3.手続き全体の流れ
4.輸入制度・輸入規制
(1)輸入手続き、輸入許可のための要件
・インポーターが通関を申請する時、必要な資料:
番号 詳しい内容
1 中華人民共和国入国動植物検疫許可証
2 通関申告書(中国語で報関単という、通関業者が提供)
3 検査検疫申告書(通関業者が提供)
インポーターが通関業者に入国地検査検疫局への通関申請、検査検疫資料の提 出、通関貨物の引き取りの申請を委託する
製品入港 検査パス
通関業者が検査検疫証書と通関書を獲得する
食肉が中国市場に入る
インポーターは入国地検査検疫局に中国入国動植物検疫許可証を申請する
(注)半年間有効
(鶏肉の場合のみ、インポーターは自動輸入許可証の申請が可能)
食肉供給業者は販売条件に合う中国側インポーター(食肉輸入代理業者)を捜す。
(注)中国で食肉を輸入し販売するためには、国内で販売するための「食品販売」の資格と、輸入業務を 行うための資格(自営輸出入権)が必要であるほか、入国地の出入国検査検疫局へ輸入肉類製品経営会社 記録を申請することが必要。
4 検査検疫申告委託書(輸入代理業者が提供する)
5 輸入契約書
6 (海運/空運)貨物引換書 7 輸入領収書
8 パッキングリスト
・インポーターは入国地の出入国検査検疫局での検査にあたり、上記資料を提出する他、
下記の資料を提供する必要がある。ただし、検疫局の判断により異なる場合もあるので事 前の確認が必須。
番号 詳しい内容
1 動物検疫衛生証明書(輸出国政府が発行したもの)
2 原産地証明書
3 輸入代理業者承諾書(インポーターが提供:第1章の当該部分を参照)
注:このほか、包材資材についての検疫もあり、包材が非木材である場合、「非木材梱包声明」が必要。
・食品検査検疫報告書は下記のプロセスに従い発行される:
プロ セス
詳しい内容
1 入国地出入国検査検疫局へ検査、検疫を申告する。
2
現場検査検疫内容:書類は貨物の名称、数量(重量)、パッキングリスト番号、輸 出入国家、生産加工メーカー名称又は登録番号、包装、鉛封号、検査検疫マーク又 は包装ラベルと一致するかどうか。パッキングリストの温度記録は要求に合うかど うか。外包装にはっきりとした中国語ラベル、品名、規格、産地、生産期日、賞味 期限、保存温度、工場登録番号と等の内容を明示してあるかどうか。目的地は中華 人民共和国と明示。封印処は検査検疫ラベルを明示。内包装には無毒、無害の新し い材料を使い、かつ、品名、工場登録番号を表示する。腐敗変質物質、異臭、毛、
血、糞等の不純物及び他の有害物質の有無を検査する。貨物の現場情況を初歩判断 後、サンプリング調査を行う。サンプルの真実さを保つため、汚染されずに実験室 へ送る。小ロットの輸入食品は原則的に、千分の一の割合でサンプルを集める。品 種ごとに、三個以上サンプルを集める。サンプルに重さは0.5キログラム以上とす る。
3
実験室検査内容:抜取られた入国肉類製品に対し、サンプル微生物の検査を行う。
《動物源性食品有毒有害物質残留監控計画》に従って、重金属、農薬残留、獣薬残 留等の物理、化学指標に対し、検査、測定を行う。肉類製品の微生物学検疫内容:
強制的に細菌総数、サルモネラ菌、病原性の大腸桿菌(O157とO157:H7を含む)、
黄金ブドウ球菌などの検査を行う。輸出国の動物疫病状況によって、動物伝染病原、
寄生虫感染された肉類製品に対し、関連した病原、寄生虫の検査を行う。
4
検査検疫結果判定:検査に合格した製品には、《入国貨物検査検疫証明》を発給さ れ、製品の加工、使用が批准される。検査検疫に合格しない製品には、検査検疫機 構の監督下で、廃棄又は無害化処理を行う。
注:通関業者が貨物入国当地出入国検査検疫局へ検査、検疫を申請する同時に、《輸入食品衛生証書》も申 請可能。
(2)関税以外の国境特別措置 なし
5.販売の流れ
(注)販売時の規制・手続、等は特になし。
6.表示方法
(1)法律に基づく義務表示及び手続き
販売業者はラベル、標識札、説明書等の形式で品名、生産地、販売者名称、生産 期日を明記するものとする。詳しくは農製品包装と標識管理弁法を参照(第二部 資
食肉が中国市場に入る
インポーターがエンドユーザーを探す(インポーター自身が開設し た場所で販売したり、販売代理企業への販売することもある。)
スーパー・
百貨店(牛肉)
加工企業
(牛肉、豚肉、鶏肉)
レストラン・
ホテル(牛肉)
料15参照)
(2)任意表示 なし
(3)業界自主表示および手続き
オーストラリア産牛肉の場合、紙質ボックスに食品名称、正味含有量、製造と代理販売 業者合法登録名称、住所、生産期日、賞味期限、貯蔵説明、食用方法を表示している。
(4)「食の安心・安全」に関する表示 緑色食品
7.税制度
・牛肉、豚肉
関税 12% 増値税 13%
・鶏肉(骨付き、冷凍)
関税 0.6元/kg(従量税) 増値税 13%
8.国内流通・取引慣行等
(1)国内マーケット事情、商品特性、他
【牛肉】
(主要産地)陕西、河南、内蒙、山東地区。
(特徴)上海市場でよく見られる山東省産の“魯西”牛肉の場合、肌繊維が細かく、脂肪 分布が均等、大理石の模様が現れている。
(販売ルート・販売方法)“魯西”牛肉の販売ルートは通常、養牛業者→屠殺業者→牛肉卸 売市場といったルートで販売され、消費者、スーパーマーケット、ホテル、料理店、
ファースト・フードのチェーン店等に供給される。スーパーでは真空包装と塊の形式 で販売され、牛肉卸市場、牛肉店では塊で販売されている。
【豚肉】
(主要産地)全国各地にも養殖基地がある。
(特徴)普通、部位により豚肉を四級に分ける。特級:ヒレ肉、1級:通脊肉,後足肉、
(販売ルート・販売方法)普通、養豚戸又は養豚場から生きたブタを屠畜場に送り屠殺を行 って、肉卸業者又はスーパーに卸売りされ、消費者は市場やスーパーで購入する。ヒ レ肉はスーパーでは真空包装で、市場では塊で販売されている。
【鶏肉】
(主要産地)“草原興発”緑草鶏は内蒙古、黒竜江、吉林、甘肃、青海、新疆等の六省に加 工工場がある。
(販売ルート・販売方法)“草原興発”緑草鶏の販売は直売と代理販売を採用している。
スーパーでは、袋包装(袋ごとに賞味重量の500グラムを主とする。)で販売が行われ ている。
(2)新規参入時の留意点
「食肉・食肉加工品」を含め、農林水産物・加工食品の全体に言える「新規参入時 の留意点」については、「第2章野菜・野菜加工品、8.国内流通・取引慣行、(2)
新規参入時の留意点」の項を参照されたい。
9.サンプル輸出の規制状況等
食肉の輸入は上記の根拠により禁止されているため、現在のところ中国での展示は許可さ れない。