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食品安全性に係る政策

ドキュメント内 タイの食品市場(国庫用)訂正.PDF (ページ 47-65)

I. 基礎調査

1.4.  食品安全性に係る政策

(1)残留化学物質問題 

①残留農薬基準 

  タイにおいて食品中の残留農薬の基準は、食品法に基づき定められている。残留基準 値については 1995 年に食品法に基づき保健省告示 163 号(1996)が公布されている。 

以下は省令内容の抄訳である。 

 

保健省告示 

「残留毒素を含む食品について」第 163 号  1995 年   

残留毒素を含む食品から保護するために、1979 年の食品法の第 5 条および第 6 条(3)に 基づき、保健省大臣は次のとおり告示する。 

 

1.  1982 年 10 月 13 日付第 71 号の保健省告示「残留毒素を含む食品について」を取り消 す。 

2.  この告示で、残留毒素とは、害虫や動物を殺す目的で使用される化学物質、もしくは それらの化学反応よって生じた化学物質のことを差す。 

植物や動物を害虫、寄生虫から守る、または害虫、寄生虫を駆除、殺傷、破壊、抑制 する目的のために使用される化学物質は、その使用段階(栽培または飼育、保存、運 搬、流通、食品加工)に関わらず農薬である。外部寄生生物の抑制のために動物に使 用される化学物質も同様である。植物の成長促進剤、落葉促進剤、収穫前後に使用さ れる化学物質もこの範疇に入るが、動物の栄養、植物の肥料、動物の餌の成分、動物 医薬品は対象外とする。 

3.食品中の残留毒素は次の基準に従わなければならない。 

  3−1  不可避的な原因(外部的要因)により生じた残留毒素の上限値( ERL:Extrareneous  Residue Limit)(リスト No.1 で規定) 

  3−2  最大残留基準量上限値(MRL:Maximum Residue Limit) 

        (Codex で規定された MRL 値。ただし、リスト No.2 で規定したものおよび食品医薬 品局で承認された上限値を持っている食品はその基準に従う。) 

 

この告示は官報に告示された日の翌日から 180 日後に有効とされる。 

 

1995 年 4 月 28 日  Mr. Artit Urairat  保健大臣 

リスト No.1   

  不可避的な原因(外部からの要因)により生じた残留毒素の上限値  (Extraneous Residue Limit : ERL) 

最大許容残留毒素量(食品1kg 当たりの mg で表示) 

食品の種類 

アルドリンおよびディルドリン  クロルデン  DDT  ヘプタクロル 

卵  0.1  0.02  0.1  0.05 

穀類  0.02  0.02  0.1  0.02 

ナッツ、種子類  0.05  0.02  0.01  0.02 

牛乳  0.006  0.002  0.02  0.006 

植物性油脂  0.2  0.02  0.05  0.02 

動物性油脂  0.2  0.05  1  0.2 

両生類の肉  0.2  0.05  1  0.2 

魚貝類、無脊椎動物の肉  0.2  0.05  1  0.2 

ほ乳類、鳥類の肉  0.2  0.05  1  0.2 

果物  0.05  0.02  0.1  0.01 

野菜、香辛料  0.05  0.02  0.1  0.05 

ジュース用植物  0.1  0.02  0.1  0.05 

砂糖用植物  0.05  0.02  0.1  0.01 

乾燥豆  0.05  0.02  0.1  0.02 

   

 

リスト No.2 

最大残留基準量上限値(Maximum Residue Limit : MRL) 

