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土壌湿度︵乾士韮%︶
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月 日 算28図 土壌湿度70%および52%で発育した
着果樹の乾燥処理による二次枝およ び果実の生長と土壌湿度
第占節 土 壌 の 過 湿
小林および庵原,村井,林(1949)は,爾萄は果樹の種類中でも,特紅耐水性の強いことを認めている.しか し,水田を葡萄園にした処や,傾斜の ̄F方等で梅雨期に地下水位の過高となる処では,夏季の乾燥時に.草書の発
生が著しいい この原因ほ,根が浅層に多く睾延するとともに,地下水位の過高によって枯死あるいほその機能を 甚だ低下するためと認められる.この点について検討するため,土壌過湿の場合の新梢の生長および根の状態を 観察した。
Ⅰ 実験材料並びに方法
1956年5月10日に第1節の実験と同法で,1年生白根のCanpbe11 s Earlyを2芽で勇走して,5万分の1の WagneI・pOtへ植付け,9月2.5日まで土壌湿皮を容水屋:の75%に保って生育させた。初期に生長の良好な1枝を 残して他を芽掻きした.
−45−
9月24日より湛水および標準の2区を設け,湛水区へは水を充分に満し,標準区ほ土壌湿度を容水盈の75%に
保った両区とも2鉢宛とした新梢の生長は4日毎,水分消費量(重患法)は毎日年前9時と牛後1時の2回調査したり実験の終了時に掘上 げて,根の状態を憐察した
Ⅱ 実 験 結 果 湛水の場合の新梢の生長と水分消費患は,第29区iの通りである すなわち,淡水区でほ処理5日後紅基部5−
4葉の枯死,落葉をまねき,新梢の生長ほ約10 日後に停止したしかし,水分消費景ほ湛水後 約20日冒まで標準区と殆んど差異なく,26日目
より急激に減少した
11月5日における湛水,標準の両区の,新梢 の状態ほ図版氾の22,根群の状態ほ.図版氾の25 のようで,標準区の板ほ旺盛に仲良して,甚だ 多かったが,満水区の根ほ殆んど枯死,腐敗し ていた
Ⅱ 考察並.びに結論
Campbell,s Earlyの湛水区は最初少数の基葉 の落葉をまねき,新梢の生長ほ約10日後に停止 し,水分消費鼠ほ約20日目まで異ならなかっ た..小林,庵原,村井,林(1949)(9$)は,浸 水より新梢の生長停止までの日数14−20日,
外的変化の現われる日数14日のことを認めて いる本実験では,新梢の生長停止までの日数 および外的変化の現われる日数が相当に早い が,供試品種の異なるためと思われる,湛水区 の42日目の根の状態は,殆んど枯死腐敗して,
惑臭を放って■いた.湛水区の根の機能の著しい 低下ないし枯死の処理後の日数については明ら かでないが,樹体の水分消費盛の変化よりする と,20日以上滝水状儲の続いた場合にほ,甚だ 危険であると考えられる
月 日 第29図 港水による新梢の生長と水分消費鼻 梅雨期に長期間地下水位の過高をみる場合に
は,下層の根の枯死,腐敗をまねき,地上部の生長盈が地下部の生長患よりも甚だ大となり,夏季に辛苦の生じ 易いことが覇われる
摘 要 1.土壌湿度を容水星の70%で生育させた台木程の,新梢の生長停止時の土壌湿度は種類によって異なり,
1,202弓では水分当塁附近,Teleki5CおよぴTeleki8Ⅰ∋でほ水分当盈と萎澗係数のはぼ中位の土壌湿度となっ た時に,生長を停止した
2.Campbell,s EarlyとDelawareの,土壌湿度を容水景の70%で生育させた樹における果実の生長停止時の 土壌湿度ははぼ等しく,水分当盛付近.であった
5土壌湿度を容水恩の70%で生育させたCampbell sEaI1yの果実の生長停止時の土壌湿度は,生長周期によ
ー4占一
って相違せず,ともに水分当盈附近であったい 4,Campbell s Ea工1yの若葉数が異なる樹の,果実の生長停止時の土壌湿度ほはぼ等しかった。
5.i壌湿度を容水鼠の7D%と152%(水分当盟)で生育させたCampbell s Earlyの,無着果樹の7月上旬にお ける2次枝の生長停止ないし萎凋の土壌湿度は,ともに要職係数に近く,差異がなかった.土壌湿皮を客水盈の 70%で生育させた着果樹の果実の生長ほ,水分当鼠付近の土壌湿度となった時匿停止し,2次枝は水分当景と萎
凋係数のはぼ中位の土壌湿度となった時に萎澗(生長ほ.停止せず直ちに萎凋)したが,土壌湿度を容水恩の52%
で生長させた着果樹の果実と2次枝ほ,ともに萎凋係数付近で殆んど生長を停止した.
