地点 項目 優占種 耐忍性 優占度 判定 生物指数
判定 汚濁指数
判定
os (3) os (13)
βm (3) βm (22)
αm (2) αm (11)
ps (1) ps ( 1)
不明 (3) 不明 (5)
判定 優占種法
シロハラコカゲロウ
Phormidium sp.A B
29.6 24.9
os ‑
1.40 1.98
os βm
20 42
os os
Kolkwitz法
os βm
各項目による総合判断 os βm
桜橋
底生生物 付着藻類
判定結果
os〜βm
※付着藻類はいくつかの水質階級にまたがっているものがあり、その全てを集 計した。
鶴見川の上流域に位置し、流路幅が約4m、両岸 はコンクリート護岸が施されています。周辺は住宅 地となっており、排水の影響がみられます。流路内 の土羽に草木類が生育し、瀬や淵があるなど、生物 の生息場所を提供しているものの、魚道のない堰が 設置されており、魚類の移動阻害となっています。
優占種法
シロハラコカゲロウ
Stigeoclonium sp.A B
33.3 32.0
os ‑
汚濁指数法 1.87 2.02
βm βm
Beck‑Tsuda法 14 43
βm os
Kolkwitz法
os〜βm βm
各項目による総合判断 os〜βm βm
水質階級 (種類)
βm
※付着藻類はいくつかの水質階級にまたがっているものがあり、その全てを集 計した。
総合判定 判定結果
鶴見川の最上流域に位置し、流路幅が約1m、両 岸は自然状態で、樹木や草木類が生息しています。
周辺は主に水田、畑地となっており、水質は良好で す。また、水際まで樹木や草本類が生育し、生物の 生息場所を提供しています。
田中谷戸
底生生物 付着藻類
田中谷戸
桜橋
水質階級 (種類)
総合判定
汚濁指数法
Beck‑Tsuda法
⑤恩田川―高瀬橋
地点 項目 優占種 耐忍性 優占度 判定 生物指数
判定 汚濁指数
判定
os (6) os (22)
βm (3) βm (26)
αm (4) αm (9)
ps (1) ps (3)
不明 (2) 不明 (6)
判定
⑥恩田川―都橋
地点 項目 優占種 耐忍性 優占度 判定 生物指数
判定 汚濁指数
判定
os (5) os (20)
βm (3) βm (25)
αm (2) αm (7)
ps (1) ps (2)
不明 (4) 不明 (4)
判定
35.0 60.9
高瀬橋 高瀬橋
恩田川の中流域に位置し、流路幅が約13m、両岸 は高いコンクリート護岸が施されています。周辺は 住宅地となっており、排水の影響がみられるもの の、流路内の土羽に草木類が生育し、瀬や淵がある など、生物の生息場所を提供しています。また、川 岸まで階段で降りられるようになっており、市民が 気軽に水や生き物とふれあうことのできる空間と なっています。
os os
底生生物 付着藻類
判定結果
優占種法
ユスリカ科
MelOsira variansA B
汚濁指数法 1.82 1.82
βm βm
os os〜βm
Beck‑Tsuda法 22 60
Kolkwitz法
os βm
各項目による総合判断 os βm
水質階級 (種類)
都橋
底生生物 付着藻類
判定結果
総合判定 os〜βm
※付着藻類はいくつかの水質階級にまたがっているものがあり、その全てを集 計した。
恩田川の中流域に位置し、流路幅が約14m、両岸 は高いコンクリート護岸が施されています。周辺は 住宅地となっており、排水の影響がみられます。河 床は岩盤のままの部分が多く、深浅の変化があるな ど、生物の生息場所を提供しています。また、コン クリートの落差工が、魚類の移動阻害とならないよ うに傾斜をゆるくしてあります。
都橋
優占種法
ユスリカ科
Melosira variansB B
34.8 66.0
‐ os〜βm
汚濁指数法 1.89 1.76
βm βm
Beck‑Tsuda法 18 52
βm os
βm
※付着藻類はいくつかの水質階級にまたがっているものがあり、その全てを集 計した。
水質階級 Kolkwitz法 (種類)
os βm
各項目による総合判断 βm βm
総合判定
(6)まとめ
2012年度調査によって得られた、生物学的水質判定結果を水質の良好な 順に並べると、以下のようになります。
・Os〜βm 境川(川上橋) 、境川(風戸橋) 、鶴見川(田中谷戸) 、恩田川
(高瀬橋)
・βm 鶴見川(桜橋) 、恩田川(都橋)
また、魚類調査の結果、清水性種(汚濁に耐えられない種)であるアブラハ ヤが数の多少はあるものの全地点で確認されました。なかでも、境川の風戸橋 と鶴見川の田中谷戸では多数確認されました。なお、鶴見川の桜橋では8種類 と多くの種類を確認することができました。