化学物質名 食品の種類 最大許容残留量 カリフラワー 1

食品1kgあたりのmg ホワイト・カリフラワー 1

カリフラワー 0.2 キャベツ 1

ホワイト・カリフラワー 0.2 中国ケール 1

キャベツ 0.2 ナガササゲ 1

0.02 大豆 0.05

トウジンビエ 0.02 牛乳 0.01

トウモロコシ 0.05 ほ乳類の肉(牛、水牛、ヤギ、羊のみ) 0.01

0.02 ブロッコリー 1

中国ケール 0.2 白菜 1

鳥類の臓物 0.02 芥子菜 1

ほ乳類の臓物(牛、水牛、ヤギ、羊のみ) 0.02 レタス 1

ニンジン 0.05 蜜柑類 0.5

スイカ 0.1 茄子 1

緑豆 0.05 トマト 1

インゲン豆 0.2 ジャガイモ 0.1

ナガササゲ 0.1 ほ乳類の動物性油脂(牛、水牛、ヤギ、羊の 0.01

ハト豆 0.05

落花生 0.05 バナナ 1

大豆 0.05 カリフラワー 2

その他の豆 (生) 0.2 ホワイト・カリフラワー 2

牛乳 0.002 キャベツ 2

やし油 0.05 トウジンビエ 0.1

綿油 0.05 中国ケール 0.5

鳥類の肉 0.02 ニンジン 1

ほ乳類の肉(牛、水牛、ヤギ、羊のみ) 0.02 中国セリ 1

ブロッコリー 0.2 キュウリ 2

乳製品 0.02 ナガササゲ 0.5

白菜 0.2 サヤエンドウ 0.5

芥子菜 0.2 インゲン豆 2

唐辛子 0.2 その他の豆 (生) 2

胡椒 0.2 その他の豆 (乾燥) 2

蜜柑類 0.2 ブロッコリー 2

茄子 0.2 唐辛子、胡椒 1

トマト 1 蜜柑類 2

パパイヤ 0.2 白菜 2

ジャガイモ 0.05 芥子菜 2

コーヒー豆 0.1 レタス 2

大根 0.05 ほうれん草 1

赤カブ 0.05 トマト 1

玉ねぎ 0.1 ジャガイモ 0.05

サトウキビ 0.02 大根 0.5

タマネギ 0.2

バナナ 0.2

0.02 カリフラワー 0.5

トウモロコシ 1 コールラビ 0.5

トウジンビエ 0.1 キャベツ 8

0.2 ニンニク 8

キュウリ 0.2 8

その他の瓜 0.2 トウモロコシ 8

ハト豆 1 トウジンビエ 8

落花生 1 0.1

大豆 0.1 中国ケール 3

その他の豆 (生) 1 落花生 8

その他の豆 (乾燥) 0.1 牛乳 0.5

綿油 0.05 ほ乳類の肉(牛、水牛、ヤギ、羊のみ) 4

キャベツ類 0.2 ブロッコリー 5

蜜柑類 0.2 唐辛子 0.5

茄子 1 胡椒 0.5

トマト 0.2 蜜柑類 4

ジャガイモ 0.1 白菜 8

イチゴ 0.2 芥子菜 8

パインアップル 0.2 レタス 8

タマネギ 1 グアバ 8

ブドウ 0.2 マンゴー 3

サトウキビ 0.1 キャッサバ 0.5

ほ乳類の動物性油脂(牛、水牛、ヤギ、羊の 4

タマネギ 8

ブドウ 8

1. モノクロトホス

2. パラチオンメチル

3. メタミドホス

4. ジメトエート

5. マラチオン

   

