• 検索結果がありません。

離乳食の進め方の目安

ドキュメント内 saisyuu2-1 (ページ 63-68)

子どもが示す姿

・運動

 哺乳する力が弱い

 粗大運動(四肢の動きが弱い)

・感覚への反応  音(乏しい・敏感)

 抱きにくい・抱かれにくい

 こだわり(哺乳瓶・乳首・ミルク)

・情緒反応

 表情が乏しい・硬い  泣かない・よく泣く  物や動きを目で追わない  アイコンタクトが乏しい、短い  おとなしく手がかからない  かんが強い

・興味関心

 おもちゃへの反応が乏しい

・運動

 粗大運動(座位・ハイハイ・歩行ができない、

 不安定)

 微細運動(握る、つまむ)できない  動作模倣ができない

・コミュニケーション  始語が遅い(内容も確認)

 単語の数が増え方・消失する  指さししない

 バイバイ(逆バイバイ、しない)

・食事  偏食が強い

・対人反応

 人見知り(少ない、強い)

 後追いがない

 同年代に興味を示さない

・行動

 多動・落ち着かない  マイペース

 睡眠リズムが不安定

・運動

 粗大運動(走れない、跳べない)

 不器用(粗大・微細)

・感覚への反応

 音(苦手な音、嫌がる場所)

 洋服の素材・形、タグを嫌がる

・コミュニケーション  二語文がでていない

 一方的なコミュニケーション  エコラリア(おうむ返し)

 「わからない」が多い  吃音(どもり)

・食事

 道具がうまく使えない、手づかみ

・対人反応

 養育者と離れられない  同年代と遊べない

・行動

 遊びが広がらない、続かない  こだわり(並べ方、洋服)

 怪我が多い・乱暴  順番が待てない

指導ポイント

・養育者に不安があれば、発達のマイルストーン  をもとに、具体的に「いつまで、どのような状  況になるまでフォローする」と説明する

→健診担当者の「様子をみましょう」は、養育者  が『問題ありません』と受け取る傾向がある

→マイルストーンから大きく外れる場合は、専門  機関等へ相談を勧める

・養育者自身が子どもにどう関わればよいのかわ  からず、うまく対応できていないことがある

(例)子どもの月齢に合わないおもちゃで遊ばせ  たがる、子どもに触れない等

→子育て支援センターや親子教室等の情報提供や  参加を呼び掛ける

→1歳6か月健診までの相談も可能であることを伝  える(必要であれば担当者から連絡する)

・行動面の個人差が生じやすい年齢であるため、

 養育者の不安が高まる時期と考えられる

→子どもの状況や相談内容によっては、相談の   フォローや専門機関へ紹介が必要である

・「始語は何だった?」と確認を行う

→興味の偏りや狭さを示している場合もあり、高  機能児の指摘となることがある

・健診ではできず、養育者から「家ではできます」

 には落とし穴がある

→対人や新奇場面の不安の高さを表していること  もあり、必ずフォローを行う

・ひとり遊びの傾向のある子どもに対し、養育者   がどのように遊べばよいか迷っていることもある

→担当者も遊びに入り、具体的に養育者に見本を  示す(後日、フォローでもよい)

・「マイペース」という言葉に養育者の抵抗は少  なく、そこから生活場面での困り感を聞き出し  やすくなることもある

・養育者は就園を意識し、不安が高まる時期であ  る

→粗大運動の稚拙さに対し、専門機関で精査が必  要となる場合がある。子どもの状況によっては  個別訓練の対象となる。

→着脱、食事は自立していることが望ましい。

 しかしトイレットトレーニングは子どもの発達  により個人差がみられやすく、就園時期が目標  とはならないことを養育者に説明し、安心して  もらう。

・「よくしゃべる」=「コミュニケーションが成  立している」訳ではないことを指摘する必要が  ある

→高機能児パターンとしてフォローが必要である

・言葉が急激に増える2〜3歳頃に吃音は出現し  やすい

→早期の対応(養育者への対応の指導)が必要で  あり、専門機関への受診を勧める

・対人や行動面は集団生活でフォローする必要が 199

 問診から得られる幼児期の生活習慣に 対して、支援を行う根拠として次に示すよう なデータがある。

(1)朝食

 1〜6歳において、"毎日は朝ごはんを食べ ない"子どもが10%前後みられ、朝食の欠食 の問題は低年齢化している(表参照)。

学力と就寝時間、朝ごはんと関係の調査で は、就寝時間が早く、朝ごはんを食べている グループが最も学力が高く、就寝時間が遅 く、朝ごはんを欠食しているグループは学力

が低いという結果が出ている。(「全国学力・学習状況調査」結果より)

(2)就寝時間

 就寝時間は、幼児の睡眠時間の確保や適切な生活習慣を身につける上で重要であるが、就寝時間が最もば らつきが大きく22時以降に就寝する6歳以下の幼児の割合は29%(約3割)に上っている。 (ベネッセ教育研究

開発センター「第3回幼児の生活アンケート」2005年)

 科学的に、21時前に寝かせると、細胞を守り、規則的な眠気をもたらし、性的な成熟を抑制して、老化を防止 する作用・抗がん作用がある「メラトニン」が分泌され、夜遅くまで光を浴びていると分泌が抑えられる。「メラトニン

」は5歳くらいまでに最も多く分泌される。朝早く起きて、太陽の光を浴びると、やる気が出て感情や行動をコント ロールする「セロトニン」が分泌される。遅寝遅起きでは、両方のホルモン分泌が抑制され、体だけが早くに成熟 し、心とのバランスが崩れ、落ち着きのない、イライラした、攻撃性の強い、稚拙な感情表現しかできない子どもにな るといわれる。就寝時間はテレビの視聴時間や朝食の摂取状況等さまざまな生活習慣に影響が及ぶ。

