• 検索結果がありません。

電源制御

ドキュメント内 CMOS 4-BIT SINGLE CHIP MICROCOMPUTER S1C6F632 (ページ 42-46)

4.2.1 電源回路の構成

S1C6F632は図4.2.1.1に示す電源回路を内蔵しており、CPUと内部ロジック回路、発振回路、LCDドライバ を駆動する電圧をチップ内部で生成します。

VDD

VD1

VD2

CF CG

VC1

VC2

VC3

VC4

VC5

CA CB CC CD CE VSS

内部定電圧回路 

LCD系定電圧回路 

発振回路 

LCDドライバ  VD1

VC1~VC5

電源電圧 昇圧回路  外部電源 

OSC1, OSC2 OSC3, OSC4

COM0~COM31 SEG0~SEG63 内部回路 

VD2 VCSEL

DBON VDHLMOD

VCHLMOD LPWR

∗1

∗1

∗2

∗1 LCD駆動電源がVC2基準の場合に接続(VC1基準の場合はオープン)

∗2 LCD駆動電源が1/5バイアスの場合に接続(1/4バイアスの場合はオープン)

 図4.2.1.1 内蔵電源回路

● 内部定電圧回路

内部定電圧回路は、内部ロジック回路と発振回路の動作電圧VD1を発生します。

この定電圧回路は常時動作します。

● 電源電圧昇圧回路

電源電圧昇圧回路は、LCD系定電圧回路の動作電圧VD2を発生します。

VC2基準のLCD駆動電源オプションが選択されている場合、電源電圧VDDに応じて、LCD系定電圧回路 をVDDで駆動するか、VD2で駆動するかを選択します。

表4.2.1.1 LCD系定電圧回路の電源(VC2基準選択時)

電源電圧 VDD  1.8〜2.5V  2.5〜3.6V

LCD系定電圧回路電源  VD2 (≒VDD×2) 

VDD

VD2の電圧値はVDDのおおよそ2倍の値になります。

2.5V以上の電源電圧VDDでICを動作させる場合、またはVC1基準のLCD駆動電圧オプションを選択した 場合はVD2が不要のため、電源電圧昇圧回路をOFFすることができます。

4 周辺回路と動作(電源制御)

● LCD系定電圧回路

LCD系定電圧回路はLCD駆動電圧VC1〜VC5を発生します。各電圧値については"8 電気的特性"を参照 してください。

S1C6F632では、内蔵されたLCDドライバにこのLCD駆動電圧が供給され、コモン/セグメント端子に接続 されたLCDパネルを駆動します。

注: • VD1、VD2、VC1〜VC5端子の出力を外部回路の駆動には絶対に使用しないでください。

• VDDが2.5V以下のときにLCD系定電圧回路の電源としてVDDを使用すると、VC1〜VC5の電圧は正し い電圧とはなりません。(VC2基準選択時)

4.2.2 LCD電源の制御

適正なLCD駆動電圧VC1〜VC5を生成するためには、LCD系定電圧回路を2.5V以上で動作させる必要が あります。LCD駆動電源にVC2基準のオプションを選択し、1.8V〜2.5Vの電源(VDD)を使用する場合は、電 源電圧昇圧回路でVDDを約2倍に昇圧し、その出力電圧VD2でLCD系定電圧回路を動作させます。この 場合はDBONレジスタを"1"に設定して電源電圧昇圧回路をONします。これにより生成されたVD2でLCD 系定電圧回路を動作させるには、さらにVCSELレジスタを"1"に設定します。DBON="1"の設定は、必ず VD2電圧への切り換えの前に行ってください。

2.5V以上の電源(VDD)を使用する場合、あるいはVC1基準のオプションを選択した場合は、VDDでLCD系 定電圧回路を動作させます。電源電圧昇圧回路は消費電流を低減するためOFFします。この場合、DBON とVCSELはどちらもデフォルト値の0のままとします。

注: 電源電圧昇圧回路をONしてから出力電圧VD2が安定するまでに約1msの時間を要します。この間は、

LCD系定電圧回路の電源をVD2に切り換えないでください。

LCD系定電圧回路でLCD駆動電圧を生成するには(LCD表示を開始するには)、LPWRレジスタによって LCD系定電圧回路をONする必要があります。LPWRに"1"を書き込むとLCD系定電圧回路がONし、LCD 駆動電圧を生成します。イニシャルリセット時、LPWRは"0"(OFF)に設定されます。

LCDを使用しない場合は消費電力を低減するため、LCD系定電圧回路をOFFにしてください。

4.2.3 重負荷保護機能

外付け負荷の駆動などによって電源電圧が変動した場合でもできるかぎり安定した動作やLCD表示が行 えるように、内部定電圧回路とLCD系定電圧回路はソフトウェアで設定可能な重負荷保護機能を持って います。

内部定電圧回路はVDHLMODレジスタに"1"を書き込むと重負荷保護モードとなり、VD1出力の安定化を 図ります。ポート出力によりランプやブザーなどの重負荷を駆動する前に設定してください。

LCD系定電圧回路はVCHLMODレジスタに"1"を書き込むと重負荷保護モードとなり、VC1〜VC5出力の安 定化を図ります。液晶表示に濃淡が現れる場合などに設定してください。

注: 重負荷保護モードでは、通常動作時より消費電流が多くなります。したがって、必要なとき以外はソフトウェ アで重負荷保護モードに設定しないでください。

4 周辺回路と動作(電源制御)