各流域別にまとめると以下のようになりました。
境川最上流域は民家が少なく、生活排水による河川への影響は小さいと思わ れますが、川上橋では底生生物や付着藻類の種数、個体数ともに少なくなって います。また、清流域によく見られるカジカについても昨年度同様、確認され ていません。原因としては、蛇籠による護岸工事などで水量が少なくなり、川 の流れが途絶えてしまっていることが考えられます。境川は土砂が多い河川な ので、今後は時間の経過とともに土砂が堆積し、水際まで草木が繁茂し河床も 自然の状態に近い様相に戻っていくことで、底生生物なども増えてくることが 期待されます。
また、風戸橋では、橋より上流域において行われた河川改修により、護岸が コンクリートで整備されました。工事により川底がかく乱されたことや生活排 水等の増加により、河川への水質汚濁の影響がみられました。ただ、アブラハ ヤは昨年度よりも51匹多い133匹が確認されました。これは川上橋よりも 水量が増えたことが一つの要因と考えられます。しかし、調査時の追込みによ り、河川の深みに集まっていた可能性や、昨年度は生息していたホトケドジョ ウが今年度は確認できなかったことなどを考慮すると、今後の調査結果の動向 に注目が必要です。
鶴見川上流域地点の田中谷戸は、水際まで草木が繁茂し、生物の生息場所を 提供しています。排水等による河川への水質汚濁の影響は小さいと思われます が、水量が少ないため底生生物の個体数や魚類の種数は多くありません。
近年、河川周辺に民家が増え、住宅の土台のコンクリート壁が河川近くまで 迫っている場所があり、景観や生物の生息環境に影響を与えていると思われま す。
桜橋まで下るとさらに民家が増え、河川の両岸がコンクリート護岸で囲まれ
ており、景観が損なわれています。生物学的水質判定結果も上流と比較して若 干劣っていました。4月に堰の改修工事が行われ、河道内にあった埴生が撤去 され、河川の状態が変わったにもかかわらず、希少な魚類を確認することがで きました。これは、改修工事が桜橋より下流に及んでいなかったため、その周 辺に生息していたものが居残っていたためと考えられます。今後、水量が減少 し排水の影響が大きくなった場合は、水質の悪化が懸念され、魚類の生息環境 にも影響が出てくると思われます。また、今年度から可動式の堰となったため、
堰が開いているときは生物の上下流の行き来が可能となったため、今後、生物 相がどのように推移していくか注視していく必要があります。
恩田川はほぼ全域で両岸がコンクリート製の高い壁で囲まれ、自然の状態か らはやや離れていますが、高瀬橋では生物学的水質判定結果は良好でした。こ れは、河川改修工事が、河床に木枠を組んで大きな礫を配置させるような方法 で行われており、水面から河底までの間に多重的な環境が確保され、生物が生 息しやすいためと推測されます。
下流域の都橋では、生物学的水質判定結果が上流に比べて若干劣ったものの、
比較的良好な結果が得られました。しかし、河床が岩盤であり石礫が少なく、
魚類の餌となる底生生物が生息しにくいことや川岸に草木などの魚が隠れる 場所が少ないことなど、魚類が容易に定着できない状況であると思われます。
このため、魚類の種数・個体数は少なくなっています。
以上まとめると、境川や鶴見川の上流域では周辺環境が自然な状態に保たれ ており、民家が少ないため排水等の影響も小さく、良好な調査結果が得られま した。一方、恩田川中流域の地点は民家が多く、生活排水等の影響が大きいと 思われますが、希少な魚類が確認され、生物学的水質判定結果も良好でした。
しかしこれは、降雨による増水で生物が流下してきたことによるものや、河床 が洗われて底泥が流されたことによるものなど、一過性のものと考えられます。
また、中流域は両岸がコンクリート壁に囲まれ河床が単調なため、魚類が生息 しにくく、総合的に判断して河川環境が良好とはいえません。さらに、河川水 量が減少し生活排水等の影響が大きくなった時には、水質の悪化が懸念され、
生物にとってもより生息しにくい環境になることが予想されます。
上流域においては、自然本来の環境を保全し、人と生物との共生を考慮した
開発に留め、中下流域では、恩田川高瀬橋のように多重的な環境を確保するよ
うな施工をするなど、生物が安定的に生息できるような環境を積極的に創造し
ていくことが望まれます。そして、河川本来の自然に近い状況に戻していく必
要があると思われます。
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ドキュメント内
2012 年度 環境調査事業概要
(ページ 42-46)