(3)テレビの視聴時間

 テレビの視聴時間が4時間以上の子ども(長時間視聴児)では4時間未満の児に較べ,有意語出現の遅れが 1.3倍高率であった。また、子どもの近くでテレビが8時間以上ついている長時間視聴家庭の子どもで有意語出現 の遅れの率が高く、特に、長時間視聴家庭における長時間視聴児の有意語出現の遅れの率は短時間視聴家 庭の子どもの2倍であった。テレビを介したコミュニケーション機会となっていることも認められるが、言語発達全般 に悪影響であるという結果を得ている。(2004.日本小児科学会発表)

(4)おやつ

 幼児のおやつの回数は、一日一回、通常午後2〜3時に、一日の必要エネルギーの10〜20%程度にあたる2 00kcalを目安にするのが基本である。回数、内容、与え方(手洗いのしつけを含む)の把握から、養育者の育児知

識、子との接触度等を知ることができる。また、歯科保健の側面からも重要な因子であり、不規則な飲食がう蝕に 影響するのは言うまでもない。

(5)排泄自立

 2歳前後になると、大脳の発達にともない自分の意思で膀胱括約筋・肛門括約筋をコントロールできるようにな り、短時間の排泄コントロールが可能になる。排尿間隔が2時間くらい空き、排尿の前に仕草で尿意を伝えられ、

大人の真似をしたがる等あればトレーニング開始の時期。養育者がトイレ誘導し、座らせること、できたら誉め、失 敗しても怒らない等のトレーニング姿勢は、自立に大きく影響するものと考えられる。3歳は排泄が随意的にできる ようになる年齢ではあるが、トイレットトレーニングは時間がかかり忍耐を要する。トレーニングの完了(夜尿もなくな る)までには、個人差も大きく、養育環境、養育姿勢による影響が大きい。

◆幼児期の食事指導のポイント

 食べることは生きるための基本であり、子どもの健やかな心と体の発達に欠かせない。食を通じた子どもの健 全育成(いわゆる「食育」)は、子どもが、広がりをもった「食」に関わりながら成長し、「楽しく食べる子ども」に なっていくことを目指している。乳幼児健診においても、「食育」の観点を踏まえた食事指導や栄養指導を行う 必要がある。

1 規則正しい食事をする。

 朝・昼・夕食、間食の食事リズムを大切にする。いつでもどこでも食べられる食環境は、過食に陥りやすい状況 でもある。食事量のバランスをはかるとともに、毎食、主食(ごはん・パン・麺)+副菜(野菜・きのこ・いも・海藻料 理)+主菜(肉・魚・卵・大豆料理)を組み合わせる。

2 よく噛んで食べる習慣をつける。

 十分に咀嚼することは顎の発達、唾液の分泌を促して、消化吸収を助け、う蝕予防にもつながる。柔らかい 食べ物だけでなく、噛みごたえのある食べ物、弾力があるもの、塊状のものなどを与え、よく噛んで食べる習慣を つける。

3 多種類の食品を食べるようにする。

 野菜類や海藻などの食べにくい食品に対する偏食が生じ始める時期である。彩りや切り方などを工夫し、多 様な食品の味、香り、食感などに慣れさせ、好き嫌いなく何でも食べられるようにする。

 また、油脂類のとり過ぎに留意しながら、茹でる、蒸す、煮るなどの調理も取り合わせる。

4 薄味に慣れる。

 食事量が増えるとともに塩分量も多くなりがちである。幼児期から薄味に慣れさせることが大切である。

5 牛乳・乳製品を毎日とるようにする。

 牛乳や乳製品は保育園や幼稚園でとるだけでなく、家庭でも毎日とることを習慣化する。

6 おいしく、楽しく食べるようにする。

 食事の準備や料理の手伝い、後片付けなどの食事づくりに参加することは、食べることへの興味を育む。家 族そろって食べる中で、食事のマナー、食べ方、食具の使い方などを学び、食事の自立に向けて望ましい食習 慣の基礎づくりをはかる。「おうちでごはんの日」の毎月19日は、一緒に食卓を囲むように心がける。

7 間食の与え方に注意する。

 間食は楽しみであるとともに不足栄養素の補給としても重要である。与える時間と量を決めて、ジュースや菓 子などの甘いものに偏らないようにし、不足しがちなカルシウムや鉄分が補える食品を用いるとよい。水分補給も 考慮し、牛乳、水、お茶を組み合わせる。量は1日の総エネルギーの10%程度とする。

8 個人に合わせた食事内容とする。

 エネルギー及び栄養素の摂取量については「日本人の食事摂取基準」に基づき、個々の栄養状態、身体発 育に応じて評価する。食物アレルギーがある子どもには、アレルゲンに配慮しながら、栄養素の偏りにも注意す る。

9 衛生面に注意する。

 幼児は細菌等への抵抗力が弱いので、新鮮な食品を用い十分加熱をする。調理前、食事前にはきちんと手 洗いをする。

3. 生活習慣への支援 

毎日食べる 週に1〜2回ぬく 週に3〜4回ぬく 週に1〜2回しか食べない その他

無記入不明

1歳 89.3 6.3 0.4 1.6 2.3 0.1

2歳 85.0 10.5 1.0 2.0 1.3 0.2

3歳 83.6 10.3 1.5 2.0 2.1 0.6

4歳 87.8 7.2 0.6 2.2 1.9 0.2

5-6歳 89.6

6.9 0.7 1.6 1.0 0.2 表 幼児の朝食の喫食状況

資料:(社)日本小児保健協会「平成12年度幼児健康度調査」

ドキュメント内 saisyuu2-1 (ページ 63-68)

関連したドキュメント