カリフラワー 2 バナナ 0.2

キャベツ 5 カリフラワー 0.2

トウモロコシ 2 コールラビ 0.2

トウジンビエ 0.2 キャベツ 0.5

キュウリ 0.2 0.05

スイカ 0.2 トウジンビエ 0.05

その他の瓜 0.2 中国ケール 0.2

ネギ 0.5 ニンジン 0.05

緑豆 0.1 中国セリ 0.1

ナガササゲ 5 キュウリ 0.2

ハト豆 0.1 ナガササゲ 0.1

落花生 0.1 サヤインゲン 0.1

大豆 0.2 エンドウ豆 0.2

唐辛子 1 その他の豆(生) 0.2

蜜柑類 1 ブロッコリー 0.2

レタス 5 唐辛子、胡椒 1

茄子 0.2 蜜柑類 2

トマト 1 ほうれん草 0.1

ジャガイモ 0.1 レタス 0.2

アスパラガス 2 トマト 0.5

タマネギ 0.2 ジャガイモ 0.05

ブドウ 5 大根 0.2

タマネギ 0.5

カリフラワー 1 ブドウ 2

コールラビ 1

キャベツ 1 1

トウモロコシ 0.25 トウジンビエ 1

トウジンビエ 1 トウモロコシ 0.05

中国ケール 1 0.05

ニンジン 0.1 ほ乳類の臓物 0.05

キュウリ 0.2 ニンニク 0.5

その他の瓜 0.05 キュウリ 0.2

ナガササゲ 0.1 ナガササゲ 0.05

緑豆 0.1 サヤインゲン 0.05

インゲン豆 0.1 大豆 0.05

その他の豆(生) 0.1 その他の豆(生) 0.05

ブロッコリー 1 牛乳 0.05

蜜柑類 0.2 0.2

ほうれん草 0.5 鳥類の肉 0.05

白菜 1 綿油 0.5

芥子菜 1 キャベツ類 1

レタス 0.5 根菜類 0.05

トマト 0.2 唐辛子、胡椒 0.5

ジャガイモ 0.1 蜜柑類 2

タマネギ 0.1 ほうれん草 2

大根 0.1 レタス 2

ブドウ 0.5 茄子 0.2

トマト 0.5

キュウリ 0.5 ジャガイモ 0.05

その他の瓜 0.2 タマネギ 0.1

サヤインゲン 2 きのこ 0.05

唐辛子、胡椒 1 ブドウ 0.5

蜜柑類 5

その他の果実 5 カリフラワー 5

トマト 1 コールラビ 5

キャベツ 5

トウモロコシ 0.02

0.1

牛乳 0.1

鳥類の肉 0.1

ほ乳類の肉(牛、水牛、豚のみ) 0.1

ブロッコリー 5

蜜柑類 5

レタス 5

トマト 5

ジャガイモ 0.5

鳥類の動物性油脂 0.1

ほ乳類の動物性油脂(牛、水牛、豚のみ) 0.1 8. ジコホール

11. アセフェート

6. メソミル 9. オメトエート

7. メビンホス

10.  シペルメトリン

   

             

②残留動物医薬品について 

  農業協同組合省畜産振興局の飼料品質管理部が管轄する飼料品質管理法(1982 年)に基 づき、飼料に配合する動物医薬品の製造、販売、輸入が管理、監督されている。この法律 に基づいて農業協同組合省告示第 1 号(1986)および第 2 号(1987)で動物医薬品の名前、

種類、飼料に調合された物質の特徴、許容率、許容量を規定しており、農業協同組合省告 示第 4 号(1988)でアボパルシン(Avaparcin)、農業協同組合省告示第 1 号(1999)でニト ロフラン(Nitrofran)、クロラムフェニコール(Chloramphenicol)の輸入、使用、飼料に 調合することを禁止し、同省告示第 2 号(1999)でジメトリダゾール(Dimetridazole)お よびロニダゾール(Ronidazole)についても禁止している。 

   

農業協同組合省告示第 1 号(1986) 

「販売を目的とする家畜飼料製造の際に混合される飼料添加物質の名前、種類および形状 の規定に関して」 

 

  1982 年の「飼料品質管理法」第6項(4)により、農業協同組合省大臣はここに次の告 示を行う。 

第一項 

  以下にあげるビタミン類は、飼料に添加可能な物質であり、適切な量を全種類の飼料製 造において、成分として使用することができ、畜産局の承認も得ている。 

Vitamin A     Vitamin B1  Folic acid  Vitamin D2  Vitamin B2  Biotin 

Vitamin D3  Vitamin B6  Choline Chloride  Vitamin E  Vitamin B12  Linoleic acid  Vitamin C  Pantothenic acid  Inositol  Vitamin K1  Calcium Pantothenate   

Vitamin K3  Nicotinic acid     

第二項 

  塩や各種鉱石の形状をした以下の鉱物は、飼料添加物質であり、全種類の飼料製造の際 に成分として使用することができる。既製の混合飼料の成分として使用する際は、いくつ かの鉱物については、以下の量を超えない範囲で混合されなければならない。 