4.2.4 電源制御用I/Oメモリ

表4.2.4.1に電源の制御ビットとそのアドレスを示します。

表4.2.4.1 電源の制御ビット

アドレス  注 釈 

D3 D2

レジスタ 

D1 D0 Name Init ∗1 1 0

FF03H

VCHLMODVDHLMOD General LPWR

R/W

VCHLMOD VDHLMOD General

LPWR 0 0 0 0

On On 1 On

Off Off 0 Off

LCD系定電圧回路重負荷保護モードOn/Off 内部(VD1)定電圧回路重負荷保護モードOn/Off 汎用レジスタ

LCD系定電圧回路On/Off FF02H

VDSEL VCSEL HLON DBON

R/W

VDSEL VCSEL HLON DBON

0 0 0 0

1 VD2

1 On

0 VDD

0 Off

汎用レジスタ

LCD系定電圧回路電源切り換え 汎用レジスタ

電源電圧昇圧回路On/Off

*1 イニシャルリセット時の初期値 *3 読み出し時は常時"0"

*2 回路上設定されない

● DBON: 電源電圧昇圧回路ON/OFFレジスタ (FF02H・D0)

電源電圧昇圧回路を制御します。

"1"書き込み: ON

"0"書き込み: OFF 読み出し: 可能

DBONに"1"を書き込むと電源電圧昇圧回路がONし、VDDを約2倍に昇圧したVD2を出力します。VD2で LCD系定電圧回路を駆動する場合(VC2基準選択時、VDD=1.8〜2.5V)にONします。

DBONに"0"を書き込むと電源電圧昇圧回路はOFFします。消費電流を低減するため、VDDでLCD系定電 圧回路を駆動する場合はOFFにして使用してください。

イニシャルリセット時、このレジスタは"0"に設定されます。

● VCSEL: LCD系電源回路電源切り換えレジスタ (FF02H・D2)

LCD系定電圧回路の電源電圧を選択します。

"1"書き込み: VD2

"0"書き込み: VDD

読み出し: 可能

VCSELに"1"を書き込むと電源電圧昇圧回路が出力するVD2でLCD系定電圧回路が動作します。この設 定の前に、DBONに"1"を書き込み、電源電圧昇圧回路をONしておく必要があります。なお、電源電圧昇圧 回路をONしてから電圧が安定するまでの約1msecの間はVD2に切り換えないでください。

VCSELに"0"を書き込んだ場合は、VDDでLCD系定電圧回路が動作します。

イニシャルリセット時、このレジスタは"0"に設定されます。

● LPWR: LCD系定電圧回路ON/OFFレジスタ (FF03H・D0)

LCD系定電圧回路をON/OFFします。

"1"書き込み: ON

"0"書き込み: OFF 読み出し: 可能

LPWRに"1"を書き込むことにより、LCD系定電圧回路がONとなりLCD駆動電圧を発生します。"0"を書き込 んだ場合、LCD駆動電圧はすべてVSSとなります。

LPWRに"1"を書き込んだ後、LCD系電圧回路が動作しLCD駆動電圧出力が安定するまで約100msecか かります。

イニシャルリセット時、このレジスタは"0"に設定されます。

4 周辺回路と動作(電源制御)

● VDHLMOD: 内部定電圧回路重負荷保護モードON/OFFレジスタ (FF03H・D2)

内部定電圧回路の重負荷保護機能をON/OFFします。

"1"書き込み: ON

"0"書き込み: OFF 読み出し: 可能

VDHLMODに"1"を書き込むと内部定電圧回路が重負荷保護モードとなり、VD1出力の安定化を図りま す。ブザーやFOUTクロックの出力時などに有効です。ただし、重負荷保護モードでは、通常動作時よりも 消費電流が増加します。したがって、必要なとき以外はソフトウェアで重負荷保護モードに設定しないで ください。

イニシャルリセット時、このレジスタは"0"に設定されます。

● VCHLMOD: LCD系定電圧回路重負荷保護モードON/OFFレジスタ (FF03H・D3)

LCD系定電圧回路の重負荷保護機能をON/OFFします。

"1"書き込み: ON

"0"書き込み: OFF 読み出し: 可能

VCHLMODに"1"を書き込むとLCD系定電圧回路が重負荷保護モードとなり、重負荷駆動時などの電源 電圧変動による表示品質の劣化を抑えます。OSC3発振時、ブザーやFOUTクロックの出力時などに有効 です。ただし、重負荷保護モードでは、通常動作時よりも消費電流が増加します。したがって、必要なとき以 外はソフトウェアで重負荷保護モードに設定しないでください。

イニシャルリセット時、このレジスタは"0"に設定されます。

4.2.5 プログラミング上の注意事項

(1)電源電圧昇圧回路をONしてから出力電圧VD2が安定するまでに約1msecの時間を要します。この間は、

LCD系定電圧回路の電源をVD2に切り換えないでください。

(2)重負荷保護モードでは、通常動作時より消費電流が多くなります。したがって、必要なとき以外はソフトウェ アで重負荷保護モードに設定しないでください。

4 周辺回路と動作(ウォッチドッグタイマ)

ドキュメント内 CMOS 4-BIT SINGLE CHIP MICROCOMPUTER S1C6F632 (ページ 42-46)