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障害者(児)福祉の充実

第6節 安心して健康で暮らせる明るい社会づくり

2 障害者(児)福祉の充実

現状と課題

当町の身体障害者・知的障害者・精神障害者については増加かつ高齢化の傾向にあります。

平成15年度から主要な福祉サービスについては、措置制度から支援費制度に移行し、さ らに平成18年度から障害者自立支援法の施行により、身体障害、知的障害、精神障害への 一元的なサービス提供方式の導入、応益負担の導入など、大きな制度改革が行われており、

こうした改革に対応しながら、利用者一人ひとりのサービス利用計画に基づいたきめ細かな 支援を推進していくことが求められます。また、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害

(ADHD)、高機能自閉症など発達障害者(児)の増加を受け、平成 17 年度から発達障害 者支援法が施行されたことから、こうした発達障害者(児)への支援の強化も図る必要があ ります。

一方、障害のある人の社会活動意欲は高まっていますが、働く意欲のある人の働く場が少 ないことも現実で、障害者が自立した生活を送れるよう社会参加や就労ができる環境や、福 祉の町を創り育てる人材の発掘や育成を重視し、新しい福祉文化の創造と施策を町民と行政 が共に築き、それを確実に推進するための基盤整備が求められています。

課題の整理

・障害者(児)自立支援体制の推進 ・生活支援や環境整備の促進

・福祉施設入所者の地域生活への移行促進 ・雇用、就労の促進

地域まちづくり計画で掲げられた主な事業

・共同作業所の運営支援 ・作業所の充実

・バリアフリー化支援 ・障害者の働く場所確保に向けた支援

・グループホームの整備(要望)

基本方針

障害のある人の日常的な地域生活の質的充実と、地域活動支援センターの充実により、障 害者の社会参加と平等の実現を図り、誰もが生涯にわたって自立的・個性的・創造的に生き ることができる福祉の町づくりを目指します。

施 策

①自立支援体制の推進

障害者自立支援法に基づき、利用者一人ひとりの適切なサービス利用計画のもとに、介護 給付、訓練等給付、補装具費の支給、地域生活支援事業等を実施します。また、関係機関と の連携により、障害の発生予防、早期発見、治療、療育、機能回復訓練などを推進します。

さらに、町内や広域の通所・入所施設等に対して、製品販路の拡大や受託元の開拓、施設整 備などへの支援を図るとともに、福祉的就労の場の新規整備を促進していくとともに、医療 費の助成、福祉手当の支給など、各種経済的支援制度の周知と有効利用を促進します。

また、障害者や高齢者等の弱者が地域で孤立しないように、グループホームや集合住宅等

の整備を検討します。

主な事業

◆自立支援給付の充実 ◆障害の早期発見・早期療育・訓練の推進

◆社会的就労の確保 ◆経済的支援制度の利用促進

◆グループホーム・共同作業所等施設整備

②教育の保障と社会参加の促進

保育園・幼稚園・小中学校のバリアフリー化、特別支援教育の充実、普通学級との交流学 級、進路相談体制の充実などにより、障害児の希望や障害の実態に応じた保育・教育を受け られる体制づくりに努めます。また、関係機関と連携して、職業体験や職場実習などを含め た職業訓練機会の充実を図るとともに、町内・広域の企業等の理解を得ながら一般雇用の場 の確保に努めます。さらに、生涯学習などへの参加の促進や情報バリアフリーの推進、技術 ボランティアなどの育成、移動手段の確保、障害者組織の育成などに取り組みます。

主な事業

◆保育・教育の保障 ◆障害者の一般就労の確保

◆生涯学習などへの参加の促進 ◆情報バリアフリーの推進

◆ボランティアの育成 ◆移動手段の確保

◆障害者組織の育成

③人にやさしいまちづくりの推進

学校や地域での福祉教育の推進、交流活動やボランティア活動の充実などにより、ノーマ ライゼーションの理念や障害者への理解を深め、「心のバリアフリー」のまちづくりを推進 します。また、段差のない歩道、スロープ、障害者用トイレの整備など、バリアフリー法等 に基づき高齢者・障害者等が安心安全に施設を利用できるよう、公共施設のバリアフリー化 を進めるとともに、民間施設への協力を要請します。さらに、障害者・高齢者仕様の住宅に ついての相談・情報提供、住宅改修費の助成制度の活用などにより、暮らしやすい住まいづ くりを促進します。また、障害者が親なきあと、自立して暮らし続けるための生活施設の拡 充を図ります。

主な事業

◆住民意識の啓発 ◆公共施設等のバリアフリー化

◆障害者にやさしいまちづくりの推進 ◆障害者にやさしい居住環境づくりの促進

◆障害者支援施設の整備促進 ◆障害者自立支援対策臨時特例交付金事業

ノ ー マラ イゼ ーシ ョン :障 害者 や高 齢者 など 社会 的に 不利 を受 けやす い 人々 が、 社会 の中 で他 の人 々と 同じ よう に生 活 し 、活動 するこ とが社 会の本 来ある べき姿 である という 考え方 。

ハ ートビ ル法: 高齢者 や障害 者がス ムーズ に使え る建築 物を増 やし、 社会参 加を支 援する ための 法律。 正式に は「高 齢 者 、身体 障害者 等が円 滑に利 用でき る特定 建築物 の建築 の促進 に関す る法律 」。 具体的 に は 、 デ パ ー ト 、 ホ テル、 劇場な ど不特 定多数 が利用 する建 築物に ついて 、出入 口、廊 下、階 段、ト イレ、 駐車場 などの 設 計に配 慮する ように 、建築 主の努 力義務 を定め たもの 。

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