。固 定使用を想定しユ ーザ免許が必要な ため、隊員による 携帯には不向き。

リーダ(ミリ波 センサ)を建物 に設置し、タグ

( ト ラ ン ス ポ ンダ)を隊員が 装 着 す る 使 用 法 も 考 慮 す べ き。

(注1)タグの応答方式には、「タグファースト」と「アンテナファースト」の 2通りがある。「タグファースト」(アク ティブ型)は電池内蔵式で、常に間欠的(7秒に1回など)に電波を発し続け、リーダがそれを感知する方式のため、

電池の消耗が激しい難点がある(製品1の場合、電池寿命は最も長い7秒発信間隔でも3年程度)。「アンテナファース ト」は電池内蔵式もしくは無電池式で、リーダからの電波に感応した時だけ短時間の応答を返す方式(セミパッシブ型)

のため、電池内蔵式であっても電池の寿命は長い。無電池式の場合、リーダからの電波を起電力として応答を返す(パ ッシブ型)ため、タグはメンテナンスフリーで半永久的に使えるが、通信距離が短い難点がある。

 

表1  現状で要求条件を満たす可能性がある電子タグシステム 

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4-3.  仕様策定のための方針について 

  消防活動支援情報システムの開発段階において、既存製品の電子タグを利用することは、コスト 面で有利である。しかし、本システムは特殊用途であるので、いずれ消防設備として規格化する可 能性を考えると、将来的に特注したタグの使用を前提とすることは自然と考えられる。 

  タグが設置されている位置情報の管理方法を分類すると、以下の通りとなる。 

(1) タグの ID と位置情報との対応テーブルを、消防本部において集中管理する方法 

この場合、タグにはユニークな ID が格納されていればよく、リードオンリーのタイプでよい。消 防本部と現場隊員との間のデータの授受(対応テーブルの参照)を迅速かつ確実に行う手段 を確立する必要がある。 

(2) タグの ID と位置情報との対応テーブルを、災害現場近傍において分散管理する方法  例えば、消防査察対象である消火栓に設置された IC チップに、当該建物内の対応テーブル を記憶させておく仕組みにし、災害時に現場でそのチップから対応テーブルをダウンロードし て隊員位置特定システムに用いる。この場合、タグには ID が格納されていればよくリードオン リーのタイプでよいが、(1)と同様に、データ授受のプロセスが必要となる。 

(3) 対応テーブルを使わず、タグに位置情報が完全に記載されている場合 

この場合、対応テーブルは不要なので、隊員が現場到着後、対応テーブル参照のプロセスを 経ずに直ちに消防活動に入れる。ただし誘導灯の設置時に位置情報を格納する必要がある ため、リライタブルなタグでなければならず、また位置情報の書式を綿密に標準化する必要が ある。 

このように、隊員の位置補正用のタグとしては、リードオンリータイプであってもリライタブルタイプ であってもどちらでも対応は可能である。しかし、使用頻度の低い消防活動支援用だけでなく、誘 導灯の商品流通管理、メンテナンス情報の格納、検定証明など、他用途にも活用するのであれば、

リライタブルなタイプであるほうが、より可能性が広がると考えられる。このことは、誘導灯へのタグの 設置を普及促進するために無視できない要素である。 

以上の検討を踏まえ、以下では、消防活動支援情報システム用の電子タグとして既存製品にと らわれず特注することを想定し、電子タグの仕様の中でも重要な、格納情報のコード体系(データ フォーマット)を検討する。そのためにまず、関係業界において進められている電子タグのコード体 系の標準化作業について概観する。 

 

4-4.  関係業界における電子タグの標準化作業について 

経済産業省の「商品のトレーサビリティの向上に関する研究会」は、商品流通用電子タグのコー ド体系の提言などを目的として平成 14 年度から開催され、以下の 3 原則に従った検討が進められ ている。 

(1)異なる業種の商品を扱う流通や消費者にとって共通に扱えるものとすること(業際性) 

(2)国際的に通用するものとすること(国際性) 

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(3)既存のコード体系を極力そのまま活用できること(互換性) 

これらの原則に基づき、同研究会の中間報告(平成 15 年 4 月)では、以下の4つのコードにより統 一商品コードを構成することを提唱している。但しそれぞれのコード長は定めず、各コード間に ISO/IEC 15418 として規格化されている共通の識別子を挿入するものとしている。 