       

  第三項 

  以下にあげるアミノ酸物質は、飼料に添加可能な物質であり、適切な量を全種類の飼料 製造において、成分として使用することができ、畜産局の承認も得ている。 

Lysine  Cystine  Threonine  Methionine  Tryptophan  Valine  Arginine  Phenylalanine  Isoleucine  Histidine  Leucine  Tyrosine   

第四項 

  以下にあげる成長促進物質は、飼料に添加可能な物質であり、全種類の飼料製造におい て、成分として使用することができる。既製の混合飼料の成分として使用する際は、いく つかの成長促進物質に関しては、以下の量を超えない範囲で混合されなければならない。 

  鶏、鴨用の既製の混合飼料について成長促進物質は、次のような条件の下で使用される ものとする。 

 

  ブロイラー      :  孵化から6週間まで使用可能  既製混合飼料 1kg 中の最大許容使用量   

鉱物の種類 

鶏、鴨の飼料  豚の飼料  牛の飼料   

使用の条件  Cobalt  10 mg.  10 mg  10 mg   

Chlorine  1500 mg  ‑  ‑    Copper  300 mg  250 mg  100 mg    Iodine  300 mg  400 mg  500 mg    Manganese  2,000 mg  400 mg  1,000 mg   

Calcium  12,000 mg  10,000 mg  10,000 mg  採卵鶏および鴨  Selenium  2 mg  2 mg  2 mg  については  Fluorine  200 mg  150 mg  40 mg  カルシウムの量は  Molybdenum  100 mg  20 mg  10 mg  50,000mg まで許容  Sodium  2,000 mg  8,000 mg  40,000 mg  する。 

Zinc  1,000 mg  1,000 mg  500 mg    Iron  1,000 mg  3,000 mg  1,000 mg    Magnesium  3,000 mg  3,000 mg  5,000 mg    Phosphorus  8,000 mg  15,000 mg  10,000 mg    Sulphur  ‑  ‑  40,000 mg    Potassium  20,000 mg  20,000 mg  30,000 mg   

  採卵鶏または交配用鶏    :  孵化から 16 週間まで使用可能    食用鴨      :  孵化から8週間まで使用可能    採卵鴨または交配用鴨    :  孵化から 20 週間まで使用可能   

成長促進物質の種類   

 

既製混合飼料 1kg 中 の最大許容使用量 

食用に屠殺する前に 成長促進物質使用を

止める期間 

使用条件 

Avoparcin  10 mg  7 日    Cholrtetracycline  50 mg  7 日    Flavophospholipol  10 mg  7 日   

Lincomycin  4 mg  7 日  食用鶏への使用禁止  Nitrovin  10 mg  7 日   

Oxytetracycline  55 mg  7 日   

Tylosin  22 mg  7 日   

Virginiamycin  15 mg  7 日    Spiramycin  20 mg  7 日    Ainc‑Bacitracin  50 mg  7 日     

豚用の既製混合飼料については、成長促進物質の飼料への混合は、生後から 60 ㎏になるま での期間であれば可能である。 

成長促進物質の種類   

 

既製混合飼料 1kg 中 の最大許容使用量 

食用に屠殺する前に 成長促進物質使用を

止める期間 

使用条件 

Avoparcin  10 mg  7 日    Chlortetracycline  50 mg  7 日    Enramycin  20 mg  7 日    Flavophospholipol  10 mg  7 日    Nitrovin  20 mg 

10 mg 

7 日  7 日 

0‑25 kg の豚に対して  25‑60 kg の豚に対して  Oxytetracycline  50 mg 

10 mg 

7 日  7 日 

5‑15 kg の豚に対して  15‑60 kg の豚に対して 

Tylosin  40 mg  7 日   

Virginiamycin  25 mg  7 日    Zinc‑Bacitracin  50 mg  7 日    Spiramycin  20 mg  7 日   

ドキュメント内 タイの食品市場(国庫用)訂正.PDF (ページ 47-65)

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