第 4 章 日韓肥料産業の比較
4.7 日韓米および大豆生産費の比較
日韓の米生産費を比較して見たところ、米生産費に占める肥料費の割合はそれほど差がないも のの、労働費は日本が韓国より約 2 倍高かった。韓国の大豆生産費に関しては、2009 年と 2010 年のデータしかなく、そのうち、肥料費の割合は日本の 10%ぐらいに比べて 3~4%しか占めなかっ た。労働費は米の生産と逆に韓国が日本より約 2 倍高かった。
全体生産費からみると、米および大豆共に日本が韓国より 2 倍近く高かった。
以下に米および大豆生産費における肥料費の割合の推移を示す。
表4.7.1 日韓米生産費における肥料費の割合の推移
(単位:円/10a)
2005年産 2006年産 2007年産 2008年産 2009年産 2010年産
構成比 構成比 構成比 構成比 構成比 構成比
物財費 76,831 64 76,610 65 75,183 65 85,500 69 84,097 69 83,261 69
肥料費 7,802 6 7,987 7 8,034 7 8,738 7 10,310 8 9,388 8
労働費 43,884 36 41,995 35 40,538 35 38,654 31 37,456 31 36,707 31
費用合計 120,715 118,605 115,721 124,154 121,553 119,968
物財費 52,122 82 60,820 83 65,240 84 51,816 85 38,904 84 39,116 84
肥料費 3,085 5 3,948 5 4,455 6 4,259 7 3,974 9 3,651 8
労働費 11,488 18 12,695 17 12,015 16 8,947 15 7,156 16 7,635 16
費用合計 63,610 73,515 77,255 60,764 46,060 46,751
日本
韓国
出所:日本:農林水産省、韓国:統計庁
表4.7.2 日韓大豆生産費における肥料費の割合の推移
(単位:円/10a)
2005年産 2006年産 2007年産 2008年産 2009年産 2010年産
構成比 構成比 構成比 構成比 構成比 構成比
物財費 33,246 66 32,048 68 34,103 72 38,189 75 37,879 76 37,646 76
肥料費 3,667 7 3,685 8 4,870 10 5,589 11 6,474 13 4,948 10
労働費 17,110 34 14,782 32 13,233 28 13,031 25 12,206 24 11,913 24
費用合計 50,356 46,830 47,336 51,220 50,085 49,559
物財費 - - - - - - - - 14,896 58 17,591 61
肥料費 - - - - - - - - 1,045 4 992 3
労働費 - - - - - - - - 10,756 42 11,456 39
費用合計 - - - - - - - - 25,652 29,047
日本
韓国
出所:日本:農林水産省、韓国:統計庁
参考:
為替レート
TTS TTB TTM
2010年 7.81 7.41 7.61 2009年 7.57 7.17 7.37 2008年 9.85 9.45 9.65 2007年 12.92 12.52 12.72 2006年 12.45 12.05 12.25 2005年 11.02 10.62 10.82 100通貨単位につき
出所:三菱UFJ銀行
0 10 20 30 40 50 60
1980 1990 2000 2004 2008 2015 2020 (%)
資料:韓国農村経済研究院 (56)
(26) (23)
400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000(ha)
農耕地面積 田んぼ面積 畑面積 (1,889)
(1,737) 参考:韓国のその他の農業関連情報
図4.7.1 韓国自給率変化推移
図4.7.2 農耕地 面積変化推移
48 0
10 20 30 40 50 60 70
2000 2005 2006 2007 2008 2009
(%)
50歳以上比率 60歳以上比率 65歳以上比率
( )は50歳以上比率
(63.2)
(49.8)
* 2009年度
農家人口 : 3,117千人 -60歳以上 : 45%
(1,400千人)
図4.7.3 農家人口変化推移
添付資料 1 韓国の肥料関連法規(英文)
添付資料 2 韓国の肥料関連法規抜粋
添付資料 1 韓国の肥料関連法律
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
添付資料 2 韓国の肥料関連法規抜粋
肥料管理法(仮訳)
第 1 条(目的)
本法は肥料の品質を補填して円滑な需給と価格安定を通じて農業生産力を維持・増進させ、農 業環境を保護することを目的とする。
第 2 条(定義)
本法で使用する用語の定義は以下のとおりである。
① 「肥料」とは植物に栄養を与えるか、植物の栽培に資するために土壌で化学的変化をもたら す物質と植物に栄養を与える物質を指す。
② 「普通肥料」とは副産物肥料以外の肥料で、工程規格が定められたものを指す。
③ 「副産物肥料」とは農業・林業・畜産業・水産業・製造業あるいは販売業を営む過程で出る 副産物、人糞尿、飲食物廃棄物、土壌微生物製剤(土壌酵素製剤を含む)、土壌活性剤等を利用 して製造した肥料で、農林水産食品部長官が指定するものを指す。
④ 「工程規格」とは農林水産食品部長官がその規格を定める必要があると判定する肥料に対 してその主成分の最小量あるいは含有可能な有害成分の最大量その他主成分の効能維持に必 要な付加成分の含有量と流通期間等肥料の品質維持のために農林水産食品部長官が定めて告 示した規格を指す。