6.湛水状態にしたCampbell s Earlyの新梢ほ,約10日後に生長を停止し,樹体の水分消費虚は約20日後より 急激に減少して,根は次第に枯死した,
ー・47叫
終 結 論
瀬戸内海沿岸地方ほわが国でも高温,寡雨であるが,中でも香川県地方の降雨塾は少なく,年により5−5月 に.乾燥することもあるが,梅雨明け後の7−8月の間の乾燥が最も多く,その程度が激しい‖
当地方の果樹園の約85%ほ乾燥し易い傾斜地で栽培されているため,夏季の乾燥時には果実の発育が強く抑え られて,小形化するとともにり乾燥のひどい場合には種々の辛苦を生じて,致命的な損失を受けるル葡萄の主に Cainpbell,s EaIlyでほ,7月中旬より次第に結果枝の基部菓が落下して,赤熱れや萎縮果を多く生ずる..
そこで,主に鉢植えの葡萄(Campbell s EaIly)について−,春季と夏季に土壌湿度を稀々の程度紅変え,その 樹体および果実の生長,収藍,品質紅及ぼす影響を観察した
1緑果期の土壌乾燥では全果房の果粒がはぼ−・様に.萎縮したが,着色期一成熟期の乾燥では主に果房肩部の 果粒が萎縮し,この萎縮果房の発生ほ散発的であったい 果実の萎縮篠の液水による生長は,緑果期にほ標準のも のよりやや旺盛であったが,着色期−・成熟期にはわずかの回後をみたに過ぎないい 収穫果の大きさは第1生長周 期の乾燥が最も小,品質は第5生長周期の後期(着色期一成熟期)の乾燥が最も不良であった.
2.土壌湿度を容水盈の25−7ロ%の種々の程度に保った各区の新梢の生長は,5月上旬までほぼ同様であった しかし,容水盛め40%以下の低土壌湿度区では,その後の生長が甚だ緩慢となった.
3巾 土壌湿度を容水星の70%に保った区の土壌湿度を,夏季紅50%(水分当盈)へ低下した場合紅ほ,新梢お よび果実の生長が停止したが,春季より土壌湿度を容水患の50%に.保った区では,夏季間軋おいても新梢および 果実の生長が順調であった夏季に.土壌湿度を種々の程度に.低下した場合の,樹体の水分消費量の減少程度と果 実の生長盈の間に.ほ,密接な比例的関係のあることを認めた.なお,夏季紅土壌湿度を容水景の5ロ%へ低下した
区は,基部葉が多数落下し,赤熱れ状で,品質が不艮であった.
夏季の乾燥時に土壌湿度を高める程度ほ,乾燥前紅おける土壌湿度の多少によって異なるが,わが国では壌土 で容水景の50%ないしこれ以上が適当と思われる.
月・樹勢の相似た着果樹について−,一方を着果のままとし,他方を摘戻して無着果とした場合,着果樹は無着 果樹より新梢の生長が計ったが,樹体当りおよび単位葉蘭積当りの水分消費恩ほ多く,この傾向は土壌湿度の高 いものほど若しかった
5.果実と実の間の水分の奪取関係では,緑果期紅は果実申の水が容易に.葉へ移行したが,着色期以後虹ほ偲 とんど移行しないことを観察した
6・Campbell s Earlyの夏季に.おける結果枝基部葉の落下と,赤熱れ果および萎縮果の発生原因紅ついてみ
た.
基葉の落下は土壌湿度の低下に起因するところが大きく,赤熱れ果は基菓の落下および炭素同化作用の甚だし い低下によって生ずることを認めた萎縮果にほ乾巣状と陥没状のこ樺があり,乾巣状の萎縮果は主に・果面恭敬 によって生ずるものと認められ,果面蒸散の抑制法(グリンナーーの散布など)により高皮紅防止できた.陥没状 の萎縮果ほ.主に着色期前後に.果面への陽光の直射によって,果実温度の過高となるためで,陽光を過ぎった場合
に.は著しく減少した
7.土壌乾燥の場合における新梢および果実の生長停止の土壌湿度は,接穂の品種や若葉数の多少,果実の生
長周期でほはぼ等しかったが,台木の種類や乾燥処理前の土壌湿度の多少では相違することを認めた.
ー48什
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