①  発番機関コード(基本コード:国際的に統一すべき範囲) 

ISO で既に標準化されているIAC(Issuing Agency Code ISO/IEC 15459)を活用する。 

②  企業コード(基本コード:国際的に統一すべき範囲) 

既存の企業コードの発番機関(JAN、CII、Duns など)に対応した発番機関コードを活用し、

既存の企業コードによって一意的に特定できるようにする。 

③  品目コード 

各企業が管理する。但し用途が同じ業界では、可能な限り共通化すべき。 

④  シリアル番号 

各企業が管理する。但し用途が同じ業界では、可能な限り共通化すべき。 

電子タグに関する既存のコード体系としては、主なものとして、ISO/IEC 標準と、Auto-ID センタ ー(現在の EPC Global Inc.)による EPC Global standard  の 2 つがある。ISO/IEC 標準では、コー ド体系はシステム領域とユーザ領域とから成り、システム領域は更に UID とベンダ番号から成る。

EPC Global standard  では、① Header、② EPC Manager Number、③ Object class、④ Serial  Number、という4 領域からなる枠組みを定めている。 

家電製品協会では、商品情報無線タグプロジェクトを進めていく中で、「商品のトレーサビリティ の向上に関する研究会」の中間報告を踏まえて、以下の要望を出している。 

(1)ISO/IEC 標準とEPC Global standard  との擦り合わせを早急に済ませ、商品コードを統 一的に記載できるルールを早期に確定することを期待する。特に、「商品のトレーサビリテ ィの向上に関する研究会」の統一商品コードが、EPC  Global standard のコード体系と相 似であることから、両者の統一を期待する。 

(2)シリアル番号以外にデータを付加すること(物流の途上など)が可能なコード体系を期待 する。 

これらの要望に基づき、家電製品協会が提案しているコード体系は図1の通りである。図中央上 半分が「商品のトレーサビリティの向上に関する研究会」の統一商品コードに対応し、図中央下半 分がEPC Global standard のコード体系に対応する。図右端に、データの付加が可能な領域が用 意されている。 

  図1  家電製品協会が提案するコード体系 

 

72 4-5.  消防活動支援情報システム用電子タグの仕様例 

  前節までの調査結果を踏まえ、以下では、消防活動支援情報システムに用いる電子タグの仕様 例を示す。 

 

◆ハードウェアの仕様例 

・  タグからリーダまで 5mの距離が離れていても通信できること。 

・  タグは無電池式または電池式であること。電池式の場合、誘導灯の停電時用バッテリーから タグに電源を供給する設計にするか、もしくは独立した電池を用いるのであれば、消耗を考 慮すると、セミパッシブ型が望ましい。 

・  タグは、リライタブルタイプであることが望ましい。 

・  タグの 使用 周波 数帯 は、ユーザ免許を必要とせず通信距離を稼げる 2.4GHz 帯

(ISO18000-4 準拠)もしくは 950MHz 帯(ISO18000-6 準拠、我が国で使用可能になった後)

が望ましい。但し微弱電波を用いるタイプであれば、周波数帯は限定しない。 

・  リーダは携帯可能なサイズ及び重量であり(一つの目安として、平成 14 年度開発システムで 採用した 15×70×20cm、230g 程度以下)、バッテリーで動作すること。 

・  リーダおよびタグに個別の無線局免許が不要(技術適合基準証明を受けていること)で、使 用場所の制限が無いこと。 

・  リーダおよびタグは、防水、防塵、防熱処理がなされていること。 

・  リーダは激しい運動に耐えられる堅牢なものであること。 

 

◆コード体系の例 

タグの格納情報に関するコード体系の例を図2に示す。この例では、書き換え不可な領域と、追 記(1 回限り書き込み)と書き換え(消去と書き込み)が可能な領域とを並存させる。書き換え不可な 領域および付加データ中の商品流通履歴情報は、家電製品協会が提案するコード体系に準拠す る。付加データは、追記あるいは書き換えが可能な領域で、消防活動支援のための位置情報や、

消防査察関連の情報などを格納することを想定している。 

 

ドキュメント内 全体報告書校正用.doc (ページ 72-108)