⑤ 「保証成分」とは肥料業者が生産・輸入あるいは販売する肥料に対して、その肥料が含有し ている主成分の最小量をパーセントで表示したものを指す。
⑥ 「肥料業者」とは下記に該当するものを指す。
・ 肥料生産業者:肥料を生産(製造・配合・加工あるいは採集)して販売するか、
無料で流通あるいは供給することを業とするもので第 11 条の規定に従って登録したもの
・ 肥料輸入業者:肥料を輸入して販売することを業とするもので、第 12 条の規定 に従って申告したもの
・ 肥料販売業者:肥料の販売を業とするもの 第 3 条(適用の例外等)
① 肥料を工業用あるいは飼料用で供給するために生産・輸入あるいは販売する場合には本法 の規定を適用しない。
40
定するものは農林水産食品部令の定めにより、農林水産食品部長官にその設定等を要請すること ができる。
③ ①の規定による工程規格設定等の専門性および公正性を高めるために必要な場合、大統 領令の定めにより、肥料工程規格審議会の審議を受けなければならない。
④ 農林水産食品部長官は肥料の工程規格を設定・変更あるいは廃止したり、副産物肥料を指 定あるいは廃止したりしようとする際には、30 日前にこの旨を告示しなければならない。
⑤ ④の規定による設定あるいは指定の告示がなされてない肥料を生産・輸入して農業用として 販売しようとするものは工程規格の設定か、副産物肥料の指定を要請しなければならなく、また、
工程規格が設定されたか、副産物肥料として指定された以降でなければ、生産・輸入して販売し てはならない。
ただし、試験用あるいは研究用の場合には例外とする。
⑥ ③の肥料工程規格審議会の構成・運営等に関して必要な事項は大統領令に従って定める。
第 6 条 (農業環境保護および肥料開発)
農業環境および土壌を保護して農業生産性増大と競争力を高めるために、地域別・作物別肥 料の開発促進と品質改善等に関して必要な事項を大統領令に従って定める。
第 7 条 (肥料の供給)
① 農林水産食品部長官は肥料の需給調節および価格安定とエコ農業の育成のために必要だ と判断した場合には特別市長・広域市長・都知事・特別自治都知事(以下、「市・都知事」とする)あ るいは「農業協同組合法」による農業協同組合中央会(以下「農業協同組合中央会」とする)に肥 料を供給させることができる。
② 市・都知事あるいは農業協同組合中央会は①の規定により肥料を供給する場合に農林水 産食品部長官の定めにより、これも管理しなければならなく、肥料の滅失・損失・成分低下および 包装の破損等の事故が発生した場合にはその損失額を大統領令により定められた基準と手順に より賠償しなければならない。
③ 農林水産食品部長官は①に従って市・都知事あるいは農業協同組合中央会が肥料を供給 する場合に予算の範囲内で、これに必要な費用の一部を支援することができる。
<新設 2007.8.3>
第 8 条 (肥料会計の設置および財政支援)
① 農業協同組合中央会が第 7 条の規定により、肥料を供給する場合には自体の経理と区分し て肥料会計を別途設置・運営しなければならない。
② 政府は第 7 条の規定により農業協同組合中央会が肥料を供給する場合に、その肥料の供 給により欠損額が発生した際に、これを政府予算から①の肥料会計に補填する。
③ ②の欠損額は「国家財政法」第 90 条の⑤の規定による手順に沿って一般会計の余剰金で これを補填することができる。
<改訂 2006.10.4>
第 10 条(危害性肥料等の輸入制限)
① 農林水産食品部長官は重金属が含有されていたり、病害虫が流入され土壌環境および植 物に重大な危害を与える恐れがあると判断した場合には普通肥料中有機質肥料および副産物肥 料とその原料に関して知識経済部長官と協議して輸入を制限することができる。
② 農林水産食品部長官は①の規定により重大な危害性があると判断される普通肥料中有機 質肥料および副産物肥料とその原料に関して農林水産食品部長官が定めた機関に検査させるこ とができる。
③ ①および②の規定による危害性の基準および検査に関して必要な事項は大統領令により 定める。
第 11 条(肥料生産業の登録)
① 肥料を生産して販売したり、無料で流通・供給することを業としているもの(「廃棄物管理法」
による廃棄物を肥料と再生処理して販売したり、無料で流通・供給しようとするものを含む)は大統 領令の定めにより肥料の種類別に製造原料・保証成分等を市長(特別自治都知事を含む)・郡首・
区庁長(自治区の区庁長)に登録しなければならない。
② 削除(1999.3.31)
③ ①の規定に従って、肥料生産業の登録に必要な施設その他登録基準は大統領令により定 められる。ただし、大統領令が定める規模以下の副産物肥料の生産業の場合は例外とする。
④ 肥料生産者は登録した事項に変更があるか、廃業した場合にはその発生日から 30 日以内 に市長・郡首・区庁長に申告しなければならない。
⑤ ①の規定による肥料生産業の登録をしようとするものは市(特別自治都を含む)・郡・区(自 治区)の条例に定められた手数料を納付しなければならない。
第 12 条(肥料輸入業の申告)
① 肥料を輸入して販売することを業とするものは大統領令に定められたことにより、肥料の種類 別に製造原料・保証成分等を市長・郡首・区庁長に申告しなければならない。
② 肥料の輸入業者は申告した事項の変更があったり、廃業したりした場合にはその発生日か ら 30 日以内に市長・郡首・区庁長に申告しなければならない。
③ ①の規定に従って肥料輸入業を申告したものは市・郡・区の条例により定められた手数料を 納付しなければならない。
第 13 条 (営業の継承)
① 肥料業者がその営業を譲渡したり、死亡したりした場合あるいは法人の合併があった場合に